September 23, 2017

グアムのダイビングショップ物語2160―今日のグアムと、レックスペシャルティの疑問

guam923cormoran2普通のダイビング、通常のエアを詰めたタンクを背負って潜るダイビングが長く行われて来て、そろそろ新規のダイバー獲得が難しくなったようだ。
各地のリゾートではそういう気配はあまりないと思うが都市部のショップやインストラクターの間ではかなりそういう傾向があるのだと思う。
地方のショップなどは世界各地のリゾートに引率して行くツアーを企画して集客できているところもあるだろうが都市部ではやはり簡単ではないと思う。いまどきは海外旅行など一人でも簡単に飛んで行っちゃう人が多くなっている。
ダイバーを増やしてこその収益をあげているダイビング指導団体にしてみればダイビングツアーより確実にスクール(講習)が増えてもらわないとだ。

このような背景でテックダイビングというダイビングが盛り上がり始めている。(とっくにだけど)
グアムに来るダイバーたちも持って来るBCDにバックマウントが増えていることを見ても、コテコテのテックダイビングではないけれどテックっぽい方向に興味が向いているのは確かなようだ。
お蔭でレックダイビングが盛り上がってきているんだと思う。
テックでどこに行く?
今まで見に行くことができなかったレックなんていうのは恰好のテックダイビングの目的なんだと思う。

グアムではまだまだエンリッチドエアを使って潜るくらいしか一般的にはなっていないが、しかしこんな風にタンクの中身をエアから変えるだけで、まるで魔法を使ったみたいに格段にレックを楽しめるようになっている。
アメリカ人たちにとってみればずうっと前からレックは好まれてはいたが、なにせ日本人ダイバーがボートの大半を占めていた時代には誰もレックに行くことに同意なんかしないから、週末の午後から別のボートを仕立ててレックに行っていた。
その回数がかなり増えている。
以前は月一くらいだったのが今では毎週末にどれかのボートがレックスペシャルを行っている。

そんなレックの人気に伴って安全策が計られ、今ではダイビングショップのインストラクターでも普通にボートには乗れない。
一緒に行くダイバーが日本からであってもアドヴァンス以上の資格のコピーを持って初めてボートの確保ができるのだ。
そしてインストラクターたちがレックスペシャルティを売り始めた。
利益をあげるために当たり前のことだ、とは思っているし自分もできれば売りたい。

guam923cormoran3しかし日本から数日間だけレックに潜りに来ているダイバーにとって、一日分が講習に使われることになるのは痛い。見に行くべきところに行かずに講習のためのダイビングに徹しないといけない。
たとえばこのようにラインを引っ張って泳いで行き、最悪迷子になりそうになってもこのラインを辿ってくれば元の入口に帰って来ることができるのだ。
自分もエンジンオープニングの奥深いところだとか、真っ暗で来た方向がわからなくなる状況には絶対に欲しい器材だし、使い方は知っておくべきであることは間違いない。

ところがだ。
このラインが張られたところを他のダイバーは通れなくなっていないか。
我々が中から出て来ようとすると、どこから来たんだお前ら。ラインの邪魔だよ。俺たち講習中なんだぞ!っていう目で睨むけどね、逆にこのラインが邪魔だよ。
同じところに同じように全員でラインを張ることないんじゃないの?
そもそもレックでやらなくてもいいんじゃないの?
水中という浮遊する環境で如何にこんがらずにラインを引っ張って行くかっていう練習でしょ。水深30mで一人一人がラインを張り終えるまで他のダイバーが待っているというシーンを見たけど、安全なのそれ?
深度なんかプールでもいいんじゃないのか。
レックダイビングを楽しんでる他のダイバーの邪魔までして堂々とやるものだろうか。

このまま行けば今度はレックスペシャルティを持っていないと参加できないなんて話が出て来たりもするんだろうなあ。
でもね、ずうっと前からレックダイビングを楽しんでるダイバーが大勢いる。
トラックなんか全てのダイバーがそうだよね。
そこにレックスペシャルティっていうものを持ち込んだのは絶対に後だよ。
安全にレックダイビングを楽しむ術を知っていないとできないことだと思うし、だからこそガイドを付けて船内を案内してもらってダイビングしてるんだ。
ボートだけ出してガイドを付けないで潜らせるのは自由だけど、だからこそこういうラインを張ることが一人一人に必要になるんだろうけど、船内中にラインが何本もある方が危険だよ。

guam923cormoran1ダイビングを自由に自分たちだけで行うためのダイバーライセンスカードだけど、レックに関してはガイドを付けるべきじゃないのか?
レック内の案内だけではなく、そのレックの時代的背景やレックの歴史。それを説明しながらレックダイビングを楽しむ。
その方が絶対楽しいに違いない。

とにかくレックダイビングを楽しんでる我々を白い目で見るのは止めてくれ。
そしてラインが邪魔だよ。
ラインを使うということは他のダイバーはそうそう通らないところのはずだ。唯一進入する自分たちの命綱のはずだと思う。
普通に誰もが通るところにラインは要らないはずだよ。


Posted by aquaacademy at 15:51│Comments(0)