October 18, 2017

グアムのダイビングショップ物語2177―今日のグアムと、零式水偵見たとき気が付いてなかったよ!

guam1018jake7零式水上偵察機。
零式三座水上偵察機と言う呼び方もあるが自分的には零式水上偵察機と言わせてもらいたい。
わざわざ三座というひと言を加える理由は零式小型水上機という同時期に開発された水上機があるからであるが、潜水艦に格納するために二人乗りにするなど小型化を計ったもので零式小型水上機と譲ってくれているんだから遠慮せずに水上偵察機と名乗りたいという理由だ。
また生産数が138機、終戦時の残存機は17機と言われているので現在レックとして語るときにほぼ零式小型水上機は出て来ないと思われるため混同することはないと思うためである。
ちなみに零式小型水上機は歴史上初であり最後であることを成し遂げている。

1942年9月。
伊25の搭載機である零式小型水上機が2回に渡ってアメリカ・オレゴン州の森林に焼夷弾を投下し火災を発生させた。
被害はほぼないがアメリカ本土の攻撃にただ一機成功した軍用機であり、アメリカ政府に与えた心理的影響は大きかった。
しかし日本海軍での通称は「金魚」である。(笑)

同じ航空機でも改良を重ねて行くに連れて型名が変化して行く。
零戦などは21型から64型まである。
零式水上偵察機は11型から始まるが、型は変わらずに装備が変った甲や乙がある。
型が変わらないと言うことは機体もエンジンも変っていないが、武装などの装備が改良改善されたということだ。
甲にはレーダーが付き、乙にはそのレーダーを発展させて水中の潜水艦を見つけることができるアンテナを装備したという変更であり、初期型で問題が発覚した機体とフロートを繋ぐ支柱と張線の改良を施されている。

guam1018jake2名前の通り偵察が主な任務の一つになるが、夜間の偵察の場合に厄介なのが排気管から出てしまう炎の灯だ。
これで位置がわかってしまい攻撃を受けることになる。
そこで排気管の先に消炎管を付ける改良を行うので、初期型を見分けるにはこの消炎管があるかないかが一つだと思っている。
そして着水時に強度が足りずに切れてしまうフロートを結んでいる張線と支柱の形。
guam1018jake6guam1018jake9これで初期型は見分けられると思っている。

つまり張線の数が減って支柱が丈夫になっている型が改良型だと思っているのだが、零式水上偵察機は1423機生産されている。
開発を行ったのは愛知航空機だが生産数は133機に留まっている。
名機・九九式艦上爆撃機の生産で忙しいというのが理由であると思うが、大多数は渡辺鉄工所による生産でおよそ1100機、残る200機ほどが広島海軍工廠が担っている。

ここからは推測であるが、初期型は愛知航空機で生産されたが実戦で運用されるうちに改善点が見つかる。
それを受けて増産体制に入った渡辺鉄工所が甲・乙の電探(レーダー)付きを生産。
そして広島海軍工廠が生産した200機の零式水偵は最終増産型と思われる単排気管採用でスピードアップを計ったものではないのだろうか。

guam1018jake8自分で鹿児島まで実物を見に行っておいて気が付かなかったことがある。
改めて撮影して来た写真を見てみて驚いた。
グアム、サイパン、パラオに沈んでいる3つの零式水偵察に残されている消炎管。
これを取り付けるには集合排気管である必要があるのだが、鹿児島に展示されているものにはどう見ても単排気管が飛び出ているのだ。

終戦時に残存していたものは200機と言われているが、外地に残されたものも多く、現在一般の方が見に行くことができるのは鹿児島の万世特攻平和祈念館。
ダイバーならこの他にグアム、サイパン、パラオで見ることができるだけだ。

サイパンでは長年零戦と思われて来た裏返しになっている機体。
零戦と思われるだけあってフロートは取れて一つは隣に沈んでいるがもう一つは紛失している。
砂地に埋まった形なのでコックピットなどは見ることができないが、グアムのものと違ってプロペラから水平尾翼付近までの下面については無事に繋がった形で見ることができるようなので、グアムでは確認できない部分が多いのだと思う。

guam1018jake4guam1018jake1確認したいポイント。
フロートのラダー。
爆弾倉の開閉装置、爆弾取り付け装置。
爆撃照準窓。
写真偵察窓。
爆弾倉わきにあるフロート取
guam1018jake5り付け張線固定部と支柱取り付け部。
右主翼のピトー管。
写真からは消炎管が確認できるので、グアムとパラオと同型の零式水上偵察機であると思われる。  
Posted by aquaacademy at 11:57Comments(0)レック

October 17, 2017

グアムのダイビングショップ物語2176―今日のグアムと、ハナの娘かな?!

guam1017skyoftheday体験ダイビングを担当するのは4週間ぶりか?!
ミサイル問題でグアムに来てくれる日本人が激減・・・。
自分が潜らなくてもインストラクターが十分足りてる。
その間にレックダイビングなどには行っているんだけどちょっと物足りない感じがしないでもない。
だから今日は待ってましたとばかりに張り切って行こう。

guam1017intro2
今日はだいぶフライング気味の卒業旅行男子チームだ。
一人体験ダイビング経験ありがいるけどみんな初体験。
もちろん説明から気合いが入っているのでダイビング開始早々からみんな上手にできてる。
天気も晴れていてやっぱり自分は晴れ男であるなあと思う瞬間だ。





guam1017intro1guam1017intro9ところが一人、彼が経験者なんだけど余計なことするんだよね。
普通に泳げばいいんだけど、あれは何してるの?もしかして踊ってる?!
盆取りみたいな手の動きをし
guam1017intro4てたりでちゃんと泳がないから一人遅れてたり、浮き上がって行ったりして後のFlavinが押さえ込んだりしてるよ。

みんなある程度できているんだけどそりゃあもうひと言アドヴァイスがいるんだよね。
そしてその後のダイビングはもう迫力が違って来る。
こうなって来ると経験ありとかなしとか関係なくなって来る。
一番身長が高い(つまり一番足が長い)彼がぐいぐい進んで来ることになる。
だいぶ調子がいいので実は思っていたことがある。
最近あまり潜る機械が多くないので、もしかしたらずうっと前にア
guam1017intro8イドルだったハナちゃんの娘か!?って思うマダラトビエイを続けて見たんだけど、彼女を捜してみることにする。
もちろんいつもの体験ダイビングのコースとはちょっと違う。




guam1017intro5残念ながら思っていた辺りにはいなかったんだけど、うしろの一人が驚いたように指差してるのが見えた。
隣にいるFlavin見て「あれ!」みたいに話しかけてるところを見て思った。
間違いない!
ハナの子かもしれないのでハナコにする。(笑)
まだまだ小さい子供のようだけど、逃げ去って行く様子はない。
だから体験ダイビングのみんなと一緒に2回近付くことができた。
このまま慣れて行ってくれたら以前のハナみたいにアイドルになれるに違いない。
楽しみだ。

guam1017intro6guam1017intro7]彼らも大満足みたい。
そりゃあそうだまさか初めての体験ダイビングでマダラトビエイが現れてくれるなんて最高さ。

やっぱりこういうみんなとのんびりとダイビングっていうのも楽しいね。
またこういうみんなが大勢来てくれるグアムが復活することを切に願うよ。
  

October 16, 2017

グアムのダイビングショップ物語2175―今日のグアムと、今年も北京の親子が来てくれた

guam1016hare毎年家族旅行でグアムに来てくれているAkira君。
子供が生まれてまだ5歳くらいだったのにダイビング特訓が始まった。
最初はUSOビーチだったっけ。
そして溺れかかったよなあ。(今だから笑)
そんな頃から毎回ダイビングしてるから、もう10年近く潜ってると思ってたんだけどまだ12歳ってことだから7年かあ。

guam1016bhguam1016kumanomiここのところ天気のよくないグアムだったけど今日は晴れた。
晴れたんだけどこんな大きなボートに我々だけ!
ローカルのグループがキャンセルになったらしいけどこれじゃあ申しわけないなあ。
当然ポイントはリクエストし放題ってことになるので、Akira君も息子に付き合ってしばらくビーチばっかりだったししょっぱなはブルーホールにした。
穴には入らないけど。

guam1016kameカメなんかも3匹出て来てくれてラッキーだったんだけど一番近くでカメを見ることができたのは父ちゃんだった。
そしてセカンドダイブ。
普通は子供の最初のボートダイビングだったらウェスタンショールとかフィンガーリーフとかっていう候補が挙がるのだが、そういうダイビングはボムホールでも楽しめている。
それにアクアアカデミーだぜ。
guam1016wreck1guam1016wreck2最初からレックの楽しさを体験させておこうよ。(笑)

そこでセメントバージだ。
アメリカンタンカーよりもずうっと浅いし、進入できる部屋もけっこうあるし、自分にとってはアメリカンタンカーよりも楽しいし。
父ちゃんも暗い部屋に入ることにビビるかなって思ったみたいだけど後で聞くと「楽しい」っていう答えだった。まあこいつの場合は大人みたいに気を遣うところもあるから本当のことはわからないけどね。

guam1016uragiri大人びてるところがあるから休憩時間に海に入るなんてことはしない。
せっかく貸切だしこんな大きなボートなんだからちょっとは遊ぼうぜ。
上のデッキから飛び込みに誘う。
思った通り「いいよ」って言いやがるので先に自分が飛び込んで見せてやらせる。
guam1016jump最初はビビっていたけど一度やってしまえばそりゃあちょっとは楽しいだろう。

次は父ちゃんと一緒だぞ。
「せえの!」って父ちゃんが行ったのにAito残っちゃいました。
お前裏切ったなあ(笑)
「父ちゃん、ごめ〜ん」ってことで仕切り直しだ。

guam1016niku1guam1016niku2いつも美味い肉をありがとう!
食べたい人は武蔵小杉へ。
最近は有名店みたいでグアムの人にも鳴り響いてる「北京」か「肉酒場」に行ってみて欲しい。
焼肉屋の嫌いな自分が行く焼肉屋だ。  

October 15, 2017

グアムのダイビングショップ物語2174―今日のグアムと、一式陸攻を見れるかもしれないサイパン遠征(笑)

guam1015一式陸上攻撃機。
略して一式陸攻と呼ばれる。
零戦などと比べると太い胴体がどんくさそうなデザインではあるのだが、実はかなり苦労して開発された高性能機。
旧型攻撃機と同じパワーのエンジンのままで乗員や武装で重量が増えたにも関わらず、2基のエンジンだけでこれだけの性能で飛べること自体が素晴らしい。
現代にはワンショットライターという不名誉な渾名と、防御について疑問視する話が伝わっているが、実は当時目撃され撃墜されて行く一式陸攻の多くは火を噴いていなかったという証言がある。
米軍の最新鋭戦闘機であるF6Fヘルキャットに追いつめられた一式陸攻ではあるが、最後は撃墜を諦めて帰って行ったという米軍の証言も残っている。

guam1015betty2戦闘機とは違い一式陸攻の役割は高空から爆弾を落とす。
水面近くを敵艦船に接近して行き魚雷を落とす。
いずれの攻撃にしろ狙いを定めたら方向は変えない。
後は最も命中の確率が高い距離まで詰めておいて攻撃をするだけなのだが、この間に敵の攻撃が最も集中するはずだが一切逃げないで自分たちの役割を果たす。
機内にいる7人の誰も文句を言わず、任務の遂行に専念するのだ。
その結果撃墜されようとも。
そのため他の航空機に比べて帰還してる確率は低い・・・。

guam1015betty3もちろん戦闘機はそんな一式陸攻を必死に自分を盾にしても守ろうとする。
一式陸攻からも機銃で応戦するが、自分たちという的は動かすことはないのだ。

グアムでは見ることができない一式陸攻を何で急に語るかと言えばもちろんサイパン遠征の予習だ。
それにしてもこれだけの航空機のレックがあるというのはやはりグアムよりもサイパンの方が激戦だったということなんだろうか。
ネットで出てくる写真には格納式のランディングギアと機銃、そして2種類の座席のようなものを見ることができる。
ビーチチェアのように見えるものは今のところ全く見当が付かないが、もう一つしっかりした座席はおそらく正操縦士か副操縦士または指揮官席のどれかではないかと思う。
砂に埋まって見えていない太もものが当たる部分、座面の形が見えていればまた候補が狭くなるかもしれない。

guam1015betty4ちなみにトラックに沈む一式陸攻にも座席が残っている。
墜落現場に辿り着いたとき、山本五十六大将は機外に投げ出された座席に座り、太刀を地面に立てて息絶えていたという言い伝えがあり「この椅子がそうか!」と思ったことを思い出すが、これはたぶん正操縦士の座席と思われる。
座面の股部分が窪んでいるのは操縦桿を引いたときに必要なスペースだと思うので、その後の座席にはこの窪みがないのではないだろうかと思っている。
もちろん副操縦士の座席も同様に窪んでいるが、レバーが右手側にあるのは右側の座席であると思われる。

では機銃はどの部分のものだろうか。
一式陸攻には機首と尾部、それに上部と左右にドーム状の機銃座がある。
戦闘時には操縦士の二人を除く5人がそれぞれの機銃射手となるわけだ。
写真の解説には二式大艇で見る機銃と同じと書いてあるので20ミリ機銃だと思う。

ここで一式陸攻の型が問題になる。
11型には20ミリ機銃が尾部だけで他の機銃は7.7ミリである。
サイパンの一式陸攻が11型だとすれば残っている20ミリ機銃は尾部のものとなるのだが、機銃と一緒に残っている銃架の形状がしっかり床に固定するようになっている。
しかし尾部はほぼガラス張りになっていて視界を確保しているので、尾部用の銃架は形が異なるはず。
そうなると一式陸攻でも22型であると言う可能性が高いことになる。
22型の場合は機体上部の機銃も20ミリに強化されているのだ。

guam1015betty5さてトラックの一式陸攻に戻ってみると、これが上部銃座だ。
しかしここには20ミリ機銃は付かない。
20ミリの破壊力がある重たい機銃をセットするために、この上部銃座は改良されていなければならないのだ。
従ってサイパンの一式陸攻は11型ではなく22型ではないかと推測できる。

一式陸攻の機長、地井武男が恰好よかったなあ。
機長以下7名が自らの意思で大空に散って行ったのだ。
映画「大空のサムライ」
  
Posted by aquaacademy at 19:19Comments(0)レック

October 14, 2017

グアムのダイビングショップ物語2173―今日のグアムと、二式大艇を見に行くサイパン遠征

ほぼ韓国人に首位を奪われた日本人。
サイパンの様子を見ても一度追い抜かれた順位が元に戻せることはない・・・。
あれだけドル箱だったサイパンのマニャガハ島に今は訪れる日本人なんかいない。
これからグアムもアジア人に勢力を広げられて、あんな人たちと同じホテルになんか泊まれないって言われちゃうんだろうなあ。
それを防ぐには今が踏ん張り時なんだけど仕方ないね。
今の状況はいくら航空運賃を下げても見送りの人には関係ないのかもね。
くれぐれもグアムに来ることは相談しないようにお願いします。(笑)

そういうことで、サイパン遠征に行く計画を立てたので興味のある方はご連絡お待ちしております。
日程は決定ずみ。
11月25〜29日
ダイビングは26〜28日で最大9ダイブ(予定は8ダイブ)。
ポイントはサイパンの親友インストラクターにお任せなので未定だけど、ボート4ダイブ+ビーチ4ダイブの予定。
一押しはラウラウビーチのアジ玉。
史上最高の群れの大きさらしい。
グロットはどうなるかなあ・・・。
あの階段を上がる体力が今の自分にあるのだろうか・・・。(爆笑)

前置きが長くなったけど本当に語りたいのは二式大艇。

サイパンのレック調査は素晴らしい。
昨年のサイパン遠征でPB2Yコロナドを見せてもらった。
不思議なことに主翼は全て揃っているし、4基分のプロペラは全て揃ってるのに胴体がどこにもない。
グアムのレックと違って比較的浅いところに沈んでいるので、後から回収されてしまっている可能性があると思うが、他のレックもパーツが大きく欠けている。
しかし2回目のコロナドで砂地からちょっと見えていた金属部分を持ち上げて、どこかの出入り口と出入りに使ったと思われる把手がついたパーツが出て来た。

サイパンではそうして日々何か出てくるんじゃないかと探しているのだと思う。
銘板という驚くべきものまで発見してる。
そんな情報をちょっと見つけて勉強させてもらいながら、自分の知っている情報と重ね合わせてみた。
長年B-29と言われていたものが実は二式大艇だとわかったレック。
自分がサイパンにいたときにそう言われて以来レック好きになったきっかけのレックでもある。

guam1014emily6guam1014emily9最初のパーツは機首室右舷側のハッチ。
機首の20ミリ機銃座のすぐ後にあるハッチは明かり取りも兼ねるため窓が2つ開いてるが、ここは乗り降りに使うことはほぼなく、ハッチの直ぐ
guam1014emily1下にある金具に係留用ブイのロープを留めるために身を乗り出すハッチ。
内側から見るとこうなっている。
機首室は前方の敵を撃つ機銃射手。
爆撃の際の狙いを定める役割。
係留ブイの確保などなどの作業を行うスペースで操縦装置のある前方室から階段で降りて来る。
そしてはっきりわかっていなかったトラックで見たパーツがこのハッチ部分だと確認できた。

自分がサイパンで潜っていたときにこんなハッチを見た記憶は全くないんだが、これも最近見つけられたみたいでサンゴにハッチが立てかけられている写真を見た。
そのハッチにはガラス窓が一つあり、上部と思われる淵にはハッチの開け閉めに使われていたと思われるヒンジ状のものが残っている。
窓ガラスの数とハッチの開け閉め法が機首室右舷側のハッチと合致していない。

guam1014emily10guam1014emily7自分でも全くその存在を知らなかったハッチがもう一つあった。
鹿屋基地に世界で唯一残されている二式大艇は地面から見上げるだけでとても機体上部は見ることができない。
いくつかある資料を見てもあまり天井部分の写真はないのでそんなもんがあるとは思っていなかったが、天井部分にもう一つハッチがあった。
前方室の主操縦者席の後方にある機関席。その少し後の天井には、主翼や胴体の点検のための昇降ハッチがあり予備の銃座としても使われることがあるため、足場も取り付けられている。
上部から見ると銃座として使用する時のためにハッチ前方には遮風板も設けられている。
そしてこのハッチは内側にヒンジで開閉できる仕組みであり、よく見るとガラス窓がヒンジ側に一つ付けられている。

ハッチ現物がサイパンで見ることができるので最終確認はサイズだ。
これら二つのハッチのサイズはかなり近い数字だ。
係留ブイを確保するためのハッチは680X440弌
昇降ハッチのサイズは710X460个覆里任修虜垢錬押腺灰札鵐舛靴ない。
計り方には細心の注意が必要だ。

guam1014emily8guam1014emily2二式大艇は当初正式名に11型と付けられているが、同機体によりパワーアップされた火星エンジンの22型を積んだ後期型もある。
型式名には特に違いがなのだが、エンジンのパワーアップの他に武装も強化されたようである。
当初は20亠―藤橘腓梁召7.7个癸缶臍備されていたが全てを20个吠儿垢気譴燭隼廚錣譴襦
そして些細ではあるが機体の改造とも言える安定ヒレ。
離水時の安定が悪かったための改善をはかるためのヒレを胴体の第二ステップ後方に付けられた。
その機体を12型と呼ばれることもある。
トラックで見ることができる二式大艇にはこの安定ヒレがなかったようなので後期型ではないと言うことだろうか。

uam1014emily3その他よくわからない穴がいくつかあったが、それも今回の確認でわかったことがある。
この写真ではどこの部分であるかなかなかわからないが左主翼と胴体の付根で、左が機首側。
緑色塗装部分に小窓があるのはわかるが白い塗装の主翼側の小窓は何だと不可解だったが、この3つの小窓の真ん中は開閉し、下方を狙うことができる銃座用となるのだった。
guam1014emily11guam1014emily12まさか主翼の内部に人が入ることができるとは思ってもみなかった。
モノクロ写真ではわかりづらいが何本も走るワイヤーが固定されている部分が胴体の壁。
その裏側は主翼内となっている。

guam1014emily4後部機銃座の少し前方、尾部室の底面には大きな扉がある。
爆撃用のようにも見えるがここも予備の銃座。
観音扉のように開き下方に向かってうつ伏せになり攻撃をするためであるが、この予備銃座を使うことはほぼなかった。
敵戦闘機と空戦になった場合、二式大艇は海面すれすれまで高度を下げ、回避しながら逃亡するのが通常。
そのため下方には攻撃するための敵機がいなかったわけである。

guam1014emily5最後の穴はこれだ。
なぜ日の丸のど真ん中にこんなちっぽけな穴が開けられているのだ。
ちょうど後方室と後方無線室との隔壁部分にあり、燃料タンクの換気口のようだ。
何も日の丸の中に付けなくてもいいと思うのだが・・・。

あまり知られていないがサイパンに沈むレックの航空機。
これがグアムの比じゃあない。
丸々残っているものは多くないのだが、この二式大艇の他、零式水上偵察機、PB2Yコロナド、一式陸攻、PMBマリナー、F6Fヘルキャットまで沈んでいるらしい。
  
Posted by aquaacademy at 22:27Comments(0)レック

October 13, 2017

グアムのダイビングショップ物語2172―今日のグアムと、半額以下になってる!

guam1013united軒並み航空機材が小さくなっているのに「思ったより空いてた」って言われちゃう日本各地からのグアム便。
自分がグアムに来て以来のツーリストの減少。
ニューヨークのテロのときだってここまで落ちてないし、だいたい長引いてなかったけど今回の北朝鮮問題に関してはもうお手上げだ。
ホテルは正直それほど関係ない。
他のアジア人を泊めたらいいだけだと思うが、航空会社は機材の小型化に留まらず減便という最悪の選択肢に手を出し始めている。
それだけはダメだ。
グアムに来たいっていう人がせっかくいても来ることができないんだから。

不思議なことに成田ーグアム便だけは通常のスケジュールのまま飛ばしてくれるつもりのようだが、そのためなのか成田ーグアム便の航空運賃だけが正規の購入金額なのに半額以下になっている!
これはお得だし、グアムのいる我々にしたってグアムに来るお客様が増えてくれたら万々歳だ。
残念ながら大阪・名古屋・福岡・仙台・千歳からのグアム便にはこの値下げが行われていない。
たとえば通常に購入すると$533するところが$254で購入できるのだ。
これはみんなに教えないとと思ってFacebook上に載せてみたらかなりの反響があった。
二人でグアム行きを計画してくれても料金は一人分でいいってなればそりゃあラッキーね。

で、これで我々も日本に遊びに行っちゃおうかなって考えるわけだ。
どうせ暇だし、もうヤケクソだし、心気くさい顔してお客様を待っているよりいいよ。
と思ったら、うまいこと考えているんだよね。
成田ーグアムは安くなるけど、グアムー成田は通常料金の$533のままなんだよね・・・。
つまりこの半額以下のサービスは日本からグアムに来るときに成田空港を使う人たちだけの特典っていうことなんだ。
この条件に当てはまっている人には来て欲しいなあ。
グアム。
ミサイル問題は全く話題になってないけどお客様が来なくてヤバいっていう話題で騒然となっているグアム在住の日本人としては切実の死活問題だ。

グアム旅行を計画している人たちは本当言うと行っちゃおうって考えな人が多いんだけど周りの人が引き止めちゃうパターン。
だから周りには内緒で来ましたって言う人が多い。
日本人はそれを振り切ってまで自分の意見を通さないからね。
そんなにまでしてグアムに来てくれてるのにグアムの天気はいい加減にしろよ!
ときどき太陽が暑い日は何日かあったけど9月からずうっとカリフォルニアの青い空が懐かしい天気。
もう10月も半ばだと言うのに台風20号ができたりしてる。
せっかくのお客様たちのおもてなしが台無しだ・・・。

この天気が気持ち良く回復してくれるとき、北朝鮮騒ぎも終わってくれたら最高なんだけどね。
  
Posted by aquaacademy at 15:39Comments(0)グアムのダイビング

October 10, 2017

グアムのダイビングショップ物語2171―今日のグアムと、用意周到だったわけか

guam1010spn2guam1010spn1サイパンの様子を聞いてもそうだがグアムも1944年にならないとほとんど大きな戦いはなかったようだ。
グアムの一番有名で面白いレック・東海丸は1943年の8月に沈められているが、大きな
guam1010tokai戦いがあったわけではなくグアム周辺を警戒監視していた潜水艦が「隙有り!」ってことで雷撃しただけだ。
空爆があったわけでもなく、東海丸乗組員は海に飛び込めば全員が日本の警備艇に救助されている。
まだまだ日本はより南のラバウル辺りでの戦いに集中していた時期である。

guam1010kitz2guam1010kitz1しかし1944年も4月になって来ると日本のディフェンスラインがマリアナ地域まで押し上げられて来る。
4月8日、米潜水艦シーホースがグアムの東方海上でサイパンからメレヨンに向けて航行中の潜水艦母艦・新玉丸を雷撃し航行不能に。同日タロフォフォ湾に漂着し座礁してしまう。
シーホースは船団を組んでいた木津川丸にも攻撃し木津川丸も航行不能になるが、駆逐艦・水無月に曳航されてグアムのアプラハーバーに退避する。
さらに木津川丸は6月11日に空からも攻撃され沈没は免れるが6月27日に砲撃にて沈没することになる。

guam1010pby25月になると米軍基地マーシャルから飛び立ったB-24爆撃機と哨戒爆撃機PBYカタリナがサイパンをグアムを爆撃開始。
5月6日には日本の戦闘機がこれら5機を撃墜。
この内の1機のPBYカタリナがグアムのタモン沖で撃墜され、そのフロートの一つがガンビーチの水深27mに今も沈んでいると推測している。
これ以降爆撃が頻繁になり6月11ー12日には、米空母から飛び立っ
guam1010pby1た航空機216機とマーシャル基地から飛び立ったB-24とPBYカタリナが、日本の航空機150機、特設運搬船を12隻と多数の漁船を攻撃。
アプラハーバーにいた木津川丸は12隻の内の1隻と思われる。

6月15日、米軍はサイパン上陸作戦を開始する。
それと同時に空母・アイダホとペンシルバニアから飛び立った96機の爆撃機と46機の戦闘機がグアムを3時間に渡って攻撃。

guam1010kinai1943年2月23日、畿内丸とともに船団を組んだ日祐丸が呉からグアムに向けて護衛なしで出港。
翌日魚雷敷設船・夏島と水雷艇・鳩と合流し護衛されながらグアムを目指す。
3月2日、グアムの南西沖で米潜水艦・ハリバットから魚雷2発。
大砲で応戦した日祐丸は何とか逃げ切る。3月5日には護衛の2隻が離れるが仮装巡洋艦・浮島丸に会えることができ曳航されて3月
guam1010torp6日にグアムのアプラハーバーに入港。
7月16日に一度呉に帰港するが、25日には再び呉からグアムに向かう。
途中の経緯が不明だが、そのまま翌年の6月15日、カブラスの桟橋に修理のために接岸していた日祐丸も空襲される。
日祐二丸も12隻のうちの1隻と思われる。
沈没は免れるが25日には砲撃により損傷し、7月13日に沈没。

これらの攻撃は全て6月18日に予定されていたグアム上陸作戦のために行われているが、6月16日、フィリピンにいた日本の機動部隊がマリアナ方面に向けて移動開始するのを見てグアム上陸作戦は延期。
来るべくマリアナ沖海戦に向けて準備を迎撃体制を整える。

guam1010val1guam1010val26月19ー20日のマリアナ沖海戦で日本は3隻の空母、476機の航空機を失う大打撃を受けほぼ壊滅状態。
空母も航空機もほぼ全てをこの戦いで失った日本はもう為す術もない。
19日にグアムのオロテ基地に着陸体制を取った九九式艦上爆撃機や零戦を待ち伏せていたF6F戦闘機30機が襲いかかり、無事オロテ滑走路に着陸したのは零戦5機と九九式艦上爆撃機8機だけだった・・・。
大多数の航空機がF6Fにやられたのか!?
零戦隊長の小林大尉は5機のF6Fを撃墜しているのにか?

guam1010val36月15日の空爆目標はグアムのオロテとティザン(現グアム空港)の滑走路も含まれていた。
凸凹にされた滑走路に入って来た多数の航空機は、このクレーターによりクラッシュしてしまったのである。
確かにオロテの滑走路脇で破壊されている九九式艦上爆撃機の写真が残っているが、あれは1機だけのことではなかったのか。

guam1010guam米軍が新たに設定したグアム上陸作戦開始は7月21日。
この上陸に備えて行われたのが6月末から7月初旬にかけての爆撃。
この作戦に参加していた一人の若い大尉は空母・サンジャシントからTBFアベンジャー雷撃機で飛び立った。
小笠原の父島付近で撃墜された彼はパラシュートで脱出し救出されるが、彼の名はジョージ・ブッシュ。
1988年から1992年まで米国の大統領を務めた。
しかしこの攻撃は7月ではなく9月のものであるという説の方が有力である。

東海丸を除く、木津川丸、日祐丸、新玉丸、九九式艦上爆撃機、ガンビーチに沈むPBYカタリナのフロートは全てこのグアム上陸作戦に備えて行われた米海軍の攻撃に関わるものである。
  
Posted by aquaacademy at 21:01Comments(0)レック

October 05, 2017

グアムのダイビングショップ物語2170―今日のグアムと、水曜日だったぁ

guam105bhレックダイビングを目的にグアムに来てくれたダイバーだとは思うけど、やっぱりグアムと言えばブルーホールって言う評判があるし、実際にへたなポイントに行くのならブルーホールは確かに面白いとは思うのでお勧め。
レックの場合は専用のボートを出すので行きたいところへ行くわけだけど通常のボートは乗り合いなんでなかなか思うようには行かない。
大型ボートでも続けて乗っていればブルーホールっていうリクエストを聞いてもらえるけど、レックスペシャルと交互になったりすると「昨日行っちゃったんだよね。」っていうことがあって難しい。
今回もブルーホールは危なかった。
人数が少なければボート上で何とか相談もできると思ったけど港に着いた瞬間思い出した!
「今日は水曜日だった。」

guam105hadaka以前は大目に見ていることもあった。
リタイヤした人たちが週に一回集まってダイビングを楽しんでると思って。
でもある日を境に絶対に一緒は嫌だと思った。
ポイント選びで相談中。
どこどこはどうか?っていう話し合い中だから色々と候補は挙がる。彼女たちの好みはもう知っている。
ブルー&ホワイトとかルミナオリーフといった北側。
何をするわけではないと思う。ただひたすらとんでもない距離を泳いで一時間後に上がって来る。
彼女たちがいると100%ドリフトダイビング。
彼女たちにナビゲーションという言葉はないんだろうね。
ボートの帰りも確実に遅くなる。
そういうダイビングができないレックとブルーホールは大嫌い。
一度そういう色々なポイント候補が出ているときに、こっちだってちょっと譲歩して言ったんだよ。
「シャークピットは?」って。
そうしたら「あそこだけは絶対嫌!大嫌い!」とわめき出したのを見たとき、こいつには相談しても無駄だって思った。
わめくのは一人だけなんだよね。

クレームが出たのか仲悪くなったのか以前乗っていた大型ボートから消えて今は中型ボートに乗る。
彼女たちが乗る日のキャプテンのなり手もいなくなる。
我々も避けるようになる・・・。
はずだったのに忘れてた〜。
これでは交渉の余地もない。
キャプテンたちは何とかブルーホールに潜らせようと作戦を立ててくれたんだけど、行き先のバラクーダロックに赤旗が立っててダメになり、結局色々考えてくれた作戦だったんだけど全員がブルーホールになっちゃった。

gugam105scotia1guam05scotia2セカンドダイブはグラスブレークウォーターの先端ってなってたんだけど、あいつらはブルー&ホワイトの方までボートを動かしてエントリー。
流れもあったはあったけどルミナオに向けてひたすら泳い
guam105kaniguam05ebiてた。(笑)
こっちはスコーシアだ。
うねりが北から入っていたので浅い方は止まってられないで行ったり来たり。
だからサンゴの隙間のカニとか細かいものは狙いが定まらないんでもう大変。
でもそれなりに楽しめたし、スコーシアを見ることができたのはグアムまでレック初体験に来てくれたダイバーにも良かったんじゃないかと思ったけどどうだったかなあ?  
Posted by aquaacademy at 10:42Comments(0)グアムのダイビング

October 04, 2017

グアムのダイビングショップ物語2169―今日のグアムと、SOUNDING HOLD 4

guam104cement1サイパンじゃないぞ。
グアムにもこんな、ボートが船底を砂地にこするまで接岸できるビーチがあるんだね。
おそるべしパラオ人だ。
普通はこんなところに上陸しようと思わないけどね。こっちも人のボートだし本人が勝手にどんどん浅瀬に入って行くから止めないけど、(笑)ちょっとツーリスト気分になったよ。

guam104cement2でもってさらにこんなところにも上陸だ。
前々から行きたいと思っていたし、潜って見てみるとボートがここに横付けするのは可能だとも思っていた。
でもね途中の凸凹を考えると「そこに付けて」とは言えない。
でも本人が勝手にどんどん入って行くからね。
水中を見てても最近になって捨てられて増えたゴミがある。
スパムとかコンビーフとか、安くて簡単にご飯さえ炊けば食事ができるもんの缶ばっかり。
誰かが上にいることがあるなとは思っていたけど、実際に上がってみるとどうやらフィッシャーマンたちの休憩場所と言うかキャンプ場みたいな様相だ。
魚捕り用のネットなども散乱してる。どうりで水中にも落ちてるわけだ。

guam104cement6よく晴れて太陽がギンギラギンのときにはこの下がいい撮影ポイントだ。
似非ロタホールだ。
アメリカンタンカーでも最大級の部屋。
アッパーデッキにある小さい穴から進入する部屋ではない。
そうなるとほぼ限定できて来る。水中には長い階段も落ちている。
このことからこの穴には水中に落ちている長い階段がこんな風にかけられていたと推測している。

guam104cement5本来は階段を上がり切っても部屋の中であったはずなのだが、この場所には屋根部分が残っていない。
そんなアッパーデッキにこんなもんがあった。
「SOUNDING HOLD 4」
燃料を溜めて運んで来た大きな部屋のうちのNo.4っていう意味なのか?
サウンディングっていうのはどういう意味なのか?
アメリカンタンカーのこの部屋は確かにでっかくて燃料を大量に蓄えられていたとは思うのだが、階段が下の方まで続いているということは人が降りて行ったスペースでもあるはずだ。
しかも防水ケースに入れられた照明用のライトまで階段の左右に付けられて残っている。
このライトとサウンディングっていうのは繋がっているのだろうか。

guam104cement3guam104cement7バルボンバーからセメントバージにダイビングする予定なのだが、今日はすっかり水面上のものが気になっていちいち水面上の部分に上陸してみた。(笑)
ここはアメリカンタンカーに何回も行っているダイバーならわかるはずだ。
船首に一番近い建物で、天井にでっかいエレファントイアが生えてるところだ。
形や中にあるものは同じに見える。
水中と空気中とでは同じ時間が経過してもこんな風に劣化の違いが出て来るのだ。
何のためにあった部屋なのか全くわからないけど。

guam104cement4guam104cement9ここに沈められている5つのセメントバージ
基本的には同じサイズで同じデザインだと思っていたが、微妙に形が違っている部分があることに気付いて来た。
船首や船尾もちょっと違う形をしていたりする。
同じ会社が全てのセメントバージを造ったわけではないので当たり前なのかもしれないが。
これは船首付近のボラード。
浅いのはセメンドバージNo.3で深いのがセメントバージNo.5、つまりアメリカンタンカーだ。
  
Posted by aquaacademy at 09:20Comments(0)レック

October 03, 2017

グアムのダイビングショップ物語2168―今日のグアムと、ホワイトガソリン

guam103tokai3白ガソリン(ホワイトガス)。
現在ではキャンプ用品のランタンやストーブの燃料として販売されているし使用されていると思われる。
では他に用途はないのか。
洗浄用という使い方も知られているが他には用途はないのか?
オクタン価が低いので車などのエンジンを回すには向いていないが、逆に不純物が入っていないので燃えるときに出る煤も少なく環境への影響は少ない。

guam103tokai1実はまた一つ読めなかった文字が判明した。
魚雷痕の辺りの透明度が今日はまあまあだったので見通すことができた。
これらの鋼材は魚雷の影響で曲がったものと思っていたが(魚雷で曲がったものもある)、これは魚雷を受けたのと反対側だ。
それによく見てみると並んでいる鋼材全てが同じ形に曲がっている。
そして側にはその形にちょうどはまるものが転がっている。
大きな立方体の金属製容器だと思われる。

guam103tokai2その辺りを調べてみると以前は全く何が書いてあるのかわからなかったつぶれた文字が形を帯びて浮かんで来た。
金属製の容器であるとわかって見ているせいもあるが、WHITE FUELと書いてあるように見える。
自分のディーゼルエンジンを動かすための燃料ではなく、なぜ白ガソリンをこんなに大量に積み込む容器を備えていたのか。
なぜ魚雷を撃ち込まれて火災などが発生したときに爆発しなかったのか。
やはり停泊してから7ヶ月経っていれば中身は空っぽであったのだろうか。
まだまだ面白い謎が出て来る東海丸だ。

guam103tokai5本当言うと、このでっかい立方体の容器を見たときはオイルの入れ物と思った。
シルクルームの天井に溜まっている大量のオイル。
ダイバーの泡がそのオイルに飛び込むとまるで生き物のように黒い丸い玉がうごめく。何回かあそこに手を突っ込んでみたいと思ったがその後の後悔を思うとやはりまだやったことはない。
そのオイルがどこから来ているのかという謎が解決されるからだ。
しかしそれがホワイトガソリンと出たからまた謎が増えちゃった。

guam103tokai4今日は厨房脇のではなくメインの消火設備にある二酸化炭素のボンベの部屋。
ここは内部に入ることも顔を突っ込むこともできないのであまり来ない部屋だが、ところどころに開いてる穴からカメラを突っ込むとこんな風にボンベが立って並んでいるのが見える。
この消火設備をシルクルームのためだと思ったわけだが、ではシルクルームに二酸化炭素を送り込んだものの痕跡があるのか。

これはシルクルームの通路側、船の中央よりの天井にあるパイプのようなもののまとまりだ。
これが消火用の二酸化炭素を吹き出したパイプであるのかもしれな
guam103tokai6い。

やはり厨房に行くなら配膳室とダイニングや鍋などを上げ下ろししたエレベーターなどの関連施設を見たらストーリーがつながって楽しいと思う。
消火設備を見たなら、それを送って消火する部屋を見ないとだ。

  
Posted by aquaacademy at 16:08Comments(0)レック

October 02, 2017

グアムのダイビングショップ物語2167―今日のグアムと、ホソカマスの習性

guam102coral何回も経験してることなんでもう何も感じなくなってはいるんだけど、ダイビングしようと思っていたクレバス・バラクーダロック辺りが射撃訓練で閉鎖されていて代替えポイントへ。
今日はお前何言ってるんだよ!?っていう「シャークピットかルミナオリーフは?」
普通にまっすぐ行ったってルミナオなんて果てしなく遠いんだよ。
そんな選択肢ないだろ。シャークピットだよ。

幸い弱い流れがターザン方向に行っているので、少し逆方向でシャークピットを楽しみつつUターン。
シャークピット出てしばらくしてから退屈な光景となるんだけど、そこんとこを我慢強く進んで行くとまた面白くなって来てターザンケーブにって感じのコース。
自分的にはけっこう面白くて嫌いじゃないコース。
それにしても自分の文字変換が面倒くさい。
「嫌い」って打ち込むと「機雷」が出て来るし、「打ち込む」は「撃ち込む」って出て来るの止めてくれる。(笑)
今日はレックじゃないから。

guam102umiushi岩がこうやって地面からはがれたんだなあっていう地形をあちこちで見ることができる。
そしてウミウシもけっこう多いところで初めて見る柄がいた。
でも何よりも今日のメインイベントはこいつらだ、
カマスっていうのは意外と種類が多くて、大型になって来るとバラクーダってことになるが、このくらいの塩焼にしたら美味しそう的なサイズは見分けが難しい。
ウェスタンショールのメインイベント的な存在だったカマスの群れ。
ホソカマスと呼ぶガイドがいたんだけど自分的には少数派ではあろうともタイワンカマスと呼んでいた。
guam102hoso1それはホソカマスの特徴と違う群れ方をしていたのが理由で柄などでは特定が難しかった。

ホソカマスは縦に長く群れを作るっていうひと言が区別するポイントになっていた。
正にそれでしょ!?
なぜこれほど長く縦に広がって群れるのか。
guam102hoso2とにかく横に広がられるよりも絵になるしいいよ。
こう言う時はワイドが欲しかったんだけどね。  
Posted by aquaacademy at 15:11Comments(0)グアムのダイビング

September 30, 2017

グアムのダイビングショップ物語2166―今日のグアムと、平均点高いブルーホールだ

guam930kasago9月最後のダイビングはブルーホールだ。
最近ボートがここに来る回数が減っているように思うんだけど、変に無理矢理なポイントに行くよりかずうっといいね、やっぱり。
でもブルーホールの写真はなし。
どうやって撮っても面白く撮れない。
もう行き詰まった感じ。(笑)

そういうわけで最近はレック以外にワイドレンズは持って来ない。
多くのダイバーたちもワイドを付けていない人が多いし、紹介しづらい生物を撮ってモニターで見せてあげるときのことを考えてもワイドがない方が好都合。
guam930ukonそうしたら大発見だ!
もう何年になるだろう。
最初にこいつを見たのは15年以上前になると思うから、なんとこのウコンハネガイは15歳以上だ。
貝類ってそんなに長生きするものなのか?
でもここにウコンハネガイがいなかったことはない。
確実にここにいた。
guam930kumanomi今日もそれを見せたわけだけど、写真を撮って紹介したら自分が驚いた。
もう一匹小さいやつが並んでる!
ギャブギャブ2の宇宙人の親子みたいな恰好だね。
こいつはビックリニュースだ。

白化のせいなのかだいぶ小さくなっちゃったイソギンチャク。
guam930okoze大きめのオレンジフィンアネモネフィッシュもいたんだけど、今はこんな小さな子供が一人で守ってる。
次に来たときにいてくれるのだろうか・・・。

でも久しぶりにハダカハオコゼを見ることができた。
しかも2カ所だ。
ハダカハオコゼはあまり動かないから次回も見れるかな。
guam930kaeruuo
そんな小物に興味を示してカメラを向けてくれるダイバーなので、これはどうかな。
正面顔が面白過ぎるモンツキカエルウオ。


最後の仕上げはカメ。
guam930kameアオウミガメ。
けっこう動かないでいてくれるカメも多いので、グアムでは代表的なアイドルだ。  
Posted by aquaacademy at 14:34Comments(0)グアムのダイビング

September 29, 2017

グアムのダイビングショップ物語2165―今日のグアムと、レックダイバー続々

guam929kame1毎回のダイバーは1人か2人だけどレックスペシャルツアーに来てくれる人が目立って来た。
まだアクアアカデミーのホームページでしか告知していないのだがどうやって見つけ出してくれてるんだろうか。
「レック」というキーワードで調べると言っていたがなるほどね。
レックとグアムの二つのキーワードはアクアアカデミーしか出て来ないのかもしれない。
そしてそれだけレックに興味があった人がいたってことだ。
先日なんかはトラックに行くのにグアムを経由するんだけどって言う人が「グアムにレックがあるなんて知らなかった。」って言って今度グアムにもダイビングに来たいって。
女性ダイバーだった。
レックダイビングが広まっていくのはいいね!

グアムのレックが初めてと言うダイバーを連れて行くのはやはり東海丸。
セカンドダイブはもっと船を見たいと言われれば再び東海丸、またはコモランを案内するし、そういう意見がなければ九九式艦上爆撃機(バルボンバー)。
船を見たら次は飛行機でしょう。
それに後半はセメンドバージも見てもらえるのもいい。

で、お客様の反応はと言うと・・・。
東海丸を案内してる時の反応は凄い。
「お〜!」
って言いながら興味深そうにあっちこっち写真撮って付いて来てくれてる。
バルボンバーに行くと何だか暇そうに見えたりもする。
だからセメントバージに移動すると、また色々カメラを向け出してくれる。

guam929val1何回もグアムに来てくれてるダイバーの場合はどちらも同じように興味を示してくれるけど、やっぱり初めて見たら小さい飛行機より大きい船の方が見るもんいっぱいあるし、第一船には中に入ることができるけど飛行機は入ることが出来ない。
これ重要かもね。
自分的にもバルボンバーの何を見に行くと言うテーマが最近はっきりしなくて、あらかた調べ尽くしてしまったのかということがある
guam929val2のかもしれない。
何か文字のようなものが出て来てくれれば面白そうなんだけどなあ。

そんなことを期待してエンジンをアップで撮ってみてるんだけどね。  
Posted by aquaacademy at 14:01Comments(0)レック

September 27, 2017

グアムのダイビングショップ物語2164―今日のグアムと、順調だったカタリナの確認作業

guam925catalina1長く活躍したし、日本の海上自衛隊にも2機あったこともあるのになかなか詳しい資料が見つからない。
PBYカタリナ。
1935年に量産が開始された航空機で、開発当初は哨戒飛行艇であったが正式採用時には哨戒爆撃機となり名称もXP3Y-1からBが追加されPBYとなる。
Yはコンソリデーテッド社のものであることを示すもので他にボーイング社も生産し、それはPB2Bと呼ばれた。
日本式に言えば95式大型水上艇って感じか。
二式大艇より7年も古いのか。

guam927catalinaこれは着水するところか離水するところなのか?
機首が上がって行く気配がないので着水したところのようだが、これがカタリナのわかり辛かった部分。
両翼の端に付いているフロートが今は降りている状態だが、空中に上がればこのフロートが持ち上がって主翼の先端に格納される。
guam925catalina5するとフロートなど全くない飛行艇のような、でも陸上にも離着陸できる大型飛行機に見えるようになる。
そんな姿をしているので飛行艇だと思っていない人も大勢いることだろう。
自分もそうだったように。

ではこのフロートはいつ上げ下げできるのか?
フロートを卸せば主翼の先端は流線型ではなくなり、長さも片翼2フィートずつ短くなる。
果たしてその短い主翼でちゃんと飛べるのか。
現在の航空機の車輪と同じで飛び立ちながら、または降りてきながら上げ下げするのだろうか。

サンディエゴで手に入れたフロートのサイズは全長3m10僉
それを確認するダイビングに行く機会があった。
レックスペシャルでダイビングに来てくれてるダイバーなので巻尺を持ってガンビーチへ。
さすがのレック好きダイバーで巻尺の片方を言わなくても持ってくれたし。

guam925catalina2105僂箸い数字が見えているが、巻尺が150僂靴ないものなので、この前に2m分は計ってあるので、ここは3m5僂任△襪海箸砲覆襪、ガンビーチに沈むフロートは先端が欠けている。
何でそういう形なのかはまだわかっていないが、無くなっている先端部分のところにちょうど隔壁があることがわかった。
なぜそんな短いサイズで分かれているか理由はわからないが、絵的に見てたぶん20僉■献ぅ鵐舛曚匹猟垢気あると思う。
フロートの全長から20僂鮑垢薫くと2m90僂箸覆蝓▲侫蹇璽箸慮綯爾サンゴに埋もれてしまってはいるがちょうどその位置にフロートの後端が埋まっているように見える。

guam925cataliba4guam925catalina6全長は思った通りのもので、このフロートがカタリナのものであることが証明されていっている。
サンディエゴの博物館で実物を見たとき、フロートの後端の上部(翼に収納されている時は内側)とフロート先端の底側(収納されている時は外側)にロープをかけるリングが付いていた。
これがかなりの手がかりと思っていたのだが、現在のガンビーチのフロートの先端は失われているし、後端はサンゴに埋もれてしまっていて残念ながら確認できない。

guam925caalina3あと確認できる部分はないかと幅のサイズを計測してみた。
尖った先端は無くなっているがその部分を一つ目として3つ目の桁の部分が最も幅が広いように見えているので、その部分の幅を測ってみた。
70僂世辰拭
しかしカタリナの資料を見てみると2フィート。
つまり60僉ΑΑΑ
10僉■乾ぅ鵐舛琉磴い出てしまった。
計測部分が違っているのか、このフロートがカタリナのものではないと言うのか・・・。
まだ調べる必要があるが、サンゴは無理として砂地の部分はほじくってみたいと思うのが次の調査になるのだろうと思う。  
Posted by aquaacademy at 11:17Comments(0)レック

September 26, 2017

グアムのダイビングショップ物語2163―今日のグアムと、白化のおかげでちょっと綺麗

guam927cement1レックダイビングをしているって言っても目に入って来る生物がいたりすることもあるわけで、ときどきちょっと載せてみようと思える写真が撮れたりする。
特に今年のグアムはサンゴからイソギンチャクからが白化現象ということのようなので、今まで見たことがないような美しい色合いになっているものもあって魚たちとの組み合わせが面白いものが多くあって、ついつい生物写真も撮ってしまうことが多くなっている。

残念ながらお天気がいまいちの日が続いていて、あと少し太陽が強烈に輝いていてくれたらいいのにというところには不満が残る。
このカニは穴の外に出て行きたいのか?
それとも穴の中に入って隠れたのか?
guam927nani1
これはカニなの?
エビなの?
とにかくこんなにピンクな色合いを水中では見たことがない。
この生物がいなくても撮っていた写真だが、こいつがいてくれて断然いい写真になったなあ。

guam927kuma1guam927kuma2ところで白化したサンゴは復活できるのか?
イソギンチャクは白化しても元気に復活したのは数多く見たことがあるけどどうなんだろう。
どこを潜ってもそのイソギンチャクを見てもほぼ全てが白くなっていて、触手の伸びやかさもなくしおれた感じなのでイソギンチャクの隙間が目立つ。
ブルー&ホワイトのオレンジフィンアネモネフィッシュが宿っているイソギンチャクはハタゴイソギンチャクであることが多いが、なぜかハタゴイソギンチャクはどれも白化していなくて元気そう。
触手が短いと温度の影響を受ける表面積が小さいということか。

guam927hatatate最近東海丸にハタタテダイがいい感じで群れている。
船首付近にいたりするときはあまり撮り易くはないが、潜降ロープ辺りにうろついていてくれると減圧中が暇と言うこともあって楽しませてくれる。
それと突然どこからともなく現れる群れ。
アジだったりササムロだったりするが、こいつらも側にいてくれる時にカメラのスイッチを入れられるとちょっと楽しい。

なぜかアメリカンタンカーと東海丸でよく見ることができるチータウミウシ。
特に東海丸には同時に3匹の個体を見たことがあるので確率が高
guam927umiushiく、2回に1回は見つることができていそうだ。
ターザンケーブやシャークピットでも同じことだが、ウミウシって自然の岩やサンゴよりもレックの鉄などの上を歩いていることが多いと言っていいのではないか?

そしてもう一つ確率が高いと思っているのがクラゲ類。
ちょうどよい安全停止の水深に来てくれるということは多くはない
guam927kurageが、ちょっと上下して移動すると最高の被写体になってくれるんだが、光の扱いが難しいなあ。
晴れて水面が明るければまだいいんだけど、水面のこの暗さは難しい。
それでもこんなクラゲに夢中になっているうちに減圧が終わってくれるのは嬉しいことだ。

guam927umasasaおしまいはグアムならではのブルー。
これでも太陽が出ていないので絶好調のブルーではないが、レックダイビングでみるブルーよりは何倍かきれいなブルーになるとは思う。
肉眼で見ていると体側のブルーが輝くようにきれいなササムロだが、カメラでは何回シャッターを押しても目で見たものと同じ色にはならない。
さすが世界一高性能なレンズだってことなんだろうね、人の目っていうのは。

guam927kamasuもう一つの群れはカマス。
カマスっていうのはけっこう区別が難しくて、だいたいカマスとかカマスの仲間って言っておくことが多いのだが、こいつははっきりわかるやつだ。
以前にウェスタンショールやハーレーリーフで群れていたカマスはタイワンカマスと思うが、このように縦に長く群れを作るのはホソカマスの特徴のようだ。  
Posted by aquaacademy at 16:49Comments(0)グアムのダイビング

September 25, 2017

グアムのダイビングショップ物語2162―今日のグアムと、九九式艦上爆撃機のコックピット内

guam926val1九九式艦上爆撃機の22型であることは間違っていないはず。
プロペラのスピナー。
爆弾投下装置の形状。
どちらも22型であることを証明しているはずであるのだが座席の固定の仕方が納得できない。
現在の偵察員用座席は前を向いていて通常の飛行体制の位置で固定されている。
guam926val3しかし戦闘時には座席の向きを後に変えて機銃を後方の敵機に向けなければならないはずで、この図解によれば座席は回転して通常位置よりも高くならなければならない。

座席の下を覗いてみると、横棒に固定されて駅のホームにある冷たいプラスチックの椅子のようになっていてどう見ても回転するようには見えていない。
回転するには固定棒は垂直方向になければならないと思うがそれらしいものは見当たらない。
座席の高さは合っているように思うが、どうやって高さと向きを変えられたのかがわからない。

マリアナ沖海戦に参加したこれら27機の九九式艦上爆撃機。
本来は新型機の彗星が作戦にあたるはずであったところが数が間に合わずに彗星は9機のみで大半は旧式の九九艦爆だったため、空母からの出撃時間をずらしてスピード調整するなど無理矢理の作戦となった。
つまりこの作戦が九九艦爆のほぼ最後の戦闘。
機体の整備や修復も難しくなって寄せ集めのパーツを使ったことも想像できる。
もしかするとこの座席の固定はそういう経緯で図解のものと異なっているのかもしれない。

座席の背もたれの上に残るレールは機銃を固定するためのものだ。

guam926val2操縦員の方に目を移す。
足元にはラダーペダルがはっきり見てとれる。
その手前に倒れているのは操縦桿。
もっと重厚な造りかと思っていたが意外なほどにチャチなただの棒だ。
その他にはワイヤーがごちゃごちゃしているのはわかるがなかなか特徴ある形のものが見えない。しかしラダーペダルの上の真ん中辺
guam926val4りに丸い枠が宙ぶらりんになっている。

通常の計器類はしっかり計器パネルに固定されていたがコンパスだけは球体をしていて微妙に動かなければ役立たない。
位置的にも合っている。
おそらくはここにコンパス、羅針儀があったところだと思われる。  
Posted by aquaacademy at 06:55Comments(0)レック

September 24, 2017

グアムのダイビングショップ物語2161―今日のグアムと、東海丸ガイド

guam924tokai2今日は東海丸の写真解説をしようと思う。
東海丸を潜る日本のダイバーもちょっとずつ増えて来てるし、以前みたいに外洋が荒れてるときに嫌々潜るのと違ってきているように思うので、そんなダイバーたちにさらに興味を持ってもらえることを願って。

ただ船内はけっこう入り組んでいて、デッキを上に下に移動してる
guam924tokai1と位置関係がわからなくなりやすいので自分で行くのではなく、ガイドをしてもらうようにお願いします。
最初は船首の下部分。
1930年にそれまで日本の船が50日間、欧米の船で35日間かかって渡っていた横浜ーニューヨークを25日間で走り切るというスピード記録を打ち立てたとき、欧米は「日本は鉛筆のようにとんがった船を造って来た!」と言って驚嘆した。
その鉛筆のようなとんがり方をした船首の下側は、鉄板と鉄板を合わせてはいるが、その隙間はほぼないだろうという薄さをしている。
ちょっと深度は深くなるが、驚いて欲しい。

guam924tokai3お風呂場。
アッパーデッキ(艦橋の1階)の右舷側にあるところなので、乗船客ではなく乗組員用の風呂と思っている。
こんな湯船が2つあって、その間には下水管の太いの一本曲がって通っている。
その下水管の上には穴が3つ開いていて、それぞれの上には洋式トイレが載っていた。同じ下水管の位置に2つ、曲がった位置に1つ穴があるのはトイレの扉を開けるためのスペースを確保するためで、2つの穴は女性トイレ用で1つの方が男性用として使われてたはず。
その位置関係がわかれば湯船も男性用と女性用ということになる。

これは文字通りの湯船であり浴槽ではない。
船上で水は大変貴重なものとなり当然この湯船も海水を暖めたものであり、上がり湯として真水のお湯を一杯浴びられたのではないかと想像するが、それ用の器は見つかっていない。
当時のアメリカでもシャワーはまだ一般的ではないという話もあり、この湯船からお湯をすくってかぶったはずで、そこに人が浸かってしまうことは考えづらい。
浸かるには微妙に深過ぎるのと縦横にサイズが狭くて、これでは一人しか浸かることができないことからも浴槽ではないのではないかと思う。

guam924tokai4ブリッジデッキ(艦橋の2階)にある配膳室。
床から15センチほど基礎が出っ張っていて内部は小さいタイル張りになっている部分だ。
本来は壁で囲まれていて、隣のダイニングルームに料理を出す為に皿に料理を盛りつけたりした部屋。
この流し台は使った皿などを洗うためのもので、この流し台の隣には下のデッキから料理を上げてくるエレベーターも備えられていた。
現在はただの四角い穴が開いてるだけだが、現代でも2階建てのラーメン屋さんなどにある料理を上げ卸しする小さいエレベーターがあったところだ。

guam924tokai5guam924tokai6第三船艙。
東海丸の前から数えて3つ目の倉庫は艦橋のすぐ前だ。
元々東海丸はグアムに辿り着いてから7ヶ月間、ほぼ動いてはいないので積み荷らしきものはない。
横須賀から運んで来たものがあったとしたらそれはとっくに卸されているはずだ。
艦橋側に寄せて置かれているパイプ状のものはただそこに置いただけのものと思われる。
そしてもう1デッキ分下がってみると船艙の穴には蓋がしてある。
もしかすると、この蓋のしたに何かがあるかもしれないがこの蓋を取ることはできそうもない。
これより前方の船艙に行くとドラム缶や鉄鋼材などが積まれていて、東海丸の事故報告書によれば沈没時の積み荷は鉄くず450トンという記載があり、それらはどこから来てどこに運ぼうとしたのか悩んだ時期もあるが、自分の結論は船のバランスを保つためのバラストであろうと思っている。

guam924tokai7第四船倉の魚雷痕。
東海丸が沈没した原因になった1943年8月27日に撃たれた魚雷の1発がここに当たった。
水深が30mほどで深いは深いが、それよりも水底の砂地に近いので、ここの透明度が良いということはあまりないので注意が必要だ。

guam924tokai8その少し上、サードデッキ。
艦橋が3階建てのビルとしてその地下2階に当たる。
そこには東海丸が当時にはあまりなかった設備、冷凍貨物室がある。
これを装備することによって貨物の注文を多数受けることに成功しているのだ。
ちなみにこの中は入らない。
魚雷痕を見に行ったときのついてに見て来るだけだ。

guam924tokai9その一つ上のデッキには食料庫がある。
倉庫なんだから光などは逆に食料を悪くしてしまうのではないかと思っていたが、ここには丸窓が3つもある。
貨客船から徴用された後も食料庫として使ったようで、汚れ物を積み込んだ形跡がないようだ。
グアムに入港して7ヶ月もいれば、きっとこの倉庫は空っぽで食料は小舟でグアムから調達してきたのだろうと推測する。

guam924tokai10食料庫は一つではない。
これは右舷側だが左舷にもあるし、上のデッキにもある。
これは上のデッキに上がって行く階段だ。
他の階段と同じくステップは無くなってしまっているが、ここのは細い手摺が両側に残っている。
上のデッキの床から上に手摺が伸びているようには思えないので、体力がなかったり、持って来る食料が重かったりするとこの階段の上り下がりは辛そうだ。

guam924tokai11さっきの配膳室の一つ下のデッキにある厨房。
床は小さいタイルで覆われている。
左側には調理する鍋を5つ載せることができるかまどで、右には食材を洗うための流し台。
そして部屋の中央には調理するためのテーブルが置いてあった。
しかしメインの調理器具は、写真に入っていないが手前の入口脇に2つある蒸気で調理する大きな給食用のような鍋だと思われる。
大海原の真ん中では火災が心配で基本はエンジンの熱からいくらでもできる蒸気を使う方が安全だし、食材も美味しく調理することができる。

guam924tokai13東海丸の消火設備には二酸化炭素のボンベが沢山積み込まれている。
火災発生時にはその部分を隔離して二酸化炭素を流すことで消火することになっているのだが、そのスペースに人が残っていれば呼吸できなくなる。
隔離するための壁や扉もはっきりとは残っていない。
おそらくメインの二酸化炭素消火設備は、東海丸の前後に作ってあるシルクルーム用であるのではないか。
そこには人がいることはないだろうし、しっかりとシルクルームには扉が付いている。
最も貴重な積み荷を守りたいし、またシルクは燃え易かったろうし、一番心配な部屋であったのだろう。

guam924tokai12そして厨房の隣にも二酸化炭素のボンベが6本積んである。
おそらくは厨房用のものだと思うのだが、その部屋にはこんなものが壁に設置されている。
今も解明できていない代物だが、両側にはモーターがあるように見える。二つのモーターの内側にある丸い円盤のようなものはモーターで回転するのではないだろうか。
その上には穴があいているパイプ状のものがあるが、ここにホースをつなげて火災の局所的に二酸化炭素を送って消火するというのは可能だろうか。

一緒に潜っているダイバーがビルの消火設備の工事に関わったことがあるという方だったので興味深そうにタンクなどを眺めていた。

guam924tokai14これがシルクルームの扉だ。
第二船艙と第五船艙のセカンドデッキ(地下1階)の両サイドにはシルクルームが設置されていて、これが日本の貿易黒字を作っていた商品・シルクを濡らさず、汚さずに質の良いまま運ぶための専用倉庫で、空調も整えられていた。
扉の付いた部屋ということは、シルクはクレーンなどを使った機械積みはできずに全て最後は人力で運び入れたし、港に着いて鉄道に載せ替えるにしても手積みだった。
米の40キロ入りほどの大きさの俵状にまとめられていたのだ。  
Posted by aquaacademy at 19:18Comments(0)レック

September 23, 2017

グアムのダイビングショップ物語2160―今日のグアムと、レックスペシャルティの疑問

guam923cormoran2普通のダイビング、通常のエアを詰めたタンクを背負って潜るダイビングが長く行われて来て、そろそろ新規のダイバー獲得が難しくなったようだ。
各地のリゾートではそういう気配はあまりないと思うが都市部のショップやインストラクターの間ではかなりそういう傾向があるのだと思う。
地方のショップなどは世界各地のリゾートに引率して行くツアーを企画して集客できているところもあるだろうが都市部ではやはり簡単ではないと思う。いまどきは海外旅行など一人でも簡単に飛んで行っちゃう人が多くなっている。
ダイバーを増やしてこその収益をあげているダイビング指導団体にしてみればダイビングツアーより確実にスクール(講習)が増えてもらわないとだ。

このような背景でテックダイビングというダイビングが盛り上がり始めている。(とっくにだけど)
グアムに来るダイバーたちも持って来るBCDにバックマウントが増えていることを見ても、コテコテのテックダイビングではないけれどテックっぽい方向に興味が向いているのは確かなようだ。
お蔭でレックダイビングが盛り上がってきているんだと思う。
テックでどこに行く?
今まで見に行くことができなかったレックなんていうのは恰好のテックダイビングの目的なんだと思う。

グアムではまだまだエンリッチドエアを使って潜るくらいしか一般的にはなっていないが、しかしこんな風にタンクの中身をエアから変えるだけで、まるで魔法を使ったみたいに格段にレックを楽しめるようになっている。
アメリカ人たちにとってみればずうっと前からレックは好まれてはいたが、なにせ日本人ダイバーがボートの大半を占めていた時代には誰もレックに行くことに同意なんかしないから、週末の午後から別のボートを仕立ててレックに行っていた。
その回数がかなり増えている。
以前は月一くらいだったのが今では毎週末にどれかのボートがレックスペシャルを行っている。

そんなレックの人気に伴って安全策が計られ、今ではダイビングショップのインストラクターでも普通にボートには乗れない。
一緒に行くダイバーが日本からであってもアドヴァンス以上の資格のコピーを持って初めてボートの確保ができるのだ。
そしてインストラクターたちがレックスペシャルティを売り始めた。
利益をあげるために当たり前のことだ、とは思っているし自分もできれば売りたい。

guam923cormoran3しかし日本から数日間だけレックに潜りに来ているダイバーにとって、一日分が講習に使われることになるのは痛い。見に行くべきところに行かずに講習のためのダイビングに徹しないといけない。
たとえばこのようにラインを引っ張って泳いで行き、最悪迷子になりそうになってもこのラインを辿ってくれば元の入口に帰って来ることができるのだ。
自分もエンジンオープニングの奥深いところだとか、真っ暗で来た方向がわからなくなる状況には絶対に欲しい器材だし、使い方は知っておくべきであることは間違いない。

ところがだ。
このラインが張られたところを他のダイバーは通れなくなっていないか。
我々が中から出て来ようとすると、どこから来たんだお前ら。ラインの邪魔だよ。俺たち講習中なんだぞ!っていう目で睨むけどね、逆にこのラインが邪魔だよ。
同じところに同じように全員でラインを張ることないんじゃないの?
そもそもレックでやらなくてもいいんじゃないの?
水中という浮遊する環境で如何にこんがらずにラインを引っ張って行くかっていう練習でしょ。水深30mで一人一人がラインを張り終えるまで他のダイバーが待っているというシーンを見たけど、安全なのそれ?
深度なんかプールでもいいんじゃないのか。
レックダイビングを楽しんでる他のダイバーの邪魔までして堂々とやるものだろうか。

このまま行けば今度はレックスペシャルティを持っていないと参加できないなんて話が出て来たりもするんだろうなあ。
でもね、ずうっと前からレックダイビングを楽しんでるダイバーが大勢いる。
トラックなんか全てのダイバーがそうだよね。
そこにレックスペシャルティっていうものを持ち込んだのは絶対に後だよ。
安全にレックダイビングを楽しむ術を知っていないとできないことだと思うし、だからこそガイドを付けて船内を案内してもらってダイビングしてるんだ。
ボートだけ出してガイドを付けないで潜らせるのは自由だけど、だからこそこういうラインを張ることが一人一人に必要になるんだろうけど、船内中にラインが何本もある方が危険だよ。

guam923cormoran1ダイビングを自由に自分たちだけで行うためのダイバーライセンスカードだけど、レックに関してはガイドを付けるべきじゃないのか?
レック内の案内だけではなく、そのレックの時代的背景やレックの歴史。それを説明しながらレックダイビングを楽しむ。
その方が絶対楽しいに違いない。

とにかくレックダイビングを楽しんでる我々を白い目で見るのは止めてくれ。
そしてラインが邪魔だよ。
ラインを使うということは他のダイバーはそうそう通らないところのはずだ。唯一進入する自分たちの命綱のはずだと思う。
普通に誰もが通るところにラインは要らないはずだよ。
  
Posted by aquaacademy at 15:51Comments(0)レック

September 22, 2017

グアムのダイビングショップ物語2159―今日のグアムと、三振は免れた

guam922kidu1ビビったなあ〜。
これでダメだったら三振アウト!っていう状況。
でもボート2隻で来たし、一隻にはGPSも付いてるし、これで見つからなかったとしても自分の責任ではないので、他のダイバーと一緒になって「どうしちゃったの?」って言ってたらいいよ。

今まではほぼメインマストの真上からのアプローチだったので水深が6mを過ぎれば上から見えていた。
しかしそのマストを少し外してしまうと、水深30m付近まで行かないとデッキ部分などは見えない。
それがここのところの透明度の悪さと相まって見つからなかった原
guam922kidu2因だ。
今日は他のダイバーたちがそっち方向に向かっているので、まだ見えてはいないんだけど信じて潜って行く。
そして見えて来た木津川丸は中央の船艙部分。
微妙なところに来てしまうとどちらが船首でどちらが船尾かがわからない。
そんなときはデジカメのGPS機能だ。
guam922kidu3小さく見えてるコンパスで何とか方向を確定。

今日の目的は船首の大砲だ。
この大砲が残っていることと、垂直に着底してくれているお蔭でグアムの沈船で最もそれとわかる姿形を見せることができるんだ。
まずは船首に向かって見える大砲の形。
大砲の台座に載っていて、手前に見えてる四角い箱状のものは4箱の弾のケースだ。

東海丸の空になっている弾の箱と違って今も残っている弾。
これは一番左側の箱だが、戦闘態勢ではなかったし、最後は自沈処
guam922kidu4分のようになって沈んだはずであるのに弾が残されたままというのがちょっと納得できない気もするけれども空箱よりずうっとワクワクするダイビングをすることができている。

ゾウの鼻みたいに見えているこれは大砲の砲身の穴。
これくらいの口径の弾はどれくらいの威力があったのだろうか。
そもそも撃ったことはあったのだろうか・・・。

最後は大砲を後方から見た姿。
こんな大砲が船首に備え付けられていたってだけで、どんだけ防御の効果があったのだろう。
guam922kidu5海岸線の防備のための大砲が不足して来るようになると、船の船首に付けられていた大砲を外して海岸に設置したそうだ。
元々船の上にあった大砲と陸上用のものとでは目標の狙い方などが異なるらしく、命中精度はかなり低いものであったそうだが。
外されてしまって丸腰になった艦船たちはどうなってしまったのか。

当時の船長たちの意見では、アメリカの潜水艦から潜望鏡で覗いても船首に電柱をぶった切って大砲のような形にしたものを設置しておけばかなりの割合で大砲と思われ、攻撃を防ぐことができたそうである。
  
Posted by aquaacademy at 15:43Comments(1)レック

September 21, 2017

グアムのダイビングショップ物語2158―今日のグアムと、横一線は格好いいよね!

guam921intro1guam921intro3どうですか〜?!
この息の合ったダイビングは。
今日のみなさんは足並みが揃って調子いいみたい。
ここに黒一点の男性がいるんですが写ってない。でもそれ
guam921intro5は彼の泳ぎが劣っているわけじゃなくてきっと遠慮しているって言うか、俺は女子の中に混ざるキャラじゃないし的にずれてくれていたんだと思う。
彼も含めてみなさん上手。

きっかけは何だったっけかなあ。
上手だったみんなの一人が途中からタツノオトシゴみたいに起き上がる癖がついちゃったから大変。
頑張って泳ぐほど上に浮いて行ってしまい、降りなきゃって自分で思って息をふーって吐いて戻って来る。自分でできているんでいいんだけど、前に進んで行くペースが落ちるんだよなあ。(笑)
guam921intro2確か浮いて泳いでいるところが深過ぎたので「上がって」って言ってからだったかな。起き上がって泳いで上がるしかなくなっちゃうけど、それは下手な泳ぎに戻る可能性があるのであまり下に行かないようにしてねとは言っておいたんだけど、今更もうどうもできないや。

それでもフィンは使えているので調子良いいときは先頭を泳いだりも出来るんだよね。
今日は色々なタイプの人がいて、先頭は常に入れ替わる。
ときどきペアも入れ替わっていて本人たちは気が付いていないと思ったら、後で聞くとわかってたらしい。
guam921intro4guam921intro6とにかく男性は女子たちに向けるカメラの画角内にはいないことが多かった。(笑)

でもそれでちょうどいいんだよね。
だって彼らご夫婦だけ2ダイブのツアーなので確実に後半は二人の写真しかないから。

で二人だけになって集中的に二人を見てみると、ん?
二人ともときどき泳ぐの止める。
guam921intro8guam921intro7止めると上半身が浮き始め、そして慌てて上半身を戻そうとして水平に戻ってまた泳いでる。
ちょっと一本目に気が付いてなかったなあ。
二人ともやっぱり自分でバラ
guam921intro9ンスは取り戻せるで問題ではないけど、やはり進むペースが落ちることにはなる。
おまけに後半ご主人のエアが減って来ているので帰ろうと思うんだけど、奥様がサンゴのところで魚集めて「この写
guam921skyoftheday真撮っておいて欲しいんですけど」っていう感じでポーズとってたりして、これまた思うように帰れないのでもうカメラしまっちゃったし。(笑)
背の立つところに戻って来て、ご主人は残圧計を見たんだそうです。
「俺の残り20だったよ!」
そうだったんですよ〜(笑)