November 20, 2017

グアムのダイビングショップ物語2197―今日のグアムと、記録から消えてる?天山

guam1120val1944年6月19日、652空の第2航空戦隊第2次攻撃隊について書いた。
グアムに沈んでいる九九式艦上爆撃機(バルボンバー)22型について調べていくと、グアムのアプラハーバー内に沈んでいるこの機がいつどのようにして沈むことになったのかが最も気になる。
わかることならこの機に搭乗していた乗組員のお名前が知りたいと思い調べているわけだ。
そうすると、記録上に残されていない小さな空戦がこのグアム上空であったとしない限り、1944年6月19ー20日に行われたマリアナ沖海戦の第2次攻撃隊・宮内大尉率いる27機の内の1機であるとしか思えない。

グアムの博物館に展示されている九九式艦上爆撃機の機体後部について、いまだに水中の機体前部とセットで同じ機体であるという考えは捨て去ってはいないが、博物館はそんな考えを断ち切るように新たにエンジン部分をどこから手に入れたのか機体後部の前に設置して展示している。
まだそのエンジンが三菱製の金星エンジンであるかどうかは未確認だが、その九九式艦上爆撃機はタロフォフォの山中で発見されたとされている。
またそれは地元住民に6月19日にその辺りに不時着した様子を目撃されているということになっている。

あの作戦中に撃墜されたとされる九九式艦上爆撃機が9機となっている。
どの機が撃墜されたのかは記録が残っており、機体番号で言うと・・・。
321-221
321-222
321-223
321-227
321-229 以上空母「隼鷹」搭載機。
322-215
322-233
322-234
322-236 以上空母「飛鷹」搭載機。
となり、水中に残る機体はこの中の1機ということになると思う。
タロフォフォの機体もどれかとなるのだろう。
機体番号は推測によるものであり彗星や天山の番号は不明である。
零戦については艦爆隊ではないので、おそらく後の数字の一桁目が1となるのではないかと想像する。

このように色々な方が調べたものを参考にさせていただいている部分も多いのだが、どれ一つも自分の知っているものと数字が合わないものがある。
それは意図的なものなのか?
隠しておきたい何かがあるのか・・・?
それは艦上攻撃機・天山の数である。

零戦については2機編隊もあるがほぼ4機編隊で小隊をつくっていて1番機が小隊長である。
艦爆隊は全てが3機編隊の9つの小隊となっている。
艦爆隊でも彗星隊については2機・3機の編隊となっているが、指揮官の阿部大尉は唯一3機の編隊を組み、その1番機に搭乗しているが他の小隊は2機編隊である。
日本海軍では3機で編隊を組んでいることが多かったと思うが、アメリカが零戦とは1機で戦うなという作戦になり2機編隊で突っ込んで来ることになってきたための対応策であるのか、偶数の4機または2機で小隊を作っているのかもしれない。
九九式艦上爆撃機はこの当時になると性能は他と比べて著しく劣っているので昔ながらの3機編隊。
彗星は戦闘機の援護がなくても突っ込めるスピードがあるので偶数の編隊なのか。

その考えでいけば天山もスピードはある程度性能があるので偶数編隊となるはずで、2機ペアが2組の4機で小隊をつくっていることで違和感はないのであるが、誰も第2次攻撃隊で参加した天山を4機であるとしている方がいない。
零戦20+艦爆27+天山3=50機という切りが良い数字がよかったのか多くが天山は3機とされている。
まれに2機というものもあるようだが、実は天山4機の内2機が本来の艦上攻撃機としての使われ方で魚雷または爆弾を装着していた。
しかし2機の天山はそれらの装備を最初から付けず身軽なまま空母「龍鳳」から飛び立っている。

一つ考えられる理由に龍鳳の飛行甲板が特に短く、たとえば九九式艦上爆撃機では発艦できない。
発艦するためには風がある程度吹いて艦のスピードも速くて飛行甲板の短さを補わなくてはならないということがあるが、他の2機は爆装したまま発艦しているわけだ。
250m滑走に使えて艦の速力も34ノットだった第1航空戦隊に比べて、商船を改造した空母の飛行甲板が215mという長さなのと速力25ノットの第2航空戦隊の差は大きかったのである。

ではその丸腰の目的とは?
触接という役割で敵に張り付き、その位置などの詳細を知らせてくるものであるらしいのだが、なぜ天山がという疑問が残る。
そしてその天山4番機は触接の役割を担っていた機であり、ロタ島に帰着している記録なのである。
不時着ではなく帰着であり、今もそのエンジンとプロペラが残されているわけだ。

3機が出撃し3機ともが撃墜されているとされる天山。
無事に帰着している天山の存在は知られるべきではないものなのだろうか。



Posted by aquaacademy at 12:51│Comments(0)