2019年11月19日

    

呼吸の力を増やす 前編(野口先生語録 的な)

陽を受ける


最近読んでいた古い資料の中に、野口先生が
呼吸の力というのは、・・・腰椎の四番なのです。
 ・・その両側が硬くなってしまうのです。
 それが硬くなってしまうと呼吸する力が弱くなる。
 弱くなるというのは深く呼吸が入らない。

 ・・・・・・・・・・
 呼吸は四番を動くように、弛むようにすると呼吸が強くなる。
 四番を強くするのは骨盤の開閉運動がきちんとすると強くなるんです。


と、仰っているところがあったんです。
(キリよく引用できなかったので、一部省略しながらまとめてあります)

よく分かることなのですけれど、やっぱり面白いなと思ったんですね。
呼吸の力というのは、骨盤の開閉運動がきちんとすると強くなる・・というのですから。 (^^)

単純に呼吸器系統ということとして考えてしまうと、つまり知識から入ってしまうと、腰椎の五番、そして骨盤の前後運動が・・と想像してしまいがちだと思うんです。
あるいは、胸郭がちゃんと拡がれるようになるか・・とか、肺活量を増やす・・とか、そんなことを考えがちだと思うわけです。

そうじゃぁない、腰椎の四番なんです、骨盤の開閉運動なんです、と。

ちなみに、野口先生も
大きな声を出すとか、深呼吸をするとかいうようなことは、呼吸器を無理する方法で呼吸を強くする方法ではございません。
と、仰っている。 (^_^;)

呼吸の力が弱くて、呼吸が浅いとどうなのかというと、
しゃべらせてみると早い。
 文章を書かせてみると句読の間が短い。
 息が長いのは句読点が無い。
 ずーっと、ずーっとどこまでも続いて行く。

 ・・・・・・・・・・
 余分なことに気が焦ったりイライラしたり、心の働きも弱くなるのです。
 物を感じる力もうわべだけ感じて 奥まで感じるだけの自分の力が続かないのです。

 ・・・・・・・・・・
 その他気の散る子供、気が散るとか物事に飽きやすいとかいうのも やはりこの呼吸する力が弱いのです。

呼吸が強いとか、呼吸が深いとか野口先生が仰っているときには、それは肺活量的な呼吸の量の話ではない、んですよね。
そうではなくて、集注力とか持続力とか、平常心とかいうことに関係してくるような事柄で。

少なくとも野口先生の中では、呼吸の話というのは 呼吸器の話ではない。

集注力というのは、息を詰める能力と とても関係の深いことです。
持続力も同じような感じですね。
あるいは、呼吸をコントロールする能力。
これが成り立っていないと、平常心は保てません。

だから、強く・弱く、長く・短く、太く・細く などなど、そういうコントロールの話もきっと絡んでくるでしょう。
それらは、骨盤の開閉運動がきちんとしているかどうかに関わってくる、ということです。
こうなると、整体の学びの途上にある人は、なるほど♪ と思えますよね。

腰椎四番がちゃんと動くようになると、骨盤の開閉運動がきちんとしてきて、呼吸が強くなる。
そのためには、では どうすればいいか。

例えば、大股に歩くとか、跳ぶとかいうことをやる。
縄跳びとか いいんでしょうね。
あるいは、細いところを(落ちないように)歩いたり、未舗装の石がゴロゴロしたようなところを歩いたり、木登りしたり、そんなことも きっといいでしょう。

体操をやる・・という手もあります。
次回に、わりにやりやすい方法を ちょっと紹介してみましょうね。



野口整体に関する記事は「光るナス@らくらく塾」に、だんだんとりまとめ中。

*前後のエントリーは左上の「過去の記事とシリーズ」からとべます♪

じっといる

Posted by appie_happie at 13:30│Comments(0)