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 事前情報からのイメージだと「革命機ヴァルヴレイヴ」はたいしたロボットアニメじゃなく、同期の「翠星のガルガンティア」こそがロボットアニメになるものだと思ってたんだけども、ガルガンティアがロボット性をみせないうちに、ヴァルヴレイヴは全力でロボットアニメになっていた。
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ハルトが乗るヴァルヴレイヴ掌の上のショーコ。
 (ここ単体だけだったら「ありがち」のレベル)

 1~2話の内容はほぼ「型」準拠の展開なので判断基準にはなりづらかったし、3話ではもうロボットが置いてけぼりになってたから「どうだろうコレ?」ってカンジになってたんですが、4話でいっきにロボットアニメであるコトが証明されて大満足です。ロボットアニメたるもの、「物語の要所を」「必ず」「ロボの所作でキメる」気概がないと大失格。この4話のクライマックスは決起の表明をロボの拳の上でキメ、締めには学園生もヒロインも全員が一丸となり、主人公のロボットと同時に拳を突き上げて独立をキメる!独立の提案内容自体もロボットまずありきの内容でもうかんぺき。第3話の滞留感からいっきに解放される、あくまでロボット中心のカタルシス。
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夫唱婦随の図。








 「ロボットアニメ」というと、ふつう(?)はばくぜんとロボットが番組内でいっぱい活躍してみせるモノがそうなんだ、というような認識だと思うのだけど「毎回しっかり尺をとって手に汗握る戦いをすればそれがロボットアニメだ」というような感覚は自分には微塵もない。ここでロボットアニメに求めてるモノは、ただひたすら「ロボットの精神性」のみ。物語のなかでの位置づけの質。慣用句としてのロボット、すなわち「ヒトが操るヒトならざる巨人」の本質がしっかり描かれていて、そのロボットが物語に必要不可欠であるものこそが「ロボットアニメ」なんだと積極的に定義してるんです。それ以外の要素はあってもなくても重要じゃない、ぶっちゃけどうでもいい。
 よくあるのが、しっかりアクションして戦ってはいるんだけども「それって別に人間型じゃなくても成立しちゃうんじゃない?」ってタイプ。宇宙戦争モノだとこれが顕著で、足が地に着けられない、ただ飛び回るだけの戦場ですから、メインが撃ち合い避け合いになると得てして「ヒトガタでなくてもかまわない」状況になってしまうもの。ヒトガタであることをアクションのキモとしないものが、別にわざわざ「"ロボット"アニメ」なんて名乗らなくていいじゃない。ジャンル表記は「"メカ"アニメ」でじゅうぶんでしょう。
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 もっと大事なのは、物語における位置づけ。巨大で強力。ヒトであってヒトならざるもの。ロボットだけのこの性質が、がっちり物語に組み込まれていなければならないということ。ロボットに乗る者はそのチカラこそを求める、行使する、逸脱する…そこにはドラマがなくてはならないし、ヒトとヒトならざるものの対比も、ヒトならざるものならではの「畏れ」も描かれなくてはならない。ロボットは搭乗者のちからや性質をそのまま拡張するものであり、超越させてしまうもの。ストーリーには一線を越える危うさが意識される瞬間も必要なんだ。
 そういった面を重視していると、毎回どれだけの尺を使ってアクションしてくれるのか的な「ロボットかどうかに関わらない部分」はそりゃ「ロボットアニメ」としての評価基準にはなりっこない。「メカアクションアニメ」「戦争アニメ」「SFアニメ」「ヒーローアニメ」etc…としての評価軸。そっちの土俵ならこんどはヤマトでもガルパンでも、ロボット型をしてないメカニクスの傑作アニメ群と正面から戦う必要がでてきちゃう。
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上:2012-2013年「宇宙戦艦ヤマト2199」
下:2012-2013年「ガールズ・アンド・パンツァー」

 このヴァルヴレイヴは3~4話の独立編もそうだけど、1~2話の遭遇・別離編も主役ロボットが物語に不可欠の存在になってるの。導入編のクライマックスは2話ラストの「告白のつづき」。この「祠の前で」行うべきこの儀式、条件無視でただ再会したその場、無造作に降りたロボットの前で続けたワケじゃない。こっそりと、必須条件である「祠=神を収めたいれもの」が「ヴァルヴレイヴ」に置き換えられているのだ。
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祠の伝説対比

上:1話「昼」「ハルト→ショーコ」「求愛」「神をおさめた祠の前」
下:2話「夜」「ショーコ←ハルト」「拒絶」「悪魔をおさめたVVVの前」

 しょっぱなからオカルト性をブンブン撒き散らしてるこの機体が「神に準ずるもの(恐らく球体のコアユニットがソレ)」を搭載しているからこそ、告白再挑戦の伝説の条件「祠」のかわりとして機能してるんだよね。神ではなく悪魔を祀る祠ヴァルヴレイヴ。昼と夜、ハルトとショーコの立ち位置、告白することば…悪魔に置き換えられた伝説はすべてが逆になる。そしてここで告白を消化不良に寸止めキャンセルするってコトは、いずれまたヴァルヴレイヴの前でこの「儀式」が行われるだろうってコトでもある。

 それが順当にこのペアでのやりなおしになるのかどうかはわからないし、たぶんそのとき劇中のひとびとのあいだで祠の伝説云々は取り上げられないだろうけど、だからこそ俯瞰したとき「誰も気に留めない伝説はたしかに在るのだ」ってお話になるだろうと。ヴァルヴレイヴ・システムの妖しげなアレコレには「オカルトじゃないですよ」ともっともらしいSF設定がきっと披露されるだろうけど、その一方で誰も気づかない本当の「オカルト」をこの伝説の存在が証明する。そんなお話になるのかなと。そしてその成立にこの主役ロボットが欠かせない存在だとすれば、そりゃもう完全完璧にロボットアニメでしょ。
 
(※ここまで、5月5日第4話視聴時点の感想です)