2016年09月09日

    

大事な大事な「記憶のない時期」 前編

展望台


子どもの発達・成長のことをまとめていて「なるほどなぁ」ということがあったので、それをちょっとご紹介。

整体の世界では、育つべきものが その子その子の育つべき時期に、しっかり育っていくことを目指して育児が行なわれます。
そこでまず一番大事だと言われているのが、生後13ヶ月間です。

この時期の発達の焦点は腹(はら)で、ですので栄養の充実がポイントになります。
消化器の働きと感情の動きはセットになっているので、腹がキチンと育つということは、同時に感情・情緒が豊かになる基礎が築かれるということでもあります。

この感情というものは刺激されないと育ちませんから、親御さんやまわりの大人の愛情や気の集注が何よりも大事になってきます。
それがあって初めて、食べ物は栄養として赤ちゃんを充実させていく。
つまり赤ちゃんの一番の栄養は、親を筆頭とした周囲の大人の愛情だということです。

それらのことを通して、この13ヶ月内に育つのは、人間の行動の最も大事な基準となる生理的な快・不快感です。
この快・不快を通して、自然のおきて(モラルの中心)といったものが獲得されていくわけです。
自然のおきてを破ると、生理的に不快感が生ずるので、そういうことはやらないものですし、やれないもの。

この本能的なものが生物としての根本の規制となり、人の心理に歯止めをかけ、行動を規制していくモラルの基礎となっていくんですね。
ですから赤ちゃんの食事というのは、実はかなり大事な話になってくるということです。

この腹(消化器系統)の発達は3歳くらいまで続きます。
そしてこの時期の記憶というものを、僕らは通常ほとんど持ちません。
覚えてない。
けれども情緒やモラルの基礎がしっかり育つ時期、なんですね。

それらはすべて潜在意識の領域内に落とし込まれるわけです。
僕らは記憶のあること、意識できることは変えていくことができますが、記憶にないものは変えることができません。
昔から「三つ子の魂百まで」と言われるゆえんです。

面白いですよね。
でも僕らは、この自分の記憶にはない時代、「自分自身」というヤツに気がつく その前から、いっちょ前に生意気なこととか言ってたりするわけですよ。 (^o^)
そのとき、「わたし(自我)」の手前の段階で、すでに(こっち)には何か(誰か)いるわけですよね。
それはいったい誰なのかって、いつも興味深く思うんです。

さて、それはさておき。
特にこの生後13ヶ月の間に可愛がれば可愛がるほど、その子は品がよくなると言われているんです。
本当の逆境のときにフッと出てきてしまう品位は、この13ヶ月の間に育てなければ間に合わない、とも言われている。

また、そのためにまったく手をかけないと、たくましく育ちますが下品になり、100%助けてしまうと 甘ったれで一人では何もできなくなる、んだそうで。
なかなか難しいものですね。(^_^;)
ともかく、3歳が終わるくらいまでの この記憶にない時期に、その人の円満さというものが育つのだ、と整体の世界はよく言われます。

そして、この腹が育っていく中で、次に早速 発達を始めるのが頸(くび)です。
生まれたての頃は、頸がすわっていませんよね。
でも面白いことに、胎児期のうちに栄養がキチッと充実していると、頸は初めからかなりすわった状態になっています。
また 妊婦のときのお母さんの心の安定が、頸のすわりにつながってもきます。
妊娠中の栄養の問題と心理的な安定が大事なのは、だからですね。

頸がすわらないと、目も耳もなかなか発達しませんし、ハイハイも出来ないし、言業も喋れない。
腰が発達する前には、必ず頸が発達するわけです。

2ヶ月目くらいにもなると、目が発達し始めて、動くものに興味を示すようになる。
まだ頸がすわってなくグニャグニャなんですが、それでも一生懸命持ち上げて見ようとします。
そのことで、だんだんと頸がしっかりしてくるわけですね。

頸がしっかりしてきたところで、お話は次回へ引き継ぎです♪

 〜 つづく



野口整体に関する記事は「光るナス@らくらく塾」に、だんだんとりまとめ中。

*前後のエントリーは左上の「過去の記事とシリーズ」からとべます♪

朝露

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