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 まず今回10話、思わせぶりな屋上のシーンをみていただきたい…。
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 山田少年「だろ?…なっ、なっ?」
 山田少年「俺の"とっておき"を見せてやるから!」
 時縞少年「あぁ…おっきい…!
 犬塚少年「定規こんな使い方が…!」
 山田少年「だろー!?イケるんだよコレが!!」

 コレ、山田はいったい何を見せてるんだろう?「とっておき」、気になりますよね。…ああ、タイトルはんぶんと女優の顔だけならわかるよ。
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 こ れ だ !

 なる程「定規」か!…しかし山田って、別にソッチ系のマニアにもみえないのに、なんで「自分の携帯」にソノ手の「とっておき」を入れて「いつも持ち歩いてた」んだろう?なぜならそれは…
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 来た!
 観た!
 録った
 「映画泥棒」ッッッ!!
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 大人不在の咲森学園国家。ここで山田は"古き良き高校生"らしく「成人映画を堂々と観る」コトにチャレンジして、それがあまりにも「イケてた」もんで、自分の携帯でこれまた堂々「スクリーンを録っちゃった」のね。「いつも持ち歩いてた」「自分の携帯」に。偶然は必然。ヴァルヴレイヴのキャラクターはどいつもこいつも異様なレベルで細かく造形されていて、それぞれに設定された人格、行動原理に沿って実直に、たとえ画面外だろうと"自律行動"し続ける。しかもその人格=アルゴリズムとデータベースは一定不変のモノでなく、それぞれに経験を積んで連続的に変化していくのだから、もう…。
 しかしいやもう、改めて「欲張りキングになろう!」なんて奨励されなくっても、コイツはとっくにモラルブレイカー、欲張りキングさんだぁー!
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 山田だけじゃなくて、そういえばコイツらみんな「やりたいコトを好きなだけ」やってきたじゃない。それが5話、「歌う咲森学園」。10話クライマックスのエゴ礼賛は、皆が奔放に過ごした5話にその前段がある。ヤリたいコト…今回のハルトの凶行も「5話において示唆されていたものだった。"奔放"の歪み。

 5話な…。5話といえば、放映時から「コレおかしい」と感じてた芝居があって、むしろあまりに「おかしすぎて」スルーしてたんだけど、これはもう「いつものアレが仕込まれてるつもりで、今後のためにちゃんと覚えとかないといけないような気がしてきて、どうにもね。
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 それはサキとタカヒのキャットファイト
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 まず仕掛けたのはサキ。自分でも神憑きできるかどうか知りたくて、唐突にタカヒに咬みつく
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 理不尽な攻撃を受け、「しつけ」と称してサキを叩くタカヒ。 
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 暴力なんて、と気丈に耐えてみせるサキ。この時点で相当おかしい。
 まったく理不尽に先に手を(歯を)出したのはサキの方なのに、なんでそんな"一方的な被害者"ぶってんのw サキ豪胆!
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 マジキチショーコが歌いだす。
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 それを見たサキは「つきあってらんない」 と去ろうとする
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 「決めるのは私よ!」と、タカヒはもいちどサキを叩く。 
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 怒ったサキ、思わずタカヒを叩き返す
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 叩かれたコトにショックを受け呆然自失のタカヒ。ここもおかしい。
 自分が何度も叩いてるのに、咬まれてもいるのに、叩かれただけで大ショック!って…?

 この一連の「不自然」な芝居はずっと暗がりで行われ、直後に環境システム復旧で明転。ハルトの疑似レイプで場の空気がブレイクして終わり。

 …もうこうなると「何かを暗示してるような気がしてならないw
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 たとえば…こんなかんじ? もう一発…とか、叩き返す…とか…。 

 ココでまた冒頭に立ち返る。神憑きのちからを調べよう、ってトキに、山田はなんで突然あんな映像を見せたのか?
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 犬塚少年「まずはジャックの方からいこう。持続時間回数…。」

 先の映画二本立て、山田のお気に入りは右の「狙われる女教師」だと思います。キューマの提案なんてどうでもいい、軽く聞き流してる山田は、この「"持続時間回数"を調べよう」ってフレーズに突然ティン!ときたんですね。つまり自分の"とっておき"がまさに「そういうシーン」だから。…女教師による男子生徒身体測定だ!サイズを測るんに定規は丁度良いし、ハルトの「おっきい」からは「自分のサイズを誇る男子生徒」か「成熟した女教師の豊満なバスト」いずれかの感想であろうコトが窺えます。こりゃもう「制服少女のいたずら」ではなく、「狙われる女教師」一択でしょう。
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 つまりここでの山田にとっちゃ、議題の「神憑き能力」なんかまったく意識にない。ただキューマの言葉から連想した「自分のやりたいコト」を、場所も時間もおかまいなしに「自分がやりたいだけやってる」だけなんですね。それだけでも我欲というテーマの実直な表現そのもので、ここで見せたハルトのリアクションも彼のその後の凶行シーンに繋がっていくし、疎外感を覚えるサキの表現にもなっていて「一挙全部得」のうまい芝居なんだけれども、注目したいのはそれだけではなくて、またコレもヴァルヴレイヴが挑戦的に採りつづけてる「ボタンの掛け違え」要素。
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 山田少年「だから…試してみようぜ…」
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 サキ「え?…何!?

 神憑き関係なく"男子生徒の身体測定"に興味深々で、「自分たちも映画のような"アレな身体測定"を自分たち自身でやってみようぜ!」とふたりに提案してるのが山田だとすると、そんな別に卑猥な話でもないんですね。思春期の男の子による、他愛無く微笑ましいある意味健全な会話に過ぎないんです。
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 でもこれがサキ視点だとどうか。「ジャックを試そう」って提案からの、突然の男子だけの密談。「男だろ?…お前だってスキだろうが!?」こんなコトを目の前でヒソヒソやられては、どうしても「男子組がジャックを悪用して女に何かいたずらしよう」みたいな相談に聞こえるんですよ。発生するボタンの掛け違え。
 6話で自分自身もやった「に対してのジャックの性的な悪用」を、このタイミングで再度サキ"だけ"に擦り込みさせる。いったい何の前フリなのか、まったくドキドキしますね。

 所有能力上、サキだけそうやって「物理的に叩き返す=レイプする手段」を採り得るってコトが、爆発を叩きつける相手が「ハルト以外」ありえるってコトが怖いんですが、できれば杞憂で終わってほしいモンですね。そして、何があろうと何もなかろうと、最後には「腹を抱えて笑い転げる」よう好転するコトを願ってます。
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