2008年02月01日

『裏庭』 梨木香歩

裏庭別の本を買いにいった本屋で、思わず買ってしまった。
心の中に深く潜り込んでいく、女の子の冒険ファンタジーという感じのお話だというのに、こんな箇所が僕は気に入ってしまった。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆
「よくわからないけどね、マーサ。私には家の庭はいつも居心地がよかった。世の中には、フランス式のぴっちりと刈り込まれた、美しい庭があることも知ってるけれど、隙がなさすぎてね、楽しめないんだよ。
 家の庭は、荒れ放題というわけでもないが、計算され尽くした、というのでもないね、確かに。何か秘訣があるのかい?」

 ほとんど初めてといっていい、レイチェルばあさんの庭への興味に、マーサは嬉しさを隠しきれなかった。
「それはね、レイチェル、眺めるってことなんです。草木に愛情をもって、応援し、その隆盛も衰退も積極的に見つめてあげるんです。
 そうすると、不思議なもので、あの駆逐艦のようなセイタカアワダチソウが入り込んだときも、それほどひどいことにはなりませんでしたね。そりゃ、私もまったく手を出さなかったわけではありませんけどね。大方のところは彼ら自身にまかしたんです。
 そうすると、それなりに自律した秩序ができるようでもあり、そうでないようでもあり、という段階に入って、手入れされた混沌って風情が出てくるんですよ」

☆☆☆☆☆☆☆☆☆

梨木さんの、こういう目線が好きなんだな、きっと。
こういう目線で、整体を極めていきたいと思います。

このお話の中には「根の国」が出てくる。
ん〜、日本書紀ですか、そうですか。。。
実は最近、古代日本と道教との関わりについて理解しようと、あっちゃこっちゃ漁って調べているんです。
それが分からないと、天武・持統以降の神聖天皇制が分からないと、ようやく気がついたからなんですけどね。

実はこの件の妄想、ずいぶん整理がついてきてまして、「なんでもっとそのことを早く言ってくれなかったの! (@_@)!」という驚愕の事実が、いろいろと判明してきているのです。
例えば、物部氏と蘇我氏との違いがどこにあるかもなるほど!と分かりましたし、神聖天皇制の相似形が世界のどのへんにあるのかも分かってきました。
天武&持統天皇、ひいては中大兄皇子&中臣鎌足あたりから、風情がガラリと変わった感じがするのも何故だか分かってきています。
いまだ調査中なんですけどね。 (^o^)
しかしホントに、学校の歴史というのは何にも教えてくれなかった・・・という気がしないでもありません。

ん〜 そうですか、日本書紀ですか、梨木さん。
やっぱ『丹生都比売』も読むしかないですかねぇ。。。
(どこに向かって言ってる?)


*前後のエントリーは左上の「過去の記事とシリーズ」からとべます♪


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なんだか宮澤賢治みたいだなぁと思います。 世界観が独特で、おとぎ話のように見えて、それにしてはどろっともしている。 賢治よりももっの..
「裏庭」 梨木香歩【名前も知らない、小さな、小さな、】at 2008年04月04日 14:49
この記事へのコメント
>やっぱ『丹生都比売』も読むしかないですかねぇ。。。
当然、読むしかありません!
よかったですよ。

『裏庭』、私もばあさん達の会話が妙に印象に残っています。
昔、フランス映画を見ていたらいかにものフランス式庭が出てきて、怖かった記憶があるからか?
Posted by gegenga at 2008年02月01日 14:12
・gegengaさん
お、ゲゲ大明神の天啓が降りた!

やっぱり? (^o^)
分かりました、注文しました!

僕の場合、レイチェルの方はおばあさんのイメージが持てたのですが、マーサの方がどうしてもおばあさんイメージにできませんでしたねぇ。
なんでだろ?
Posted by アキラ@gegengaさん at 2008年02月01日 19:34
裏庭読みましたが、梨木さんの小説をイッキに続けて読んで、これが最後だったのですが、少しイキオイつけて読んだので、なにかが少し薄まってしまったの。
りかさんと河童衣がキョーレツに残ってしまったのに、間隔を置かずに読んだためですね。
これは少ししてからまた読んでみます。
混沌って風情がでてくるんですよ、が私は心に残りますた。
Posted by 青グリン at 2008年02月03日 20:12
・青グリンさん
この小説って、ちょっとベタな感じはしますけど、けっこう考えさせられるというか、身につまされるというか、そういうお話だと思うんですよね。
こういうお話を、例えば青グリンさんとかがどう感じるのか。
そういうことにも興味があります。
僕は男で、しかも僕の感性で読んでますからね。
人によって、いろいろな感触があると思うのですよ。

余裕があるときにでも、ゆっくり読み直してみて下さいな♪
Posted by アキラ@青グリンさん at 2008年02月04日 23:01
いま、薮田絃一郎著「ヤマト王権の誕生」が密かなブームになっていますが、それによると大和にヤマト王権が出来た当初は鉄器をもった出雲族により興されたとの説になっています。
 そうすると、がぜんあの有名な出雲の青銅器時代がおわり四隅突出墳丘墓が作られ鉄器の製造が行われたあたりに感心が行きます。当時は、西谷と安来の2大勢力が形成され、そのどちらかがヤマト王権となったと考えられるのですがどちらなんだろうと思ったりもします。
Posted by 中元 at 2008年10月12日 17:17
・中元さん

コメントの文章自体がコピペっぽいので、ちょっとレスは控えさせていただきますね。
僕自身は、「ヤマト王権の誕生」の密かなブームをまったく知らないので、何とも言えないのですが・・・。
Posted by アキラ@中元さん at 2008年10月13日 14:20