December 04, 2004

「YES! TB. NO! TBS.」を合言葉に。

 トラックバックスパム(以下、TBS)問題は、まだまだ余震が続いています。改正8条問題でも一翼を担った「ライブドアブログ被害者の会」も動き出しました。こちらは先に紹介した「日々雑感」とは違って、TBとコメントを集約して、問題を浮き彫りにして行こうと考えているようです。TBSが問題になった結果、かえって、TBが活発になっているというもの皮肉なものですが、この機会に、TBとはどう使うべきものなのか、皆で考え直すのも良いと思います。


 TBは、記事を引用したり、記事に関係するコメントを書いたときに、同じような話題へTBして、BLOG間のコミュニケーションを活発にしていくのが、その本来の役割です。この辺りの区分は、TBを扱う人の主観によりますから、例えば、同じ話題を扱ったぐらいでもTBをしようと思う人もいるでしょうし、逆に記事を引用しない限りTBはしないという人もいます。TBされたら無条件にTBを返すのが礼儀と思う人もいるでしょうし、お礼にコメントを書かないといけないと変に気を回す人もいる訳です。今回の場合、被害を拡大した最大の原因は、この過剰な「礼儀」至上主義が蔓延してしまったせいですから、我々には、TBだけでなく、BLOGを確認する「眼」を養う必要性に迫られているかもしれません。


 私が危惧しているのは、「過剰にTBSを警戒する人が出ないだろうか?」・・・と言う事です。


 あまり、記事に関係無いけど、同じような話題を扱っているから・・・という軽い気持ちのTBというのは、私は「アリ」だと見ています。「プロ野球」のカテゴリで括れば、「新規参入」も「清原問題」も「岩隈騒動」も、同じこと。ですから、大阪万歳のBLOGが、清原問題で残留嘆願しているBLOGに「清原、大阪へ来い!」って言って、TB送っても良いと思っています。つまり、記事の内容が真逆であっても、カテゴリ的に同じであれば良い・・・ということです。でも、これの区別って、送信した側と受信した側で違う可能性がありますよね?・・・送信した側は悪気は無くても、受信した側は「荒らし」だとか「不快」に思うかもしれません。この時、管理人にはTBを削除する権利がありますが、このようなTBに対して、TBSと決めるつけるような「過剰反応」が起こらないと言うことを誰が否定できるでしょうか?


 これは、私の個人的意見ですが、「簡単に」「自由に」「素早く」意見交換が出来るのが、TBの特性であり(無関係のBLOGに100件以上ばら撒くのは、さすがにどうかと思いますが)、TBは、ある程度、頻繁な送信でも許容するべきだ・・・との考えがあります。正直言いまして、今回の騒動で「多くの初心者の方が、TBを送信することを恐れたり、TBSを警戒して、神経過敏になるBLOGERが出ないだろうか?」・・・私は、それを危惧します。その意味で言えば、今回の騒動の犯人は、TBへの不信感を増大させたという点において、その罪は重く、これから創られたかもしれないコミュニティが芽吹く可能性、未来の人気BLOG誕生の可能性を、減少させた分だけ、許しがたいです。


 ・・・以上は極論です。


 前述したようにTBS問題の結果、それに関係するTBが活発になっていますから、そこまでBLOGコミュニティは弱体ではないのでしょう。そして、それは、ライブドアブログ被害者の会の会長さんが主張するように、「こっちから彼らのブログに例のブログがどういうものかを教えてあげればいいのではないか。彼らはあれだけ律儀にお返事をくれるんだから、なんらかのリアクションを起こすだろう。」という光明に賭ける価値はあるものと判断しました。


 BLOGは「自由」です。私もエロゲー批評をやっている身の上ですから、アダルトやランキングについて文句を言うつもりはありません。TBでPR活動したいのならば、勝手にすれば良い。ですが、BLOGコミュニティは、キチンと意見を言う人がいて、その意見を吟味できる場所。ならば、不逞は確実に淘汰されるでしょう。


 私は、以上の点により、「日々雑感」「ライブドアブログ被害者の会」・・・etc.が、意見を吟味できる場を提供することを支持しますし、同時に、彼らのTBを容認します。


 ・・・「YES! TB. NO! TBS.」を合言葉に。



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