ちょっと早目の7:30分にホテルロビーに集まってもらい、まずは腹ごしらえのホカホカおにぎりを仕入れに大阪屋に寄ります。
ウーロン茶とセットで仕入れた後、Hanaと軽く遊んでいるともう8:00まで10分前に。
あわてて出発するもまだタンクをピックアップしなくてはならず、出港予定から25分遅れになってしまいました。
それでも他の船にはまだ時間がたっぷりとあるローカルダイバーしか集まっていませんので、楽勝のブルーホール一番乗り。
とは言っても今日は穴に入る必要はないのです。
ボートの上で最終確認してみると、ブルーホールもギャブギャブ2も行かなくてOK。
今回は本当に浅くてきれいで初心者に最適のグアムという絵を前面に出していく方針とのこと。
それでもやはりブルーホールが一番種類豊富に魚を見ることができますし、何が出てくるかわからないという期待感も大きいのです。
少し流れが南から向かってきますが気にせず徐々に深場に降りて行きます。
最初の狙いはシコンハタタテハゼ。
昨晩の打ち合わせで、普通に沖縄など別の地域でも見ることができる種類でも、グアムの場合はちょっと色が違うことがあり、それはグアム周辺でしか見ることができないわけだからそれは見に来る価値があるんじゃないの?ということになりまして、自分としてはかなり珍しく魚でも小物に注目することになったのです。
そうなってくれば、アカハチハゼの頭が黄色くない種類であるとか、フタイロカエルウオでもグアムには3色入っているものと2色のものと両方を同じ魚として分類しているなどの魚が狙いとなるわけです。
そうなるのであればもういっそのことハゼ特集もいいかもねと思ってみたりしたわけです。
先日3匹のシコンハタタテハゼが集まっていたところに着くと、残念ながら今日は一匹だけでしたけれども、次のスパニッシュステップとウェスタンショールで着実に小物をゲット。
ワイド的な写真もヱスターンショール辺りでOKだろうと思っていたのですが、Kカメラマン曰くモンツキカエルウオがまだ満足できてないということでしたので、午後からビーチでガンビーチに行ってみることにまりました。
ボートが帰ってきたのは1:30分過ぎ。
朝早くから潜り始めたものの、何せKカメラマンと潜ると常にぎりぎりになるのです。
以前ブルーホールの穴に入ったときは減圧不要限界超えてるし、今回のブルーホールも穴には入ってませんので減圧はOKですが、潜水時間1時間で上がるときは本当にエア切れになって上がってくるのです。
減圧的には最後の時間を5メートルほどで過ごしているので問題ないですが、「エア切れだから」っていうサインを送ってきたかと思うとスタコラサッサという感じで水面を目指すのです。
スパニッシュステップも一時間越え。
3ダイブ目のウェスターンショールこそ、最大水深10メートルも行かずに潜っているので窒素的には全く問題ないどころか、今までのダイビングの減圧を行っているようなものだし、港に帰る時間をKカメラマンに伝えてあったので40分ほどで上がってきましたが、チャモロビレッジで昼食にありついたのは2:30過ぎであったのです。
ボートでは富士フィルムの新型コンパクトデジカメをテストすることがあってブルーホールのときは自分が手にしていたのですが、何とOリングがプニュッとはみ出ておりまして水滴が内部に・・・。
自分も以前経験がありますが、フジの場合カメラ自体に防水機能がありませんので水没は即アウトとしてもOリングがダブルになっているのです。
一見頼りなさそうな内側の細いOリングがなかなか有効でOリングプニュリっていうくらいでは完全水没にはならないのです。
ですからほとんど使ったことにはならないですが、第一印象は写真というよりも動画撮影を考えたカメラなのかもしれないかなというのが自分の思ったことです。
そこでビーチではKカメラマンと2人だけですから、オリンパスの6020を持っていくことにしました。
人一倍プロフェッショナルなカメラマンですから、その撮影方は大変勉強になり、彼も言ってましたが水中写真っていうのは独学では無理だと思うのです。
誰かがやっていることの物まねから入っていかないととてもじゃないですが、あんな技は気がつかないのです。
そこでまだまだ使いこなしていない6020、特にマクロが使えねえよなどと言っておりましたが、70分も潜っていれば十分じっくりと構えて撮影できるのです。
当然マリンダイビングの紙面を飾る写真は同じ魚でも、Kカメラマンの腕と一眼レフの性能、そしてまだもう一つあるんですが間違いなくもっと凄いのですが、何とデジカメ全盛の時代にKカメラマンはフィルムで撮影しているのです。
何年かぶりに聞きましたよ。
フィルムを巻きあげる音。
36枚しか撮影できない足かせ、撮影した写真をその場で確認できないこと、全てがデジカメ有利と思わせるのですが、どんな高級一眼レフデジカメだろうと不可能なことがあるってご存じでしょうか。
夜空に光る★、本当の★ですけれども、あれをシャッター解放で撮影すると、きれいな★の軌跡が撮れるのですが、デジタルではできないんだそうです。
昔一緒に行って見たインドの星空を思い出しながら語ってくれました。
それではマリンダイビングの予告編です。
たぶん、こんなモンツキカエルウオ、フタイロカエルウオ、ベニツケタテガミカエルウオあたりが載るのではないでしょうか。
ちなみに今日の写真は一切トリミングなどの補正は行っていません。6020の性能のままです。
そしてこちらは自慢のレモンチョウチョウオ。
Kカメラマンが他の被写体と格闘していると、2匹のレモンチョウチョウオを発見。
近づいてみると意外と逃げないので撮影開始。
で、Kカメラマンがこっちを見たので「これこれ」と指さすと2匹は移動開始。
自分ならそれを追いかけないでしょうけれど、それがプロのプロたる所以なのでしょう。
今までワイドを持って撮影していたので、自分がマクロ用のカメラを持っていました。それをチェンジしてくれと言ってからストロボの電源を入れ、絞り・距離などを
セットし始め、追いかけているのです。
もう本日4本目、このダイビングももう40分過ぎているのにここから深場に向かって追いかけていくか・・・。
すみませんが自分は20メートルほどで待機。Kカメラマンの泡を確認して待っていると、レモンチョウチョウオを撮影しながら戻ってきました。
「水深25メートルまで行って、浅場に追い込んで来ました。」
さすがなのです。
でも絶対このレモンチョウチョウオだけはKカメラマンに負けてないと思うのです。
なんでしたら貸しますよ、このレモンチョウチョウオのデータ。(笑)
今夜はチャモロビレッジのナイトマーケット。
当然撮影に向かいます。
ガンビーチから帰るや否やシャワーも浴びずに18:30集合。
まずはダンスショー会場の様子を確認しに行ってみるとちょうどショーがスタート。
ショーの関係者を見つけて舞台の袖から撮影する許可を得ようと見回すと、何とラッキーなことにそこにはパピーがいたのです。
アクアアカデミーが前に入っていたホテルのメンテナンスのマネージャーでお世話になったおじさんです。
彼はタヒチアンで奥さんと一緒にダンスショーチームを率いていましたが、今夜は偶然にも彼のグループがショーを開催しているのです。
もう何してもOKみたいな状態で袖からショーを楽しませてもらいましたが、さすがの内容は他のショーとは比べものになりません。
踊りのレベルも高いし、ショーの運び方もエンターテインメントなのです。
ただ、時計を見たら1時間30分もやっていたのであっという間に8:00なんですけど・・・。
これから夕食とビールが待っているんですけど・・・。
というわけで長い長い、そして水中に4時間もいたという今日が終わりそうなのです。