September 07, 2018

ダイビングショップ物語2387―今日のグアムと、二階堂高校のダイビング実習がスタート

guam907pool1昨日グアム空港に出迎えに行ってきた。
初めてアクアアカデミーが担当する学校。
初めての女子校。
自分にとって初めて尽くしではあるが、持っていた不安はもう消えている。
やはり学科講習を行いに日本に行くことには大変意味がある。

guam907pool2正直昨年の契約締結時にお会いした先生がたは一人もいなく、みなさんが初対面ではあったが2組3組それぞれの担任の先生とコース主任の先生がた3名。
ただ挨拶するだけではなく丸一日、今回は都合により丸二日間の学科講習に付き添っていただいたので色々会話も交わすし、何よりも自分が生徒たちに話す内容や言葉や気持ちを見てもらうことができたはずであり、自分という人間がどういうものなのかは確実に伝わ
guam907pool3ったと思うし、自分にも先生がたの人柄が失礼ながら伝わってきている。

グアム空港で出迎えた生徒たち。
扉が開いてロビーに出てきた彼女たちは異国の訳の分からない土地に初めて降り立ち緊張がないわけがない。
でも10日ほど前に1日一緒にいたインストラクターが扉の真ん前に
guam907pool8待ち構えて手を降っている。
一瞬「はてな?」の顔になるのだがすぐに笑顔になってこちらに向かって来る。
扉出た後どこに行くかだってわかってないのだ。
グアムに来た瞬間から初対面ではなく、この前会った人だとなれば緊張はきっと小さくなるはずだ。

guam907pool4グアムでのダイビング実習はほんの2〜3日だけだがこちらが教えようとする内容は山ほどある。
彼女たちにしても吸収してほしいことが山ほどあるのだ。
それを如何に効率よく楽しく思い出になるようにするためなら何だってやる。
それが修学旅行でのダイビング実習を受け入れる会社、インストラクターの心意気ってものだろう。

guam907pool5そしていよいよ実技のスタート。
本当に久しぶりのプール実習だ。
20年近く前だったか、このプールが完成するときこのプールを作った建設会社の方がたまたま近所に住んでいた方なので相談を受けた。
設計図面を見せて「このプールどう思います?」って。
どう見ても日本の西伊豆にあるプールを真似していた。
guam907pool6違うのは西伊豆のは浅いところと深いところが別々の二つのプールに別れているのに対して、こちらのは一つのプールになっていた。
実際に西伊豆のプールを何回も使ったことがあるので質問に対する答えは即答できるのだが、このプールがまだ図面の段階なのか工事が始まっているのかで言い方を変えなくていけない。
しかし完成していたわけで、それならなるべく便利に使うことを考えないとなのだ。

guam907pool7一回に30名の生徒たちと6人のインストラクターが入っても全くお互いが邪魔にならない。
広くてまるで海のようだ。
ちょっと最浅部でも自分の身長ではギリギリなので、プールに入った瞬間は全てのチームが一番端っこのプールサイドに固まったがそれでもまだ少し余裕がある。
本当にダイビングだけのことを考えればもう少し浅く作ったんだろ
guam907pool9うが。

浅いところと深いところは一気の段差がある。
確か壁を伝えるように手すりがあったと思ったのだが見当たらないので、まずはデモンストレーションで耳抜きをたくさんやれよって部分を強調。
生徒たちには奈落の底に見えているかもしれない。
だからプールなのに一人一人ずつの潜降とした。ここでビビられたら元も子もない。
水深は5mあるし、これだけ広ければここだけで認定してもいいのではないかと思えるが、残念ながら魚たちは一匹もいないのだ。
それどころかである。
次回からはプールを使わずにボムホールで行うことを勧めたいと思う。
おそらく塩素のせいだと思うが、1日中プールに浸かったら身体中が痒くなった。やはり自然のままの海水の方が確実に身体には良いのだ。

残念ながらひと組から腰が痛くて動けなくなった子とレギュレーターをくわえるとオエっとなる子が出てしまい、この手の問題は申し訳ないのだが解決策が思い浮かばないのだ。
マスククリアが上手くできていない子が数人いて、明日の海洋実習でどうなるのだろうと思ったかもしれないが、この部分はプール実習のマイナス要因だと思うのだ。
まだ魚も見ていないし、ダイビングが楽しいのかどうかまだわかっていない。
プールで難しかったのなら海はもっと難しいだろう。
こう思っては欲しくない。
だからマスククリアは途中で中断する。

一通りみんな深い部分に降りて中性浮力で泳いで浮上したり潜降した。
プールにはマイナス要因もあるのは間違いないが、これで明日の海洋実習での耳抜き問題もなくなったことが確認できてもいるわけだから、ここがプール実習の評価ポイントでもあるわけだ。
しかしグアムの場合はこの実習をボムホールでもできる環境なので、ボムホールに3日間潜るという実習が時間と予算が許すのであれば今のところ最高のやり方かもしれない。

お天気も良かったし、プール実習を終えた彼女たちの表情はもうすでに最高の笑顔に見えているのは自分だけだろうか。  
Posted by aquaacademy at 14:17Comments(0)修学旅行

September 04, 2018

ダイビングショップ物語2386―今日のグアムと、ダイブコンピューターは右腕に

guam904tokai1今回のレックスペシャルツアーの最後はやはり東海丸。
ライトも持たずにスーッと泳いだ場合は1ダイブでも船首から船尾まで見ようと思えば見える。
しかし細部まで色々と見ようと思えば、正直何回潜っても足りることはない。新たな発見が次から次へと出てくる。

今日は船尾方面に行く。
guam904tokai2今回のレックダイバーは今まで何回も東海丸に潜っているはずなのだが、前回は厨房は見ていないと言っていた。そして今回はスクリュー部分を見ていないということがわかった。
自分が案内していなかったということであるのだが、プロペラの羽根は持ち去れれてしまっているのだが、羽根が付けられていた基部はわかる。
プロペラを一体成型する技術がない時代には一枚一枚の羽根をネジ
guam904tokai4止めしてあったため、そのネジを外せば一枚ずつ持ち帰ることができたわけだ。
真鍮製のパーツは金になるので持ち去れてしまうのだが、その人はかなり重い減圧症になったと聞いている。
そりゃあそうだ。
水深が30m前後での錆びついたネジを回す作業は簡単には終わらないだろう。
guam904tokai3
今回もワイドレンズの試し撮りである。
照射範囲が足りないライトとどうやって使って行くのかだが、ステーもアームも付けていない100%フレキシブルな左手なのでライトの向きを微調整しながら面白い方向に向けてシャッターを押す。
だんだんその行為自体も楽しくなって来た。

guam904tokai5
右舷側からのみ強烈な光が注いでくるためあまり目立たないが、船尾に光が届いた距離から東海丸の船尾を撮影することができる。
爆雷投射装置も、そこに生えてる海藻の緑色を出しながら上のドッキングドックも一緒に一枚に記録できている。
船尾のドッキングドックの下を右舷側の水面からの光が使える方向から撮影してみる。
guam904tokai6左の入り口が爆雷が積み込まれていた部屋。
左から2番目の入り口は左舷側にはない、一つ下のデッキにある応急操舵装置の部屋に降りて行くための階段があるところだが、入り口という形ではなく実は左側の建物、と言ってもただの箱みたいなものだが、それと右側の建物の間のくぼみである。
従って左の部屋と右の部屋は繋がってはいない。

guam904tokai7そして爆雷。
沈殿物が溜まっていて床まで見えていないが、その積もり具合から言っても爆雷は全部で4つが残っているだけだろうと思う。
ライトの角度で一つ一つの爆雷をはっきり見えるようにすることができたし、信管部分などの凹凸も確認しやすい写真を撮ることが出きた。
やはり陰翳は重要だ。
guam904tokai8
かなりこの水深で過ごしたのだが、まだ余裕があると思いセカンドデッキ部分を前方に進んで行き、欲張ってエンジンオープニングへも進入。
特に真っ暗なスペースなので全体を見渡したことはもちろんなく見ていないところがたくさんあるということを思い知らされた。
このチェーンと滑車で重いパーツを吊るし上げてエンジンのメンテナンスに使っていたのだろう。
天井に付けられていたことを初めて知った。

階段はアッパーデッキの一つ下であるブリッジデッキ、乗客用の部
guam904tokai9屋があったりダイニングサロンがあったりするスペースから低い扉を開いて入り、下に降りると乗組員用のアッパーデッキになり、入口と反対の左に行けば予備の発電機がある。
そしてもう一つ下がればエンジンの一番上のデッキにたどり着く。
そんな階段を使っての上下の動きを思い起こすことができるのだ。

と思っていると、ダイバーの様子が慌ただしくなった。
guam904tokai10エンジンオープニングの暗闇でダイブコンピューターを見ることができなかったそうで、スカイライトへ出て行くところで減圧不要限界を超えてしまったらしい。
そこでそのまま少しずつ浮上を開始することにする。
前回の東海丸で前方には今回も訪れているし、たっぷりと減圧することにするが、ダイブコンピューターの差である。
最も控えめなものに合わせることは言われなくてもやっていることだが、見落せばどうしようもなくなる。
本来自分はダイブコンピューターも腕時計も左腕に付けるのだが、ダイビング中は右腕に付けるようにしている。
自分も暗闇で左手に付けているダイブコンピューターを見ることが難しかったためだ。
右手に付けていれば左手に持つライトで明るくすることができるためだ。
たったそれだけのことだが、左手から右手に付け替えるまでに時間はかかった。(笑)
  
Posted by aquaacademy at 09:56Comments(0)レック

September 03, 2018

ダイビングショップ物語2385―今日のグアムと、壊れてる!

guam903kits4guam903kits3木津川丸の船首に光が届いている!
そうなるといつもとちょっと違う木津川丸でやはりワイドレンズの効果は絶大だ。

勝手にイメージしてしまっているようで、木津川丸の船首の砲台は丸く、その天板は木製で失われたとしても土台部分はその他の艦船と同じように鉄製で八角形の放射状に柱が伸びていると思い込んでいた。
しかし前方から見ると左舷側だけに柱の出っ張りが見えていて、上
guam903kits6から眺めて見ても右舷側の前部分が失われているのだ。
何回も通っているのだからそんな形のことはわかっているはずなのであるが、記憶の中で修正が行われ、しっかりと全景が整えられてしまっているのだ。
実際に鮮明な全景写真を見てみれば一部が欠けていることは一目瞭然であり、こういうところにこのワイドレンズの価値があると思うわけだ。

美しい水中写真を撮りたいという理由ではない。
だからもしこのワイドレンズを購入しようとしていて、これだけ自分がべた褒めしていることを鵜呑みにしてはいけないのだと思う。
guam903kits5作りはちゃっちい。
だから軽量でありカメラ本体を手で支えて泳ぐ自分にとっては長所である。

あまりのワイドさにストロボライトであろうとも恐らく一灯ではその範囲を賄うことは難しいだろう。
青い海にカラフルなサンゴと魚が散りばめられているという写真の場合はきっと暗い部分が出てしまうに違いない。
でも自分にとっては全く関係ない。
一枚の写真の中になるべくレックの全景を入れたいだけであり、その場合はどんなに高性能なライトであろうとも光は届かない距離だ
guam903kits2ろうし、近距離撮影であったとしてもそれはレックのパーツの記録が目的であり、その部分が不自然な明るさでは困るのでスポットライト的なものでは使えないがある程度の広さを照らしてくれればフレームの中全体が均等に明るくなくてもそれほどには困らない。

だから例え船首の一部分だけに光が当たっているだけでも嬉しい。
全部がブルーの写真ではないものは今までは撮ることができていないのだから。
木津川丸の船首付近を上から撮影して、全景が収まっているのに弾の箱部分に光が届いているだけで満足なのである。

guam903kits7ただし、今日木津川丸に来て残念なことがある。
マストの頂上。
左右の2本の柱をつなぐ梁の部分が切断されている。
おそらくどのようにして壊れたかは想像できるが、ただでさえ経年するとともに破壊が進んでいるのだ。
トラックのレックでも台風の通過後などには天井部分が渦れたりしているようであり、東海丸でも船首近くに最近アンカーを落とされ
guam903kits1て壊れた部分が確認できるが、人の手によって破壊が進んで行くことは防いで行きたいと思うのである。  
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September 02, 2018

ダイビングショップ物語2384―今日のグアムと、謎のフロートの正体

guam902jake7guam902jake67月に見つけた新たなフロート。
第一印象ではやけに大きく長く見えたため、まさか二式大艇か!?とまで思うほどに大きい印象であったのだが、再び訪れてみると、確かにフロ
guam902jake5ートだけで見ると大きいのだが長さを実際に計測してみたところ、フロートの先端が埋れているが8m前後であった。
零式水上偵察機のフロートはラダーまで含めて7m857个覆里妊汽ぅ困藁躰或緇緜綮ゝ,里發里塙腓辰討靴泙Δ里澄
そして何よりもラダーの形状とサイズが同じであることから、この新しく見つけたフロートは零式水上偵察機のものであるとするのが自然であり断定しても良いと思う。
guam902jake4guam902jake3みなさんには大変お騒がせしてしまい申し訳ない。

しかしそうなるとグアムのスメイ基地には少なくとも2機の零式水上偵察機があったことが証明されたことになるの
guam902jake1だ。
サンゴや岩の下敷きになっている部分に機体があるようには思えないため、フロート一本だけがここに沈んでいるように思うが、それは撃墜されてしまったためなのだろうか。
それとも廃棄されただけなのだろうか。
スメイに関する資料がなかなか見つからないため、その辺の疑問を解くのは難しい。

guam902jake2もちろんダイビングとしてはこのフロートだけを見に行ったわけではなく、零式水上偵察機も見に行って来てワイドレンズで撮影してみたが、やはりフレームに収まる範囲が広いため今まで見て来た零式水上偵察機の雰囲気とは違うものが見える。
うっかりフロートだけ沈んでいるものと向きを間違えて撮影してしまったが、この写真と3枚目の2枚を見比べてみるとフロートのサイズが同じものであるように見えているのだ。  
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September 01, 2018

ダイビングショップ物語2383―今日のグアムと、大砲の台を支える柱

guam901tokai8guam901tokai7さて今日からは外洋が荒れていて止むを得ないレックではなく本来のレックスペシャルツアーに戻ることにする。
先月だかに日本のテレビで放映されたレック関係の番組。
一本はオンタイムで観たトラックに沈む徴用船についてだったが、もう一本、船乗りたちの戦争という内容のものがあったのだそうだ。
その中で徴用船の船首に装備された大砲の台座。
その柱について語られていたらしく、今日のレックダイバーは東海丸のそれを見に行きたいという潜水目的となった。

東海丸の船首部分は船全体の中でも一番浅い水深であるので、そこに行く前に艦橋の内部を先に見ておこうというコースとなった。
話しているうちに東海丸の厨房を見たことがないということになったので、食料庫から進入して厨房そして配線室という料理を作って提供するという道のりを辿るコースとなる。

つい2日前にライトは一本で行くと宣言したのだが、ものすごい事を発見した。
2本のライトを一つのステーに固定して片手で持てるようにするもの。
このステー自体はかなり前から手に入れていて、実際にビデオ撮影に使って見たこともあるのだが、せっかく2本のライトなのに同じ方向に向けても光量がアップするだろうが照射範囲が広くはならない印象だったのでそれ以来使っていなかった。
しかし今日改めてライトを2本付ける時にちょっとライトの前部を左右に広げるようにしてねじ込んでみたところ、かなり見てわかるほどに方向を左右に広げることができたのだ。
ネジ穴は一直線に開けられているとしか思えない。
だがライトの向きは確かに開いているのだ。
このステーを作った人はこうなるように考えていたのだろうか。
では何故前回に使ったときは両方とも真っ直ぐ前に向いていたのだろうか。
不思議なのだが、これは自分が今考える中で一番理想に近い2本のライトの使い方ではないだろうか。

guam901tokai1厨房内のように外からの光が入らないスペースでは調理器具とその前の床部分に光を当てることはできるが、部屋の隅は暗いままとなってしまう。
だが丸窓などから入ってくる外の光を利用できるスペースではそれほど照射範囲が気にならなくなる。
これはライト1本ではできないことだろう。
今のところ満足な使い方であるが、だいぶ使い続けて来たライトな
guam901tokai3ので、バッテリー性能が落ちて来ているようだ。
ライト2本とも点灯してしまうと一気に2本ともセカンドダイブの後半ではギリギリになってしまう。
だから2本ともフルパワーの点灯は要所要所に限定しないといけないだろう。

そしていよいよ本日のメイン目的。
guam901tokai2砲台の下にある部屋だ。
東海丸は左に傾いて沈んでいるので砂などの堆積物が左壁に溜まってしまっている。
右に見える丸窓の部屋の向こう側に回ると太い柱が現れてくる。
柱の太さは予想通りと思うのだが、柱の位置が砲台の中心からずれているようだ。
少し船首側にずらした位置にメインの柱が置かれているのには理由
guam901tokai4があるのだろうか。
実は別の日の木津川丸でも確認したのだが、やはり船首側にずれた位置にメインの柱は付けられていたのだ。

船首側の浅い部分と言っても砲台の下に潜ってしまうと水深は20mを超えているのでそろそろ上に上がることにする。
砲台を上から確認し、艦橋方向に戻って行く。
guam901tokai5上から見下ろすレックは透明度がそこそこあればライトなどなくても十分鮮明に撮ることができる。
ワイドレンズを装着している状態であれば、この東海丸の上を泳ぐことは十分に楽しい。
肉眼で見ているよりも広い景色が一枚のフレームに収まっている状態は、本当に今まで見たことがないような景色なのである。

guam901tokai6  
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August 31, 2018

ダイビングショップ物語2382―今日のグアムと、青い海に行けないレックダイバー

guam831cem4台風が遠ざかって行った。
空の天気が回復して来ることは大歓迎なのだが、グアムの主だったダイビングポイントは台風が通り過ぎて日本方向へ近付いて行くコースを取ると海況が悪くなるので、しばらくはボートダイビングが湾内に限定されてしまうことになるのだ。
それと共に多くのイルカウォッチングツアーのボートも湾内に足止めされて、イルカを見ることができない日々が続くと言うことだ。

せっかく2年ぶりに普通のファンダイブを予定していたダイバーをがいる。
ここ2年間はレックダイビングスペシャルで毎回全てのレックを潜っていたのだ。
明日からはまたレックスペシャルに戻るのだが、たまには青い水中写真を撮りたいと言うことで予定していたのだが、この海況で外海は出ることができない。
1本目はギャブギャブ2へ。

guam831red風向きが異常な方向なのでいつもと違い、ボートからエントリーしたらギャブギャブ2の真上だ。
いつもは回らないサンゴ礁の東寄りだが、ここは外海が荒れている時にはほぼ来ることになるところでしばらくぶりにあの宇宙人の親子にも会えそうだ。
しかしまず目に付いたのは赤いイソギンチャクだった。
アトランティスのメインの餌バケツの近くの赤いイソギンチャクが衰退して行ったと思ったのに、全くいなかった赤いイソギンチャクが東寄りのクマノミのところに生まれていた。
生まれていたと言うより周りのイソギンチャクと比べても同じ大きさだし、普通のイソギンチャクが赤に変身したと言った方が正しそうだ。
そんなことあるのか?!
guam831spaceman
そして宇宙人の親子だ。
子供の目がくっ付いて一つ目小僧になってしまってた!?
海綿の穴部分の形が変わるって言うことも聞いたことも見たこともないぞ。
やっぱりこいつらは宇宙人なのかもしれない。

湾内限定でギャブギャブ2と来たら次はアメリカンタンカーだろう。
青い写真を撮りたかったダイバーはやっぱりレックへと導かれて行く。
ただアメリカンタンカーにはレックスペシャルでは行っていないので、ここに潜るのも彼にとっては2年ぶりとなるのだし、アメリカンタンカーの船首のブイに留めたのでタンカーの船首部分を見たら滅多に辿り着けないセメントバージのNo.4に行ってみた。
guam831cem2guam831cem3
いつも狭いところも気にせず入ってるレックダイバーなのでかなり窮屈なところも通過していく。
グアムに残るセメントバージと今は呼ばれているオイルタンカー5つの内、アメリカンタンカーも含めて4つに残っている応急操舵装置。
こいつを間近に撮影するためだがライトがまさかのスポットしか今日はないのだ。
guam831cem1改めて見ると、No.4の舵は水底から起き上がって最も分かりやすいのだ。

小さい穴が開いてるが、おそらくはこれはセメントバージNo.2にも残っているサウンディングホールドの蓋だと思われる。部屋の感じと穴の位置的には同じものだろう。

guam831tanker1コンクリートで造られたオイルタンカー。
ハワイからグアムへの航海中以外はずうっとアプラハーバー内に停泊していたはずなので生活に必要な部屋がどうなっていたのか不明だが、トイレとシャワーという作りの部屋だと思うものがある。
眠るためのスペースもあったのだろうと思うと、船首の部屋が最も可能性があると考えているのだが、そこに残る明らかな木製部分。
棚のようだがベッドに使ったのかもしれない。
その木製部分の一番大きいパーツがこれだ。
むき出しの木ではなくちゃんとペイントしてあった痕跡も残っている。

そしてボートに上がって来たダイバー曰く。
やっぱりレックは楽しいですね!
だって(笑)。  
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August 30, 2018

ダイビングショップ物語2381―今日のグアムと、レックダイビングとワイドレンズ

guam830val4本当は東海丸に続けてダイビングしたい気持ちはあるのだが、やはりグアムのレックダイビングを初めて楽しみに来ているダイバーの皆さんにはまずは広くそのレックの魅力を伝えたいとも思うのと、もう少しレックダイビングに慣れてもらってからという理由等があって、セカンドダイブはバルボンバー、九九式艦上爆撃機へ行くというのがここのところのパターンとなって来ているのだ。





guam830val1あのワイドレンズで撮る初のバルボンバーはどのように見えているのだろう・・・。
やはり違う。
イノンのワイドコンバージョンレンズでも撮れる範囲が写っているのだが、奥行きが違うのだ。
バルボンバーに残る後部座席、偵察員が乗り込む椅子もその前にある無線機なども写っている。
guam830val2でも違うものに目が行くのだ。
それはキャノピー。
潜っていればキャノピーが3枚重ねくらいになって操縦員と偵察員の座席の間に集められて、キャノピーが開放されていることはわかっているのだが、写真ではそのキャノピーに目が行かないと言うか、写真の中からはみ出てしまっていることが多く、ダイバーの一人はキャノピーが残っているんですねって言うが彼はバルボンバーが初めてではなかったのだ。
それとさらに前方に見えている水底。
これがこの写真に奥行きを感じさせる理由だろう。

guam830val3操縦員席の中には顔が突っ込めない。
岩との間にそんなスペースがないためだ。
そこでいつもカメラとライトを突っ込んで撮影した写真でしか操縦員席の様子は見ることができないのだが、やはり写る範囲が大きければ様子がわかりやすい。
広く写っているためにラダーペダルが目立たなくなっているが、転がっている操縦桿や他のパーツも全体を一眼で見ることができるようになっている。

guam830cem1セメントバージでももちろん試してみた。
あっちこっちの穴が写っている。
ここはサウンドホールディングの穴から燃料の残量の測定が行われた部屋であり、正確な四角形に開いている穴には階段が付けられていた。
現在はその階段は壊れて水底に転がっているのだ。

guam830cem2こういう写真が撮りたかったのだ。
今までのレンズではこれだけの範囲を収めることができなかったので説明しずらかったが、ぽっかり開いている四角い穴の左に出入り口らしく見える穴が開いているが、この出入り口はアメリカンタンカーに潜ったダイバーなら必ず通過している穴なのだ。
アメリカンタンカーの後方にある艦橋の直後の場所であり、後数メートルで船尾となる位置である。
guam830cem4一番目立っている四角い穴は応急操舵装置のある部屋への入り口なのだ。

そして船尾。
アメリカンタンカーと違って真横に倒れているので、これらの写真は2枚ともカメラをその角度に傾けて撮影しているが、船尾であることが良くわかる写真になっていると思う。

guam830cem3ライトについては魚やサンゴ礁を、色の濃いブルーの中で撮影することを考えると写真の四隅まで光を回らせたいとは思うが、自分の撮影目的はレックだけなのでこれら数枚の写真を見てみても不満はない。
ライトのアームやカメラを固定するステーなどの装備が増えるよりも、左手ライトと右手カメラで行こうと思う。
したがってライトは一本のみで使うことにする。

  
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August 29, 2018

ダイビングショップ物語2380―今日のグアムと、レックダイビングとワイドレンズ

guam829tokai9これはなかなかに凄いぞ。
先日アクアアカデミーのレックスペシャルに来てくれたダイバーはエキジットしてすぐに言っていたが、レックダイビングで写真を撮るにはワイドレンズが絶対に必要だ。
例えば船内の部屋で背中が壁に付くくらいに下がっても入り切らない部屋の景色。
例えば濁っているので離れて撮ると何が何だかわからない写真になってしまうコンディション。
例えばストロボライトやフラッシュライトで照らして明るくしたい景色もフレームに収まるくらいに離れるとその光は届かない。

これらの問題は全てワイドレンズが解決してくれるのだ。
前回のトラック遠征ツアーの時もワイドレンズを持たないで行っておいて、帰って来てからその必要性を改めて感じて後悔している。
今回はワイドレンズを持って行くことは間違いないが、いつも使っているワイドよりももっとワイドなものがないのか?
と思った時に見つけたかなりのワイドレンズ。
これを今回はトラック遠征ツアーの前に手に入れて来たのだ。

正直よりワイドに魅力があることに間違いないのだが、レンズの大きさとぶつけたらヤバイという部分が邪魔だ。
値段もそれなりに高い。
躊躇したことは間違いないが折角見に行くチャンスなのに再びの後悔は避けたいのだ。

guam829tokai8陸上で試した感じは確かに広い画角だし、思ったほどビヨーンとなっていないのでいい感じだが本当に広いのか。
そこで東海丸が沈んでちょうど75周年というイベントでは大勢のダイバーでごった返すので、それから2日後の今日ひっそりと行ってみた。
先客のアメリカ海軍のボートがブイに繋がっていたが、どうやらダイビング器材などのテストにきているようで東海丸を楽しむ様子ではない。
一切チャラチャラした色のない完全ネイビー仕様と思われるリブリーザーを背負っている。
それなのに上半身裸で短パンという姿に違和感があるが、そこは流石のグアムなのである。

その準備を横目にエントリーだ。
不思議なことに10名ほど乗っている誰も目をあわしてこないし、挨拶のようなものも当然ない。
極秘任務なのでっていう雰囲気はあるが、しっかり見えてるし。
何百メートルも離れていても明瞭に聞こえるスピーカーでボート上からダイバーに話しかけるが、こっちにも丸聞こえだし、うるさい。
ダイバーたちへの減圧の指示のようだが、実際には潜りもせずいきなり減圧のシミュレーションのようだ。

guam829tokai7結局はスピーカーの大音量以外の邪魔ものはなく我々だけで東海丸を満喫だ。
レンズをセットしてカメラの電源を入れてみる。
いつも見慣れた東海丸の景色だが、いつも見慣れたモニターに見える東海丸の景色は全然違う!
全部入っちゃう感じだ。
水中で持った感じはイノンのワイドコンバージョンよりも軽いかもしれない。
手で触って見ても使われているパーツはそれほど丈夫ではなさそうなプラスチックなので重量軽減になっているのだろう。
これはレックで一度使ったら離せなくなるに違いない。

ダイビングの後でのあやふやな自分の記憶。
それがこのレンズならば記憶ではなく写真に収まっている。
レックの楽しさを伝えたくて撮っている写真だが、ピンポイント過ぎて周辺の景色と繋がった感じは表現できない。
それが全部一枚の写真に収まれば、これは百聞は一見にしかずなのである。

guam829tokai5guam829tokai6東海丸の船首と砲台の位置関係。
船首近くに置かれていたことはみんなわかっていることだが、こうして一枚の写真の中で見ると相当に船首寄りであることがわかるのだ。

guam829tokai4ボートデッキ全体がほぼ見えてる。
ここには綺麗なデッキが広がっていたし、操縦室もあった場所だが、長い年月が木製のデッキや壁や床を朽ち果てさせてしまった。
操縦室など丸ごと木製なので何も痕跡がなくなっている。
全体に開いてる穴だが、何か目的があって開けた穴と板がなくなってできている穴の区別は注意して見ればわかる。
穴に枠まで付けた四角い穴は階段が通っていた穴である。

guam829tokai1
一番こうなっていたのかと自分も改めて関心してしまうのがエンジンオープニング内の予備発電機のあるところだ。
階段の通路と同じ高さで人が普通に出入りできるスペースに置いてあるわけだ。
東海丸は左に大きく傾いているので、発電機は転がったり落ちたりしているのかもしれないとも思っていたが、こうして見るとあそこに設置されていたのだとわかる。
ちょっと写真で見ると右に傾いてしまっているが、あれ以上に東海丸は左に傾いているはずだ。

guam829tokai2煙突脇にあるスカイライト。
エンジンオープニングの上に付けられた天窓である。
換気などのためにある窓であるが、ほぼ全体が写っている。
ガラスが嵌った窓が2枚ずつ付いている扉状のものが4枚あり、その一つが外れている。
その外れている一枚は写っていないようだが、そのすぐ隣に立て掛っているのだ。
当時のガラスの性能なのか今でもそうなのか、一枚のガラスの厚みは3センチほどもある重たいものだ。

guam829tokai3最後は煙突を真上から。
真上と言っても東海丸は傾いているのだが、下に見えるボートデッキが遥かに下に見えている。
今日の透明度はそれほど悪くはないが、良くもない。
そんなコンディションでこんなにはっきりと見えている写真が撮れるのも嬉しい。
ちょっとダイバーを入れて雰囲気を出して見た。

横から見た東海丸や、右舷前方から艦橋を見た感じも、これだけ広く写って入れば海に浮いていた東海丸を知っている方なら必ず、おお!これは東海丸だ。とわかってもらえるに違いない。
特に斜め前から見る東海丸は、東海丸の特徴を表す最も美しく見える角度であると思われる。  
Posted by aquaacademy at 18:07Comments(0)レック

August 23, 2018

ダイビングショップ物語2379―今日のグアムと、先生の衝撃の告白

guam823class1昨年の北朝鮮ミサイル問題で遠ざかっていたグアムへの修学旅行が少し復活の兆しが見えて来ている。
アクアアカデミーに来てくれていた学校はまだグアムに戻って来てはいないが、今回の学校は北朝鮮問題にも負けずに今年と同じ9月にグアムに来てくれていた。
9月と言えば日本のマスコミが一番北朝鮮問題で盛り上がり始まった頃だと思うが、よくぞグアムに来てくれていた。
そう。昨年までは別の旅行会社が別のダイビングショップを使って毎年グアムでのダイビング実習を行ってきていたのだ。

3年ほど前から何とか我々が修学旅行の担当になろうと見積もりは出し続けていたのだが、やはり一度信頼関係で結ばれた学校とダイビングショップの繋がりは強いのである。
アクアアカデミーでも同じことが言える。
旅行会社の担当が移ってもダイビング担当は変ることはあまり考えられない。
そんな修学旅行が取れたのは昨年の11月のことであり、それは大喜びしたものだった。

しかし日本からは昨年までのやり方でやってくれという意見が再三送られて来る。
なぜ旅行会社とダイビング会社を変えたのかと聞けば、今までとは違う内容も試してみたいというお話であったにも関わらずなのでちょっと疑心暗鬼ではあったのだが、今回学科講習を行いに学校に行ってみてその一つの理由がわかった。

guam823class2昨年までの学科講習は午前中の4時間ほどで終わっていて、お弁当の準備は要らなかったのでアクアアカデミーでも同じようにやってくれと言われて困っていたものだが、絶対に行わなくてならないテストの問題数が105問もあるのだ。
一つの問題を解答するのに2分かかったとすると210分。
解答だけで3時間半もかかる計算であり、その問題の解説などのために30分しか残らない。
あのテストを受けた方ならわかると思うが、その時間ではとても無理だ。
だからどうしても学校の授業と同じく50分授業の6時限分だけは最低欲しいと訴え続けて来た。
本当言えば6時限分で終了することも綱渡り的なものだ。
少しでも遅れる生徒がいればかなり時間内の終了は危ない物になるのだ。
実際には今回、6時限で終わるように自分は学科講習を行った。しかし最終テストに合格できてないものが半分近くいる。
不合格は翌日かまたはグアムに来てからの自由時間を使って補講する予定にしていたが、現実には先生たちも翌日また来させるということに賛成できない様子。
ならばアクアアカデミーが他校で行っている方法、みんなで相談しながら解答して行く。
そうなれば結果は全員が満点合格となるのだ。

自分にとって最も重要なことは、学科講習の内容を理解することだ。
4択を選んで解答するのは25%の確率で正解するはずだ。テストの点数が必要なのではない。実際にダイビング実習のときに困らない知識を身に付けてくれたらいいのだ。
隣の生徒と相談したり、または理解できている生徒が理解できていない生徒に教える。これらのことはテストとしてはダメだが、頭に入るということについては抜群の効果があると思っている。
そしてその件は担任の先生方に受け入れてもらったのだ。

学科講習を受けるに当たっては、普段の学校の規則には従うが、もっとリラックスした雰囲気で行いたいから楽にして話を聞いていて欲しい。ただ一つだけやってもらっては困ることがある。それは居眠りだ。
眠っていれば人の話を聞いていることもなく、当然それでは受かるテストも受からなくなる。
そう言っておいたにも関わらず居眠りする生徒が出始める。
一人二人ではないのだ。そして注意してもまた同じ生徒が居眠りだ。

そこで作戦変更。
まじめに人の話を聞いている生徒に対して居眠りしている生徒も同じく満点で合格して終了させるのは失礼である。
そこで注意してもむかつかれるのであればこちらもむかついてくるので、居眠りはもう止めない。
その代わりテストは不合格となり、明日も登校だ。それでも不合格ならグアムでの自由時間を使って続きを行うことにする。そうなればその生徒たちのグアムでの自由時間はなくなっていくことになるのだ。
さすがにこれで居眠りする生徒はいなくなって行く。しかしやはりその勤勉さの違いは必ず出てしまうのだ。
その結果6時限目が終わる2時50分は軽く過ぎて行き、全員の点数を合格点に載せるためには3時半過ぎまで時間を要すことになってしまった。

この7時限分も使って行った学科講習。
自分は一度も座っていない。
喉がかすれるほどに話続けた。
手を挙げて質問する生徒の席に必ず行って質問に答えた。
どこにもさぼったり手を抜いた部分はない。
それなのに7時限だ。

guam823class3予定時間を過ぎてしまったことは正直申し訳なく思うがこれは仕方ない。
先生方も理解してくれていると信じている。
そして先生はこう言ったのだ。
昨年まではリクレーショナルダイブプラナーはやっていない。
テストはイエス・ノーだけで4択テストはやったことがない。
2択のテストは自分もインストラクターを35年やって来たが一度も見たことがない。おそらく同じ問題の選択肢を2つにして改造したのだろう。
その解答について解説などしなければなるほど4時間で終了できたのだろう。

そんな内容が正解で、自分が必死に行った学科講習は何故そんなに時間がかかるのかと疑いの目を向けられ、偽物と思われていたのかと思うと残念である。
そしてその内容で認定されてきた今日の生徒の先輩たちなのである。
おそらくは今回の学科講習を見てくれた先生たちにはこちらの熱意が伝わったと思うし、これが本当の学科講習の姿なのだと思って貰えたのではないかと信じている。
当然実技についても熱く行うつもりであり、前任のダイビング業者とは異なって見えることだろうが、どちらが本物かは自ずとわかって貰えるものと思っている。  
Posted by aquaacademy at 10:41Comments(0)修学旅行

August 21, 2018

ダイビングショップ物語2377―今日のグアムと、絹の道

guam821silk6シルクロード。
絹の道。

八王子、鑓水商人たちは浜街道と呼んでいたようだが、つまり八王子から横浜までのシルクを運んだルートのことだ。
江戸の終わり頃から明治にかけてシルクを鉄道ではなく馬車や人力で運んだ頃に使われた道だ。
江戸ではなく横浜のしかも外れの寒村を開港した江戸幕府であるので、元々江戸の港からシルクを出港させる事は考えていなかったのであろう。
またシルクの産地から、当時整えられていた街道を使って横浜に集
guam821silk3めて来るには八王子という町は必ず通らなければならない。
最初は単純にシルクの通り道であったと思われる八王子だが、欲を出した商人たちが出荷したシルクの品質は酷くなって行く。
目に付く所に入れたシルクの品質は悪くなく、その下の見えない所に粗悪なシルクを混ぜるという悪どい商品に怒りだした外国商人。
当時の日本にとって最も金を稼ぐことの出来る売れっ子商品であるシルクである。
guam821silh1この危機を乗り越えるためにはシルクの品質を安定させる必要があり、そのために作られたのがシルクの品質を検査する機関だ。

最終的には横浜港に置かれ、そこでの検査が通ったシルクだけが出荷されて行ったのだが、それより以前の30年間ほどはその検査場が八王子に置かれていたのだ。
これで八王子はただの通り道ではなく、通らなければならない町と
guam821silk2なりシルクの集積場的な役割を持つことになる。
そしてその八王子から如何に効率よく横浜港に送るルートがシルクロード、絹の道なのである。

その後日本に入ってきた鉄道。
最初の鉄道が新橋ー横浜に開通し、その便利さは一目瞭然であり横浜鉄道が1908年に開業。
1910年には鉄道院が借り上げて八浜線となるものが八王子ー横浜に開設される
はっぴん線というのは横浜線より洒落ている気がするが、とにかくこれが横浜線の始まりであり貨物線が始まりであった。

guam821silk5guam821silk4鉄道の開通によりシルクロードとしての必要はなくなって行き、より大きな道路や住宅などの敷地が入り込んでいき、現在当時のままの趣を残している部分は少ない。
しかし残されているその道はきっと江戸の時代から使われてきたまんまの姿であるようだ。
馬車が長い間通ったと思われる部分の石は、その轍の通りに踏み固められて快適に馬車を引くことができたのではないだろうか。
部分的に樹木の成長によろ根の伸び具合が道路の表面に浮き出ている部分もあり、これに関しては馬車を引く者たちを悩ませたであろう障害となっていたと思われるが。

guam821silk7夏の暑い日差しが照りつけているが、この木陰が予想よりも快適に歩かせてくれ全長1.5劼噺世錣譴襯轡襯ロードは意外に早く終わってしまった。
そしてこんな風に峠を越えて目的地の町に到着した人々はホッとしたのだろう。  
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August 20, 2018

ダイビングショップ物語2376―今日のグアムと、日本に学科講習に行って来ます

guam820tyhoon大丈夫か?
飛行機は飛ぶのか?
連日台風が生まれてるグアム周辺には雲が途切れない。
雨もかなり強く降る瞬間もある。
幸いアクアアカデミーが使っているボムホールの海は問題がないが、外海にボートは出せないだろう。

そして何よりも飛行機が飛ぶのか?!
明日の朝の飛行機で東京に向かう。
9月に修学旅行でやって来てくれる高校を訪問するのが目的だ。
グアムでのダイビング実習に備えての学科講習だ。
もちろんテストに回答するのに必要な説明も行うが、教科書やビデオで言っていることは自習でできる。
せっかくインストラクターが面と向かうのであれば、それ以外の話、グアムからわざわざ行くのだからグアムのダイビングの具体的な話。
これが重要である。
テストで満点を取ってもダイビングがヘタクソではしょうがない。
教科書やテストに出て来る内容を実際の海やダイビングに当てはめて考えられなければ全く意味がないのだ。

ダイビングの楽しさやときに危険なことは教室で起こっているんじゃない!
テストの点数なんてくそくらえだ。

そう言うわけで明日からグアムを留守にします。
飛行機がちゃんと飛んでくれないと学科講習もできないので、台風の影響がないことを祈るばかり。  
Posted by aquaacademy at 09:55Comments(0)修学旅行

August 18, 2018

ダイビングショップ物語2375―今日のグアムと、女子高生ダイビングの予行演習

guam818intro1guam818intro2昨年の8月に一ヶ月間のダイビング修行に来ていたMikiちゃんが高校の友だちを連れてダイビングに来てくれた。
ダイブマスターコースの実習がスタートしていたのだ。
しかし認定には18歳を待たな
guam818intro3くてはならず、どっちみちアクアアカデミーではダイブマスターコースを5日間だとか数週間の週末だけを使って終了する意識は全くなく、できたら数週間みっちり毎日ダイビングに来てもらう内容の濃い講習を行っている。

自分の受けたダイブマスターコースは今のものとは全く違う。
そもそもプログラムが確立されていなかったと思う。
だから最初の数ヶ月は毎週金曜の夜から伊豆に行ってオープンウォーターコースのアシスタントをやった。
何をするのかあまり説明もないが、そんなものは師匠の背中を見て学び、覚えなくてはならない。人の安全を守りながらダイビングを
guam818intro4教えるというものにマニュアルはないと信じている。
如何に様々な経験を積むかで、その経験があれば同じトラブルに対処できるようになるはずなのだ。

まだまだダイブマスターコースは終わらない。
次の数ヶ月は毎週末と月に2回の平日ツアーで伊豆などに行くファンダイブのアシストだ。
guam818intro5ポイントを覚え、ガイドの仕方を教わり、現地のダイビングサービスや民宿の方たちと懇意になって行く。

合わせれば1年以上のダイブマスターコースだ。
しかも飛び飛びの講習ではなく、52回の週末と月に2回の平日ツアー。
年間130日以上のダイビング経験であった。
ボートが着く漁港からビーチのポイントまで14ℓタンク背負って移動したこともあったなあ。

今どきにそんなコースを開催することは難しいが、このときの経験
guam818intro6が今の自分の基礎であることが間違いないのだ。
Mikiちゃんはインストラクターになりたいという希望があるので、18歳までにもう一回長期でグアムに来てもらってダイブマスターとしての準備を整え、その勢いでインストラクターコースへという予定である。

そんなMikiちゃんが連れてきた友だちは意外と言ったらなんだが極普通の女子高生という感じだった。
いつもお父さんと一緒のMikiちゃんしか見てなかったというのもあるだろうが、改めて彼女が女子高生であるということを認識した気がする。
guam818intro7ダイビングは全員が沖縄で経験があるということだが、それが信用できないのだなあ。
いきなり怖いっていう子も出たし。
それでもMikiちゃんがグアムのダイビングって楽しいんだよって話してくれてたと思われる面目は保てたと思うくらいの内容にはなった。
天気の悪い日が続いていたというのにこの時は晴れてるっていうのもラッキーだったしね。
  

August 16, 2018

ダイビングショップ物語2374―今日のグアムと、久しぶりにカメに会えた!

guam816intro1guam816intro2ここのところのお天気の悪さには参ってしまう。
さらに先日の川の濁流の影響が残っているのか、続いてる雨の影響で川からの土砂が今も流れ込んでいるのか透明度もパッとしない。
しかし今日はそれらのことが全て良い方向に回ったということなのだろうか。

guam816intro3guam816intro6先日のちょっと遅くなった午後のツアーでカレイたちが何匹も集まって寝る準備を整えているようであったが、今日のこの薄くらいような海のお蔭なのか、なんとタイマイが来てくれていた。

おそらく2匹目の餌付けされかけたのと同一カメだろうと思われる。
guam816intro4guam816intro7甲羅のお尻の所の傷に見覚えがあるのと、人間をさほど警戒していない。
だから十分体験ダイビングツアーの方たちと記念写真だって撮れるほどにそこにいてくれている。
Ichi情報によるとナイトでボムホールに来るとときどき見ることができるそうで、ちょっとの期間通ったボムホールに遊びに来て餌でも食べているのだろうか。

guam816intro8guam816intro9幸い今のところ目撃者がいないようなので話題になっていないし、観光客が帰ってしまった後では何の商売にもならず、きっと平和な日々が続くと思う。
我々は餌付けするようなことはしないし、ときどきこうして会えたら嬉しいと思うのだ。

guam816intro5透明度が悪くて申し訳ないと思ったツアーではあるが、カメを見ることができたらみんな大喜びだ。
カメと一緒に泳ぎたくて頑張って高さ調節もこなしていたし、カメのお蔭でとってもダイビングが上手になったし本当に盛り上がる午後のツアーとなった。
ありがとうタイマイ君。
またそおっと来てね。  

August 15, 2018

ダイビングショップ物語2373―今日のグアムと、75周年になる東海丸

guam815ws573回目の終戦記念日だ。
天皇陛下の声を録音したレコードを日本国民に向けてラジオで発表した日。
玉音放送の日である。
そして12日後の8月27日は東海丸の沈没した日であり、それは1943年の出来事であったので今年で東海丸が沈没して75周年ということになるのだ。
グアムでは昨年コモランが沈没して100周年の式典が行われた。
東海丸についての式典の予定はないがアメリカ人ダイブショップ的には75周年記念でみんなで東海丸に潜りに行こうということでダイバーを集めている。

guam815ws4東海丸について語られることは嬉しいことだが、やはりレックダイビングと大勢のダイバーは反比例するのである。
レックが盛り上がって欲しいにも関わらず、実際に大勢でレックダイビングをすれば楽しくない。
レック内が濁る。
見たい所にすでにダイバーがいる。
これだけは絶対的に困るのだ。
となると、やはりレックダイビングはひっそり静かにマニアたちだけの楽しみであるままの方がいいのだろうか・・・。

そこでアクアアカデミーとしても今日の終戦記念日に東海丸に行っておくことにする。
一緒に潜るダイバーは日本からのご夫婦。
ご主人はダイブマスターである。
日本ではレックと言えるのが非常に数が少なく、熱海の沈船くらいだろうか。
しかも船内に入ることは禁じられている。
まさに海外ならではのダイビングの魅力である。
お二人は明るいライトを持参され、グアムのレックダイビングに期待して来てくれているのだ。

グアム最初のレックは東海丸の比較的簡単に侵入して行けるスペースで、なるべくはっきりとわかりやすい物が残っているところを巡ってみることにする。
アッパーデッキは自分の推測では乗組員たちのスペースであると思っているが、そこにはお風呂とトイレがある。
一つ上のブリッジデッキにはもう少し立派に見えるお風呂があるので、そっちが乗客用でありアッパーデッキのものは乗組員たちが使っていたものだろうと考えている。
二つ並んでいる風呂場。
その間にはトイレの個室が3つ並んでおり、二つが同じ向きに扉が開閉され、一つは反対側を向いているところから女性用と男性用と思われるのだが、乗組員に女性がそれほどいるものなのだろうかという疑問は残っているのだ。

guam815ws1一つ下のアッパーデッキで調理した料理がおそらくワゴンで廊下を運ばれ、ダイビングの脇で小さなエレベーターで一つ上のブリッジデッキに上げられる。
街の中華屋さんなどでも料理を入れて2階に上げるあの小さなエレベーターのようなものだろうと思う。
その部屋は配膳室であり、上げられた大鍋からスープをお皿によそい隣の部屋のダイニングの乗客に提供したり、片付けたお皿はそこで洗って食器棚に返す。
そんな部屋には流台が残っているのだ。

その配膳室を回って行くとエンジンオープニングへの小さな扉があるのだが、これが謎なのだ。
ブリッジデッキは乗客用のスペース。
そう思っているし、おそらく間違いないことだろうが、この小さな扉は半分の高さしかない。
しかも格子の扉で中は見えるし、二つデッキを下がったところにはエンジンがあり、その騒音と熱がここから客室周辺に流れて来るに違いないのだ。

guam815ws2これがアッパーデッキに降りて行く階段であり、アッパーデッキへの扉がこのようになっているのなら納得できるのだが。
その階段を降りたところには Made in USA のKOHLER製の発電機が置いてある。
そんなに多く見ることがない文字はレック内ではちょっと興奮する。
これはおそらく予備発電のためのものだと推測しているが、電気系統の故障で操船不能になったときのための必須の発電機であろう。
そしてその下の暗闇がもうエンジンのヘッド部分が見える高さである。

guam815ws3発電機を見た後はスカイライトに上がって行き、そこから船外へ出るとそこには大きな煙突があるのだ。
そこから操舵室への入口に通じていた階段の跡を通って船首方向へ。
船首には大砲がセットされていた円形の砲台と砲台の上には16発入りの弾のケースが残されている。
大砲は現在はグアムの海軍基地に飾られているが一般人は立ち入ることができないので、自分もまだ見ていない。

guamws6guam815ws6本当はセカンドダイブも東海丸を考えたが、船尾の爆雷などを見に行くとファーストダイブよりも深いダイビングとなることになり、今日はバルボンバーに行くことにした。
初めてグアムのレックを楽しんでもらうには東海丸だけを深くというよりも船も飛行機も見てもらった方が興味が湧くのではないかと思っている。
次はもっと突っ込んで見に行きたい!というように。  
Posted by aquaacademy at 10:36Comments(0)レック

August 14, 2018

ダイビングショップ物語2372―今日のグアムと、時間のずれた水中は面白かった

guam814intro4スタートが40分遅れた。
いきなりの道路工事で3車線の真ん中レーンが塞がって大渋滞。
その光景をショップに帰るときに反対車線から見ていたので自分がホテル街へ戻るとき、Uターンして別ルートへ向かった。
これが大誤算だ。
誰しも同じことを考えるわけで空港脇の一本道が渋滞していた。

みなさんには大変申し訳ない。
幸い電話連絡を付けることができ、ホテルでもう少しお待ちくださいと案内はできたものの40分遅れとなってしまった。

guam814intro3てっきり誰もいなくなっていると思ったボムホールも、同じように遅れたのか韓国人ツアーがまだ一組残っていた。
まだまだナイトダイビングという時間帯ではないが、いつもよりも遅い午後の時間帯のダイビング。
海の中はそろそろナイトの準備中という感じなのかモンダルマガレイがたくさん同じ場所に集まって寝支度でも整えていたのだろうか。
彼らは砂地ではなくそれぞれ岩の上をベッドのように確保していた。
きっとナイトダイビングでここに来ればモンダルマガレイの寝姿を見ることができるのだろう。
guam814intro1
そんな海をご一緒するのは4人の男性チームとカップル。
いつもダイビングには体力や運動神経はなくても問題ないと言っているが、その二つが整っていればそりゃあよりベターとなる。
今日の男性の一人はその人だけ発達した足の筋肉を持っていた。
ダイビング経験はなく、だからこそダイビングの説明を素直に聞き入れてくれ、泳ぎ出してみるとダントツのスピードとなってしまう
guam814intro2のだ。
後から付いて行く人にとってみれば溜まらない。
ものすごい砂煙の中を進む羽目になってしまって、何だよグアムの海って濁ってるじゃん。

実は泳ぎ出したときには彼に負けず劣らずのパワフルフィンを使った方がいたのだが、どうも水中に馴染めないのか精神的に追いつめられていくと途端に泳ぎの姿勢などに影響が出始め最後尾グループとなってしまい、後のスタッフが見守るポジションだ。
本当に彼は惜しかった。
いったいどこで何が彼の気持ちを狂わせたのか。

guam814intro6カップルの男性はダイビング経験者だ。
何方かと言えば細身の体型の彼なのだが上手にフィンを使って先頭集団に入っている。
先頭集団というほどの人数ではなく、ダントツ一番フィンの彼とのツートップだ。
彼女も書類によるとダイビング経験者のはずなのだが、先頭のスピードに置いて行かれてしまっている。
後のスタッフが彼の隣に押し出したりして写真に一緒に写るように努力しているのはみえるのだが、あっと言う間に後に戻って行ってしまう。
少ないシャッターチャンスに二人のツーショットを狙うのだが、ふ
guam814intro5guam814intro7と振り返るといつの間にか男子同士のツーショットになってる。
あるときは見つめ合っちゃったりしているので、これは写真的に如何なものかとは思うものの面白いから撮っちゃ
guam814intro10う。

誰もいなくなって行くし、何だかいつもと違う時間帯のダイビングは寂しくもあるのだが、いつもと違う海中の風景とホテルへの帰り道も5時前
guam814intro8guam814intro9後の激しい渋滞が一段落している感じで本当はいいのかもしれない。
お客様の夕食のスケジュールに影響が出てしまうことが大変申し訳ないことであるが、この時間帯のダイビングは有りなのかもしれないと思う。  

August 13, 2018

ダイビングショップ物語2371―今日のグアムと、できる子だったのだ

guam813intro1御見それしました。

しかし体重が30圓覆い里澄
身長だって130僂修海修海澄
お父さんとお姉ちゃんと一緒にアクアアカデミーの最上級体験ダイビングに参加してくれたのは11歳の女の子。
ダイビング参加は年齢で制限されているのだが、いつも言うように体力や精神的な部分が伴っていなければ無理なものは無理となるのだ。
だから8歳から参加できるように初級の体験ダイビングも用意しているのだが、確かこちらのファミリーは以前にそれに参加している
guam813intro2と思う。
だから今回は上級コースを選択しているのだと思われるが、彼女の体格だと頑張ってタンク背負って歩こうねと励ます以前に自分がタンクを持って歩いて行こうと思ってしまうほど小さいのだ。

水中へ行くにしたってこちらにしてみれば恐る恐るとなるのだが、彼女はちゃんと水中でじっと安定している。
泳ぎ出せば小さい子供用のフィンを使ってちゃんと進んで来ている。
実は一番こちらが思っていることは泳ぎだとか呼吸だとかではない。
guam813intro3どれだけ水中でうつ伏せ姿勢を維持してくれているかだ。
もちろんその部分は言葉でもしっかり伝えているはずなのだが、半分以上の方がそれができない。
普段直立している人間という生物に水平にうつ伏せで寝ていてくれというのは難しいのだろう。だからそれは徹底的に意識してくれないとできないはずであり、精神的に落ち着きがなければ難しいはずなのである。

サンゴの周りで魚と戯れているとき以外、彼女のどの写真を見ても水平姿勢を崩してはいないのだ。
この時点で彼女はできると確信した。
お姉ちゃんは運動神経抜群の雰囲気だし事実テニスをやっているそうだ。
フィンだって上手で全く文句ない。
ただ姿勢が安定しない。無意識に起き上がってしまう。起き上がると上方向に泳いで行くことになり、その繰り返しが耳抜きの失敗に繋がってしまうのだ。
そして悪循環だ。
耳が痛くなりたくないから上半身を起こして浅いのをキープしようとすることが逆に耳抜きの妨げとなってしまうのだ。

guam813intro4お父さんとお姉ちゃんにはノーマークだった自分にとってちょっと耳抜きの問題は意外ではあったが、妹の根性で予想を10倍くらい上回った上手さなので、ここからは楽勝モードでダイビングだ。
時間的に他のダイバーたちはもうあまり残っていないので、魚たちはこちらに集まって来てくれるし、透明度も悪くない。
車の中やショップでの自分の観察がだいぶ狂っていた。
彼女たちは根性あるし、頭もいい。
guam813intro5できたらもうちょっと大きいフィンを履かせてあげたいものだ。
そうすれば彼女はもっと楽に泳げるようになるに違いない。
そのためには足がもうちょっと大きくなって、脚力ももうちょっと欲しいかな。つまりいっぱいご飯食べて大きくなれよっていうことだ。
また来年!  

August 12, 2018

ダイビングショップ物語2370―今日のグアムと、2つのライトで広げたい

guam812boat3お天気も今一つのここのところなのは台風がグアムの上で生まれつつあるということだろう。
8月のお天気はいい年もあるのだが、何日も太陽が出ない8月という年もあり、そんな年の日本には台風が多く襲いかかってしまうことになる。
だから今年の日本の台風が多いということはグアムのお天気も今一つだと言うことになってしまうわけだ。

幸い今日は晴れているのだが海が荒れていて、なんと外洋には出ないで湾内ということになった。
自分的には大歓迎だ。
ギリギリで出て行っても海が荒れているのであれば透明度は落ちてるし、そんなところでドリフトなんてことになればエキジットに時間がかかるだけでなく梯子に激突するダイバーまで出てきてしまう可能性が高いのだ。

今日のダイバー家族からのリクエストで水中写真を撮って欲しいということになっているので、最近ちょっと改造したカメラとライトを繋ぎ合わせるステーにライトを装着し、もう一つのライトを左手に持って行く事にした。撮影のついでに試してみようという作戦。

通常はカメラを右手、ライトを左手に持ってダイビングしている。
ステーやアームで固定してしまうとライトの角度の調整が面倒くさい。
どんなアームよりも自由自在に動かせる自分の左手。カメラのモニターを見ながらライトの調整ができるところが断然優れている。
では両手が塞がってしまうのでは?
大丈夫。どちらもラニヤードで手首に繋がっているので両手が必要になっても問題ないのだ。撮影終了となればどちらもBCのDリングにカチャンと引っ掛けることができるので、たとえばボートの梯子を上がるときにガンガンぶつけてしまうこともない。

guam812boat2しかしワイドレンズの画角が広がって行くとライトの照射範囲が不足することが起こり始めるのだ。
日本から二本のライトを一緒に固定できるステーも仕入れてみた。
左手が無茶苦茶重たくなる。
それなのに照射範囲はあまり変らないのだ。
同じ方向にしか照らさないので、明るさは増しているのだろうが広角にはならないのだ。
そこでステーを改造して、そこに付けたライトはちょっと右方向に向け、左手に持つライトをちょっと左方向に向けることで広角に対応しようと思ったわけだ。
右のライトは角度を固定しておいて、左手のライトをモニター見ながら調整する。
そういう作戦を今日は試してみる。

guam812boat1思った通りにライトは左右に広げられているとは思う。
右の壁にしっかりライトを当てながらお父さんの顔にも十分な光。
左手をもっと左に向ければ左隅を明るくする事もできるだろう。
ただ、右のライトの位置がカメラに近いせいなのか、少しチリが舞っているところではハレーションが発生してしまうのだ。
左手のライトは角度だけでなく距離も調整可能なのでレックの撮影には最適なのだが、右のライトはカメラに固定されていて角度は調整できても距離は固定となってしまうわけだ。
そうなって来るとやはり長いアームが必要なのだろうか。
タカアシガニみたいな恰好にはしたくないのだが、ほぼ全ての水中カメラマンが使っているわけなのだ。

もうちょっと悩んでみる。
撮影が終われば全てがコンパクトにBCに固定でき、両手を作業に使える。
この条件は尊重したいのだ。  

August 11, 2018

ダイビングショップ物語2369―今日のグアムと、川からの土砂の流れが来たとき

guam811intro1今日は残念ながら子供が全滅してしまった・・・。
耳が痛くて治せない子。
水が怖くて上に上がりたくなってしまう子。
正直言えば水中が怖いという子については上がってもらった方がいいと思う。
もう少し頑張ってその怖さを克服するというのはとても有意義なことだと信じているが、泣き出すほどなら一度上がるしかないだろ
guam811intro3う。
でも耳が痛い子については残念だ。
ほんのちょっとした耳抜きのコツを伝えられなかったわけでとっても惜しい。

そしてそんな状況を暗示するかのような天候だったのか、反対にそんな天候だったからこんな状況になったのか。どちらであるかわからないが、ものすごい一瞬に遭遇したのだ。

午前中の最高のコンディション。
太陽、透明度ともに申し分ない。
水底には水面から差し込んで来る太陽光が、美しい模様を真っ白い水底に作っていた。
そんな中を順調に進んで行くみなさん。

guam811intro7さらにカップルの女性は素晴らしい色のマニキュアを付けていた。
しばらくマニキュアの何に魚たちは惹き付けられているのかわからなかったのだが、最近は確信した。
ピンクだ。
微妙な色合いのピンクがいいのだと思う。
女性のみなさんはピンク色のマニキュアと思っているのでとても言いずらいのだが、正確にどんなピンク色であるかを表現するならばソーセージ色である。

guam811intro2その色を彼女はとても有効に使っていた。
あたかもソーセージを手に持って握っているかのように親指の爪を見せていたのだ。
どこにいても明らかに隣近所の人たちに寄って来る魚の数よりも圧倒的に多く集めていた。
彼氏ももう唖然だ。

guam811intro4そして迎えた午後。
アクアアカデミーがあるアサンにはそれほど雨が降ったわけではない。
午前中の太陽よりはパワーの落ちた太陽であった。
ホテルからこちらに来るときには空港辺りなどグアムの中部には真っ黒い雲が掛かってはいたし、土砂降りなんだろうなあとは思ったが、こっちにあの雲が動いて来なければいいやと考えていた。

guam811intro52ダイブの内の最初のダイビングから戻って来る時、東から雲のような茶色い固まりがこちらに近づいて来たのが見えた。
最初はなんだろう?という気持ちだ。
しかし近づくに連れてその雲のようなものの後の方がどんどん濃い色となっていき水中を薄暗くして来た。
そこで初めて川から土砂が流れて来たとわかった。
みるみる広がる茶色い土砂はあっという間に視界をなくしていっ
guam811intro6た。

我々はもう足の付く水深近くに帰って来ていたので慌てる事はなかったが、少し後から戻って来たグループは確実に誰の顔も見えない状態だったろう。
ロープにつかまらせていて良かったねえ。
つかまらせていなかったら一人くらいいなくなっていたかもしれな
guam811intro8い。

空にはこんな太陽がついさっきまで輝いていたというのに・・・。
自然の脅威であった。

  

August 10, 2018

ダイビングショップ物語2368―今日のグアムと、もう少し耳抜きの説明を十分に

guam810miminukiいきなりレックスペシャルツアーの予約が入った。
日本語を流暢に使うが中国からの親子ダイバー。
日本語を話すが日本には行った事がなく、中国の日本の企業で10年ほど働いたことがあるそうだ。
言葉遣いや礼儀、車でホテルまで送り届けたとき、自分の車が立ち去るまで玄関から見送ってくれていたが、そんなこと普通の中国人はやらない。
日本の企業の社員教育の賜物なのだろうと思う。
驚いた。

グアムのレックで外せないのが東海丸だ。
自分にしても潜水回数が最も多いし情報もいちばん多く持っているのでガイドも自信満々で行ける。
しかし、どのくらいのダイバーであるかがわからない。
ダイビング器材も持っていないし、ダイブコンピューターは一台、水中ライトは持っていない。
「飛行機も沈んでいるけど見ますか?」
沈んでいるとは思っていなかったようで是非に!ということになったのでファーストダイブはバルボンバー。

東海丸にいきなり行かないでよかった。
お父さんは普通に潜降して来てくれてる。
水深8mほどの水底が見えているところでエントリーしている。
しかし息子君ダイバー。
ちゃんとPADIのアドヴァンスダイバーのCカードを見せてくれてる。
認定はマレーシアのボルネオだった。

日本で認定されてるダイバーにも多いが、恐らく認定したインストラクターの違いではなく全般的に起きていることだと思われる耳抜き問題だ。
講習プログラムとして耳抜きについて教える部分が不十分なのだと思う。
そしてそのプログラムでダイバーになった人がいずれインストラクターになって行く。
インストラクターになろうとするダイバーはきっと最初から耳抜きのトラブルなんてなく上手にダイビングしていただろう。
だから耳抜きの問題が理解できていないのではないのかと思う。

最初の写真はバルボンバーの上の水深8mほどの棚の上である。
潜降開始して15分が経過している。
耳抜きができていないと言ってまだ降りて来ていないのだ。
「どうやって耳抜きしてるの?」
「鼻をつまんで・・・」と後で聞いてみると言うのだが、水中で彼が鼻をつまんでいる様子はほぼない。
立ち上がっちゃっているので耳抜きを終わって息をブホッて吐くとそりゃあ沈んで来る。そして耳が痛くなってまた上がって行く。
誰だ!耳抜きの仕方をちゃんと教えてないのは!

guam810val1そうこうしている内にお父さんダイバーが残圧計を持ち始めた。
覗きに行ってみるとエアが80気圧まで減っていたのだ・・・。
お父さんダイバーはカメラでバルボンバーを写すことができたと思う。
自分のカメラでもバルボンバーとお父さんという絵は押さえた。
しかし息子君ダイバーがバルボンバーの上に来てくれた時には申し訳ないのだが浅い方に移動開始の時間である。

guam810tokai1セカンドダイブの東海丸に行くに当たって考えた。
息子君ダイバーを先にエントリーさせる。
ロープ沿いを耳抜きさせて行き水深8mほどで止めておいてお父さんを迎えに行く。
なにせその間に10分15分が平気で流れて行くのだ。
しかしこの作戦もお父さんのエアを持たせることには有効であったが息子君ダイバーの耳抜きには何も効果がなかった。
guam810tokai2あいつは耳抜きをやらない。
ボートの上でいちおう教えてみたが、人の話を聞かない年代というのか暖簾に腕押しであった。

だからお父さんはコモランと並んで沈んでいるという世界でここだけっていう光景を写真に収めていた。
しかし息子はその時まだロープのところでロープを持たずに立ち上がっていたのだった。
そのまま耳が痛くない水深で泳いで。
耳抜きしてる素振りも見えず降りて来ようという意識も見えないでは仕方ない。バルボンバーと違って大きな東海丸が見えているので、耳が痛くなくなったら降りて来るだろうし、痛いままならその位置を泳ぐだろうし、アドバンスダイバーならそれくらいやってみよう。

guam810tokai3東海丸の船首に辿り着いた時、お父さんのエアは100もあった!
これならタイタニックもできるし、帰り道はのんびり泳いで行ける。
船内には入らない。
正確には最後にちょっとだけ船長室の入口を入ろうとしてみたが、お父さん本人が「船内はもうちょっと上手になってからで」と言う事で今回は東海丸の外観を楽しんでもらえたようだ。
guam810tokai4
飛行機と船。
初めてレックを二つも見て満足していただけたようだ。
中国に来たら連絡してと言ってもらえた。
「美味い麻婆豆腐あるよ!」  
Posted by aquaacademy at 09:32Comments(0)レック

August 08, 2018

ダイビングショップ物語2367―今日のグアムと、度付きマスクの問題

guam808intro1今日も夏休みらしく子供たちが大勢来てくれてる。
子供たちと言ってもアクアアカデミーの場合は5歳からダイビングしに来てくれる子もいるので、12歳とか15歳というのはもう大人に近い年齢に感じる。
まずタンクを背中に背負うことに問題が無くなって来ている。
耳抜きもだいぶ問題が無くなってきている年代だ。

guam808intro2そんな子供たちの中でも上の方の女の子に意表をつく問題が出てきて驚いた。
最初は普通に耳抜きができない時があってフレビンが対応に当たっていたのだが、クマノミのサンゴのところでチョウチョウオが集まって来て絵になる光景だったので写真を撮っていた。
フレビンは気を遣って、後の方にいた彼女を前に押し出したのだが、そのときの彼女の抵抗がもの凄いものだった。
guam808intro6完全に拒絶。
その前までは全くそんな素振りもなかったし、全く気が付かなかったのだが、何とまさかの彼女は魚が嫌い。

極稀にそういう方はいる。
魚が集まれば集まるほどビビる人。
正直言わせてもらえば、なぜダイビングしようと思ったのだろう。
普通は魚がいなくて怒られるのに魚がたくさん集まって来て嫌がられるのは予想していないし、その他の方は魚が見たいに決まっているので、それは困る。
おまけに外反母趾が痛いと言い出して水中でフィンとブーツを取っ
guam808intro9てフレビンが面倒看てるし。
なんだかなあ〜という状況だが、10代の女子が外反母趾になるってあることなのだろうか。
先の狭い靴を履いて足の親指が内側に曲がるものだと認識していたのだが、そういう靴を履いて通学するのだろうか。
そんな靴を履いていないとしたら、一体何が外反母趾の原因となるのだろう。
かなり気になる。

そんな理由があるからなのか、このお姉ちゃんの妹と本日最年少の12歳の女の子がだいたい先頭集団を作っている。
guam808intro7その後には本日最年長のお兄ちゃんと妹が泳いで来ているが、お兄ちゃんは度付きのマスクを使用している。
通常は大人の男性、男の子や大人の女性、女性、子供たちの順番にマスクの大きさを変えて使って貰っていて、ほぼ顔のサイズと一致していて問題は見られない。
しかし近視なので度付きのマスクを使わなくてはならない時、マスクのサイズよりもレンズの強さが当然であるが気になって来る事になる。
お兄ちゃんが使う事になったマスクはかなりレンズが強く、マスクのサイズは大人の男性サイズなのだ。
いちおう合っている範囲でダイビングにほぼ問題はないのだが、最
guam808intro8初のうち、彼のマスクには常に水が入っていた。その水を無意識に鼻から吸っているのだろう。マスクの中に吸った海水が鼻から鼻水となって戻って来ているようで、カニが泡吹いた状態になっている。
後半でようやくダイビングが落ちついて来たのかマスクも落ちつき水が入る事が少なくなったが、彼の最初の緊張感というのもマスクに水を入れた原因ではあるけれども、マスクのサイズが本当はもう
guam808intro10一つ小さいものを上げたかったのだ。

最近はコンタクトを使用している方が相当に多くなって、今や日本のダイビングショップでも度付きマスクの取り扱いは減少しているのではないだろうか。
・・・と思ったらお兄ちゃん。
いつもはコンタクトを使用しているのに、今日はダイビングだから
guam808intro11メガネで来たのだと言う。
反対だよ〜!(笑)

今日はそんな3つのファミリーのみなさんとの楽しいダイビングができました。
次回グアムに来るときには是非ダイバーになってみようね。
コンタクトレンズ付けてね。
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