INSPLATRとぅし~レーダーⅠ

禁断直近世界歴史激変地震警報注意テロ氾濫?先遣2015米国極東京炎上ペルシャ湾地震残強予知夢注二秒!警戒宣下PICUP2PINE

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夏休宿題7百目標5百計画3百予定
十減十増参議院選挙区
「参院 2か所合区 10増10減」改正法成立 リンク×
鳥取県+島根県・徳島県+高知県⇒各-2=ー4
新潟・宮城・長野⇒各4-2=-6
東京・北海道・兵庫・愛知・福岡⇒各+2=+10
平成22年国勢調査2.974倍=-300点未満
地方人口減少都市部実態人口増大注
エネルギーベストミックス
【小三研究員レベル】2年~10年後目安
DATA百:環境キーワードⅡ 
ESCO30%再生30%
太陽光熱20%色素増感10%
(海洋10~30%)
地熱10%
水力10%マイクロ含
風力10%
バイオマス10~30%
水素社会10~30%
火力10%~30%(天然ガス10%
新型石炭10%輸出100%石油10%未満)
メタンハイドレードパンドン計画失敗未知数
(シェールオイル・シェールガス・オイルサンド)
公害環境問題↑(原子力0~10%)
世界が百匹の悪魔村だった(ら) 悪魔 - W 
主要悪魔法王関連コンテンツ分解累積豆意識予定
惑星・星座・他神寓童昔話伝承説関連性
アスタロト (金星) 
マーラマモン強欲(貪欲)グリーD針鼠 
ルシファー傲慢(高慢)始皇帝曹操織田信長
グリフォンライオン孔雀 
サタン憤怒(激情)劉邦劉備玄徳豊臣秀吉
赤竜王 ユニコーンドラゴン 
ベルゼブブ(バールゼブブ)暴食(大食) 
(ベルゼビュート)
アスモデウス(マーラ)色欲(肉欲)山羊 
リヴァイアサン(レヴィアタン)嫉妬(羨望)   
TVアニメ『絶対防衛レヴィアタン』  
リバタリアニズム - W 
ベルフェゴール
  怠惰(堕落)驢馬 
バハムート(ベヒモス)
神撃のバハムート - W(保存)【前半】 
七大天使十代天使主要天使逆算未定
夏休宿題具体的内容【中半】次回未定
夏休宿題具体的内容【後半】次々回予定

VESTOFVEST50リンク目標


 

自風呂具VEST10【更新注】 
VJEEどうやらこういうことらしい 
INSPLATRとぅし~レーダー 
禁断検索とぅ~しーレーダー2 
2C超宝局【2C百選】 
地震預言競馬確率法式構造解析 
悪魔脳正体  
速読学門
英読入問

時無処理一時延期
TwiterVEST10
丸山健二 (@maruyamakenji) 伊賀 敏 (@igabin) 
超神才格名予言 禁断検索INSPレーダー2
大前研一 BOT (@ohmaebot)  】オートツイート
皆で一緒にブレークスルー by大前研一 (@ekaqolskel)  

地球史上最高天才十傑Ⅰ  
最近一万年有名天才Ⅱ  
主要参考文献:
『タイムマシンの作り方 / 矢沢サイエンスオフィス』 
ヘルマン・ミンコフスキー - W 
ロジャー・ペンローズ - W 
フランク・ティプラー - W 
キップ・ソーン - W 
カール・セーガン - W 
セルゲイ リラスニコス?
ディエゴ トーレス?
ポール デイヴィス英語
リチャード・ゴット - W 
ヘンドリック・ローレンツ - W 

2011年 - W(保存)【前半】

目次 1 他の紀年法 2 カレンダー 3 できごと 3.1 1月3.2 2月3.3 3月3.4 4月3.5 5月3.6 6月

3.7 7月3.8 8月3.9 9月3.10 10月3.11 11月3.12 12月 4 周年 5 イベント・行事 5.1 国際年

6 芸術・文化・ファッション 6.1 ゲーム6.2 世相 7 誕生 8 死去 9 ノーベル賞

10 フィクションのできごと 10.1 映画10.2 特撮10.3 ドラマ10.4 アニメ10.5 ゲーム

10.6 漫画10.7 小説 11 関連項目 12 脚注 12.1 出典

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織田信長 - W(保存)【前半】   織田信長 - W(保存) 【中半】 
織田信長 - W(保存) 【後半】   織田信長 - W(保存)【補足】  
 
 
織田 信長
Odanobunaga.jpg
紙本著色織田信長像(狩野元秀画、長興寺蔵)[注 1]
時代戦国時代(室町時代後期) - 安土桃山時代
生誕天文3年5月12日1534年6月23日[注 2]
天文3年5月28日[1]など諸説あり。
死没天正10年6月2日1582年6月21日
改名吉法師(幼名)→信長
別名通称:三郎、上総守、上総介、右大将、右府
渾名:第六天魔王[注 3]、大うつけ、赤鬼
神号建勲
戒名

総見院殿贈大相国一品泰巌大居士
天徳院殿龍厳雲公大居士[注 4]
天徳院殿一品前右相府泰岩浄安大禅定門

[注 1]
墓所本能寺大徳寺総見院妙心寺玉鳳院
阿弥陀寺
官位従五位下弾正少忠正四位下・弾正大弼
従三位参議権大納言右近衛大将
正三位内大臣従二位右大臣正二位
従一位太政大臣、贈正一位
主君織田信友斯波義銀足利義昭
氏族織田氏
父母父:織田信秀、母:土田御前
兄弟信広信長信勝信包信治信時
信興秀孝秀成信照長益長利
お犬の方お市の方
正室:濃姫斎藤道三の娘)
側室:生駒吉乃お鍋の方原田直子養観院養勝院
信忠信雄信孝
下記を参照。

織田 信長(おだ のぶなが)は、戦国時代から安土桃山時代にかけての武将戦国大名三英傑の一人。

尾張国(現在の愛知県)の古渡城主・織田信秀嫡男[注 5]。織田氏の中でも庶流の生まれであったが、父の代から主家を凌ぐ力をつけ、桶狭間の戦い今川義元を討ち取ってから飛躍。足利義昭を奉じて上洛すると、後にはこれを追放して室町幕府を事実上滅ぼし、畿内を中心に強力な中央集権的政権(織田政権)を確立した。他の有力な大名を抑えて戦国時代の終焉に道筋をつけた最大の功労者で、下克上の時代における最初の天下人となった。

しかし天正10年6月2日1582年6月21日)、天下統一を目前にして重臣明智光秀の謀反を許し、本能寺で自害を迫られた。すでに家督を譲っていた後継者信忠も同日に二条城で没し、彼の政権は、豊臣秀吉による豊臣政権徳川家康が開いた江戸幕府へと引き継がれていくことになる。
目次

1 生涯



生涯

※日付は和暦による旧暦西暦表記の部分はユリウス暦とする。

少年期

那古野城跡(名古屋城二之丸)

天文3年(1534年)5月12日、尾張国戦国大名織田信秀嫡男として誕生。生まれは勝幡城(現在の愛西市勝幡町~稲沢市平和町六輪)[2]那古野城[3][注 6](現在の名古屋市中区)の二説があるが、近年研究者の間では勝幡城説が有力になってきている。[4]幼名は吉法師(きっぽうし)。なお、信長の生まれた「織田弾正忠家」は、尾張国の守護大名斯波氏被官で下四郡(海東郡・海西郡・愛知郡・知多郡)の守護代に補任された織田大和守家(清洲織田家)の家臣にして分家であり、清洲三奉行・古渡城主という家柄であった。

母・土田御前が信秀の正室であったため嫡男となり、2歳にして那古野城主となる。『信長公記』に拠れば、幼少から青年時にかけて奇妙な行動が多く、周囲から尾張の大うつけと称されていた。日本へ伝わった種子島銃に関心を持った挿話などが知られる。また、身分にこだわらず、民と同じように町の若者とも戯れていた。

まだ世子であった頃、表面的に家臣としての立場を守り潜在的な緊張関係を保ってきた主筋の「織田大和守家」の支配する清洲城下に数騎で火を放つなど、父・信秀も寝耳に水の行動をとり、豪胆さを早くから見せた。また、今川氏へ人質として護送される途中で松平氏家中の戸田康光の裏切りにより織田氏に護送されてきた松平竹千代(後の徳川家康)と幼少期を共に過ごし、後に両者は固い盟約関係を結ぶこととなる。

天文15年(1546年)、古渡城にて元服し、上総介信長と称する。天文17年(1548年)、父・信秀と敵対していた美濃国戦国大名斎藤道三との和睦が成立すると、道三の娘・濃姫と政略結婚した[注 7]

天文18年(1549年)(異説では天文22年(1553年))に信長は正徳寺で道三と会見し、その際に道三はうつけ者と呼ばれていた信長の器量を見抜いたとの逸話がある。また同年には、近江の国友村に火縄銃500丁を注文したという[5][注 8]

天文20年(1551年)、父・信秀が没したため、家督を継ぐ[注 9]。天文22年(1553年)、信長の教育係であった平手政秀が自害。これは諌死であったとも、息子・五郎右衛門と信長の確執のためともされる。信長は嘆き悲しみ、師匠の沢彦和尚を開山として政秀寺を建立し、政秀の霊を弔った。天文23年(1554年)には、村木砦の戦いで今川勢を破っている。

家督争いから尾張統一・上洛

清洲城

当時、尾張国は今川氏の尾張侵攻により守護斯波氏の力が衰え、尾張下四郡を支配した守護代であった「織田大和守家」当主で清洲城主の織田信友が実権を掌握していた。信長の父・信秀はその信友に仕える三奉行の一人に過ぎなかったにも関わらず、その智勇をもって尾張中西部に支配権を拡大した。信秀の死後、信長が跡を継ぐと、信友は信長の弟・織田信行(信勝)の家督相続を支持して信長と敵対し、信長謀殺計画を企てるが、信友により傀儡にされていた守護斯波義統が、計画を信長に密告した。これに激怒した織田信友は斯波義統の嫡子・義銀が手勢を率いて川狩に出た隙に義統を殺害する。

斯波義銀が落ち延びてくると、信長は叔父の守山城主・織田信光と協力し、信友を主君を殺した謀反人として殺害する。こうして「織田大和守家」は滅び、信長は那古野城から清洲城へ本拠を移し、尾張国の守護所を手中に収めた。これにより、織田氏の庶家の生まれであった信長が名実共に織田氏の頭領となった。なお信光も死亡しているが、死因は不明である。

弘治2年(1556年)4月、義父・斎藤道三が子の斎藤義龍との戦いに敗れて戦死(長良川の戦い)。信長は道三救援のため、木曽川を越え美濃の大浦まで出陣するも、道三を討ち取り、勢いに乗った義龍軍に苦戦し、道三敗死の知らせにより退却した。

こうした中、信長の当主としての器量を疑問視した重臣の林秀貞(通勝)・林通具柴田勝家らは、信長を廃して聡明で知られた弟・信勝(信行)を擁立しようとした。これに対して信長には森可成佐久間盛重佐久間信盛らが味方し、両派は対立する。

道三の死去を好機と見た信勝派は、同年8月24日に挙兵して戦うも敗北(稲生の戦い)。その後、末盛城に籠もった信勝を包囲するが、生母・土田御前の仲介により、信勝・勝家らを赦免した。更に同年中に庶兄の信広も斎藤義龍と結んで清洲城の簒奪を企てたが、これは事前に情報を掴んだために未遂に終わり、信広は程なくして降伏し、赦免されている。しかし、弘治3年(1557年)に信勝は再び謀反を企てる。この時、稲生の戦いの後より信長に通じていた柴田勝家の密告があり、事態を悟った信長は病と称して信勝を清洲城に誘い出し殺害した。直接手を下したのは河尻秀隆とされている[注 10]

さらに信長は、同族の犬山城主・織田信清と協力し、旧主「織田大和守家」の宿敵で織田一門の宗家であった尾張上四郡(丹羽郡・葉栗郡・中島郡・春日井郡)の守護代「織田伊勢守家」(岩倉織田家)の岩倉城主・織田信賢を破って(浮野の戦い)これを追放。新たに守護として擁立した斯波義銀が斯波一族の石橋氏吉良氏と通じて信長の追放を画策していることが発覚すると、義銀を尾張から追放した。こうして、永禄2年(1559年)までには尾張国の支配権を確立し、信長は尾張の国主となった。

永禄2年(1559年)2月2日、信長は100名ほどの軍勢を引き連れて上洛し、室町幕府13代将軍足利義輝に謁見した。当時、義輝は尾張守護・斯波家(武衛家)の邸宅を改修して住しており、信長はそこへ出仕した。

桶狭間の戦いから清洲同盟へ

尾張国統一を果たした翌・永禄3年(1560年)5月、今川義元が尾張国へ侵攻。駿河遠江の本国に加え三河を分国として支配する今川氏の軍勢は、2万人とも4万人とも号する大軍であった。織田軍はこれに対して防戦したが総兵力は5,000人。今川軍は、三河国の松平元康(後の徳川家康)率いる三河勢を先鋒として、織田軍の城砦を次々と陥落させていった。

信長は静寂を保っていたが、永禄3年(1560年)5月19日午後一時、幸若舞敦盛』を舞った後[注 11]、昆布と勝ち栗を前に、立ったまま、湯漬け(出陣前に、米飯に熱めの湯をかけて食べるのが武士の慣わし)を食べ、出陣し、先ず熱田神宮に参拝。その後、善照寺砦で4,000人の軍勢を整えて出撃。今川軍の陣中に強襲をかけ今川氏の前当主で隠居の義元を討ち取った。現当主である氏真の実父を失った今川軍は、氏真の命で本国駿河国に退却した(桶狭間の戦い)。

桶狭間の戦いの後、今川氏は三河の松平氏の離反等により、その勢力を急激に衰退させる。これを機に、信長は今川氏の支配から独立した松平氏の徳川家康(この頃、松平元康より改名)と手を結ぶことになる。それまで織田家と松平家は敵対関係にあり、幾度も戦っていたが、信長は美濃国の斎藤氏攻略のため、家康も駿河国の今川氏真らに対抗する必要があったため、こちらの利害関係を優先させたものと思われる。両者は永禄5年(1562年)、同盟を結んで互いに背後を固めた(清洲同盟)。この織徳間の同盟は信長死後あるいは小牧・長久手の戦いまで維持された。永禄6年(1563年)、美濃攻略のため本拠を小牧山城に移す。(信長が築いた初めての城)

美濃攻略と天下布武

岐阜公園に建造された信長銅像

斎藤道三亡き後、信長と斎藤氏との関係は険悪なものとなっていた。桶狭間の戦いと前後して両者の攻防は一進一退の様相を呈していた。しかし、永禄4年(1561年)に斎藤義龍が急死し、嫡男・斎藤龍興が後を継ぐと、信長は美濃に出兵し勝利(森部の戦い)。織田家は優位に立ち、斎藤氏は家中で分裂が始まる。永禄7年(1564年)には北近江国浅井長政と同盟を結び、斎藤氏への牽制を強化している。その際、信長は妹・お市を輿入れさせた。一方で、信長は永禄8年(1565年)より滝川一益の援軍依頼により伊勢方面にも進出し、神戸具盛など当地の諸氏(北勢四十八家を攻略)とも戦っている。

永禄9年(1564年から1565年)、竹中重治安藤守就稲葉山城を占拠後、加治田城佐藤忠能加治田衆を味方にして中濃の諸城を手に入れ(中濃攻略戦)、さらに西美濃三人衆稲葉良通氏家直元安藤守就)などを味方につけた信長は、ついに永禄10年(1567年)、斎藤龍興を伊勢長島に敗走させ、尾張・美濃の2ヶ国を領する大名になった(稲葉山城の戦い)。ときに信長33歳。このとき、井ノ口を岐阜と改称している[6]

同年11月には僧・沢彦から与えられた印文「天下布武」の朱印を信長は使用しはじめており[7]、本格的に天下統一を目指すようになったとみられる。11月9日、正親町天皇は信長を「古今無双の名将」と褒めつつ、御料所の回復・誠仁親王の元服費用の拠出を求めたが[注 12]、信長は丁重に「まずもって心得存じ候(考えておきます)」と返答したのみだった[8]

上洛と将軍擁立

中央幕府の情勢

中央では、永禄8年(1565年)、かねてを中心に畿内で権勢を誇っていた三好氏の有力者三好三人衆三好長逸三好政康岩成友通)と松永久秀が、幕府権力の復活を目指して三好氏と対立を深めていた将軍・足利義輝を暗殺し、第14代将軍として義輝の従弟・足利義栄を傀儡として擁立する(永禄の変)。

久秀らはさらに義輝の弟で僧籍にあった一乗院覚慶(のちの足利義昭)の暗殺も謀ったが、義昭は一色藤長和田惟政ら幕臣の支援を受けて奈良から脱出し、越前国朝倉義景のもとに身を寄せていた。しかし、義景が三好氏追討の動きを見せなかったため、永禄11年(1568年)7月には美濃国の信長へ接近を図ってきた。信長は義昭の三好氏追討要請を応諾した。

武田氏と南蛮貿易

美濃国において領国を接する甲斐国武田信玄とは信玄の四男・諏訪勝頼(武田勝頼)に養女(遠山夫人)を娶らせることで同盟を結んだが、遠山夫人は永禄10年(1567年)11月、武田信勝を出産した直後に早世したため、同年末には信長の嫡男・信忠と信玄の六女・松姫との婚姻を模索し友好的関係を持続させるなど、周囲の勢力と同盟を結んで国内外を固めた。 永禄12年(1569年)には、将軍足利義昭と共に武田氏と越後上杉氏との和睦を仲介した(甲越和与)。

天文12年(1543年)に種子島にポルトガル船が到来していた。ポルトガル船は、前年に琉球に到着していたが、琉球人はポルトガル船がマラッカを攻撃して、占領したのを知っていたため交易を拒んだのだった。一方、日本の商人はポルトガル商船との交易を歓迎したためポルトガル船はマラッカから日本に訪れるようになった。

弘治3年(1557年)にポルトガルがマカオの使用権を獲得すると、マカオを拠点として日本・中国・ポルトガルの三国の商品が取引されるようになったのだった。

織田信長.豊臣秀吉は基本的に南蛮貿易を進んで行っていた。スペインはポルトガルに遅れてアメリカ大陸を経由しての太平洋航路を開拓し、ルソン島のマニラを本拠として日本を訪れるようになった。

足利義昭上洛の警護

永禄11年(1568年)9月、信長は他国侵攻の大義名分として将軍家嫡流の足利義昭を奉戴し、上洛を開始した。これに対して抵抗した南近江の六角義賢義治父子は織田軍の猛攻を受け、観音寺城が落城する(観音寺城の戦い)。六角父子は甲賀郡に後退、以降はゲリラ戦を展開した[注 13]

信長が上洛すると、三好長慶死後の内輪揉めにより崩壊しつつあった三好家勢力のうち、三好義継・松永久秀らは信長の実力を悟って臣従し、三好三人衆に属した他の勢力の多くは阿波国へ逃亡する。唯一抵抗していた池田勝正も信長に降伏した。

足利義昭を第15代将軍に擁立した信長は、和泉一国の守護への任命の恩賞[要出典] だけを賜り岐阜へ帰国。この時、信長は義昭から管領・斯波家の家督継承もしくは管領代・副将軍の地位などを勧められたが、足利家の桐紋と斯波家並の礼遇だけを賜り遠慮したとされる。のちに、足利義昭は毛利輝元にも足利家の桐紋を与えている[9]

永禄12年(1569年)1月、信長率いる織田軍主力が美濃国に帰還した隙を突いて、三好三人衆と斎藤龍興ら浪人衆が共謀し、足利義昭の仮御所である六条本圀寺を攻撃した(六条合戦)。しかし、信長は豪雪の中をわずか2日で援軍に駆けつけるという機動力を見せた[注 14]。 もっとも、浅井長政や池田勝正の援軍と明智光秀の奮戦により、三好・斎藤軍は信長の到着を待たず敗退していた。

1月10日には三好軍と共同して決起した高槻城入江春景を攻めた。春景は降伏したが、信長は再度の離反を許さず処刑し、和田惟政を高槻に入城させ、摂津国を守護・池田勝正を筆頭とし伊丹氏と惟政の3人に統治させた(摂津三守護)。同日、信長はに2万貫の矢銭と服属を要求する。これに対して堺の会合衆は三好三人衆を頼りに抵抗するが、三人衆が織田軍に敗退すると支払いを余儀なくされた。

平成26年、この上洛以前にも上洛の計画があった書状が見つかっている[10]

伊勢侵攻と北畠家簒奪

同時期に伊勢国への侵攻も大詰めを迎える。伊勢は南朝以来の国司である北畠氏が最大勢力を誇っていたが、まず永禄11年(1568年)北伊勢の神戸具盛と講和し、三男の織田信孝神戸氏の養子として送り込んだ。更に北畠具教の次男・長野具藤を内応により追放し、弟・織田信包長野氏当主とした。そして翌・永禄12年(1569年)8月20日、滝川一益の調略によって具教の実弟・木造具政が信長側に転じると、信長はその日の内に岐阜を出陣し南伊勢に進攻、北畠家の大河内城を大軍を率いて包囲、篭城戦の末10月3日に和睦し、次男・織田信雄を養嗣子として送り込んだ(大河内城の戦い)。後に北畠具教は天正4年(1576年)に三瀬の変によって信長の命を受けた信雄により殺害される。こうして信長は、養子戦略により伊勢攻略を終える。

第一次信長包囲網

1570年(元亀1年)の戦国大名勢力図

永禄12年(1569年)、信長は足利義昭の将軍としての権力を制限するため、『殿中御掟』9ヶ条の掟書、のちには追加7ヶ条を発令し、これを義昭に認めさせた。だが、これによって義昭と信長の対立が決定的なものになったわけではなく、この時点ではまだ両者はお互いを利用し合う関係にあった。

3月、正親町天皇から「信長を副将軍に任命したい」という意向が伝えられたが、信長は何の返答もせず、事実上無視した[11]

永禄12年(1569年)8月、秀吉に命じて但馬を攻め、山名祐豊を破り、生野銀山などを制圧。祐豊は、堺の商人・今井宗久の仲介で信長に降伏した。元亀元年(1570年)4月、信長は度重なる上洛命令を無視する朝倉義景を討伐するため、浅井氏との盟約を反故にし、盟友の徳川家康の軍勢とともに越前国へ進軍。織田・徳川連合軍は朝倉氏の諸城を次々と攻略していくが、金ヶ崎で浅井氏離反の報告を受ける。挟撃される危機に陥った織田・徳川連合軍はただちに撤退を開始し、殿を務めた池田勝正明智光秀木下秀吉らの働きもあり、京に逃れた(金ヶ崎の戦い)。信長は先頭に立って真っ先に撤退し、僅か10名の共と一緒に京に到着したという。

同年6月、信長は浅井氏を討つべく、近江国姉川河原で徳川軍とともに浅井・朝倉連合軍と対峙。並行して浅井方の横山城を陥落させつつ、織田・徳川連合軍は勝利した(姉川の戦い)。

8月、信長は摂津国で挙兵した三好三人衆を討つべく出陣するが、その隙をついて石山本願寺が信長に対して挙兵した(野田城・福島城の戦い)。しかも、織田軍本隊が摂津国に対陣している間に軍勢を立て直した浅井・朝倉・延暦寺などの連合軍3万が近江国・坂本に侵攻する。織田軍は劣勢の中、重臣・森可成と信長の実弟・織田信治を喪った。

9月23日未明、信長は本隊を率いて摂津国から近江国へと帰還。慌てた浅井・朝倉連合軍は比叡山に立て籠もって抵抗した。信長はこれを受け、近江国・宇佐山城において浅井・朝倉連合軍と対峙する(志賀の陣)。しかし、その間に石山本願寺の法主顕如の命を受けた伊勢の門徒が一揆を起こし(長島一向一揆)、信長の実弟・織田信興を自害に追い込んだ。

11月21日、信長は六角義賢・義治父子と和睦し、ついで阿波から来た篠原長房と講和した[12]。さらに足利義昭に朝倉氏との和睦の調停を依頼し、義昭は関白二条晴良に調停を要請した。そして正親町天皇に奏聞して勅命を仰ぎ、12月13日、勅命をもって浅井氏・朝倉氏との和睦に成功[注 15]。窮地を脱した。

第二次信長包囲網

『織田信長 図像』
兵庫県氷上町 所蔵

元亀2年(1571年)、信長は朝倉・浅井に味方した延暦寺を攻める。9月、信長は何度か退避・中立勧告を出した後、なおも抵抗し続けた比叡山延暦寺を焼き討ちにした(比叡山焼き討ち)。

一方、甲斐国の武田信玄は駿河国を併合すると三河国の家康や相模国後北条氏越後国上杉氏と敵対していたが、元亀2年(1571年)末に後北条氏との甲相同盟を回復させると徳川領への侵攻を開始する。この頃、信長は足利義昭の命で武田・上杉間の調停を行っており、信長と武田の関係は良好であったが、信長の同盟相手である徳川領への侵攻は事前通告なしで行われた[注 16]

元亀3年(1572年)、石山本願寺が信長と和睦したものの、三好義継・松永久秀らが共謀して信長に謀反を起こした。

7月、信長は嫡男・奇妙丸(後の織田信忠)を初陣させた。この頃、織田軍は浅井・朝倉連合軍と小競り合いを繰り返していた。しかし戦況は織田軍有利に展開し、8月には朝倉義景に不満を抱いていた朝倉軍の前波吉継富田長繁毛屋猪介戸田与次郞らが信長に寝返った。

10月、信長は足利義昭に対して17条からなる詰問文を送り、信長と義昭の関係は決定的に悪化する。

11月、武田氏の秋山虎繁(信友)が、東美濃の岩村城を攻める。当主の遠山景任は防戦したが(上村合戦)、運悪く病死してしまう。遠山景任の後家・おつやの方(信長の叔母)は信長の五男・坊丸(後の織田勝長)を養子にして城主として抵抗したが、虎繁はおつやの方に対して虎繁に嫁することを降伏条件に提示し、結果、信長の援軍が到着する前に岩村城は降伏してしまう。

また、徳川領においては徳川軍が一言坂の戦いで武田軍に大敗し、さらに遠江国の要である二俣城が開城・降伏により不利な戦況となる(二俣城の戦い)。これに対して信長は、家康に佐久間信盛・平手汎秀ら3,000人の援軍を送ったが、12月の三方ヶ原の戦いで織田・徳川連合軍は武田軍に大敗。汎秀は討死した。

元亀4年(1573年)に入ると、武田軍は遠江国から三河国に侵攻し、2月には野田城を攻略する(野田城の戦い)。これに呼応して京の足利義昭が信長に対して挙兵したため、信長は岐阜から京都に向かって進軍した。信長が京都に着陣すると幕臣であった細川藤孝荒木村重らは義昭を見限り信長についた。信長は上京を焼打ちして義昭に脅しをかけてから義昭と和睦しようとした。義昭は初めこれを拒否していたが、正親町天皇からの勅命が出され、4月5日に義昭と信長はこれを受け入れて和睦した。4月12日、武田信玄は病死し、武田軍は甲斐国へ帰国した[注 17]
虎馬:織田信長 - W  

虎馬:白銀の意思 アルジェヴォルン - W 
白銀の意思 アルジェヴォルン
ジャンルロボット
アニメ
原作AIOS
監督大槻敦史
シリーズ構成佐藤竜雄
キャラクターデザイン岡勇一
メカニックデザインキクチヒラメ(TKデザイン)
音楽中川幸太郎
アニメーション制作XEBEC
製作PROJECT ARGEVOLLEN
放送局放送局参照
放送期間2014年7月 -
テンプレート - ノート
ウィキプロジェクトアニメ
ポータルアニメ

白銀の意思 アルジェヴォルン』(しろがねのいし アルジェヴォルン)は、日本テレビアニメ2014年7月よりTOKYO MXMBS毎日放送ほかにて放送中。


目次

1 概要


概要

2014年3月22日ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント(ワーナーBHE)が制作するオリジナルストーリーのロボットアニメとして、AnimeJapan 2014のステージイベントで発表した[1]。ワーナーにとっては、同年4月放送開始の『selector infected WIXOSS』に続くオリジナルテレビアニメ第2弾タイトルとされている[2]。同日には公式サイトが開設され、メインスタッフやメインキャストのほか、PV第1弾も公開された。また、ワーナーBHE自ら手がけるアニメと連動したスマートフォンゲームの配信も予定されており、アニメとゲームが互いに世界観を補完する[3]

監督は『To LOVEる -とらぶる- ダークネス』で監督・シリーズ構成や『れでぃ×ばと!』で監督を務めた大槻敦史、シリーズ構成は『モーレツ宇宙海賊』で監督・シリーズ構成や『輪廻のラグランジェ』で総監督を務めた佐藤竜雄、キャラクターデザインは『To LOVEる -とらぶる-』シリーズや『そふてにっ』でキャラクターデザイン・総作画監督を務めた岡勇一、メカデザインは『とある飛空士への恋歌』のキクチヒラメ、アニメーション制作は『東京ESP』のXEBECがそれぞれ担当する[2]

キャッチコピーは、「導くは『白銀』、戦うは『意思』」。

ストーリー[編集]

過去の大戦で使用された戦略兵器(SSM)の暴走で起きた大規模な環境・地軸の変動により航空機の使用ができなくなった世界。その惨事から数世紀近くが経った現在も、戦争は行われていた。

各国の軍では既存の陸上兵器の他に「トレイルクリーガー」という人型機動兵器が主力であり、長い歴史と腐敗の進むアランダス連合王国独立第八部隊に所属するススム・トキムネもその操縦士の1人であった。そんな折、大国のインゲルミア諸国統合体がアランダスの持つ資源を求めてアランダスへ宣戦布告。長年、敵国の侵攻を防いできたアランダスの城塞「グレート・ウォール」がついに突破される。

戦闘が続くある日、独立第八部隊はインゲルミア軍に追われる民間のトレーラーを発見する。それを見捨てようとする部隊の方針に憤りを感じたトキムネは一人飛び出し、乗機を失うもトレーラーに乗っていたエンジニアの女性、ジェイミー・ハザフォードを保護する。そして、トキムネはジェイミーの提案でトレーラーが運んでいた新型トレイルクリーガー、「アルジェヴォルン」へと乗り込む。

ジェイミーと試作機のアルジェヴォルンを加えた独立第八部隊は撤退戦を乗り切り、全員無事に帰還する。だが、初期設定により、アルジェヴォルンはトキムネとジェイミーにしか操縦・起動が出来なくなってしまった。ジェイミーはなんとか部隊を離れようとするも、アルジェヴォルンを開発した民間企業「キベルネス・マニファクチャリングカンパニー」から担当を続けるよう半ば強制的に言われ、その後も独立第八部隊を行動を共にする。

死んだ姉の真相を探そうとするトキムネ。文句を溢しながらも部隊に同行するジェイミー。アルジェヴォルンへの考えを巡らす独立第八部隊の隊長、サモンジ・ウキョウ。腐敗したアランダスの上層部。アルジェヴォルンと交戦したことからその情報を掴もうとするインゲルミア軍。そして得体の知れない企業、キベルネス・マニファクチャリングカンパニー。各々の思惑が交差する戦場は新たな局面を迎えることとなる。

登場人物

主要人物

ススム・トキムネ
- 逢坂良太
本作の主人公。独立第八部隊の新兵。階級は上等兵。初陣の戦闘でインゲルミア軍に追われていた民間のトレーラーを助け、そこで居合わせたジェイミーの指示で新型トレイルクリーガーのアルジェヴォルンへと乗せられ、以後その専属操縦士となる。直情径行な面があり、命令違反を繰り返しがちで部隊の仲間と軋轢を生んでしまうこともあるが、人の命を救いたいという想いは強い。8年前の事故で姉を亡くしており、その犯人と事故の真相を掴むため軍での出世を望んでいる。徐々に猪突猛進気味な性格は鳴りを潜め、ベルハルスでは「初めてまともに戦えた気がする」と話すなど、次第に成長している。アルジェヴォルンのことは「(出会いも含め)運命」だと考えている。
ウィシュペの町攻防戦後の祝賀会でサモンジから姉の死に関する話を振られ、激昂のあまり彼を殴りつけてしまい懲罰処分を受ける。その後、独房を訪れたサオリから8年前の事故の詳細を伝えられる。旧知であったナミエが部隊に配属されて以降は、小隊長として指揮する立場になり、彼女を導いていく。しかし、アルジェヴォルンに乗り続けるにつれて、体調や精神が徐々に不安定になる様子を見せ、パダー基地へ向かう途中の工業プラント廃墟におけるリヒトフォーヘンとの戦闘では、通信にも応答しない暴走状態に陥り、サモンジからアルジェヴォルンへの搭乗禁止を言い渡される。
搭乗禁止の間、パダー基地にてトレイルクリーガーの整備などを手伝うが、部隊の皆から支えられていることを実感し、基地へ迫る敵軍とシュトゥルームαへの対処のため、命令を破ってまでアルジェヴォルンに搭乗。彼を想うジェイミーに送り出される。そして激闘の末にシュトゥルームαを撃破する戦果を挙げて帰還するも、昏睡状態に陥ってしまう(3日後に意識を回復した)。復帰後は皆から快気祝いのパーティを催され、リスクは分かっているが、今後もアルジェヴォルンに乗り続けることを決意する。
ジェイミー・ハザフォード
声 - 大西沙織
本作のヒロイン。民間企業「キベルネス・マニファクチャリングカンパニー」の女性技術者。アルジェヴォルンの担当。新人であるため技師としては素人同然であり、不安思考に陥ることが多い。インゲルミア軍の襲撃で唯一生き残り、そのままアルジェヴォルンと共に独立第八部隊に同行する。元の部署に戻ることを望んでいたが、本社から来たスグロに自身がアルジェヴォルンの起動キーとなっており解除もできないという事実を教えられ、会社の意向としてその後も独立第八部隊と行動を共にすることになる。当初はトキムネと衝突したり、愚痴を溢すことが多かったが、部隊に長く同行していくにつれて、段々とトキムネや他の隊員たちと交流を深めていく。第11話にて昇進を果たした。サモンジを殴って懲罰を受けたトキムネに小言を言おうと彼の独房に向かった際、偶然サオリの話を聞いてしまうが、後にトキムネへそれを打ち明けている。
工業プラント廃墟でのアルジェヴォルンの暴走から、アルジェヴォルンのシステムと自分の会社に疑問を抱くようになり、検索で「NRS」の問題を知る。それ以降はトキムネのことをこれまで以上に心配し、搭乗禁止令を破って出撃するトキムネに対して、「私は戦えないが、あんたの馬鹿を私も背負う」と告げて、無事帰ってくるよう彼を送り出した。トキムネが昏睡状態となった時はナミエと共に彼に付き添い、トキムネの復帰後に自分もこの部隊に来て変わったこと、今後アルジェヴォルンに乗ろうとしても、止めずに一生懸命サポートすることを伝える。

アランダス連合王国[編集]

独立第八部隊[編集]

サモンジ・ウキョウ
声 - 土田大
アランダス軍の独立第八部隊を率いる隊長。34歳。階級は中尉。元はエリートだったが、道を外され現在の立場となる。表情に乏しく命令を淡々とこなす寡黙な人物だが、時には感情を露わにしたり、作戦で自分の部隊が囮にされたと気付いた時は直に意趣返しを行うといった、したたかな面も見せる。命令違反を謝罪しに来たトキムネに対し、特に咎めはせず「自分もトキムネと同じであり、個人の感情が部隊を救うと思っている」と伝え、彼に今後も有効活用するよう、正式にアルジェヴォルンを託す。
だが、工業プラント廃墟でのシュトゥルームαとの戦闘時に起きたアルジェヴォルンの暴走から、過去のレイカの事件(後述)を連想したためか、トキムネへアルジェヴォルンの凍結と搭乗禁止を言い渡す。反面、基地へ迫る敵新型機の対処に悩んでいたが、「自分を見ていて欲しい」と姉と同じことを言い、命令違反をしてまでアルジェヴォルンに乗り込み、シュトゥルームαを撃破したトキムネを見て、「俺の負けだ」と思いを新たにする。アルジェヴォルンの運用継続を決めたその後に、カイエンから接触を受け、かつてレイカが搭乗したコマンダー機のコクピットに入り、量産型無人機の「ペルフェヴォルン」を操作することになる。
8年前の階級は少尉で、クァジモドやサオリがいる第37分隊を指揮する分隊長として活躍していた。アルジェントポイントの警備に駆り出された際、そこでテストパイロットのナンジョウ・レイカと出会い、彼女と交流を深め互いの仲を進展させる(サオリ曰く、この頃のサモンジは一番穏やかな表情をしていた)。しかし、軍高官を集めたデモンストレーションで彼女の操作する無人機が暴走し、彼女を止めるために当時の上官を殴りつけ出撃するが、間に合わず目の前でレイカは命を散らせた。この出来事は、彼の心に暗い影を落とし、現在も後悔の念に悩む原因となっている。なお、カイエンに教えられるまでトキムネがレイカの弟とは知らなかった。
スズシロ・サオリ
声 - 大原さやか
サモンジを補佐する独立第八部隊の副隊長。28歳。階級は曹長。艶やかな黒髪の美人。穏やかな風貌だが戦場ではクールに対応する胆力の持ち主。サモンジを信頼している。トキムネの姉・レイカについても知っているが、サモンジと同じく彼女の弟がトキムネだとは知らずにいた。アルジェヴォルンの暴走を目撃しパダー基地付近での戦闘後にトキムネが意識不明となったことから、過去のレイカの件からも機体を破壊すべきだとサモンジへ進言するが、彼の煮え切らない態度に憤りを覚える。
8年前の階級は伍長で、髪型はショートカットにしていた。当時はサモンジやクァジモドと同じ部隊におり、アルジェントポイントの悲劇を経験する。サモンジを殴ったトキムネに対し、レイカの事故の詳細を教える。
シルフィー・アップルトン
声 - 櫻井浩美
トレイルクリーガーの操縦士。24歳。階級は軍曹。姉御肌な女性。操縦士のリーダー格で、何事にも厳しいが、面倒見は良い。お酒にはめっぽう強く、飲み比べでハンチョウを沈めてしまうほど。トキムネの無鉄砲な行動に怒ることもあるが、戦場においてはロレンツと二人で陰ながら彼を支えている。
ロレンツ・ジュリアーノ
声 - 浜田賢二
トレイルクリーガーの操縦士。26歳。階級は伍長。軽い性格の男。同僚のシルフィーやトキムネ、上官であるサオリに対しても気兼ねなく接する。部隊内の女性にはだいたい声を掛けているが、唯一アカネだけは誘っておらず、彼女から不満を言われている。戦闘では主に乗機のキャノン砲を生かした狙撃を担う。
ナミエ・ポートマン
声 - 内田真礼
第13話から登場。トレイルクリーガーの操縦士。階級は上等兵。新型機のセイランと共に独立第八部隊に配属される。兵学校の機動兵器運用科におけるトキムネの後輩で、彼を慕っている。それ故にトキムネの体調を心配している。機体の操縦技術は高いものの、実戦経験が足らず突発的な事態への対処には難がある。
ハンチョウ
声 - 手塚秀彰
独立第八部隊の整備班の班長。騒がしい整備三人娘の面倒を見ながら、トレイルクリーガーや武装の整備・修理を監督する。部隊内では最年長と思われる。3度の結婚歴(バツサン)がある。
ソラノ・アカネ
声 - 赤﨑千夏
独立第八部隊の整備兵。さばさばした性格。ジェイミーやカオル、ヒカルと仲が良い。酒癖が悪い面がある。
シオノ・カオル
声 - 橋本ちなみ
独立第八部隊の整備兵。天然系でメカフェチな性格。ヒカルと共にBLの気がある。
リクル・ヒカル
声 - 愛美
独立第八部隊の整備兵。几帳面だが気弱な性格。
テライ・アキノ
声 - 葉山いくみ
独立第八部隊の通信手。階級は伍長。主に車両内で戦況をオペレートする。アイドルの卵だった過去がある。廃墟マニアという意外な一面も持つ。
シーカー
声 - 松本忍
独立第八部隊の偵察兵。階級は曹長。先行偵察や観測を行い、部隊に情報を伝達する影の功労者。ベルハルスにて部隊の皆が休息中だった時も、一人任務に就いていた。ウィシュペの町攻防戦後の祝賀会では、出席後すぐに帰ってしまっている。
コシカワ・ショウヘイ
声 - 吉野裕行
独立第八部隊の兵士。階級は一等兵。第6話ではアルジェヴォルンの場所までジェイミーを先導した。その際、敵の長距離砲の砲撃を受けるが、着弾地点のすぐ側にいたにも関わらず奇跡的に無傷で生還している。
ヤマナミ・ツバサ
声 - 小林裕介
独立第八部隊の兵士。階級は二等兵。第1話のトキムネのような状況を見たら、自分は見捨てるかもしれないが女なら助ける、といった軽口を叩いたりするお調子者。
タニタ・コウジ
声 - 山本格
独立第八部隊の兵士。階級は軍曹。バックアップを統括する立場にいる。ウィシュペの町で休息を取っていた際は、川魚による食あたりのため、先任指揮官でありながら指揮を執ることができなかった。
オクイ・マサル
声 - 興津和幸
独立第八部隊の兵士。階級は上等兵。トキムネの二度目の命令違反に対し激昂した。ウィシュペの町出身。隊長と副隊長二人が不在の際、町がインゲルミア軍の侵攻に遭い、地理に明るいからという理由で苦労しながらも部隊の指揮を執った。その後、勲章を授与されている。パダー基地での戦闘では、前と打って変った態度で命令違反をしようとするトキムネを送り出している。
クツワダ・ツトム
声 - 近藤孝行
独立第八部隊の兵士。階級は一等兵。大きな体をしたのんびり屋。

その他の軍人[編集]

イズミ・シズマ
声 - 千葉進歩
アランダス軍の将校。階級は大佐。サモンジの旧友。サモンジのために色々と裏から手を回している。真面目な性格で、学生時代は「鉄の童貞」というあだ名を付けられていた。第12話では独立第八部隊に最新型トレイルクリーガーの配備とそれに精通した人員の補充を取り計らう。カイエンと同じくインゲルミアとの戦争はいずれ負けると見ているが、これ以上の犠牲を出さないためにも、政治的決着による講和も止む無しと考えている。そのため、反対に講和を望んでいない主戦派のカイエンのことは、要注意人物としてサモンジへ忠告している。
カイエン・トシカズ
声 - 小山力也
アランダス軍の将校。階級は准将。キベルネス社のスグロ・ヨウゾウと繋がりを持つ。サモンジを王都アジュアスの司令部へと呼びつけ、この戦争は負けること、そしてトキムネがナンジョウ・レイカの弟であることを砕けた調子で教える。また、本来ならばアルジェヴォルンは彼の下に来るはずであった。スグロと共に腹黒い描写が多いが、その実は死んでいった兵士達のためにもインゲルミアとの講和に否定的な主戦論者であり、独立第八部隊をシュトゥルームαと戦わせるように仕向け、その戦闘データを元に量産型無人機の「ペルフェヴォルン」を配備させ、反攻作戦を企んでいる。サモンジに対し「俺の所へ来い」と勧誘する。
8年前のアルジェントポイントでの極秘実験にも、当時の軍高官の一人として参加していた。

インゲルミア諸国統合体[編集]

シュライン・リヒトフォーヘン
声 - 櫻井孝宏
インゲルミア軍のエースパイロット。階級は少尉。アルジェヴォルンとの初戦では即座に機体性能や操縦士(トキムネ)の技量を見抜いた。余計な物は背負いたくないという理由で、これまでに昇進の話を何度も断っている。アルジェヴォルンのことは宿敵だと考えており、倒す機会を窺っている。第14話からは機体を新型機の「シュトゥルームα」へと乗り換え、鬼神のごとく戦場を暴れ回り戦果を上げるが、「NRS」の影響から徐々に精神に異常をきたしていく。パダー基地付近における戦闘ではトキムネと激闘を繰り広げた末に敗北するが、自分は機体のシステムに飲み込まれたりはせず、このまま乗り続けて逆に飲み込んでやるとの意思を見せる。
アーノルド・ホルムス
声 - 斧アツシ
インゲルミア軍の将校。階級は中佐。前線指揮官として部隊を率いる。アルジェヴォルンの存在を知り、その情報収集・分析を進める。インゲルミアに吸収された小国の出身で、生粋のインゲルミア人ではない。上官であるザールのことを俗物と呼んで、軽蔑している。不満を抱きつつもザールの命令に従っていたが、面会したロンタールから彼の死を知らされ、今後の行動方針をアドバイスされる。
ベルナルド・ガープ
声 - 山口太郎
インゲルミア軍の将校。階級は少佐。ホルムスの副官であり、腹心として付き従っている。口周りを覆う濃い髭と大柄な体型が特徴。
エーリッヒ・ザール
声 - 梅津秀行
インゲルミア軍の将校。階級は准将。ホルムスの上官で、元トレイルクリーガー乗り。アルジェヴォルンを手に入れようと企む。古くからの名門家系で、指導者のユーニオスとも同郷であった彼は「グレート・ウォール」付近にアルジェヴォルンがあったことを事前に掴んでいた。しかし、差し向けた部隊は独立第八部隊に退けられ、アルジェヴォルンはトキムネの乗機となってしまう。
その後もアルジェヴォルンを諦めきれず、今度は一計を案じてウイルド・リベルドと手を組み、戦闘データの入手と引き換えにシュトゥルームαを手に入れ、表向きは「膠着した戦況の打破」という理由でホルムスの部隊に配備させる。だが、進軍速度を遅らせてまでアルジェヴォルンに拘り続ける彼を好まない人々の意向を受けたロンタールの手により、射殺・処分された。
コンラッド・ダニエルズ
声 - 三宅健太
インゲルミア軍の将校。階級は少佐。リヒトフォーヘンとは士官学校時代からの仲。最近昇進し、警備担当としてゾング基地へ配属されるが、基地がアランダス軍の襲撃を受け、司令官戦死により指揮を引き継ぐ。そして撤退の時間を稼ぐためガンバスに乗り込みアルジェヴォルンと相対する。トキムネを追い詰めるが、止めを刺そうと振り下ろしたナイフを逆に自機のコクピットへと突き立てられ、戦死した。
リーズ・ロデリック
声 - 新井里美
コンラッドの部下の女性。階級は少尉。ゾング基地へのアランダス軍襲撃の際、コンラッドから撤退の指揮を執るよう言われ、生き残りの兵たちと脱出する。その後はリヒトフォーヘンの補佐を務めている。しかし、「ユーリンクシステム」の影響による彼の変貌にも特に気にした素振りは見せず、「アルジェヴォルンを倒してから死んで下さい」とまで言い放っている。
ロンタール
声 - 浅沼晋太郎
インゲルミア軍の将校。階級は少佐。情報部に所属し、ホルムスからアルジェヴォルンのデータを情報部扱いとして持ち帰る。ザールからは目を掛けられていたが、彼を処分するためにシュトゥルームαの出所の調査と言う建前で部屋を訪れ、「戦争でも政治の世界でも力を持つのは情報を操る者だ」と告げ、ザールを射殺する。その後、ホルムス達と会いザールが不幸な事故で死んだこと、ホルムスらは今まで通りに行動してくれてかまわないことを伝える。
ジュリアス・ユーニオス
声 - 速水奨
インゲルミア諸国統合体の指導者。能力主義者で、国力の拡大を図る急進派。軍や情報部の人間からは「ユーニオス閣下」と呼ばれる。

トキムネの家族[編集]

ナンジョウ・レイカ
声 - 日笠陽子
ススム・トキムネの姉(弟と名字が違う理由は、ススム姓が母親の姓のため)。既に故人。弟と同じくアランダスの軍人であり、特務中尉の地位にいた。8年前のアルジェントポイントにおける極秘実験に脳機能を介して無人機を動かし戦闘を行うという、新型のシステム適合者(彼女が適合者の最後の一人)として参加しており、奇しくも「ユーリンクシステム」の最初の被験者でもあった。もし戦闘が起こっても死者が出ないようにする理想を追い求め、将官よりも上の地位(元帥)になることを望んでいた。
施設の警備のためにやって来たサモンジと語り合ううちに仲が深まり、自分を見ていて欲しいと頼むなど、彼を信頼するようになっていく。しかし、軍の高官を招いてのデモンストレーションの際に突如無人機が暴走。システムが制御不能になり、シャットダウンも不可能となってしまう、彼女を助けようとするサモンジたちの救援も間に合わず、暴走を止めるために自ら死を望み、無人機を周囲へ集めて指揮官機を破壊させた。事態は収拾するも、レイカは駆けつけたサモンジの腕の中で息を引き取った。彼女の死はサモンジの心に大きな傷跡を残し、表向きは「補給基地における事故で死亡」と処理された。

その他[編集]

スグロ・ヨウゾウ
声 - 仲野裕
キベルネス・マニファクチャリングカンパニーの社員。ジェイミーの上司的存在。常に笑顔を浮かべ人を食ったような言動を取る食えない男。ジェイミーの詰問にも、のらりくらりとした態度で接する。彼女を半分脅す形でアルジェヴォルンの担当を続けるように諭した。カイエンと繋がりを持つが、互いに狐と狸の化かし合いのような関係を続けている。
エラルド・クァジモド
声 - 小形満
ベルハルスに住む中年男性。アランダスの元軍人で、当時の階級は軍曹。資産家の子息でもあるが、勘当されている。8年前にはサモンジやサオリと同じ部隊に所属しており、レイカの事故のことも知っている。ベルハルスを訪れたサモンジと久方ぶりに対面する。彼のことは(レイカの件が関係しているのか)「元帥」と呼ぶ。その後はカイエンやスグロの動向を探り、裏で第三国のウイルド・リベルドが動いていることを突き止める。
ツァン・タオズ
声 - 嶋崎伸夫
トレイルクリーガーや兵器の販売を行い、大陸における戦争をコントロールしようとする死の商人。拠点はウイルド・リベルドに存在し、キベルネス・マニファクチャリングカンパニーなどとも関わりがある。アルジェヴォルンとシュトゥルームαを使ってデータを取り、新兵器の開発を推し進める。

登場メカニック[編集]

アランダス軍の兵器[編集]

諸元
アルジェヴォルン
ARGEVOLLEN
型式番号Type15-X02TK / format U
全高8.0m
重量39.2t
武装アサルトライフル
ナイフ
新型専用銃(第13話以降)
新型専用剣(第13話以降)
搭乗者ススム・トキムネ
アルジェヴォルン
民間企業「キベルネス・マニファクチャリングカンパニー」で開発された試作機で、正式な呼称は「アルジェヴォルン・スタビリス・プリマ」。「アルジェヴォルン」とは作中で地軸転倒以前の古い言葉を意味している。戦場での活躍から、後にインゲルミア側から「アランダスの悪魔」という異名で呼ばれるようになる。専属操縦士のトキムネは「アルジェ」という愛称で呼ぶ。本機はかつてナンジョウ・レイカが乗っていた実験機の後継機であり、サモンジやサオリも初見時から気づいていたが、戦力増強のためにトキムネへは伏せられていた。
新型システムの「ユーリンクシステム」が採用されている。だが、システムは搭乗者の思考パターンを学習するため、最初の搭乗者のトキムネ以外には動かせず、結果的に彼の専用機となっている。本来は起動・操縦は一人で行えるが、システムの初回起動者がジェイミーであったため、彼女がシステムの起動キーに設定されている。結果、常にジェイミーが起動してトキムネが搭乗する必要があり、この二人が揃っていなければ運用できないという大きな制約を抱えている。その上、試作機のため他機種と規格が異なることから部品流用がほとんど利かず前線での運用が難しいこと、機密事項も多く現場で行える第一次整備に必要なもの以上の情報は一切明かされていないなど、その戦闘能力に比例して多くの欠点を持つ。
外観も既存機とかけ離れており、既存機の陸戦兵器然とした無骨なフォルムに対し、本機は極めて人間に近いフォルムを持つ。コックピットは胸部にある。モニターは全天周式で、各種インターフェースも高度化されている。当初は武装が無く、しばらくは既存機の物と同型のアサルトライフルナイフを装備していたが、第13話から専用の新型銃と新型剣に更新される。専用銃は命中精度や操作性が向上し、専用剣はナイフよりも長いリーチと高い切断力を持ち、攻撃力が上昇した。また、その優れた運動性能と機体強度を活かした格闘も強力な攻撃手段となる。装甲も堅牢であり大概のことでは損傷すらしない。ソフトウェアも度々更新されており、試作機らしくハード・ソフト両面で随時強化が図られている。


諸元
コンゴウ
KONGOU
型式番号Type94MTK
全高7.16m
重量45.49t
武装アサルトライフル
サブマシンガン
ナイフ
搭乗者アランダス兵士
コンゴウ
アランダス軍の主力量産機。インゲルミア軍のガンバスよりも旧式だが、耐久性・整備性・信頼性で勝り、長きにわたって戦線を支えてきた名機。武装はアサルトライフルやサブマシンガン、ナイフ。拡張性が高く、大型キャノンを装備する砲撃型や、レドームを装備した電子戦型などのバリエーションが存在する。カラーリングは深緑。


諸元
コクヨウ
KOKUYOU
型式番号Type96MTK-E
全高7.16m
重量45.49t
武装アサルトライフル
サブマシンガン
キャノン砲(ロレンツ機)
ナイフ
搭乗者シルフィー・アップルトン
ロレンツ・ジュリアーノ
ススム・トキムネ(第1話)
アランダス兵士
コクヨウ
コンゴウと並ぶアランダス軍の主力量産機。コンゴウよりも新しいモデルで多目的な運用が可能。武装はコンゴウと共通。バンカースモークディスチャージャー等を搭載している。独立第八部隊でも使われており、シルフィーやロレンツ、トキムネ(第1話)の乗機。ロレンツ機はキャノン砲を装備している。なお、独立第八部隊の機体はグレーに塗装されている。


諸元
セイラン
型式番号Typel4MTK
武装アサルトライフル
キャノン砲
ナイフ
搭乗者シルフィー・アップルトン
ロレンツ・ジュリアーノ
ナミエ・ポートマン
セイラン
アランダス軍の新鋭機。テシガハラ重工製。第13話より独立第八部隊に配備された。装甲材にカーボンナノメンブレンを採用した結果、防御力を維持したまま軽量化に成功。出力も向上し、これまでの既存機よりもかなり高い機動性能を持つ。マニューバのサンプリングモデルはナミエのものが採用されている。


ペルフェヴォルン
アルジェヴォルンの量産型無人機。コードネームは「アカツキ」。アルジェヴォルンとシュトゥルームαの戦闘データをフィードバックして開発された。インゲルミアへの反抗のため、カイエンがスグロと協力して多数の機体を配備させる。量産型とはいえ、セイランを凌ぐ機動性を発揮する。
セキエイ
二足歩行の鳥または恐竜のような姿をした小型のトレイルクリーガー[4]。複座型となっており、第2話ではジェイミーがオクイの機体に同乗していた。主に移動の足や偵察に使用される。ガトリング砲を武装として装備しているものの、戦闘には向かない。

インゲルミア軍の兵器[編集]

諸元
ガンバス
GUNBASS
型式番号Erk-19
全高7.64m
重量41.12t
武装アサルトライフル
サブマシンガン
グレネードランチャー
ガトリングガン
ミサイルランチャー
ナイフetc.
搭乗者シュライン・リヒトフォーヘン
コンラッド・ダニエルズ
インゲルミア兵士
ガンバス
インゲルミア軍の主力量産機。アランダス軍のコンゴウに比べ運動性や索敵能力に優れる。武装はアサルトライフルやナイフ、ロケットランチャーグレネード、ガトリングガン、シールドなど。アタッチメントの換装により、各種武装や使い捨てのブースターといった様々な装備ができる。カラーリングは紫を基調としている。
ガンバス(先進装甲試験評価機)
第9話でコンラッド・ダニエルズが乗り込んだ機体。通常の量産機よりも装甲が強化された性能試験機。カラーリングは緑色となっている。


諸元
ブラッディホッパー
BLOODY HOPPER
型式番号GA-1510F
全高7.28m
重量36.54t
武装アサルトライフル
メイス
搭乗者インゲルミア兵士
ブラッディホッパー
インゲルミア軍の量産機。新素材の導入で他機に比して軽量化が行われている。優れた跳躍力や軽快な機動性が売りで、高い格闘戦能力を持つ。四足歩行も可能。腕部は衝撃時にショックアブソーバーとして機能する。長年アランダスを守っていた城塞「グレート・ウォール」突破にも貢献した。機動性に優れる反面、歩兵用の対物ライフルで沈黙させられてしまうなど、軽装甲故の脆弱な防御力が弱点となっている。武装としてはアサルトライフルや噴射口が付いたメイスを持つ。


諸元
トルマリア
TOURMALIA
型式番号ErK-22
全高9.87m
重量56.33t
武装頭部主砲
機銃
搭乗者インゲルミア兵士
トルマリア
インゲルミア軍の砲戦仕様量産機。頭部にはリングがあり、カメラや砲の移動が可能で自由度が高い。主に後方支援を担う。腕部は砲撃時にパーツを展開することで反動吸収用のアウトリガーとなる。武装は頭部に大口径のキャノン砲、両掌部に固定式の機銃を装備する。カラーリングは青。


新型量産機
両肩のシールドと股間部の大型ガトリング砲が特徴。背部にはドラムマガジンを持つ。カラーリングは暗い黄色。
シュトゥルームα
第14話より登場。ザール准将の肝いりでインゲルミア軍に配備された、フォーダーグルード社製の新型機。アルジェヴォルンと同様に「ユーリンクシステム」を搭載し、アルジェヴォルンに匹敵する戦闘力や防御力、機動力を持つ。武装はアサルトライフルや背中に背負った大剣。シュライン・リヒトフォーヘンが搭乗する。パダー基地付近の戦闘でアルジェヴォルンに片腕と片足を切断され、大破する。
パジューム
アランダス軍のセキエイの同型機[4]。違いはカラーリングのみ。
自走戦闘要塞
インゲルミア軍の戦闘指揮用大型車両。無限軌道式で、全長は30m程度[5]

用語[編集]

世界観[編集]

転倒暦
作中の世界で使われている暦法年号[5]。後述のSSM使用の結果起きた地軸転倒に由来する。
SSM
戦略マイクロマシン兵器の略称。約200年前の世界大戦末期に使われたが、技術が未熟だったために暴走。その電磁作用が地球磁場の自転軸に干渉し地軸が数度転倒、大規模な気象変動を引き起こし、大気や海流にも影響を与えた。大気中のSSMは高度に滞留したまま休眠状態にあり、どのような理由で再活性化するかも分からないために余計な刺激を与えないよう現在でも航空機の使用は世界的にタブーとされている(それ故に、探査機を飛ばしての調査もできない)。なお、今は月の引力との相互作用でゆっくりとだが地軸も元に戻りつつあり、自然も回復し始めている[5]

国家・企業・施設[編集]

アランダス連合王国
資源豊富な国家。長年、城塞「グレート・ウォール」により国土の侵攻を食い止めてきた。軍の上層部は腐敗している。首都は王都アジュアス。
インゲルミア諸国統合体
アランダスの隣国である大国。アランダスの持つ資源を狙い「(腐敗した政治から国民の)解放戦争」と称してアランダスに対し宣戦を布告する。
ベルハルス
アランダスが第三国のウイルド・リベルドに貸し与えている租借地。大陸と繋がる陸繋島。金持ち向けのリゾート地で遊園地や水族館などもある。
キベルネス・マニファクチャリングカンパニー
アルジェヴォルンを開発した民間企業。アルジェヴォルンの存在を完全に秘匿するほどの(アランダス軍が全く掴めない)強力な情報統制力を持つ。アルジェヴォルンの驚異的な能力を含め、注意しておくべきだとイズミ大佐はサモンジに告げている。
アルジェントポイント
アランダス軍がベルハルスに建造していた新型トレイルクリーガー研究開発施設。パイロットの脳機能を介して無人機を動かし経験を積ませ、所謂死なない軍隊を作るための新システムを極秘に開発していたが、ナンジョウ・レイカの無人機暴走事故が発生。その後、軍は施設を解体し事実を隠蔽した。この出来事をクァジモドたちは「アルジェントポイントの悲劇」と呼んでいる。

技術・兵器[編集]

トレイルクリーガー
本作に登場する人型機動兵器の呼称。別名「機械戦騎」。戦闘車両の延長線上に存在する陸戦用機動兵器である。基本的には人型を模しているが、一部の機体は脚部が逆関節構造となっている。既存の陸戦兵器に比して投影面積が大きいが、高い射点を確保でき、様々な地形に対応可能な点で有利とされている。
ユーリンクシステム
アルジェヴォルンおよびシュトゥルームαに搭載されているシステム。キベルネス・マニファクチャリングカンパニー側のコードネームは「白銀の意思」。搭乗者の思考を機体制御に反映する画期的な操縦インターフェースで、搭載機の機体性能は非常に高く、既存機では有り得ない別次元の機動性・運動性を有し、極めて人間に近いアクロバティックな機動が可能となる。この優れた性能とシステムの相乗効果により他機を圧倒する戦闘能力を発揮する。搭乗者の思考を完璧に反映するため、搭載機は既存のトレイルクリーガーとは異なる「拡張された人体」というコンセプトで設計されているという。
非常に高性能なインターフェースである一方、機体の操縦はシステムに全面的に依存しており、搭乗者が機体挙動を明確にイメージしなければシステムが反応しない。機体とのリンクの深さは、「LINKAGE DEPTH(リンケージ・デプス)」と呼ばれ、深くなるほど操縦・反応性が上昇する。反面、本システムには「NRS」という重大な欠点が存在しているが、機密とされ情報開示されていない。最初のシステム被験者はススム・トキムネの姉のナンジョウ・レイカで、彼女の死から始まったシステムは弟のトキムネによって完成を見た。スグロ曰く、ユーリンクシステムの真の姿は「コマンダー機による無人機の操縦」とのこと。
NRS
ニューラル・ライトオーバー・シンドローム」の略称で、ユーリンクシステム搭載機(アルジェヴォルンおよびシュトゥルームα)が抱えている重大な問題点。システムには無意識の攻撃衝動を制御する機能が実装されておらず、その制御されない衝動が搭乗者にも影響を及ぼす。システム搭載機に乗り続けると、暴力衝動の抑制困難、感覚の混乱、失見当識、統合された人格の崩壊というプロセスを経て、最終的に搭乗者は廃人化する。NRシンドロームの「NR」は、トキムネの姉の「ナンジョウ・レイカ」という意味合いもある(ダブル・ミーニング)。

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