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《前置き》
 さて、さて、かなり久しぶりのエントリーですけれども、いかがお過ごしでしょう。この間、べてるの家の福山での公演とか、幾つかの研究、学会ネタとか書評とか、書きたかったこともあるので、合間を縫ってまた書き足していきたいと思いますが、バタバタしておりました。
 さて、一昨日、映画をご家族の方と見に行ったんですが、イオンシネマのポップコーンとドリンクのついた割引券。とりあえず、見たい作品もそれほどないし、忙しいこともあって、映画館に着いた時点で決めようかと。出発したのは18時前。だいたい50分ぐらい車で自宅からかかります。

 その前に、毎月曜日は、なんか映画の日みたいな割引で1100円で観れるサービスデーだったんですねw。だから今回のチケット使わなくてもだいたい似たようなもんだったってことで、ちとがっくりだけど、今月末までしか使えないし、また木曜から九州日帰り出張とか、週末は学校行事、さらには関西方面にまた出張。。。てことで、もうこの日しかないということで、見てみました…

《発表》
その作品は…








 「チャッピー」でした。18時35分開始となってたんで、これはもう駄目だろうと思ったけど、ついたら意外に早くて18時40分ぐらい。そしたらスタッフさんがまだ予告編ですよ、というので、ギリギリセーフだったんです(このクソ忙しい時に、よりによって見た映画が「チャーリー」というところに、残念さとともに私の人柄が出てるのだろうなぁ。。。。)。


 まあ皆さんご存知でしょうけど、『第9地区』の監督さんによるAIものですよね。日本版は微妙にカットされてるという。
詳細は公式サイトとか、ウィキペディア記事のリンクを貼っておきますのでこちらで。↓

http://www.chappie-movie.jp/

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%83%E3%83%94%E3%83%BC_%28%E6%98%A0%E7%94%BB%29

《感想》
 まあ内容はみなさんご存知でしょうが、ロボコップ+AIでした。見た目は、モロアップルシードだよね、これw。でもそこに舞台をヨハネスブルグ持ってくるっていうことで、ニール・ブロムカンプニュアンスが入ってるかな。挿入歌、結構好きです。
 Die Antwoord - Baby's On Fire (Lyrics On Screen)ってヤツね。
 
 音楽は最近ガンガン仕事してるハンス・ジマー監修です。
 
 この監督、どうしても南アフリカ描きたいのかな?。それがあったから見たかも。南アフリカ共和国って、アフリカの中では軍事大国だし、皆様ご存知のアパルトヘイトが少し前まで、20数年前まであって、完全な階級制と差別を人工的に作り出したようなところ。そういったリアルな人工的かつ意図されて作られたカオスを持つ国をSFの舞台に持ってくるってのは、自分が出身だというだけでなく、何か監督のスタンスを感じさせますよね。
 色々変化はしているようだけど、社会問題は相変わらずだし、貧困や階級格差、そして権力と暴力の問題なども、たまに報道されてますもんなぁ。

 あとこの手の寓話、ピノキオ以来一貫して好きよね、人間て人形とどう違うんだと。パスカルやデカルトからずーっと、つまりはキリスト教から解放されて以来の悩みなのね、この問題。だから、テーマにしやすいのかしら。SFとしての階級社会の描き方がテーマの一つとすると、それがもう一個のテーマでしょうな。これ古典的ですなどちらも。


 実は私ANCとは少しだけ縁があって、マンデラ解放後の政権の南アフリカ大使とお話ししたことあったんですが、もちろんANC出身。お友達はだいたい拷問か処刑されてる。「同志というのは命のやり取りをした人にしか使わないんですよ」なんて名言をいただいた、その大使、インド系カラードでした。もちろんインド系とはいえ「有色」の方は全て差別された経験をお持ちのようなんだけども、朗らかな方だった。きっと修羅場は見て来たろうなぁ。

 とはいえ、「軍事大国」なんで、軍の給料がまだアフリカの中ではましだから、クーデタとかも起こりにくいんでしょうが。やはり軍人さんの給料安いところの方が怖いですよ、暴力機関のコントロールという観点では。そういった意味で南アは戦車を自前で開発したりしてたもんね。武器輸出もしてたはず。だから、まあ設定にあうんでしょうなぁ。しかし技術者が黒人青年て言う設定はちと興味深い。おそらくはアフリカーナ(ややこしいことに確かオランダ系がルーツのアフリカにおける特権白人のことです)出身の武器開発会社のCEOをシガニー・ウィーヴァーが演じてましたが、やはり彼女はこの手のSF映画、それもB級臭が良くも悪くも強い作品にはマッチしてますは。ただし、ヒュー・ジャックマン、この作品に出る意味あったんだろうかw。

 ともかくも、そこそこ楽しめました。ただ、どうなんだろう、いわゆる、AI成長ものとして、ピュアな魂のようなところが描かれているせいもあって、配給会社、これジュブナイル的に売ろうとしたのかしら。いわゆる残酷シンーンカットがあったようですが、まあそこまでは正直気にはなりませんでしたが、あんまり引っ掛かりがなかったなぁ。まあSF的なところで売るよりも、その方がいけるのかなぁ。

参照ツイート:https://twitter.com/SonyPicturesJP/status/588237403363667970/photo/1

 でもまあまあは楽しめたかな。特に、ラストシーンのすごくいいはなしで、「テンション」はねえよ、それ。もってかれたよ。はっきり言って。

 あ、そろそろ出勤準備、そして明日は片道6時間かけての日帰り出張修行、みんな、私帰ってこれるように祈っててね。

 そうそう、また東京出張なんですが、その時に、ある方とお約束したこれで宿泊予約してみました。↓
https://www.airbnb.jp/
 使い勝手またレポートしてみますね。ではでは。

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