April 27, 2010
魂を交換するマオリの人たちとの思い出-NZ02
NZは、地球上の広大な土地の中で最後に発見された、最も若い国と言われています。マオリは、ヨーロッパの人が移住するまでの、1000年以上前にポリネシア諸島の「ハワイキ」という島から入植してきた先住者と言われています。NZでは、マオリの伝統や思想などが尊重され、また多様な民族で構成されているので、NZでは人種差別もないそうです。
今回、キウイフルーツというテーマのツアーなので、キウイフルーツの農家さんでもあるマオリの方が住む島に訪れ、交流会をしていただくことができました。一般の観光ツアーではできない体験ができ、忘れられない一夜を過ごすことができました。
マオリの社会では、共有の「広場」が大切にされ、集会所や食堂で催しが行われるそうです。村の入り口から、私たちのグループを、島民のグループに紹介するため、仲介役のおばあさんに導かれて広場の中に進みます。そして各グループの代表がスピーチをし、グループごとに歌をうたいました。お互いにココロを込めていることが伝わってとても厳かなセレモニーだと感じました。
その後は、島民の人と私たちは、一人ずつ「ホンギ」という挨拶をしました。これはお互いの鼻を押しあてるのですが、これによって魂と魂が体に入り、家族同様の絆が結ばれた意味になります。
私は、鼻が低いので、子どもたちと勢いよくホンギをすると、おでこをゴッツンコしてしまいました。人懐っこい子どもたちもかわいらしいのですが、お年寄りはホンギがさすがにスムーズです。
どのお年寄りも、私の手をやさしくとって、温かく柔らかい笑顔で,愛おしむように見つめてくださり、「Kia ora(ようこそ、とか、こんにちは、の意味)」と言ってホンギをすると、言葉では表現できない温かいもので心身すべてを包み込まれたような感覚になり、私は目頭が熱くなってきました。(オバさんになると涙腺が弱くなって困ります)。単なる形式ではなく、ホンギの「魂の交換」というものを肌で感じられた気がしました。
たびたびスピーチの中でも「もう家族同様なのだから・・・」という言葉が聞かれ、うれしさと同時に重みも感じました。観光的なパフォーマンスでされているというわけではなく、キウイフルーツつながりとその信頼関係があってこその、私たちを受け入れてくださったマオリの人たち、そして交流会をサポートしてくださった方方々に感謝、感謝です。
この後は、一緒にお食事をいただいたり、子どもたちがマオリの伝統的な踊りを踊ってくださったり・・・。ハンギというマオリの伝統食である蒸し焼き料理については、また次回書きますが、とてもおいしいくいただきました。子どもたちは学校のカリキュラムで、マオリ語や踊りも習ったりしているとか。最後はみんなで踊ったりお喋りしたり・・・、賑やかに過ごしました。「あー、楽しかったー」と思いながら集会所を出て、見上げた夜空に輝く、南十字星と天の河の美しさも忘れられません。