2012年12月22日

胸椎三・四番のこと

オシャレ


個人指導を受けている方は、終わってから「肝臓系統がうんぬん」とか「息が浅い状態でどうのこうの」という説明を、僕から受けることが多いかと思います。
でもあれは、実は言ってみれば「翻訳」された説明で、実際に僕自身が観ているのは、椎骨の状態や可動性なんですね。
それを直接言っても分からないだろうから、皆さんがよく耳にする言葉に置き換えて話しているんです。

今回から3回に分けて、指導する側が観ている「背骨の世界」の一端をお話ししてみようかと思います。
野口晴哉先生は晩年、
「胸椎でいえば三・四番と七・八・九番だけが重要だといっていいぐらいに思っています」
と仰っていますので、そのあたりの関係性を椎骨に沿って観ていきましょう。

胸椎三・四番、七・八・九番というと、これに頸椎六・七番を加えて、自律神経系の要(かなめ)と言っていいくらいに重要な意味をもつ椎骨です。
頸椎六・七番は迷走神経(副交感神経)が亢(たか)まることに関連、
胸椎三・四番はその迷走神経を抑制する働きをもち、
胸椎八・九・十番は今度は交感神経の方が亢(たか)まることに関連しています。

胸椎七・八番の間は気絶している(息がない)ときに活を入れる場処ですので、「生きている」とか「息をする」ということに非常に関連が深いところでもあります。

また同時に、胸椎三・四番は肺の縮む・拡がるに関連し、胸椎四番の左は心臓が縮むことに関連しています。
ですから胸椎三・四番というのは、言ってみれば心臓を中心とした緊(ひきし)まりの問題、呼吸で言えば吸う息の問題に深く関係するところだということです。

迷走神経が亢(たか)まるということは、体が弛む・リラックスする方向です。
それを胸椎三・四番が抑制するわけですから、全体が弛まないようにする、たるまないようにすること。
つまりバラけないようにして一定のまとまり感をつくっている要というか、ポイントになっているようなところなんですね。

ちなみに交感神経系の方を抑制するような働きはありません。
これも面白い事実だと思います。
交感神経系というのはいわゆるネコが毛を逆立てるような「戦闘態勢」を作り出す系統ですから、瞬間的に強く働きますが長続きはしません。
ずっと続くとくたびれちゃいますよね。 (^_^;)

一方 迷走神経系は、消化器が働くときなど「体がゆるむ」態勢のときに働く系統ですから、ゆっくりと しかし長〜く働きます。
ですからヘタをすると、そのままずーっと働きが止まらなくなったりするのでしょう。
それで迷走神経系の方は抑制する働きをもった別の部門があるんじゃないか?と思ってはいるのですが、本当のところは神さまのみぞ知る、です。 (^o^)

「息を吸える」ことに胸椎三・四番が関わる一方で、息を強く吐くのは頸椎七番、ホッと息を弱く吐くのは頸椎四番と関連していますから、
このあたりも自律神経系の拮抗関係とかかわり合いながら、一つの拮抗関係があるわけです。
ですから、これらの椎骨の弾力が失われてくると、自律神経系のバランスがおかしくなったり、また呼吸が浅くなったりします。

息が浅くなってしまうと深く眠れなくなりますから、どうしても眠りの質が悪くなってしまって、ますます体のくたびれやアンバランスが解消しづらくなってきます。
だんだん悪循環になっていってしまうんですね。

神経症的な問題の場合、心の問題にされていきがちなところがありますが、多くはこういうところの弾力が失われた状態にあるからこその、体の問題だったりするわけです。


 〜 (2)につづく



野口整体に関する記事は「光るナス@らくらく塾」に、だんだんとりまとめ中。

*前後のエントリーは左上の「過去の記事とシリーズ」からとべます♪

オシャレ2

この記事へのトラックバックURL

http://trackback.blogsys.jp/livedoor/appie_happie/52185625