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生活保護 - W【重大情報】

虎馬:生活保護 - W 
曖昧さ回避この項目では、日本の制度について説明しています。総論については「公的扶助」をご覧ください。

生活保護(せいかつほご、英語: Public Assistance[1])は、日本生活保護法によって規定されている、経済的に困窮する国民に対して、自治体が、健康で文化的な最低限度の生活を保障するために保護費を支給する公的扶助制度。
目次 1 概要 2 生活保護の原則 2.1 被保護者の権利と義務 2.1.1 権利2.1.2 義務

3 生活保護の種類 3.1 生活保護の地区分けと基準額3.2 最低生活費の計算例 3.2.1 級地による比較例

4 実施機関 5 保護施設


概要

日本国憲法第25条「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。」
生活保護法第1条「この法律は、日本国憲法第二十五条 に規定する理念に基き、国が生活に困窮するすべての国民に対し、その困窮の程度に応じ、必要な保護を行い、その最低限度の生活を保障するとともに、その自立を助長することを目的とする。」

生活保護法第一条にあるように、日本国憲法第二十五条に規定する理念に基き、国が生活に困窮するすべての国民に対し、その困窮の程度に応じ、必要な保護を行い、その最低限度の生活を保障するとともに、その自立を助長することを目的とする制度である[2]

生活保護の原則

生活保護は次の原則に則って適用される。

無差別平等の原則(生活保護法第2条)
  1. 生活保護は、生活保護法4条1項に定める補足性の要件を満たす限り、全ての国民に無差別平等に適用される。生活困窮に陥った理由や過去の生活歴や職歴等は問わない。この原則は、法の下の平等日本国憲法第14条)によるものである。
補足性の原則(生活保護法第4条)
  1. 生活保護は、資産(預貯金・生命保険・不動産等)、能力(稼働能力等)や、他の法律による援助や扶助などその他あらゆるものを生活に活用してもなお、最低生活の維持が不可能なものに対して適用される。
  2. 能力の活用において、売れるかどうか分からない絵を描くことや選挙活動や宗教活動や発明研究等に没頭することなどは現時点の自分の経済生活に役立っているとはいえないため、補足性の要件には該当しない[3]
  3. 民法に定められた扶養義務者の扶養及びその他の扶養は、生活保護に優先して実施される。
  4. 保護の実施機関は、保護の実施に際し被保護者や要保護者に対して法に基づき必要な指示(例えば生活の経済性や他者に及ぼす危険性に関して、最低限度の生活を超える部分での自動車の保有・運転に関する制限など)をすることがあり、その指示に従わない場合は保護の変更、停止若しくは廃止がなされる。
申請保護の原則(生活保護法第7条)
  1. 生活保護は原則として要保護者の申請によって開始される。保護請求権は、要保護者本人はもちろん、扶養義務者や同居の親族にも認められている。ただし、急病人等、要保護状態にありながらも申請が困難な者もあるため、第7条但書で、職権保護が可能な旨を規定している。第7条但書では、できる、とのみ規定されている職権保護は、第25条では、実施機関に対して、要保護者を職権で保護しなければならないと定めている。
世帯単位の原則(生活保護法第10条)
  1. 生活保護は、あくまで世帯を単位として能力の活用等を求めて補足性の要否を判定し程度を決定する。(例外として、大学生などを世帯分離する場合もある。)

被保護者の権利と義務[編集]

審査の結果、生活保護費を受給できると認められた者を被保護者という。被保護者は生活保護法に基づき、次のような権利を得るとともに義務を負わなければならない。

権利[編集]

  • 不利益変更の禁止 - 正当な理由がない限り、すでに決定された保護を不利益に変更されることはない(第56条)。
  • 公課禁止 - 受給された保護金品を標準として租税やその他の公課を課せられることはない(第57条)。
  • 差押禁止 - 被保護者は、既に給与を受けた保護金品又はこれを受ける権利を差し押えられることがない(第58条)。

義務

  • 譲渡禁止 - 保護を受ける権利は、他者に譲り渡すことができない(第59条)。
  • 生活上の義務 - 能力に応じて勤労に励んだり支出の節約を図るなどして、生活の維持・向上に努めなければならない(第60条)。
  • 届出の義務 - 収入や支出など、生計の状況に変動があったとき、あるいは居住地または世帯構成に変更があったときは、速やかに実施機関等へ届け出なければならない(第61条)。
  • 指示等に従う義務 - 保護の実施機関が、被保護者に対して生活の維持・向上その他保護の目的達成に必要な指導や指示を行った場合(法第27条)や、資産状況や健康状態等の調査目的で、保護の実施機関が居住場所の立入調査された場合(法第28条)、医師検診受診義務や歯科医師検診受診義務を命令された場合(法第28条)、適切な理由により救護施設等への入所を促した場合(法第30条第1項但書)は、これらに従わなければならない(法第62条)。
  • 費用返還義務 - 緊急性を要するなど、本来生活費に使える資力があったにも関わらず保護を受けた場合、その金品に相当する金額の範囲内において定められた金額を返還しなければならない(法第63条。主に、支給されるまでに時間がかかる年金などが該当する)。

生活保護の種類

生活保護費 内訳(2007年,平成19年度)[4]
医療扶助
(50.4%)
入院
(59.3%)
精神科入院12.3%
その他入院17.4%
入院以外20.3%
生活扶助32.3%
住宅補助費13.9%
その他12.2%
総額2兆6,033億円

生活保護は次の8種類からなる[5]

医療扶助 (公費負担医療)
生活困窮者が、けがや病気で医療を必要とするときに行われる扶助である。国民健康保険からは脱退となり[6]、原則として現物支給(投薬、処置、手術、入院等の直接給付)により行われ、その治療内容は国民健康保険と同等とされている。なお、医療扶助は生活保護法指定医療機関に委託して行われるが、場合により指定外の医療機関でも給付が受けられる。予防接種などは対象とならない。
経年、医療扶助費の年次推移では、生活保護費のうち医療扶助費の占める割合は、平成7年では60%を占めていたが、平成25年には47%となっている。
病院通院のタクシー代も一時医療扶助として支給され年間で45億の給付があったが、主要都市間で受給者の上限額(長崎市242円、奈良市12,149円)に差異がある[7]
生活扶助
生活困窮者が、衣食、その他日常生活の需要を満たすための扶助であり、飲食物費、光熱水費、移送費などが支給される。基準生活費(第1類・第2類)と各種加算とに分けられている。第1類は個人ごとの飲食や衣服・娯楽費等の費用、第2類は世帯として消費する光熱費等とされており、各種加算は障害者加算(重度障害者加算、重度障害者家族介護料、在宅重度障害者介護料)や母子加算、妊産婦加算、介護施設入所者加算、在宅患者加算、放射線障害者加算、児童養育加算、介護保険料加算があり、特別需要に対応するもの等[8]である。改定は現在、水準均衡方式によっている[9]
教育扶助
生活に困窮する家庭の児童が、義務教育を受けるのに必要な扶助であり、教育費の需要の実態に応じ、原則として金銭をもって支給される。
住宅扶助
生活困窮者が、家賃、間代、地代等を支払う必要があるとき、及びその補修、その他住宅を維持する必要があるときに行われる扶助である。原則として金銭をもって実費が支給される(上限あり)。
介護扶助
要介護又は要支援と認定された生活困窮者に対して行われる給付である。原則として、生活保護法指定介護機関における現物支給により行われる。介護保険とほぼ同等の給付が保障されているが、現在普及しつつあるユニット型特養、あるいは認知症対応型共同生活介護、特定施設入所者生活介護は利用料(住宅扶助として支給)の面から制限がある。
出産扶助
生活困窮者が出産をするときに行われる給付である。原則として、金銭により給付される。他法優先のため、児童福祉法の入院助産制度[10]を優先適用するため、生活保護の出産扶助は自宅出産など指定助産施設以外での分娩の場合などしか適用されない。
生業扶助
生業に必要な資金、器具や資材を購入する費用、又は技能を修得するための費用、就労のための支度費用(運転免許証)等が必要な時に行われる扶助で、原則として金銭で給付される。平成17年度より高等学校就学費がこの扶助により支給されている[11]
葬祭扶助
生活困窮者が葬儀を行う必要があるとき行われる給付で、原則として、金銭により給付される。

これらの扶助は、要保護者の年齢、性別、健康状態等その個人または世帯の生活状況の相違を考慮して、1つあるいは2つ以上の扶助を行われる。

生活保護の地区分けと基準額

生活保護の基準は、厚生労働大臣が地域の生活様式や物価等を考慮して定める級地区分表によって、市町村単位で6段階に分けられている[12]。この級地区分表による生活保護基準の地域格差の平準化を(生活保護制度における)級地制度という。また、冬季加算の基準にのみ使用される5段階の区分がもうけられている。

最低生活費の計算例

8種類ある扶助を合計した金額が最低生活費であり、ここから収入を差し引いた額が実際の支給額となる。2013年8月から順次減額。以下の計算例は平成27年度(2015年度)を基準とする[13]

  • 東京都区部(1級地-1)・31歳(単身)
    • 生活扶助 79,230円
      • 第1類 38,430円(20-40歳)
      • 第2類 40,800円(単身世帯)
      • 各種加算 0円
    • 住宅扶助 実費(53,700円以内)
  • 東京都区部(1級地-1)・41歳、38歳、14歳、8歳(4人世帯)
    • 生活扶助 207,060円({151,135.5円+56,760円}×0.9+20,000円:10円未満切上げ)[14]
      • 第1類 151,135.5円({39,290円+41,440円+43,300円+35,060円}×0.95)
      • 第2類 56,760円(4人世帯)
      • 各種加算 20,000円
        • 児童養育加算 20,000円(第1・2子)
    • 教育扶助 13,580円(4,290円+4,450円+2,210円+2,630円)
      • 基準額 2,210円(小学校)・4,290円(中学校)
      • 学習支援費 2,630円(小学校)・4,450円(中学校)
      • ※小中学校の教材費、給食費、交通費等は実費支給。
    • 住宅扶助 実費(69,800円以内)

児童手当、児童扶養手当等を別途受給した場合、収入として差し引かれて支給される。

級地による比較例

  • 大阪府大阪市(1級地-1)・単身・20-40歳
    • 生活扶助 79,230円(第1類38,430円+第2類40,800円)
    • 住宅扶助 実費(40,000円以内)
  • 三重県津市(2級地-1)・単身・20-40歳
    • 生活扶助 71,620円(第1類34,740円+第2類36,880円)
    • 住宅扶助 実費(35,200円以内)
  • 佐賀県鳥栖市(3級地-1)・単身・20-40歳
    • 生活扶助 66,840円(第1類32,420円+第2類34,420円)
    • 住宅扶助 実費(29,000円以内)
東京都区部(最大級地)と地方郡部など(最小級地)の生活扶助費の格差
東京都区部など(1級地-1)地方郡部など(3級地-2)
標準3人世帯(33歳、29歳、4歳)158,380円129,910円
高齢者単身世帯(70歳以上)74,630円60,310円
高齢者夫婦世帯(68歳、65歳)119,200円96,330円
母子世帯(30歳、4歳、2歳)188,140円158,170円
若年者単身世帯(19歳)79,970円64,620円

実施機関

生活保護の実施機関は、原則として、都道府県知事市長及び福祉事務所を管理する町村長であり、これらの事務は法定受託事務である。なお、福祉事務所を管理していない町村(ほとんどの町村)においては、その町村を包括する都道府県知事がこの事務を行う。また、都道府県知事、市町村長の下に福祉事務所長及び社会福祉主事が置かれ、知事・市町村長の事務の執行を補助し、民生委員は市町村長、福祉事務所長又は社会福祉主事の事務の執行に協力するものとされる。

社会福祉法では、生活保護を担当する現業員、いわゆるケースワーカーを市部では被保護世帯80世帯に1人、町村部では65世帯に1人を配置することを標準数として定めている(第16条)。

これら実施機関では原則として厚生労働省が示す実施要領に則り保護を実施しているが、厚生労働省は技術的助言として実施要領を示すだけであって個別の事例の判断は一切行わない(監査や再審査請求での裁決を除く)。そのため、法及び各種通達等において定めることができない事例については、法の趣旨と実施機関が管轄する地域の実情などを勘案して判断される。

保護施設

都道府県市町村は、生活保護を行うため、保護施設を設置することができる。なお、市町村が保護施設を設置する場合、都道府県知事への届出が必要である。また、保護施設が設置できるのは、都道府県・市町村のほか、社会福祉法人日本赤十字社だけである。

保護施設には次の5種類がある。

生活保護に関する各種の統計データや試算データ

統計データについて

各種の統計データや試算が出ているが、代表例としては、国立社会保障人口問題研究所の「生活保護」に関する公的統計データ一覧[15]が基本統計データとしてあげられる。また、厚生労働省が事務局となる社会保障審議会生活保護基準部会等の審議会も資料提出者・機関の記名がある場合を除き、全ての資料は会長の指示により事務局が作成・提出している[16]。従って、客観的に検証可能な公的な機関が作成した統計データ以外の統計、例えば、政治家の試算や審議会の試算による統計データについては、客観的な検証の必要性を残す場合もあるという観点から、当欄の記載にあたって「〜によると・・される」等との記載に統一している。

受給者数

厚労省によれば、生活保護の受給者数は、第二次世界大戦後の混乱の中、月平均で204万6646人が受給していた1951年が、同年の調査開始から2011年まで60年間、統計史上最高であった。その後は高度経済成長に伴い減少傾向で推移していたが、1995年の88万2229人を底に増加に転じ、1999年に再び100万人を突破したとされている[17][18]。 100年に一度の衝撃といわれる2008年のリーマン・ショック、1000年に1度ともいわれる2011年の東日本大震災による生活基盤不安定化、格差社会、貧困層の拡大、貧富の二極化、民衆の階層化、リストラ、雇用非正規化、失業問題、高齢化社会などを背景として、受給者数は増え[19]、2011年3月には200万人を突破し、2012年7月には212万4669人と過去最多の受給者数を記録しているとされている[20]

世帯類型別統計

厚労省統計によれば、被保護世帯を世帯類型別に見ると以下のように分別され、上から順に優先適応される[21]

  1. 高齢者世帯
  2. 母子世帯(父子世帯は含まない)
  3. 障害者世帯
  4. 傷病者世帯
  5. その他の世帯

政府統計によれば、中でも高齢者世帯(65歳以上)は趨勢的に増加しており、1980年度(昭和55年度)には全体の30.2%であったが2011年(平成23年)には43.4%と半数近くを占めるようになっている。年齢・性別人数の内訳を見ると、2000年と2011年全国調査を比較しても、最多層は50、60代単身男性で、次いで70代以上単身女性、2人以上世帯の40代女性となっている。受給者の7割が単身者となっているとされている[22]

なお、不況による雇用環境の悪化で、失業による生活保護受給も増加中である[19]。稼働世帯を多く含む「その他の世帯」は、平成22年度は約22.7万世帯と10年前の平成12年度の約5.5万世帯から4倍強の増加となっている。特に対前年度伸び率は、平成21年度は41.5%、平成22年度は32.2%となっている[23]

ただし、実態として、長子が18歳以上となった場合や祖母などと同居している母子世帯では傷害・傷病がなければ生活保護の統計上において「その他世帯」となるが、2006年には母子加算総数約10万世帯に対して[24]、 統計の母子世帯は8万6千世帯と少なく[25]、差分は主に「その他」世帯となるため、事実上の母子家庭の存在も、勤労世帯である「その他世帯」増加の要因となっている。

生活保護受給者 年齢構成比・男女比(グラフ参照)

生活保護受給者 年齢構成比・男女比(平成21年被保護者全国一斉調査) [26]

生活保護の支給総額

受給者数の増加に伴い、生活保護の支給総額は2001年(平成13年)度に2兆円、2009年(平成21年)度には3兆円を突破し[19]2012年(平成24年)度の支給額は3兆8000億円を超える見通しとされている。なお、扶助費の負担率は国が4分の3、地方自治体が4分の1である[27]

政府の社会保障改革に関する集中検討会議によれば、「他法による施策も複雑化しているため[28]ケースワーカーの育成も進まず要保護者の調査及び被保護者の生活改善に向けた指導などに手が回らない状態である。男性が25歳から80歳まで生活保護を受け続けた場合、扶助費総額にあわせ、働いた場合の税金や社会保険料の国と地方の逸失額を合算すると最大で1億5千万円を超えることも明らかになっている」とされている[29]

厚労省資料によれば、この生活扶助費の総支給額に占める割合は平成21年度実績ベースで全体の33.8%となっている[30]。また、生活保護の標準世帯生活扶助費基準額は平成10年をピークとしており、平成23年現在では対平成10年で月1,146円の減、0.7%の減額にとどまっていたうえ[31]、平成17年には高校就学費を、21年には小学から高校までの学習支援費を新設するなど[32]、有子世帯の総支給額は上昇している一方、国税庁平成23年民間給与実態統計調査結果によると、給与所得者の平均給与は平成9年をピークにして下がり続け、平成23年には平均年409万円で、対平成9年にして年58万3千円の減、12.5%の減となっているとされている[33]

NHKの報道によれば、「平成22年度の生活保護費を国内世帯(生活保護世帯を含む)で割った場合、1取世帯が1年に負担する額はおよそ6万3千円と」されている[34]

生活保護の捕捉率(利用率)

所得が生活保護支給基準以下となっているひとのうち、実際に生活保護制度を利用している人の割合のことを一般的に「捕捉率」というが、実質的には制度の利用率だと言えるため、捕捉率(利用率)と以下表すこととする。

この捕捉率(利用率)は、統計によると、ドイツでは64.6%、イギリスでは47-90%、フランスでは91.6%なのに対し、日本は15.3-18%となっている[35]。ただし行政機関では「捕捉率」という言葉は使用せず、統計資料で生活保護受給率と表記し[36]、厚生労働省においても、上記調査結果は被保護世帯数の割合(保護世帯比)であるとして「生活保護は申請に基づいた制度であることから、調査から得られた「保護世帯比」が、申請の意思がありながら生活保護の受給から漏れている要保護世帯(いわゆる漏給)の割合を表すものではない」としている[37]

厚生労働省の国民基礎調査を用いた推計では、2007年の時点で世帯所得が生活保護基準に満たない世帯は597万世帯(全世帯の12.4%)であるのに対し、実際に生活保護を受けている世帯は108万世帯(全世帯の2.2%)である。世帯類型別では、世帯所得が生活保護基準に満たない世帯は高齢者世帯が141万世帯、母子世帯が46万世帯、その他の世帯が410万世帯であるのに対し、実際に生活保護を受けている世帯は高齢者世帯が49万世帯、母子世帯が9万世帯、その他の世帯が50万世帯である。一方、同時に公表された全国消費実態調査を用いた集計では、世帯所得が生活保護基準に満たない世帯は231または311万世帯であるとし、低所得世帯数に対する被保護世帯数の割合(保護世帯比)は、フロー所得のみの場合で23.8%または29.6%、資産を考慮した場合で75.8%または87.4%と推定されるとしている[38]

日本の生活保護の不正受給率は0.5%以下であり、世界最低水準である[39]。2005年の生活保護予算1兆9230億円に対し、不正受給は71億9000万円であった[40]

各国の制度と日本の生活保護との保障水準の比較

世界的な機関による分析の例としては(1)がある。なお、厚生労働省の審議会の分析として(2)もある。

  1. 世界銀行 Survey of Social Assistance in OECD Countri による分析によると、各国の社会扶助費のGDPに占める割合比較(1995年)は、ニュージーランドの10.4%を最上位とし、フランス3.9%、ドイツ3.45、イギリス2.8%、アメリカ0.8%であるのに対し、日本は0.5%でありOECD加盟国平均の3.5%を大きく下回り、かつ、アメリカよりも低い水準であるとされている[41][42]
  2. 日本の厚生労働省社会保障審議会がまとめた分析によると、諸外国公的扶助制度と比較した場合の30代単身世帯所得保障水準では、比較対象のスウェーデンフランスドイツイギリス日本の5カ国中、最高水準の額とされている。スウェーデンフランスに対しては、日本では約2倍の所得保障水準であると主張している[43][44]

捕捉率(利用率)の将来推計についての各種分析例

上例で見たように、世界的にみて極端に捕捉率(利用率)が低い日本の生活保護制度であるが、日本では、「捕捉率(利用率)がこれ以上高まったら財政的に問題が出るという」立場の論者から、いくつかの分析が示されている。

片山さつきの試算によれば、「2011年の国と地方を合わせた税収は79兆円で[45]、そのうち約5%が生活保護費に回っているとしている[46][47]

また、学習院大学経済学部経済学科鈴木亘教授によれば、「確かに生活保護を受けてもいい低所得者はたくさんいるので、もっと生活保護を増やすべきという主張は理解できないわけではない。しかし、実施体制が崩壊しかかっている。低所得者をすべて受け入れると、単純計算でも年間10兆円が必要で、消費税にすれば3%を超える。制度を維持していくには、支える側、つまり納税者の理解が得られなければ無理である。今の状況ではとても理解が得られるとは言えない」としており、受給期限の設定や自立支援プログラムの強制などの導入を提唱しつつ、現状の生活保護制度の在り方について危機感を示している[48]

これと同じく、「捕捉率(利用率)がこれ以上高まったら財政的に問題が出る」という立場の団体・研究機関の分析や意見の例として以下のものがある。

総合開発研究機構の2008年段階の試算レポートによると、就職氷河期の人々について、働き方の変化(非正規の増加と、家事・通学をしていない無業者の増加)によって生じる潜在的な生活保護受給者は77.4万人、それが具体化した場合に必要な追加的な予算額累計約17.7-19.3兆円となる結果が導き出され、これが現実となれば社会的にも深刻な影響を与える規模であることが予想されている[49]

島澤諭は「実際には、この他にも医療扶助などさまざまな扶助が加算されるのが通常なので、毎年1兆円超の追加財政負担が必要となるものと想定される。しかも、このレポートの基となる試算は2006年のデータを用いて行われているが、この時期はリーマンショック以前であり、かつ経済成長率も2%近くあったことを勘案するとより結果は深刻であり、現在(2012年)の生活保護費3.7兆円が今後も持続するものとすると、就職氷河期世代の生活保護制度への本格的な参入により、少なく見積もっても約5兆円にまで膨らむこととなるが日本の国防予算に迫ることになる。これは消費税率2%に相当する」と指摘している[50]

一方でみわよしこは、最悪の可能性として「日本の全員が生活保護を受給することになる」ことを仮定した場合、必要な生活保護費は約225兆円となるが、2011年度、日本の実質GDPは、約511.5兆円であった(内閣府「国民経済計算」による)ことにより、「約225兆円」は巨額ではあるけれども、分配を根本的に見なおせば、支出できない費用というわけではないと指摘している[51]

相対的貧困率が小さいスウェーデンでも1990年代の経済危機により失業者が増加し社会保障受給者が増え、社会省が1999年から2004年までに社会扶助受給者数を半減する目標を設定するまでになった[52]。同国では社会保障に占める生活保護など社会扶助の割合は4%と極めて小さく、また2008年のうち少なくとも1か月受給したことのある世帯は、全世帯の6.1%であり、平均受給期間は6.1か月で、1世帯当たりの月平均受給額は8万6千円となっている[53]

そのほか

生活保護の打ち切り理由のトップは、「失踪」である(2012年時点)[54]。また、生活保護を受けている人の自殺率は、一般の人の2倍となっており、20代だと6倍となっている(2012年時点)[55]

生活保護の受給対象者

1946年(昭和21年)の旧生活保護法においては全ての在住者を対象としたが、1950年(昭和25年)の改訂で国籍条項が加わった。しかし、1954年(昭和29年)当時の厚生省が「人道的見地」から、生活に困窮者する永住外国人や日本人配偶者などの外国人においても、生活保護法を準用すると通知して以降、慣例的に日本国民と同じ条件で給付している[56]

また、1990年(平成2年)10月25日に厚生省社会局保護課企画法令係長による口頭指示という形で対象となる外国人を永住者、日本人の配偶者等、永住者の配偶者等、定住者、特別永住者、認定難民に限定するようになった[57]

国内での永住権を持つ外国人が、日本人と同じように生活保護法の対象となるかどうかが争われた訴訟で、最高裁第二小法廷は2014年7月18日、「外国人は生活保護法の対象ではなく、受給権もない」とする判断を示している[58]

地方分権と生活保護

2005年、国(厚生労働省)と地方との間で「三位一体の改革」の一環として、生活保護費の国と地方自治体との負担率を変更しようとの議論が行われた。現制度では支給される保護費について国3/4、地方1/4の割合で負担しているが、これを国1/2、地方1/2に変更しようとするものであった。さらに住宅扶助の一般財源化(地方交付税交付金に含めて国が交付)、保護基準(最低生活費)を地方が独自に設定することができるようにしようとした。

厚生労働省の主張は、生活保護行政事務の実施水準が低いところは保護率が高い水準にあり、保護費の負担を地方に大きく負わせることで生活保護行政事務の実施水準を向上させざるを得ない状況にして、国と地方を合わせた保護費の総額を減らそうというものである。しかしながら地方六団体は、憲法第25条で国が最低生活の保障を責任を持っていること、最低生活を保障するという事務は地方自治体に裁量の幅がほとんど無いこと(幅を持たせるとすれば、最低生活費を下げるあるいは上げるということになる)、仮に現段階での地方の負担増に合わせて税源を移譲されたとしても今後保護世帯数が増加すればその分が総て地方の負担となること、等から猛反発した。福祉行政報告例第1表-第4表並びに第6表の生活保護関連統計の国への報告を停止する行動に出た自治体もあった。

保護率が高い地域を都道府県ごとにみると、北海道青森県東京都大阪府福岡県沖縄県である。反対に保護率が最も低い県は富山県であり、次いで愛知県である(平成19年度のデータによる)。

生活保護に類似する制度として「外国人高齢者・障害者福祉給付金支給事業」などがあるが、北海道登別市の見解によれば、「国民年金制度上の理由により、国民年金に加入できなかった在日外国人高齢者・障害者の方々に給付金を支給するもので、給付金を支給することにより、地域で自立し、安定した生活を続けていくことを支援し、福祉の増進を図ることを目的としている」と示している[59]

生活保護における諸問題

制度そのものに対する識者の見解

生活保護や国民年金に替わる社会保障制度としては、「ベーシックインカム」といった政策構想がたびたび取り上げられ、議論されている[60]

勝間和代は「現在(2010年)、生活保護を本当に必要としている人は、およそ3割しか受給していない。生活保護の水準を少し引き下げ受給者の数を増やしたほうがよい。今のままでは働ける人もあえて働らかなくなってしまう。ワーキングプアの人に月額5-7万円ほどの補助を与え、生活保護と自立を併用すべきである」と指摘している[61]

経済学者飯田泰之は「日本の生活保護制度の問題は、生活保護を受けていると働いても手取り所得が増えない。ほとんど働いてはいけないというシステムとなっている」と指摘している[62]

経済学者の井手英策は、「労働者のリスクに対し、所得補償としての現金給付が社会保険の本質であり核となる。しかし、日本の社会保険の仕組みは、医療や介護など労働者だけではなく人間が共通に必要とするサービスまで組み込まれているため、非常に分かりにくい。人間を区別しないという視点からは、当然、税によって分け隔てなく取り扱うという態度が望ましい。さらに、日本の年金制度においては、高齢者に対する給付は他の先進国に見劣りしない水準に達している一方、家族向け給付や障害者向け給付といった現役世代への給付は、明らかに不十分なのである。こうした世代間の利害相克は、税制のあり方や社会の公平観にも影響を与える」[63]といった点を指摘している。

経済学者の八田達夫は「国民年金は、生活保護制度に対するモラルハザードを防ぐために必要である。もし国民年金がなかった場合、所得水準の低い人は65歳までに貯金を全部使ってしまって生活保護に入った方が得となってしまうからである」と指摘している[64]

経済学者の原田泰は「日本の生活保護制度が認めている生存権は、財政負担が重すぎて、すべての国民に保障することはできない。生活保護を受けている人は人口の1.6%であるが、それ以下の所得で暮らしている人は13%である(2006年時点)。現在(2014年)の生活保護予算は3.8兆円であるが、すべての人に生活保護水準の所得を保証するためには、31兆円の予算が必要になる」と指摘している[65]

各国の類似制度

脚注

[ヘルプ]
  1. ^ 日本法令外国語訳データベースシステム - 生活保護法”. 法務省. 2014年8月1日閲覧。
  2. ^ 生活保護と福祉一般 厚生労働省
  3. ^ 生活保護手帳 別冊問答集 2011(問1-54、問11-3、問11-7、問11-8、問11-10}
  4. ^ 生活保護の医療扶助 (Report). 厚生労働省社会・援護局保護課. http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/syakai/z-fukushi/gyosei/gyousei05.html. 
  5. ^ 厚生労働省社会・援護局保護課 第2回社会保障審議会生活保護基準部会「1 最低生活費について」平成23年5月24日
  6. ^ 国民健康保険法第6条
  7. ^ 福祉依存のインモラル 片山さつき オークラNEXT新書 2012年12月出版
  8. ^ 厚生労働省社会・援護局保護課 第2回社会保障審議会生活保護基準部会「3 各種加算の概要について」平成23年5月24日
  9. ^ 厚生労働省社会・援護局保護課 第2回社会保障審議会生活保護基準部会「生活扶助基準改定率等の年次推移」平成23年5月24日
  10. ^ 児童福祉法第22条
  11. ^ 厚生労働省社会・援護局保護課 第2回社会保障審議会生活保護基準部会「4 教育に係る扶助等について 2.生業扶助(高等学校等就学費)」平成23年5月24日
  12. ^ http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000001h27t-att/2r9852000001h2a6.pdf
  13. ^ 平成27年4月1日施行・生活保護法による保護の基準より
  14. ^ 新基準では197,790円となるところ、減額の激変緩和措置により旧基準の90%が下限となる
  15. ^ [1]
  16. ^ 厚生労働省 社会保障審議会関係法令・規則 平成23年4月19日
  17. ^ 生活保護最多に 7月、205万人前後の見通し 『日本経済新聞』 平成23年11月6日社会面
  18. ^ 厚生労働省大臣官房統計情報部社会統計課社会福祉統計第二・三係 (2005年11月14日). “被保護世帯数、世帯類型別被保護世帯数(1ヶ月平均) (XLS)” (日本語). 平成16年度 社会福祉行政業務報告結果の概況(福祉行政報告例). 厚生労働省. 2011年3月10日閲覧。
  19. ^ a b c 生活保護受給 200万人超へ NHKニュース 2011年3月4日
  20. ^ 厚生労働省「福祉行政報告例」
  21. ^ 厚生労働省 被保護者調査:調査の結果用語の解説 2013年11月22日閲覧
  22. ^ 政府統計 平成12年被保護者全国一斉調査 平成23年被保護者全国一斉調査 基礎第1表被保護人員、級地・単身世帯-その他世帯・性・年齢階級別 2013年11月22日閲覧
  23. ^ 参議院 生活保護の現状と課題― より公正、公平な生活保護制度の構築に向けて ―厚生労働委員会調査室 内藤俊介 2013年11月22日閲覧
  24. ^ 平成18年被保護者全国一斉調査 基礎調査 第9表
  25. ^ 平成18年被保護者全国一斉調査 個別調査 年次 2006年 第12表
  26. ^ 厚生労働省. “平成21年被保護者全国一斉調査 被保護人員、 級地・単身世帯-その他世帯・性・年齢階級別 (EXCEL)”. 2012年6月2日閲覧。
  27. ^ 生活保護法第75条
  28. ^ 生活保護費抑制へ政府検討(産経ニュース20130106)
  29. ^ 内閣官房 社会保障改革に関する集中検討会議(第八回)2012年5月23日
  30. ^ 第1回生活保護制度に関する国と地方の協議 厚生労働省資料 2011年5月30日
  31. ^ 厚生労働省社会・援護局保護課 第2回社会保障審議会生活保護基準部会「生活扶助基準改定率等の年次推移」平成23年5月24日
  32. ^ 厚生労働省社会・援護局保護課 第2回社会保障審議会生活保護基準部会「生4 教育に係る扶助等について」平成23年5月24日
  33. ^ 国税庁平成23年民間給与実態統計調査結果2-1表 2013年8月25日閲覧
  34. ^ NHK スペシャル生活保護3兆円の衝撃 P184NNHK材班 宝島社2012年4月発行
  35. ^ 尾藤廣喜、吉永純、小久保哲郎「生活保護「改革」ここが焦点だ!」(あけび書房、2011年)
  36. ^ 生活保護率における地域間格差の原因分析のための調査 平成17年7月 全国市長会
  37. ^ 厚生労働省社会・援護局保護課 (2010年4月9日). “生活保護基準未満の低所得世帯数の推計について (PDF)”. 厚生労働省. 2011年3月10日閲覧。
  38. ^ 厚生労働省社会・援護局保護課 (2010年4月9日). “生活保護基準未満の低所得世帯数の推計について (PDF)”. 厚生労働省. 2011年3月10日閲覧。
  39. ^ 飯田泰之・雨宮処凛 『脱貧困の経済学』 筑摩書房〈ちくま文庫〉、2012年、148頁。
  40. ^ 飯田泰之・雨宮処凛 『脱貧困の経済学』 筑摩書房〈ちくま文庫〉、2012年、168頁。
  41. ^ [2]世界銀行 Survey of Social Assistance in OECD Countri
  42. ^ http://www.nichibenren.or.jp/library/ja/publication/booklet/data/seikatuhogo_qa.pdf 日弁連パンフレット
  43. ^ 第3回社会保障審議会生活保護基準部会「資料1:第2回部会等における委員の依頼資料」厚生労働省社会・援護局保護課 2012年6月28日
  44. ^ 内閣府 地方分権改革推進委員会第42回資料3:厚生労働省提出資料 我が国の生活保護制度の諸問題にかかる主要各国の公的扶助制度の比較に関する調査報告書 2004年3月
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  47. ^ 財務省 平成23年度一般会計社会保障関係費生活保護費(国庫負担分のみ) 2014年3月2日閲覧
  48. ^ NHK スペシャル生活保護3兆円の衝撃 P215 学習院大学経済学部経済学科鈴木亘教授NHK取材班 宝島社2012年4月発行
  49. ^ 総合開発研究機構 就職氷河期世代の老後に関するシミュレーション 総合研究開発機構リサーチフェロー 辻明子 2013年11月22日閲覧
  50. ^ 生活保護 受給者最多・予備軍77万人 制度存続の危機も<4つの問題点とその改善策> 島澤諭(総合研究開発機構主任研究員)2013年11月22日閲覧
  51. ^ ダイヤモンドオンライン 生活保護のリアル みわよしこ 2012年9月21日
  52. ^ 千葉大学附属図書館 固定化するスウェーデンの最貧困層千葉大学公共研究センターCOE フェロー浅田進史 2013年11月23日閲覧
  53. ^ スウェーデンパラドックス 高福祉、高競争力経済の真実 湯元健司・佐藤吉宗 日本経済新聞出版社 2010年11月出版
  54. ^ 飯田泰之・雨宮処凛 『脱貧困の経済学』 筑摩書房〈ちくま文庫〉、2012年、145頁。
  55. ^ 飯田泰之・雨宮処凛 『脱貧困の経済学』 筑摩書房〈ちくま文庫〉、2012年、295頁。
  56. ^ 「生活保護の外国人 年金保険料を免除 厚労省、国籍差別批判受け」(東京新聞 2012年10月20日) 2012年11月7日閲覧
  57. ^ 地方自治体における外国籍住民政策 三宅聖子『地方自治体における外国籍住民政策』(2001、『同志社政策科学研究』第3巻)
  58. ^ 永住外国人は生活保護法の対象外 最高裁、二審を破棄 朝日新聞 2014年7月18日
  59. ^ 意見公募(パブリックコメント)手続の実施結果より
  60. ^ 年金や生活保護にかわれる? 「ベーシックインカム」って何?THE PAGE 2014年8月20日
  61. ^ 勝間和代 『自分をデフレ化しない方法』 文藝春秋〈文春新書〉、2010年、189-190頁。
  62. ^ 飯田泰之・雨宮処凛 『脱貧困の経済学』 筑摩書房〈ちくま文庫〉、2012年、64頁。
  63. ^ 日本財政 転換の指針pp153-157(井手英策)岩波新書ISBN978-4-00-4314035-5
  64. ^ 政治家と官僚の役割分担RIETI 2010年12月7日
  65. ^ 日本のリベラルが考えるべき8つのことWEDGE Infinity(ウェッジ) 2014年10月6日

参考文献

関連項目

外部リンク

まおゆう魔王勇者 - W【前半】2C発3タイプ

まおゆう魔王勇者 - W【後半】2C発3タイプ 
虎馬:まおゆう魔王勇者 - W 
まおゆう魔王勇者
ジャンルファンタジー経済
小説
著者橙乃ままれ
イラスト水玉螢之丞(キャラクター原案、本文イラスト)
toi8(カバー・本文イラスト)
出版社エンターブレイン
刊行期間2010年12月29日 - 2012年1月21日
巻数全5巻+外伝3巻
[表示]漫画
漫画:まおゆう魔王勇者 「この我のものとなれ、勇者よ」「断る!」
原作・原案など橙乃ままれ
作画石田あきら
出版社角川書店
掲載誌月刊コンプエース
レーベル角川コミックスエース
発表号2011年6月号 - 連載中
巻数既刊13巻(以下続巻)
漫画:まおゆう魔王勇者 -丘の向こうへ-
原作・原案など橙乃ままれ
作画峠比呂
出版社秋田書店
掲載誌チャンピオンRED
レーベルチャンピオンREDコミックス
発表号2011年7月号 - 2014年10月号
巻数全8巻
漫画:まおゆう魔王勇者
原作・原案など橙乃ままれ
作画浅見よう
出版社エンターブレイン
掲載サイトファミ通コミッククリア
レーベルファミ通クリアコミックス
発表期間2011年6月24日 - 連載中
巻数既刊6巻(以下続巻)
漫画:まおゆう4コマ 向いてませんよ、魔王様
原作・原案など橙乃ままれ
作画七積ろんち
出版社エンターブレイン
掲載サイトマジキューコミックスweb
レーベルマジキューコミックス
発表期間2011年6月29日 -
巻数全3巻
漫画:まおゆう魔王勇者 外伝 まどろみの女魔法使い
原作・原案など橙乃ままれ
作画川上泰樹
出版社講談社
掲載誌月刊少年シリウス
レーベルシリウスKC
発表号2012年1月号 - 2014年5月号
巻数全7巻
アニメ
原作橙乃ままれ
監督高橋丈夫
シリーズ構成荒川稔久
キャラクターデザイン工藤昌史、烏宏明
音楽はまたけし
アニメーション制作アームス
製作Projectまおゆう
放送局放送局参照
放送期間2013年1月 - 3月
話数全13回(12話+総集編)
テンプレート - ノート
ウィキプロジェクト漫画アニメ
ポータル文学漫画アニメ

まおゆう魔王勇者』(まおゆうまおうゆうしゃ、Archenemy and Hero)は、橙乃ままれによる日本ファンタジー小説作品。2ちゃんねるに投稿された即興小説をほぼそのまま書籍化するという形式で、2010年12月からエンターブレインよりシリーズ刊行が開始された。2013年3月現在、原作小説(ウェブ/書籍)をもとにした、アニメ漫画ドラマCDなどメディアミックス展開がなされている。



概要

2ちゃんねるでの発表
本作品はそもそも、2ちゃんねるニュース速報(VIP)板のスレッド「魔王『この我のものとなれ、勇者よ』勇者『断る!』」を利用した即興小説として、2009年9月から11月にかけて発表された。
本作品の最大の特徴は、いわゆる「地の文」が存在せず、戯曲のように登場人物の会話のみでつづられていることである。また、登場人物には個人名が存在せず、「勇者」「魔王」「メイド姉」など、作中での立場や肩書きが名前の代わりとして用いられる。会話のみで構成された本文や固有名詞を避ける表現などは、そもそも同板の投稿作品の定形である。後に過去ログが有志の手によってウェブサイトにまとめられると、それを通して愛読者が増え、インターネット上で話題を呼んだ。
商業出版
このとき本作品に着目した桝田省治Twitterを介して著者に接触し、Twitter上で本作品の書籍化プロジェクトを設立[1]、商業出版上での刊行につながった。刊行にあたり、小説版向けの総監修を桝田が務め、脚注と設定監修を山北篤(地図作成も担当)と細江ひろみが、イラストをtoi8(キャラクター原案・カバー・本文イラスト)と水玉螢之丞(キャラクター原案補助)が手がけている。
メディアミックス展開
本編は2012年1月に最終巻となる第5巻の刊行を以て完結したが、それ以降も複数の漫画化作品や声優による朗読劇など、メディアミックスが進められている。2012年6月28日テレビアニメ化が発表され[2]2013年1月から3月まで放送された。

ストーリー

第1巻 「この我のものとなれ、勇者よ」「断る!」

人間と魔族が長く戦争を続けている世界……。強大な力を持つ「勇者」は、魔王を倒して人間世界を救うべく魔王の城に乗り込んだ。だが、そこで彼を待っていたのは、人間の女性そっくりの「魔王」であった。

彼女は勇者と戦おうとはせず、勇者に自分のものとなるよう契約を求めてきた。あくまで魔王と戦おうとする勇者に、魔王は冷静に人魔間の状況を語り、現在の社会秩序や経済活動が戦争に依存しており、魔王を倒しても根本的解決にならないことを説く。彼女の願いが終戦による破局でも戦争の引き伸ばしでもない、争いや飢えのない新たな可能性であること、そのために勇者の協力を求めていることを理解した勇者は、彼女の契約を受け入れる。

ふたりは「紅の学士」「白の剣士」と身分を偽り、「丘の向こう」を目指して改革に着手する。馬鈴薯の栽培にはじまり四回転式の畑の利用法、風車による灌漑など、冬の国はみるみる国力を高めていった。また、極光島奪還など、軍事面でも目覚ましい活躍を見せる。

しかし、それを快く思わない国もある。聖王国を始めとする中央諸国だ。南部諸王国をいつまでも中央の鎖につないでおきたい勢力は、紅の学士を異端であるとして処断しようとした。折悪く、紅の学士(魔王)は歴代魔王の霊を鎮めるために魔界へと赴いており、メイド姉が代理を務める。その異端告発の壇上で、メイド姉は「精霊さまがくだされた自由を手放すな」と訴える。

第2巻 忽鄰塔(クリルタイ)の陰謀

自然権」「基本的人権」につながるメイド姉の言葉は「異端告発する教会にどう対処するか」を超えて「解放を求める農奴たちに、国としてどう向き合うか」に変わっていった。そして南部諸王国は農奴解放を宣言する。解放を望んで流入する元農奴たちも受け入れて、南部三国は飛躍的に強化されていった。

それに呼応するように、青年商人は各地の領主、貴族たちに小麦の先物取引を仕掛け、かつ買い煽りによって食料の高騰化を謀る。これによって、中央諸国はかつてないレベルのインフレに陥り、諸国に飢餓が発生した。

順調に発展する南部三国の流れに取り残された国もある。南部の国でありながら中央に媚を売ることで力を蓄えていた白夜の国である。農奴逃亡によって国力が著しく衰えてきている現状を打破するため、中央連合軍が南部三国に侵攻するのに合わせて鉄の国に奇襲をかけるが、軍人子弟の知略の前に大敗、さらに国力をすり減らすこととなる。

女騎士の智謀と勇猛の前にほとんど戦わず軍を引いた中央連合軍だが、聖王国は魔王が作らせたマスケット銃の試作品を入手、その有用性を確認した王弟元帥は量産を開始すると同時に農奴を銃兵として訓練すべく策謀を巡らせ始める。あわせて、大主教は第三次聖鍵遠征軍を招集、魔界侵攻の準備を始めた。

その頃、歴代魔王の霊に汚染されつつあった魔王を勇者が救い、とりあえずは一安心という状態となった。その後、魔王は忽鄰塔(クリルタイ)を招集し、会議によって停戦維持を目指した。しかし戦争を望む蒼魔族の陰謀によって、あわや廃位という事態に追い込まれてしまう。

第3巻 聖鍵(せいけん)遠征軍

それを救ったのは、衛門族の長として名乗りを上げた「東の砦将」であった。彼は忽鄰塔に関する記述がある「典範」を調べ上げ、青魔族の暴走を食い止めるために大氏族会議に出席する権利を獲得した。

結果として魔王廃位は阻止されたが、直後蒼魔族の刺客によって魔王は重傷を負う。しかしこれが結果として魔王のもとに蒼魔族以外の大氏族が結束するきっかけとなり、蒼魔族は孤立した。

その頃、メイド姉は館に暇乞いをする。あの日、自由を叫んだ責任をとるため、叫んだ者としてやるべきことをやるため。魔王もメイド長も、その気持ちを尊重して、温かく送り出すのだった。

魔王率いる八大氏族との戦いは自滅を招くだけと悟った蒼魔族は、人間界への侵攻を決意。早々に白夜の国を陥落させた。

旅の途中で奏楽子弟と出会ったメイド姉。戦いを止めるため、「争いの源流」を知ろうとする。

蒼魔族は白夜の国を滅ぼした余勢をかって鉄の国に進軍するも、南部三国連合軍の前に停滞をよぎなくされ、後背にあらわれた聖鍵遠征軍のマスケット隊の威力の前に全滅した。蒼魔の刻印王の両眼は大主教に献上され、大主教の陰謀は前進を始める。

第4巻 この手でできること

蒼魔族を壊滅させ、白夜の国だった地域を占領する聖鍵遠征軍。魔族との通商を模索する「同盟」は後手に回ってしまったが、マスケットの整備補修を妨害するため木炭の供給に工作を始める。

蒼魔族が残した物資、特にブラックパウダーの原料となる硝石を探す遠征軍。この頃、傭兵たちの生き残りと接触したメイド姉は傭兵隊長代行として硝石を焼却処分する。その時メイド姉は「選択肢が決まっていると思ってはいけない。提示されている選択肢の両方を選ぶこともできるはず」と傭兵たちに諭した。

その時奏楽子弟は、遠征軍の農奴部隊にまぎれこんでいた。この戦いの結末を見届けるため、自分の足で故郷へ帰るために。

そしてついに、遠征軍は魔界への侵攻を始める。総勢20万人とも称される人の波は、怒涛のごとくゲート跡の大穴へ殺到、占拠した。遠征軍は勢いを落とすことなく魔界の荒野を進軍、開門都市へと迫っていく。その頃、遠征軍追撃のため、獣牙の民も南部の地を離れ魔界へと戻った。

都市を戦場としないため、都市の外に布陣する魔族の軍。遠征軍とついに激突。だが、圧倒的な物量差とマスケットの前に、脆くも蹂躙される。追撃してきた銀虎公率いる部隊も加勢に入るものの、劣勢を覆すに至らず、大きな痛手を負った魔族軍は都市へと撤退、銀虎公も討ち取られてしまった。

遠征軍追撃のために出立する南部連合軍。それとは別に、メイド姉も遠征軍の補給船を奪って魔界へとやってきた。策をもって火竜大公と面会するメイド姉。彼女が大公に求めたのは、竜族の至宝である「ひかりのたま」。

その頃、組織も指揮系統も統一されていない遠征軍は、戦略方針の不一致による混乱を見せていた。このまま進軍して開門都市を陥落させるか、周辺地域から物資を集めて地歩を固めるか。進軍と占領、略奪、そして新たな恩貸地しか見ていない貴族たちは、物資調達を王弟元帥に押し付ける。戦力を分散させる愚を知りながらも、元帥は蒼魔族の領地へと向かった。

大公は激怒した。ひかりのたまは至宝にして失うべからざるもの。しかし、不退転の決意をもって説得を続けるメイド姉に心を動かされ、「魔界を闊歩している人間の軍のうち、どれか一つでも撤退に追い込めたら、ひかりのたまを譲渡する」と約束。それを取り付けたメイド姉は蒼魔族の領地へと向かった。

蒼魔族の領地に到着した王弟元帥。そこにいたのは、人間であるメイド姉。彼女は氏族長たちの了解を取り付け、この地域の領主となっていた。人間の治める地へ侵攻する元帥の非を鳴らすメイド姉。対して、大主教、ひいては教会からの命令に従っているだけだと言葉巧みにかわそうとする元帥。二人は一歩も譲らず、時は過ぎて行った。

地上では、教会の権威失墜を狙って青年商人が蠢動していた。彼は、教会が発行している為替を集め、西部の都市で集中して換金させて換金不可能状態を作り出し、取り付け騒ぎを演出し、計算されたパニックを作り出した。これにより、青年商人は聖国王に多大な恩を売ることに成功、停戦への道筋の一つを作ることに成功した。

第5巻 あの丘の向こうに

登場人物

担当声優ドラマCD版・アニメ版共通。

魔王・勇者陣営

主人公

魔王(まおう)
声 - 小清水亜美
本作の主人公の1人。魔族の統治者たる魔王。図書館族。外見的には人間とほぼ変わらない紅い瞳を持つ妙齢の女性。字(あざな)は“紅玉の瞳(こうぎょくのひとみ)”。まだ見ぬモノである「丘の向こう」を求めており、共にそれを探しに行こうと勇者に持ちかける。
種族の特性により歴代魔王(声 - 中尾隆聖)の中では戦闘能力が低く、代わりに「外なる図書館」で得た経済学を中心とした各種の高度な知識(本作品の発表時期である21世紀初頭の地球レベル)を持っている。その知識ゆえに人間と魔族の間にある多くの問題や矛盾に気付いており、種族の違いを超えて問題解決に取り組むため勇者に協力を求める。目指す目標のように平和主義であり、生真面目で温厚な性格。ただし、長らく外なる図書館から出ずに育ったため、実技的な常識にやや疎い面もある。
かなりの巨乳であるが、学問一辺倒の生活をしてきた反動で、自分には肉体的魅力もそれを活かす技量もないと思い込んでいる。メイド長からは胸が大きすぎたり皮下脂肪が多いグラマラスな体形のことから「駄肉」と呼称されることが度々ある。胸の谷間に魔王の証である紋章が刻まれており、胸元を広げないと確認できない。勇者と出会った当初は二本の長い角を生やしていたが、実はカチューシャの飾りで、人間界に来てからはカチューシャを外した。
紅の学士(くれないのがくし)
人間界における魔王の通り名。周囲にはメイド長から「中央諸国で学問を学んだ学士」と説明されている。冬越し村の廃屋となっていた断絶した貴族の別荘屋敷を改修し、拠点に技術改革や教育を行った。村に幸福をもたらしてくれた知識と母性ある性格に村人たちから感謝され慕われ、やがて湖畔修道会の代表としての女騎士から「聖人」として認められた[注 1]
勇者(ゆうしゃ)
声 - 福山潤
本作の主人公の1人。人間だが、卓越した魔力と戦闘能力を持つ若い男性。良くも悪くも非常にまっすぐな正義感の強い性格をしている。
幼い頃に光の精霊のお告げを聞いて剣や魔法の修行をし、青年になって3人の仲間たちと共に魔王討伐の旅をし、後に単身魔王城に乗り込むが、そこで魔王の説得を受け、魔王を倒すことが事態の解決にならないことを理解する。そして魔王の提示した契約を受け入れ、世界を変えるための計画に協力することとなる。経済の安定している中央大陸の出身で、最前線地の現状や食糧供給の不安定な遠地のことを知らないまま育ったため、元来は単純で深く考えない性格だったが、魔王をはじめとした多くの出会いによって世界のありかたについて理解を深めていき、変わり行く世界の中で戦闘しか取り柄のない自分に苦悩する。勇者であることを秘匿するために人間界では「白の剣士」、魔界では「黒騎士」と一時的に名乗った。
使用できる魔法は雷撃魔法、灼熱魔法、転移魔法、回復魔法、爆砕呪、飛行呪、催眠呪、再生術式などがある。これらの魔法は幼いころに老賢者に学んだ。夢魔鶫という使い魔がいるが、魔界でしか呼び出せない模様。
パーティーメンバー以外には隠しているが馬に乗れない。東方のサムラーイの血筋であり、中央諸国ではあまり見られないもふもふの黒髪を持つが、早いうちに目覚めた力を疎まれ気味悪がられていじめられたため人間嫌いだった時期もあって、その頃は黒髪を隠していた。勇者として活動するようになってからは執事(老弓兵)の影響を受けていて、けっこうスケベだが、女性関係にはかなり疎くて童貞
白の剣士(しろのけんし)
魔王が人間界で活動するにあたり、勇者が用いた偽名。特に変装などはしていなかったので、昔の仲間(女騎士)にはモロバレだった。魔王の弟子たちには正体を名乗っていなかったので、彼らからは「剣士様」と呼ばれている。
黒騎士(くろきし)
女魔法使いを探すために魔界に向かおうとした際、魔王から不穏分子の粛清もついでに頼むと身分を隠す意味も含めて譲られた黒鍛鋼の鎧をまとった姿の偽名。
鎧は数代前の魔王が使ったもので、防御術式をはじめとして各種ステータスアップの呪文が掛けられており、大幅に戦力がアップしている。開門都市が交易都市となってからは都市内の魔族の間では「聖鍵部隊を都市より追い出した魔王様の騎士」として英雄視され、その後の人間と魔族のいざこざを公平に収めていることから東の砦将とも懇意になった。

魔王のメイド軍団

メイド長と彼女が掃除などに使役するメイドゴーストによって構成される魔王直属の部隊。魔王が勇者と人間界で暮らすようになってからは人間の少女も参入している。

メイド長(メイドちょう)
声 - 斎藤千和
魔王に付き従うメイド。魔王と同じ図書館族で、メイド学を専門とする変わり者。魔王の従者として家事からデスクワークに至るまであらゆる補佐をこなす。上級魔族並の戦闘能力もあるため魔王の護衛役も兼ねている。雇用・従属契約ではなく己の意思で魔王に従っており、実質的な立場は対等である。
メイド姉とメイド妹にメイドとしての教育を施す。特にメイド姉に最初に発した「自らの手で運命を掴めない者は虫」発言がのちに農奴解放運動の発端となった。
魔王とは幼い頃からの主従関係にあるが、時には実の姉妹(圧倒的に姉の立場)のように接しては魔王と勇者の遅々として進展しない仲にやきもきし、2人を煽って進展させようとする。
メイド姉(メイドあね)/初登場:姉(あね)(アニメでは農奴姉)
声 - 戸松遥
魔王が人間界での拠点に用意した屋敷へ、妹と共に逃げこんできた農奴の娘。メイド姉となる前はただの「姉」であった。
貧しい7人兄妹家族の3番目として生まれるが、怪我や疫病、地主に姉をさらわれる等して家族を失っていき、最終的には疫病の拡散を防ぐ名目で家を家族諸共焼き払われて、自身と妹のみが残された。後に屋敷のメイドとして働きながら、魔王の学問や勇者の懊悩に接することで、大きな精神的成長を遂げていく。
魔王の身代わりとして中央聖光教会の異端審問を受けそうになったが、農奴の人権を説いて南部諸国の農奴解放運動の起点となった。また、魔界においては王弟元帥の部隊を足止めし、第三次聖鍵遠征軍と開門都市の停戦交渉を行うなど、「今一人の勇者」として重要な役割を演じた。
開門都市戦役後は都市の南に学究都市を築き、人種の隔てなく生徒を受け入れて学問の普及に尽力している。
メイド妹(メイドいもうと)/初登場:妹(いもうと)(アニメでは農奴妹)
声 - 東山奈央
メイド姉の妹で、姉同様元農奴。姉より2歳下だが、アニメ版では姉の半分ほどの身長しかない。かなりの食いしん坊で、メイド長からは「ご馳走にかける執念は上級魔族を上回る」とまで言われている。
自分で作った料理を誉められたことをきっかけに料理人になることを決意し、様々な料理を編み出すようになる。中でも代表的な料理はパイである。作品の中で、メイド妹が作ったパイは度々登場し、南部諸王国の王族や、勇者一行に絶賛されている。
開門都市戦役後、数年経過してから冬の国の宮廷料理長に就任。しかし美味しい料理の噂を聞くや如何なる遠距離でも出かけてしまうため、周囲の人たち(特に補佐役でもある副料理長)を困らせている。
周りからは「冬寂王の妃候補」と目されているが、本人にはその意思はない様子。
ゴースト軍団(ゴーストぐんだん)
メイド長の下に従える無数のゴーストで、メイドの容姿をもつ「メイドゴースト」をはじめ、幽霊型の「ホラーゴースト」、騎士鎧型の「ナイトゴースト」など様々な者がいる。メイド長の指示の下、魔王の周囲の世話や屋敷の清掃管理をはじめ、有事には屋敷周辺の探索や近辺警護などの任に就く。魔王の正体を知らない人間には姿を見せない。初級攻撃魔法を使えるものもいる。
それぞれに得手不得手や性格があり、中にはゴキブリが苦手というメイドゴーストもいる。

勇者の元パーティーメンバー

勇者と一緒に旅をした仲間たち。旅の途中で勇者に置いてけぼりにされてしまう[注 2]。後に「勇者が魔王に深い傷を負わせたものの、行方不明になった」との噂が流れ、諸王国から恩賞金の支給と要職に起用すること(女騎士曰わく「体のいい引退勧告」)を言い渡され、それぞれの道を歩むことになる。

女騎士(おんなきし)
声 - 沢城みゆき
勇者のかつてのパーティーメンバーの1人。滅亡した花の皇国の遠戚で「山吹の姫」と呼ばれた。そばかす顔と貧乳を気にしているが、漫画(峠版)では特にコンプレックスが強く出ている。愛剣に神性惨殺や惨殺廻天といった名前を付けている。
幼少の頃から大人顔負けの怪力だったため、周囲が面白がって剣や鎧を与えたのでおてんばに育つ。皇国滅亡後は湖畔修道会預かりとなる。そこで聖騎士の修行する傍ら、孤児らの面倒を見ていた時に勇者と出会い、人さらいの事件を経て行動を共にするようになる。修道会所属だった睡蓮の騎士の剣技と回復・防御系の魔法を唯一受け継ぎ、得意とする。
人一倍健気な娘でもあり勇者に恋愛感情を抱いているが、勇者はその想いに全く気付いていない。勇者がひとりで魔王城に行ってしまった後、報奨を固辞して故郷に帰り、湖畔修道会の指導者となるが、魔王が修道会への協力を求めたことで勇者とも再会、派遣修道士兼剣師範として協力していくことになり、極光島奪還以降は冬の国で「姫騎士将軍」として軍事の総指揮を行うこととなる。
後に勇者と魔王自身の告白により学士の正体が魔王であることを聞かされたが、勇者の懇願と、魔王の人柄を認め許し、後に湖畔修道会代表として聖人に認めた。魔王とは勇者を巡る恋のライバルという関係であるが、良い友人でもある。
執事(しつじ)
声 - 銀河万丈
勇者のかつてのパーティーメンバーの1人で名前は「老弓兵」だった。柔軟な考えと、シビアで冷静な分析や判断ができる面を合わせ持つ好々爺。自他共に認めるスケベな変態で、女騎士からしばしば制裁を受ける。
元々は聖王国の「黒点騎士団」の1人で先代の「女勇者」のパーティーメンバーとして行動していた。その時の名は「剣士」で今と違い堅物。パーティーメンバーで騎士団の同僚の「弓使い」や、後に勇者を鍛える「魔法使い」らと砂丘の国を訪れる。そして遺跡内の転移装置を巡る事件で、剣を振れない程の傷を両腕に受け、更に「弓使い」と「女勇者」を失う。その事件後は騎士団を辞めて各地を転々としつつ、軟派だった「弓使い」のおどけた真似事や預かった宝玉「星穿つ射手座」を用いた射撃をする「弓兵」の姿となり、「黒点」・「突然死」の異名で恐れられた。宝玉を使う射撃のため、弓兵という名であるが弓を持っていないという不思議な事態が起こっている。
現在は若き冬寂王の下で執事兼教育係として仕えている。また、諜報に長けており、諜報員としての潜入任務も行っている。特技として分身(腰だけも可)、隠密術などがある。
大魔王と化した大主教を倒すべく立ちはだかるが、圧倒的な力の差に命を落とす。しかし、戦闘経験のない大魔王にわざと「誤った戦闘経験」を与え、とどめの一撃を女騎士に託した。その死に顔は安らかなものであったとされる。
女魔法使い(おんなまほうつかい)
声 - 福圓美里
勇者のかつてのパーティーメンバーの1人。楡の国出身で、魔道士協会の人工的に勇者を創る計画により育てられた。一つの体に複数の精神を持つため、見た目と性格や口調が時々変わる。過去に「出来が悪い悪夢」「昼寝魔道士」と呼ばれた最強の魔道士。勇者と同様に燃費が悪いらしく、体型の割りに大飯食らい。話をしている最中に寝ることが多い。
勇者に置いていかれた際に彼を追って単身魔界へと向かう。その最中に魔王の故郷である「外なる図書館」に辿り着き、魔王と同じ図書館族になる。専門は伝承学で、最も世界の理を知る人物。「戦闘能力は遠隔戦闘においては勇者の115%」とのこと(本人談)。勇者も同意している。
別の顔として『ごきげん殺人事件』シリーズという小説の作家でもある。
銀(ぎん)
メインの人格でいつも眠そうにしている。
白(しろ)
理論的で情報分析力などに長けている。
藍(あお)
好戦的な性格で口調も粗暴。

紅の子弟

紅の学士(魔王)の教えを受けた子弟たちの総称。

人間界では商人子弟、貴族子弟、軍人子弟の3人(見た目のイメージは丸、三角、四角)が冬越し村の邸で魔王や女騎士の指導・講義を受けた。当初は未熟かつこの世界の常識を(悪い意味で)体現する存在だったが、魔王達から経済農業医療軍事などの「王の隣に立って戦を治めるための知恵と技」を学ぶうちに技能的にも精神的にも大きく成長していく。また、魔界でも土木子弟と奏楽子弟の2人が魔王からその正体を知らないまま教えを受けていた。卒業後はそれぞれの道を歩み、世界に少しずつ変革をもたらしていく。

なおメイド姉妹も周囲からは紅の子弟の一員として認識されており、人間界の子弟3人からは「妹弟子」と呼ばれている。

商人子弟(しょうにんしてい)
声 - 寺島拓篤
冬越し村で紅の学士の教えを受けた子弟の1人。少々小太りな商家の三男坊で、実家に居場所を見いだせず、家から半ば放り出されるような形で紅の弟子になった経緯を持つ。内気な性格だったが、卒業後に冬の国の役人となり、激務に追われるうちにたくましくなっていった。学院で培った手腕を発揮するうち冬寂王にその仕事振りを買われて財務長となり、官僚制や関税政策など数々の改革を主導し、その洞察力や経済の流れを見抜く力は青年商人と渡り合えるまでに成長する。
他人に説明するときには事前に用意したフリップなどを頻繁に使い、スピーチはお手の物である。
貴族子弟(きぞくしてい)
声 - 梶裕貴
冬越し村で紅の学士の教えを受けた子弟の1人。文化や芸術を愛する優男で自称「雅の信奉者」。紅の学士に惚れ込んだ祖母の口利きで弟子となった。卒業後は氷の国の外交特使に就任し、持ち前の交渉術と社交性を武器として社交界で外交官兼ロビイストとして活躍し、その活動の中で中央国家の同盟10人委員との交渉や、南部三カ国と他国との盟約を締結することで南部連合の樹立に貢献するなど、その外交手腕をいかんなく発揮する。
メイド姉にこき使われることが多く、その行動へ何かと呆れたような発言する。しかしメイド姉を同じ学士の下学んだ弟子同士として認めており、悪い気はしていないらしい。
軍人子弟(ぐんじんしてい)
声 - 鈴木達央
冬越し村で紅の学士の教えを受けた子弟の1人。女騎士の剣技も伝授されている。貧乏な下級騎士家の出身で、他の二人とは違って自身を鍛える目的で自らの意志で紅の弟子となる。生真面目で鯱鉾ばった性格。語尾に「ござる」と付くのが特徴。卒業後は鉄の国の軍人となり、後に「護民卿」の称号を持つ将軍に就任する。書類の処理が大の苦手。
中央諸国軍が三ヶ国通商同盟に戦を仕掛けて来た際に、「白夜国」に対する備えとして、国境付近の防衛を任せられる。開拓民を主体とした守備隊を率い、片目司令官が指揮する「白夜国」の軍勢を撃退することに成功する。
第三次聖鍵遠征軍を阻止するための派遣軍を組織すると知った際には、その先陣を志願。冬寂王、鉄腕王の配下として前線の指揮を執る。剛柔バランスのとれた統率力は王弟元帥をして「鋼のようなしぶとさをもつ、非凡な用兵家」と言わせしめた。
土木子弟(どぼくしてい)
魔界で紅の学士の教えを受けた子弟の1人。鬼呼族の若者で、大柄な体格の持ち主。
仕事を求めて奏楽子弟と共に開門都市を訪れそこで中年商人や火竜公女と出会い、大空洞の橋や開門都市の防壁の建設に携わることになる。
奏楽子弟(そうがくしてい)
魔界で紅の学士の教えを受けた子弟の1人。森歌族の少女。
仕事を求めて土木子弟と共に開門都市を訪れそこで聖骸の噂を耳にし、真実を確かめるために人間界へと旅立つ。旅の途中でメイド姉と出会い、彼女の旅に同行する。そしてメイド姉と共に「外なる図書館」で戦争の現実を目の当たりにする。
メイド姉と別れた後、自分の歌で戦争を食い止めることを決意し、第三次聖鍵遠征軍に潜り込む。

その他(魔王・勇者陣営)

老賢者(ろうけんじゃ)
声 - 堀川りょう
勇者の恩師。作中では既に亡くなっており、勇者の回想の中で登場する。先代の女勇者のパーティーメンバーの「魔法使い」だった。[注 3]
夢魔鶫(むまつぐみ)
声 - 白石冬美
勇者の使い魔。勇者に忠実で、情報伝達の役目をする他、幻影魔法を使う。魔界でしか姿を現すことができない。TVアニメ版では腕の生えたツグミの姿をしている。
明星雲雀(みょうじょうひばり)
声 - 大久保瑠美
女魔法使いの使い魔。アニメ版では腕の生えたヒバリの姿をしている。
湖畔騎士団(こはんきしだん)
湖畔修道会組織の騎士団。団長である女騎士の配下。
地味聖職者(じみせいしょくしゃ)
湖畔修道会に属する聖職者。魔界に赴いて第三次聖鍵遠征軍に従軍している聖光教会の聖職者に対し、和平を促す工作を行う。

南部連合

冬の国

冬寂王(とうじゃくおう)
声 - 森川智之
「極光島」の対岸にある国「冬の国」の王。冬の王子(のちの冬寂王)の父。
厳格なれど慈悲深く、勇猛なれど国民への配慮を忘れない、人の上に立つ風格を備えた壮年男性。中央諸国勢力(就中、聖王国と教会)からの掣肘と戦闘命令を苦々しく思っているが、中央からの援助物資がなければ国が立ち行かないことも承知しており、中央の走狗に甘んじている。
第1次極光島奪還作戦にて、大敗を喫し這う這うの体で逃げ出す白夜王の軍船を逃がすため、殿となって魔族と激突、戦死した。浅見板コミックスでは南氷将軍と一騎打ちに持ち込み、将軍の牙を切り落とすという戦果を見せるも、力及ばず討ち取られた。
冬寂王(とうじゃくおう)/初登場:冬の王子(ふゆのおうじ)
声 - 平川大輔
大陸最南部の寒冷地域であり、魔族の支配域と国境を接する「冬の国」の若き王。
若年ながら聡明かつ大器の持ち主であり、高潔な人物。父王の戦死による即位と、学士(魔王)からの接触を契機として、国政の大改革を行い、中央諸国の戦争支援に依存した国のあり方を変えようと努め、南部諸王国のうち3カ国をまとめる通商同盟の締結など様々な改革で王としての頭角を現す。
当初は執事に若と呼ばれるのを嫌っていたが、王となってからは自らの未熟さを自覚してこれを容認している。
将官(しょうかん)
声 - 山本兼平
冬寂王の側近兼冬の国における軍務の長。洞察力に長けた人物で、重鎮や各国首脳の会議でも意見を発することがある。
従僕(じゅうぼく)
声 - 岩澤俊樹
「冬の国」に仕えることとなった商人子弟に配下として付けられた若者。商人子弟から出された課題に的確な答えを弾き出すなど財務統治センスの片鱗を垣間見せる。
身長はメイド妹ほどしかなく、商人子弟になついて後ろをついて歩くことが多いことから、商人子弟からは「ワンコ」と呼ばれている。

鉄の国

鉄腕王(てつわんおう)
声 - 町田政則
「鉄の国」の王。氷雪の女王と共に即位間もない時期から冬寂王を支持し、共同歩調を取る。武勇の人。
酒飲みで、大雑把な人物であるが、楽天的且つ愛嬌のある性格のため、「鉄の国」の住民からはあきれられながらも慕われている。
鉄国少尉(てつこくしょうい)
声 - 櫻井トオル
「鉄の国」の軍人。 「鉄の国」に仕官し、護民卿として登用された軍人師弟の部下。開拓民出身。
鉄の国に仕官したものの内情などに疎い軍人子弟に、状況説明などを行う役としてたびたび登場する。
白夜軍を見事に撃退した軍人子弟に心酔しており、彼のいくところはどこまでもついていく覚悟を示す。そのため、軍人子弟が魔界への遠征に志願するだろうと察した際は「自分もついていく」とくってかかっている。

氷の国

氷雪の女王(ひょうせつのじょうおう)
声 - 藤井麻理子
「氷の国」の女王。鉄腕王と共に即位間もない時期から冬寂王を支持し、共同歩調を取る。若い頃は美女であったらしい。
漫画版では設定が微妙に違い、峠版は原作通りの初老の女性で、石田・浅見版は年齢不詳の美女。

同盟

青年商人(せいねんしょうにん)
声 - 神谷浩史
人間界の大陸における強大な商人の組合「同盟」の若き幹部。取引相手として接触してきた魔王の才能と魅力を即座に見抜き、人間界の変革の中で大きな商業戦争を仕掛けていく。
かなりの野心家であり、巨大組合である「同盟」における幹部にあたる「十人委員会」の地位ですら手段の1つに過ぎない(アニメ版では、戦争で利益を上げようとしていた)。一方でその野心は富や権力への執着ではなく、商人として大成することに集約され、求めているのは「カビの生えたような因習や、腐りかけの既得権益、そんな汚れた膿を全て吹っ飛ばし、本気の相手と、本気の取引をすること」と本人は朗読劇エピソード0魔王「恋慕」にて豪語している。商人として利益を一番に考えるのがモットーで他者からはそれを蔑まれることもあるが、常に損得勘定で動く故に既存の概念に縛られないと共に、損得では図れないことを誰よりも早く見つけられると魔王や勇者からは評価されている。
勇者とは勇者が魔王討伐に向かう前から面識(魔王討伐に向かう際に壮行会を開催したが、裏でしっかり儲けていたらしい。当時の勇者は世事に疎かったため、自分がダシにされたことに全く気付かなかった。)を持っており、再会した勇者に連れられ、魔族と人間族が共に暮らしている「開門都市」の状況を見せられ、また、そこで面識を持った火竜公女から塩の取引を持ちかけられるに及んで、魔族との商取引に新たな可能性を見い出した青年商人は、同盟の「開門都市」への進出を図ることとなる。
先物取引、売り浴びせ、取り付け騒ぎ、果ては教会が発行している為替を操作して教会の信用を失墜させ、聖国王の歓心を買うことに成功、王弟元帥の心胆を寒からしめた。この知略と行動力をもって自他ともに認める「人間界の魔王」となる。
遠征軍を崩壊させる地歩を固めたのちは開門都市へ異動し、防衛戦の指揮をとっていた魔王の代理となる。冬寂王、メイド姉らと共同で王弟元帥を説得、停戦への道筋を作った。
その後は臨時の魔王として開門都市の復興に尽力するが一月で飽き、「ただの商人」として人間界に戻る。その際、妻として火竜公女を連れて行った(ととれる描写がある)。
辣腕会計(らつわんかいけい)
声 - 立花慎之介
青年商人に従う「同盟」所属の商人。青年商人の右腕として、実務面を支えている。銅の国の麒麟児と呼ばれていたほどの腕を持っている。
中年商人(ちゅうねんしょうにん)
声 - チョー
「同盟」における青年商人の同志。青年商人の意を受けて、同盟の担当者として「開門都市」に赴き魔族側との交渉等を担う。
土木師弟の才能を見抜き、彼に魔界と人間界とを繋ぐ大回廊に通路建設を任せるなど、青年商人同様、魔族に対する偏見が少ない人物。

中央諸国等

聖王国

王弟元帥(おうていげんすい)
声 - 櫻井孝宏
「聖王国」の王の弟。作中最高クラスの軍事的才能を持っており、その軍事的才幹とカリスマ性で王族や民衆、軍などからの信任も厚く「人間最大の英雄」と呼ばれ、第三次聖鍵遠征軍では指揮官を務める。
物事を平等に判断し、野心にとらわれたり慢心したりすることなく、常に冷静な思考で戦況、情勢を的確に分析することができる人物でもある。
しかし裏で蒼魔王と結託しており、わざと膠着状態にさせることにより求心力と支持力を操作してきたが、その要でもある開門都市が独自の自由貿易都市になったことによりパワーバランスが崩れたため、第三次聖鍵遠征軍を編成したという一面もある。
聖国王(せいこくおう)
「聖王国」の王。王弟元帥の兄。臣下である国務大臣等から軽んじられている。だが実際は王弟元帥のカリスマ性が大きすぎるゆえ霞んでいるだけで王としての度量を持ち合わせた、かなり有能かつ穏健な人物で、青年商人からは鋭い洞察力を持っていると見抜かれて高く評価された。
参謀軍師(さんぼうぐんし)
第三次聖鍵遠征軍に参加した王弟元帥率いる聖王国軍部隊において、軍師を務める。王弟元帥同様冷静に先を見通せる人物。
聖王国将官(せいおうこくしょうかん)
第三次聖鍵遠征軍に参加した王弟元帥率いる聖王国軍部隊における将官の長。参謀軍師と共に王弟元帥の側近くに侍っている。
国務大臣(こくむだいじん)
「聖王国」の国務大臣。主君である聖国王を軽んじている。
王室付き高司祭(おうしつつきこうしさい)
聖光教会から「聖王国」王室に派遣されて来ている高位の聖職者。国務大臣同様、聖国王を軽んじており、聖国王を飛び越えて国務大臣に直接命を下そうとするなど、聖光教会の威光を笠に着た尊大な振る舞いが目立つ人物。

聖光教会

大主教(だいしゅきょう)
声 - 藤原啓治
第二次極光島奪還作戦後に行われた選挙で、聖光教会の長である大主教に就任した人物。精霊信仰至上主義者。第三次聖鍵遠征軍を催した中心人物。かなり小柄。
その正体は遥か昔に魔界を出た図書館族(魔王の同族)の末裔であり、この世界が明日のない閉じた輪廻によって成り立ってることも、光の精霊の正体も知っていた。その上で、自分が「次なる世界」の絶対神となるべく、聖鍵遠征軍の企図や蒼魔族との裏取引を画策する。
その過程で蒼魔王子の「刻印の双眼」に宿る魔王の力と、封印祈祷による勇者の力を手に入れ、「大魔王」となる。その力をもって光の塔の精霊の間を目指すが、その気配を感じ取って残留した女騎士と激闘の末に敗れた。
百合騎士団隊長(ゆりきしだんたいちょう)
聖光教会の実質的な直轄軍である百合騎士団の隊長。滅亡した花の皇国の遠戚でかつて「白百合の姫」と呼ばれた。大主教と精霊の教えに絶対の忠誠を誓っており、そのためならば美貌と身体を利用して男を調略することも厭わない妖艶な性格。それでいて、自分は教会の教え(純潔、貞淑等)からかけ離れた存在だと自覚しており、それを払拭するために、ひたすら大主教に従っていた。
そのため、他者を認めるということができなくなり、「ひかりのたま」を用いて戦いを鎮めたメイド姉を許せず、マスケットで撃ち殺そうとするが、射線に飛び出した灰青王を誤射してしまう。その後、息も絶え絶えの灰青王より心からの告白を受け、今までの自分を捨てた。
従軍大司祭(じゅうぐんだいしさい、アニメ版では「司祭」)
声 - 麦人
第三次聖鍵遠征軍に従軍した聖光教会の聖職者で、大主教に次ぐ地位の人物。開門都市攻防戦が続くにつれ、どんどんおかしくなっていく大主教を間近でみる立場にあり、そのために大主教にも精霊の教えにも疑問を持ってしまうこととなった。
使者(ししゃ)
声 - 二又一成
中央聖光教会の異端審問司教の使者として冬の国を訪れ、冬寂王に紅の学士の身柄引き渡しを要求する。聖光教会の威光を笠に着た傲慢な振る舞いが目立つ人物。

その他(中央諸国等)

灰青王(かいせいおう)
「霧の国」の王。中央諸国に於いて若き英雄と称されている。
南部諸国の動きに警戒心をもった聖光教会など中央諸国からの圧力に抵抗の姿勢を示した「冬の国」を中心とした三ヶ国通商同盟を討伐する軍の指揮官として選任されるが、三ヶ国通商同盟側の策略により、膠着状態に陥った戦況を打破出来ず、結局、敗北にも等しい撤退を余儀なくされる。その雪辱を晴らすべく新たに結成された第三次聖鍵遠征軍に加わる。
白夜の国奪還戦及び開門都市攻防戦には前線司令官として参戦。周到な準備と緻密な作戦によって一定の戦果を挙げるものの、百合騎士団長のハニートラップによって教会勢力の傀儡となる。しかし大軍ゆえの秩序壊乱や補給路の崩壊、大主教の専横には堪忍袋の緒が切れて独断で帰国しようとするが、それを察知した百合騎士団隊長によって排除される。
その後、メイド姉を撃とうとする百合騎士団隊長のマスケットの前に立ちはだかり、瀕死の重傷を負う。そして、百合騎士団隊長へ告白しつつ、彼女の腕の中で死亡する。
白夜王(びゃくやおう)
声 - 東地宏樹
本来なら南部諸王国に属する「白夜の国」の国王だが、中央諸国におもねっている他、悪い意味での権力者意識の塊。
極光島奪還作戦において総指揮を取っていたが、無策により多くの兵とそれまでに費やした資金を失い、結果として白夜の国の軍備と経済を傾かせ、さらに冬寂王が極光島奪還に成功したことを妬み、面目を丸潰れにされと逆恨みし、冬の国を貶めるべく片目司令官の脱獄の手引きをし、復讐の駒として利用する。
しかし片目将軍を使った鉄の国侵攻が失敗し国力を急速に失ったところに、魔界への足掛かりを欲した聖光教会の手引きを受けた蒼魔族の侵攻を受けなす術なく敗北。最後は刻印王に両腕を断ち切られた挙句全身を焼かれ死亡する。おもねっていた中央諸国に裏切られる皮肉な結果となった。
片目司令官(かためしれいかん)/初登場:司令官(しれいかん)
声 - 大塚芳忠
第二次聖鍵遠征軍によって人間族が占領した「開門都市」に駐留する軍の司令官。「霧の国」の王族の血を引き、叔父と白夜王とは縁続きの仲。権力者意識の塊のような性格で、開門都市司令官の地位に対し、己の器に相応しくないと日頃から不平を漏らしながら、権力を笠にかけて好き勝手し放題にしてきた。
後に勇者の策で開門都市の維持が困難になるや否や、「極光島奪還作戦の援軍」という名目で全司令権を東の砦将に丸投げして全聖鍵部隊を撤退させて開門都市を放棄し、さらに魔族軍との戦闘で大勢の兵を失い敗北し[注 4]、後に聖都にて任務放棄および敗北による軍事裁判を受け、言い訳も空しく極刑を言い渡された。
しかし極刑を執行される前に地下牢獄で幽閉されていたところを白夜王の手引きで脱獄し、白夜王の下に身を隠し、幽閉中にネズミに片目を食い潰されたのを東の砦将と冬寂王のせいだと逆恨みし、白夜王の復讐に加担することとなる。中央諸国軍と対峙していた三ヶ国通商同盟を側面から襲うべく「鉄の国」に侵攻するが、軍人師弟が護る防衛ラインを突破出来ず、多大な損害を出し敗北し、単身逃走していた先で偶然居合わせたメイド姉妹を人質にしようとするも軍人師弟に阻止され、軍人師弟の刃に斃れた(アニメ版では、剣戟の末に軍人師弟の剣を砕くも彼に体当たりされて共に井戸へ落ちて転落死した。なお軍人師弟は片目司令官から奪った剣を壁面に突き刺すことで墜落を免れた)。
肥満領主(ひまんりょうしゅ)
声 - 藤吉浩二
俗物的な貴族の典型例として描かれている人物。威張ってはいるが、爵位は男爵。
凡庸な性格の持ち主で恩賞による領地拡大を目論み、三ヶ国通商同盟討伐軍に参加したものの、兵糧については何も考えておらず、村落で略奪することで補おうと軽く考えていたが、予想に反して戦況が膠着・悪化し、兵糧不足により兵達の士気が下がりきり、敗北の原因を作ってしまう。
傭兵隊長(ようへいたいちょう)
声 - 天田益男
三ヶ国通商同盟討伐軍に参加した肥満領主に雇われた傭兵隊の隊長。配下の傭兵を含めモラルが低く、村落での暴行、略奪行為を望んでいる。
膠着状態に陥っていた戦況に焦り、勝手に隊を動かしたあげく、女騎士の術中にはまり散々に打ち負かされてしまう。
その後は国境付近に潜伏していたが、貴族子弟とメイド妹に説得され、蒼魔族の手に落ちた白夜の国を救うために行動することとなる。
封印の祈祷によって力を奪われ、マスケットによって重傷を負った勇者を助けて遠征軍の矢面に立ち、百合騎士団隊長に討ち取られた。
生き残り傭兵(いきのこりようへい)
傭兵隊長の配下。傭兵隊長が戦死した後、生き残った者たちを取りまとめていた。
貴族子弟のとりなしで、メイド姉を隊長代行として受け入れ、かなり強引な手法で魔界へと渡る。メイド姉と貴族子弟の護衛をしつつ、二人の行動力やそれを可能にする度胸などに感服していく。
ちび助傭兵、若造傭兵(ちびすけようへい、わかぞうようへい)
傭兵隊長の配下。
器用な少年(きようなしょうねん)
「白夜の国」に住む少年。身寄りがなく、盗みで生計をたてていたが、盗みの現場をメイド妹と貴族子弟によってその現場を取り押さえられ、半ば強制的に道案内として雇われる。

魔界

開門都市

東の砦将(ひがしのさいしょう)
声 - 三宅健太
人間の遠征軍が魔界で占領した「開門都市」防衛の一角を担う傭兵部隊の長。戦闘能力のみならず指揮官としてもきわめて有能で、「草原の鷹」の二つ名を持つ。司令官が開門都市を住まう非軍人の人間もろとも放棄しようとするのを非難したため、彼から統治を押し付けられて、開門都市の新たな司令官および自治委員会の委員長となる。
もともと魔族に対しても公平な視点の持ち主であり、遠征軍占拠時代から魔族たちからも理解者として信頼されており、都市が人間と魔族の交流拠点となっていく中で重要な地位を占めるようになる。豪快だが細かな気配りもできて、非常に頼りになる人物だが、頭を使うことは苦手なため、そういうことは助手である副官に任せている。そのため副官に対してかなりの信頼を寄せている。また、考え事は苦手としているが、政治センスと大局眼はかなりのものがある。時には後先考えずに大胆に行動するがそれも彼の魅力の一つである。
後に開門都市およびそこに在中の民が氏族・衛門族を名乗り挙げてからは、他の氏族から「衛門の長(えいもんのおさ)」と呼ばれるようになる。
なお、勇者にとっては唯一の「同性の対等な友達」。
副官(ふくかん)
声 - 羽多野渉
人間。東の砦将の副官。原作では一部で副将(ふくしょう)とも表記される。人間族の駐留軍のほとんどが「開門都市」を放棄した後も、東の砦将と共に魔界に残り、右腕として彼を支える。
もとは下級貴族(騎士の家系)の三男坊で、食うために傭兵となり、砦将の副官となった。開門都市攻防戦では生き残った獣牙族を率いて遊撃隊となり、獅子奮迅の活躍を見せた。
魔族娘(まぞくむすめ)
声 - 松井恵理子
第二次聖鍵遠征軍によって占領された「開門都市」に取り残された多くの魔族の1人。「開門都市」の支配者となった人間の多くが取り残された魔族を差別的に扱っており、魔族娘も怯えながら生活している。その所為か責任のないことでも謝ってしまうのが口癖になっている。
遠征軍に参加した褒賞で酒場をはじめた男(声 - 山本兼平)の店で働く(原作では下級娼婦としても身を立てていたが、アニメ版では省略されている)。複数種族の混血で、蒼魔族のような肌と竜族のような角、猫目族のような瞳をもつ(アニメ版では人間と同じの瞳をしている)。漫画版では作品によって種族に差異がある。浅見版は竜族。石田版は獣牙族(羊のような角がある)。峠版も獣牙族だがイヌ科っぽい外見で、火竜公女や勇者曰く「けしからん胸」をもつ。
開門都市の中立都市成立後、黒騎士(勇者)の知人ということもあり、火竜公女の侍女として仕えることになり、火竜公女の多少スパルタな躾の下でマナーなどを教えてもらっている。

竜族

火竜大公(かりゅうたいこう)
魔族八大氏族・竜族の氏族長。口から大高温の炎を吐き、腕や尻尾を切り落とされてもすぐに生やすほどの回復能力を持つ。剛毅な人物で、頑固なところはあるが優れた政治手腕も持ち、魔王や黒騎士(勇者)の政策に理解を示して高く評価している。
当初は魔王の意に逆らい、第二次聖鍵遠征軍によって人間に占領された開門都市の武力による奪還を企てたりしていたが、それを止めに来た魔王の使者である黒騎士(勇者)と互角の闘いを繰り広げた[注 5]結果、しばらく様子を見ることとなった(アニメ版では省略され、対面時に火竜公女を嫁がせようとした話のみ登場)。
黒騎士(勇者)の工作によって人間族の駐留軍のほとんどが開門都市からいなくなり、事実上無血にて魔族側へ奪還された後、東の砦将の呼びかけに応じて娘である火竜公女を自治委員会へ送り込むなど、開門都市を魔族と人間族が共存する都市へ変えていくことに協力するようになる。
黒騎士(勇者)との闘い以降は、彼の男気に惚れ込んで魔王の和平提案を受け入れ、娘である火竜公女を勇者の下に嫁がせようとしている。
火竜公女(かりゅうこうじょ)
声 - 伊藤静
火竜大公の娘。角と尻尾を除けば人間の娘と変わらぬ容姿であり、聡明かつ誇り高い女性。幼名は小桜角(しょうおうかく)。火竜大公同様口から炎を吐き、会話時にも時々炎を漏らす。黒騎士(勇者)を「我が君」と呼び、妻を自称する。
開門都市の自治委員会の一員でもあり、必要ならば単独で人間の世界を訪れるなど肝の据わった部分もある。勇者の知人である魔族娘を侍女として迎え、侍女に相応しいマナーなどを多少スパルタ教育気味に教えているが、彼女のことは多少なりとも大事にしている。
魔界で貴重な資源に当たる塩の供給地として重宝されていた極光島が、第二次極光島奪還作戦によって人間族に奪い返されたため、その対策として勇者を通じて面識があった青年商人に塩の工面を依頼するため、人間界へ赴く。この行動は青年商人を動かし、同盟が本格的に開門都市へ乗り出すきっかけとなる。その後、しばらく青年商人の意を受けて彼の側に留まり、その工作を間近で見つめることとなる。
父である火竜大公は勇者に「妻にでも妾にでも」といって側に置かせるが、公女自身は勇者の妻となることを望んだ。しかし、勇者の心には魔王がいること、強すぎるゆえの公平すぎる優しさなどに勇者のもとを離れることを決意。青年商人とともにあることを望むようになる。
開門都市攻防戦ののち、青年商人の妻として人間界にわたった(ととれる説明がある)。
魔族豪商(まぞくごうしょう、アニメ初登場のみでは「魔族商人」それ以降は「魔族豪商」)
声 - 高橋孝治木村亮俊
竜族の商人。白い東洋竜の頭部と尻尾を持つ大柄な男性。火竜公女からは「雲竜のお爺さま」と呼ばれている。

妖精族

妖精女王(ようせいじょうおう)
魔族八大氏族・妖精族の氏族長。穏健派であり、魔族の中では、数少ない人間族との共存派。英明な人物。
強硬派である獣牙族に属する黒狼族に囚われの身となっていたが、後に黒騎士(勇者)に助けられ、黒狼族穏健派との和睦に協力してくれたことに感謝し、魔王に忠誠を誓う(アニメ版ではメイド長から簡素に語られるのみ)。
忽鄰塔においても全面的に魔王の支持に回った。後に蒼魔族が人間界に進攻した際は、魔王の依頼で南部連合への特使として派遣される。
羽妖精(はねようせい)
声 - 水原薫
妖精族の一員、子供のように無邪気でイタズラ好き。黒騎士の協力要請を受け、開門都市に駐留していた遠征軍指導部に幻覚を見せて追い出した。
羽妖精侍女(はねようせいじじょ)
妖精女王の侍女で、女王の補佐を務める。

蒼魔族

蒼魔王(そうまおう)
魔族八大氏族・蒼魔族の氏族長。開戦論派。魔王に対する反対勢力の雄。
王弟元帥と密かに手を結び、中央諸国の軍と対峙し、防備が薄くなった「冬の国」をはじめとする三ヶ国通商同盟を襲おうとするが、勇者と女魔法使いによって撃退されてしまう。その後、息子である蒼魔王子を魔王とすべく現魔王の廃位を狙う。だが、忽鄰塔で議決による魔王の廃位が失敗すると蒼魔王子からもはや用無しと殺害された。
刻印の蒼魔王子(こくいんのそうまおうじ)/蒼魔の刻印王(そうまのこくいんおう) (アニメ版では「刻印王」とのみ表記)
声 - 柿原徹也
蒼魔王の世継。両目に次期魔王の証である刻印がある。
過去にも目に刻印がある魔王はいたが片目だけであり、両目にあるというのは相当に強い刻印らしい。実力もそれに伴って過去最大級であり、魔王としての力を持たない段階でも勇者に負けない程の力を持つがその気質は酷薄そのもので、他人を敵か道具としか見ていない。その力量に惚れ込んだ父である蒼魔王は蒼魔王子を魔王位につけるべく工作をしているが、蒼魔王子自体は魔王位だけではなく父王である蒼魔王の弑逆をも画策している。
蒼魔王を殺害した後、新たな蒼魔王を名乗り現魔王を暗殺によって排除することで新魔王になろうと画策するも失敗、八大氏族と袂を分かつこととなる。
その後、聖光教会とひそかに手を組むと人間界へ侵攻、白夜の国を滅ぼし人間界の拠点とし、領民を奴隷兵として使役しながら南部連合国へと進軍させ、後に白夜の国で勇者と一騎打ちとなるも、聖光教会の裏切りによる百合騎士団のマスケットの射撃を勇者もろとも全身に受け斃れた。そして両目の魔眼は大教主の下に献上された。
死人鴉(しびとがらす)
漫画作品(石田版)に登場。刻印王の使い魔。忽鄰塔で蒼魔族が反旗を翻した際に刻印王と戦う勇者を援護しようとした夢魔鶫と戦っていた。その後は舞台が地上に移ったためか登場せず。
蒼魔上級将軍(そうまじょうきゅうしょうぐん、アニメ版では「蒼魔将軍」)
声 - 沢木郁也
蒼魔王配下の将軍。密かに手を結んだ中央諸国への使節を務める。主君であるはずの蒼魔王ではなく次期魔王たる刻印の蒼魔王子に忠誠を誓っており、蒼魔の刻印王が誕生する際には直接蒼魔王に手を下し殺害した。
アニメ版では人間の2倍以上の背丈を持つ巨躯の魔族となっている。
紋章官(もんしょうかん)/暗殺者(あんさつしゃ)
声 - 大原さやか
蒼魔王の配下。表向きは紋章官だが、裏では暗殺や中央諸国へ結託の見返りに送る砂金の調達など、蒼魔族暗部の実行部隊を務める。仮面を付けており、独特の呼吸音が特徴。実は獣牙族・蛇蠢族(じゃこぞく)の出身。
刻印王による魔王暗殺未遂事件の実行犯として執事によって取り押さえられるが、口封じのため刻印王自身の手で殺害される。

獣牙族

銀虎公(ぎんここう)
魔族八大氏族・獣牙族の氏族長。ホワイトタイガーの姿をした魔族で、開戦論派。魔王に対する反対勢力の雄。薙刀を使った武術の達人。名は隗、字は草雲、右府将軍の称号をもつ。人間相手ならば戦争に負けることはないと考えている。強きを尊う獣牙族の典型であり根っからの武人で、誇りを重んじて戦場で雄々しく散ることは名誉としている。魔王に否定的なのも武勲が無いためである。頭を使うことは苦手で、本人もそれを認めているが、必要とあれば知恵者から案を求める考えもある。
忽鄰塔では、黒騎士に配下を決闘で屈服させられつつも面子を立てられたことで一旦は準備期間という名目で休戦へと態度を軟化させるが、蒼魔王が魔王の廃位を画策した際は廃位賛成派に回る。
その後、魔王暗殺未遂事件の実行犯が獣牙族出身の者だったことに愕然とし、氏族の名誉のために自らの命さえも差し出す意志を見せるが、魔王からはもとより獣牙族を疑っていなかったことを教えられるとともに魔王の持つ「強さ」を目の当たりにし、多大な恩義を感じて彼女の強力な支持者となる。
その後、魔王の求めと氏族長会議の決定に従って蒼魔族追撃と聖鍵遠征軍との戦闘に参戦。「魔王の命を三度守る」という誓いも空しく、マスケットの威力の前に命を散らした。
南氷将軍(なんぴょうしょうぐん)
声 - 白熊寛嗣
魔界において人間族が占領・支配している「開門都市」に対し、魔族が人間界において唯一、支配・占領している「極光島」に駐留している魔族軍の司令官。人間の3倍以上は背丈がある巨大なセイウチの魔族で、による槍術と口からの冷気の息「こごえるふぶき」を武器とする。
武人であることに誇りを持ち、極光島撤退の際にはしんがりとして自ら敵陣に赴き、女騎士との一騎打ちに破れ、最後に女騎士と剣を交えたことに満足しながら斃れた[注 6]
獣牙双剣兵・獣牙投槍兵・獣牙鎚矛兵(じゅうがそうけんへい・じゅうがなげやりへい・じゅうがつちほこへい)
「開門都市」前の会戦で第三次聖鍵遠征軍に破れた魔族軍の撤退を支援するために参戦した、魔王率いる蒼魔族討伐遠征軍の生き残った獣牙族の兵士達。双剣兵は森狼族という枝族の出身。
東の砦将の判断で副官に付けられ、第三次聖鍵遠征軍による「開門都市」の包囲が完成する前に密かに脱出させられ、第三次聖鍵遠征軍の後背を攪乱する作戦に従事する。

人魔族

紋様の長(もんようのおさ)
魔族八大氏族・人魔族の氏族長。生粋の人魔族である紋様族の族長。斧を使った武術の達人。氏族全体の意向ゆえに中立の立場を執っているが、個人としては事を荒立てないようにしている魔王に対して好意的に見ている。
忽鄰塔では魔王廃位の議決も含めて中立を貫いていたが、暗に魔王を支持する発言をして、魔王が暗殺者の手で瀕死となった際もひどく動揺した。
魔王の真意と黒騎士の正体を知るとともに蒼魔族以外の氏族長達が一丸となってからは、表立って魔王や他の氏族に協力するようになる。

鬼呼族

鬼呼の姫巫女(おによびのひめみこ)
魔族八大氏族・鬼呼族の氏族長。理知的で大器の持ち主。やや年寄りめいた公家のような口調で喋る。
忽鄰塔では魔王の真の目的を知らないものの停戦を考えていることを察し、労力的な観点から鬼呼族は人間界へ戦争をしかけても利益は選らないという理由で魔王の支持に回り、魔王廃位の議決においても魔王を変える以前に氏族長が民を保障するべきとして廃位反対派についた。
魔王の真意と黒騎士の正体を知った後は表立って魔王を支持するようになる。
鬼呼執政(おによびしっせい)
鬼呼の姫巫女の補佐を務める魔族。

機怪族

碧鋼大将(へきこうたいしょう)
魔族八大氏族・機怪族の氏族長。開戦論派だが、その理由は人間界の鉱物資源の多さを目当てとしたものであり、強硬派というわけではない。理論的で実利的な人物。
忽鄰塔では魔王から交易で人間界から入手可能な資源のサンプル(商品師弟らが魔王の指示を受けて手配したもの)を見せられて、代替の保障があれば休戦もあると態度を軟化させるが、魔王廃位の議決時は廃位賛成側についた。
魔王の真意と黒騎士の正体を知ると魔王の器の大きさから考えを改め、魔王の支持者となる。また、当初は人間とは相反れないと言っていたものの長年迫害を受けてきた氏族の長ゆえに種族間の偏見が少なく、忽鄰塔後には東の砦将および人間(衛門族)との商談を真っ先に持ちかけた。

巨人族

巨人伯(きょじんはく)
魔族八大氏族・巨人族の氏族長。巨人族全体の傾向として、口数が少なく片言で喋るが、必要な意思は明確に伝え、純朴な人物。強硬派ではないが、武勲や実績のない魔王のことは頼りなく思っている。
戦争への意思は人間への不信感による防衛目的であり、忽鄰塔では休戦への同意も見せたが、魔王廃位の議決の際はより強い魔王が現れることを期待して廃位賛成派に回った。
魔王の真意と黒騎士の正体を知ってからは、魔王の持つ強さを理解して支持者となる。

その他

光の精霊(ひかりのせいれい)
声 - 島本須美
人界の教会で崇拝対象とされている存在。
語り部(かたりべ)
声 - 永井一郎
ドラマCDおよびアニメ版特別編(総集編)におけるナレーター。劇中世界を現在から500年前の話をつづった叙事詩として解説を行う。
語り部師弟(かたりべしてい)
声 - 速水奨
アニメ版特別編に登場。語り部の弟子として、共にナレーションを担当。語り部曰く「無駄に良い声」の持ち主。

毎隔日600ページ更新(コピペ)予定第二日

作業記憶確認記録合計目標一万ページ?
十倍速一日六百ページ更新目標
元祖本体どうやらこういうことらしい 
2007 千ページ 元祖2ちゃんねるメイン
2008 千ページ 自己風呂具LDⅠ
2009 千ページ LDⅡLDⅠ【十】基本リンク 
2010 千ページ SesⅠ
2011 千ページ SesⅡ
2012 千ページ 園他有力風呂具
2013 千ページ NAVER まとめ[情報をデザインする。 新規探検
2014 千ページ ウィキペディア(Wikipedia) 白米御飯
2015 千ページ OPEN2ちゃんねる探索
【目標70%計画50%予定30%】


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