第24話「決着イッシュリーグ!ピカチュウ対ルカリオ!!」
脚本:藤田伸三/絵コンテ・演出:浅田裕二/作画監督:岩根雅明
結末は大方の予想通り……
しかし岩根作画は今年も絶好調大炸裂!!!
(※今回は画像大量なので要注意です!)
イッシュリーグ編終了!!
いろいろ大人の事情もあったのか、決して充分だったとは言い難いラストでしたが、最後の最後に岩根雅明さんの神作画回が来てくれたので個人的には大満足でした!!!
今回はひたすら岩根さんの作画を見ていこうと思います(笑)
これは毎回思うんですが、岩根さんの作画は動画で見てこそ本当に映える作画なので、静止画しか貼れないブログ媒体での紹介はかゆいところに手が届かず、本当にもどかしくてしょうがないのです!!
細かい動かし方の妙なんかも紹介したいのですが、画像を貼るだけではどうしてもお伝えしにくい部分もあるので、そういうところは泣く泣く省略しています。
できればぜひアニメを録画して、停止したりコマ送りしたりしながら堪能してほしい!
しかし静止画でもその魅力が伝わる部分も充分にあるので、本記事では主にそういったところを紹介していこうと思います!!
さて、今回もアバンから良作画が連発でした!!
岩根さんの作画は様々な特徴がありますが、そのひとつは「アップと引きの使い分け」!!
まずはサトシの顔のアップから入り……



徐々にカメラを引いていくと……
今度はツタージャの顔のアップに!

そこから更にカメラは引いていき……


出撃!!再びアップになります。


ひとつのカットでここまでアップと引きを使い分けるとは!のっけから魅せてくれます!!
しかもこのカットからOPに入っていくんですから、そりゃー痺れますよ!!
そしてOPが終わってAパート突入!
ここでも1カット目からぐりぐり動いています!!
まずはアバンの続きからのツタージャがとびかかるカット。

ツタージャの顔のアップを境に、

カメラの向きが変わり……

カメラはルカリオの方へ!


臨戦態勢のルカリオ!
このカットだけでスピード感と緊迫感がひしひしと伝わってきます!!
ルカリオのはっけい!!
ここでもアップと引きの使い分け、そしてスピードの緩急の付け方が効いています!




ベル「うわ、強烈!今のはっけい、リオルのときよりすごくない?」
そりゃーそうでしょう!これぞまさに作画力の違いですよ!!w
レイアウトも素晴らしい!

そしてつるのムチのラッシュ!
ここでは数枚の蔓の作画を繰り返し用いています。少ない作画枚数でも1枚1枚の原画にこだわり、それらをリピートさせることでスピード感を表現!

作画枚数の厳しいポケモンならではの技法だと思います。
つるのムチを受け止めるルカリオ。ここの動かし方も凄い!

グッと引っ張り……

上へ持ち上げて、

次の動作へ移るときにすかさず顔のアップ!

一気に後ろに回り……


今度はのけぞり……

ツタージャを地面に……

たたきつける!!!

ここは土煙のエフェクトも凄い!
ポケモンのわざのエフェクトは大分CGに移行していますけど、岩根さんの回はこういう土煙など、手描きで描かれている部分も多々あります。
こういう煙の影の付け方&動かし方なんかはまだまだCGでは表現できない領域ですね。
このシーンの岩の破片も同様。
岩根さんの煙エフェクトはDP中期辺りから(影の付け方など)格段にクオリティアップしたんですが、最近は岩の破片にも凝ってるみたいですね。

続いてピカチュウのでんこうせっかのラッシュ!
岩根さんの作画のスピード感が存分に発揮されるシチュエーションです!!

ルカリオに命中してから、

一気に奥に突き抜けることでそのパワーを表現!

ここでも土煙の動きが勢いを強調しています!!

更にダメ押しでピカチュウが反動で戻ってくる描写もプラス!

威力40のわざとは思えない迫力ですねw
そしてわざを受けて踏みとどまるルカリオの動作も、煙とともにかっこよく描写!



続いて間髪入れず2発目のでんこうせっか!!

高速でルカリオに向かうピカチュウ。

ルカリオも超スピードで避けます。

ここで面白いのが、一旦ピカチュウの動作が止まること。
数コマ静止した状態になります。

そこからエネルギーがブーストし、

更なるスピードで方向転換!!

この「数コマ溜める」という、「溜めの描写」が凄い!
もちろん現実の物理法則からしたらありえないことなんですが、そこをあえて無視して映像の迫力を出そうというのがいわゆる「ケレンミ」というやつですね!
リアル系の作品ならともかく、ポケモンはこういう演出が存分に活きる作品だと思います。
この「溜めの描写」、一見簡単なことのように見えますが、本当にタイミングの掴める人でないと動きがギクシャクしてしまいます。気持ちの良い動かし方を熟知している岩根さんならではの芸当!!
そして上のコマの直後がこのルカリオに襲いかかるカット!

ルカリオの表情と影の付け方で、ピカチュウの攻撃の勢いが伝わってきます!

再び画面の奥に突き抜ける!!

煙が舞う!!!

更に驚くべきは「2発目のでんこうせっか開始」からここまで時間にして4秒未満ということ!
恐るべき、岩根作画のスピード感!!
3発目のでんこうせっかは1枚の止め絵。しかしこれだけでも凄まじい迫力!!

ポケモンだけでなくトレーナーの動作にも気合が入ってます!!
中割り(止め絵ではなく連続した動きの中の1枚)にはちょっぴりレンズを歪ませたコテツの顔!

そして岩根さんが多用するお化け作画も!

この指の太い線も良い!

※「お化け作画」についてはこの辺を参照!
animator interviewうつのみやさとる(3)
http://www.style.fm/as/01_talk/utsunomiya03.shtml
作画@wiki-作画用語
http://www18.atwiki.jp/sakuga/pages/28.html#zougo
(「お化け」でページ内検索した方が良いかもです)
よーするに「動作の一部分に残像みたいなものをきっちり描くことで動きのスピード感とかダイナミックさを表現する」というものです。
静止画1枚だけ抜き出してみると作画崩壊みたいに見えますけど、れっきとしたひとつの技法ですね!
「動画で見た方が映える」というのはそういう意味でもありますw
更に大胆なお化けの使い方も!
ピカチュウのアイアンテールを避けて攻撃に移るルカリオのシーン。


後ろに避けて一旦ジャンプするという動作が加わってるんですが、


↓ここにも思い切ったお化け作画が!

ジャンプするルカリオが一本の黒い影で表現されてます。
静止画で見るとやはり手抜きのように見えてしまうんですが、実際に動画で見るとこの作画の意味がわかると思います。
あえて省略するからこそ生まれるスピード感なのです!
この表現効果を計算して「あえて省略できる」という辺り、さすがプロのアニメーターの仕事ですね。
そして岩根さんが凄いのは、キャラの魅力を活かすためには必要以上の動作を加えることも厭わないという点。
どういうことかというと、そもそもこのジャンプするという動作自体、脚本的には入れなくても別に問題ないはずなんです。
攻撃を避けるだけなら、ジャンプなんてさせなくてもただ後ろにズレていくだけで充分ですからね。
その直後のシーンも同様。コテツがルカリオに「ジャンプ!」と命令しますが、





あえて一回転させてからジャンプに移っています。(ここでもお化け作画が!)

これは脚本に指定されているから描いているのではなく、あくまでルカリオの身のこなしの軽さを表現するための動作でしょう。
こういう細やかな動きにまで力を入れているのが岩根作画!!(もちろんコンテの浅田裕二さんの力も大きいと思います!)
スピード感溢れる動きが続いたあと、今度は一転してスローモーションになります!

この緩急の付け方が実に上手い!!
ルカリオがピカチュウに手を置くカットは素早く、


そしてここで一瞬動作が静止し、

一気にエネルギー放出!!

「よく動く」というだけなら作画枚数を増やすだけで簡単にできますが(いやそれもまた別の意味で難しいんですけど)、いくらよく動いていても、それが同じペースで続くのでは見ている側もダレてくるというもの。
溜めるべきところは溜め、動かすべきところは動かす。
視聴のテンションを保たせるにはこれが重要だと思います。
ディズニーを始めとするアメリカアニメは1秒間に24コマのフルアニメですが、日本のアニメは基本的に1秒8コマのリミテッドアニメです。
だからと言ってそのまま動きの密度を1/3に圧縮するのではなく、「溜め」の部分を上手く使って動作に緩急をつける。これがリミテッドアニメという土壌だからこそ生まれた、日本のアニメ作画の大きな特徴だと思います。
岩根さんはまさにリミテッドアニメならではの動かし方を体現していると言えますね。
見どころはまだまだ続きますw
ルカリオのはどうだん!ここでもアップと引きの使い分けが冴えます。





対するピカチュウのエレキボール!
ここの火花の作画は手描きっぽいですね。

両者のパワーがぶつかり合い、またも激しい土煙!!

このスライディングしながら倒れるときに生じる煙エフェクトも凝ってます。

どうでもいいんですが、こういう光の当て方は出崎演出を彷彿とさせますねw
ポケモンはハーモニー作画(劇画っぽい一枚絵。今回のラストにも)も多用されてますし、浅田さんが影響受けてるんですかね。
コテツが「ともえなげ」を指示!
ここにもお化け作画が。



それに応えるルカリオ。
ここでもアップの作画を境にカットを切り替えが!


ピカチュウを捕まえてスイング。半回転ほどしたところで、

ルカリオのアップに。


そこから全景が映し出され、

ルカリオは降下、ピカチュウは投げ飛ばされる!!


はー上手すぎる(感嘆
尻尾を使い無事着地するピカチュウ。ここのルカリオの一枚絵もキマってますねー

そこから更にアイアンテール対決!
相変わらずかっこいい演出のまねっこから……

かっこいいポーズを決めてジャンプするルカリオ!


そして渾身の力をこめてアイアンテールを繰り出します!!
一枚絵でもかっこいいこれらの作画がすべて中割り!!




ぶつかり合う尻尾と尻尾!!!

最後は再びエレキボールVSはどうだん。ピカチュウ善戦するもここでノックアウト。

白熱の準決勝、惜しくもサトシの敗北で終了してしまいました。
いやー実に見応えのあるバトルでした。
岩根さんの作画、ますます進化してるんじゃないですか?今まで以上のスピード感だったと思います。
リーグ戦自体は不完全燃焼だったけど、こんなすごいもの見せられたら満足するしかないでしょうw
……え?これでまだAパートなの?
ここまででも普段よりかなり長くなってしまったのに、Bパートどうしましょうか……
まあせっかくだしこのまま最後まで行っちゃいましょう()
ここからはそんなに長くならないと思うのでもう少しお付き合いください。
それだけ見どころの多い回だったのですよ……
準決勝、コテツVSバージル。

相変わらず一枚絵でもかっこいいルカリオさん。影の濃さがやっぱり岩根さんですねー
対するバージル。ポケモンを出す所作もキマってますw

残り1VS3の逆境でも諦めないルカリオ(とくせいは「ふくつのこころ」ですかね?)。


再び一枚絵でビシッとキメます!!
しかし逆転の策の浮かばないコテツ。この口だけの作画も実に岩根さんらしいw

しかし動きの大袈裟さではバージルが上回っていた!
よってバージルの勝利(何
そして迎えた決勝戦!
怪獣っぽさ溢れるクリムガンの作画に対し、


果敢に立ち向かうイーブイ!

最後のキメわざは「きりふだ」!
ゲームでは残りPPが少なくなるほど威力の上がるわざでしたが、初披露となるアニメでは……


文字通り、切り「札」でしたw そんなわざだったのか……


これにはさすがのクリムガンさんもびっくり顔面クリムガン。
結局バージルの優勝でイッシュリーグは閉幕。
はー……これで終わりか……
正直今回の記事は岩根さんの作画を追うことに精一杯で、内容まで触れる余裕はありませんでしたw
まあやっぱり駆け足過ぎて物足りない部分もありますが、良くも悪くもポケモンらしい終わり方かなーと。
特に尺が足りない中、きちんとラストでサトシに戦いを振り返らせたのは良かったです。



どう考えても厳しすぎる制約の中、脚本の藤田さんもきちんとまとめ上げてくれたと思います。
次のシリーズにも期待……!!(もちろん岩根さんの作画も

安定のひとり原画テロップ。いやー毎回素晴らしいです。

次週からスタートするエピソードNにも触れておきたいところですが、さすがに長くなりすぎたので割愛。

来週を楽しみに待ちましょう。それでは!!
いろいろ大人の事情もあったのか、決して充分だったとは言い難いラストでしたが、最後の最後に岩根雅明さんの神作画回が来てくれたので個人的には大満足でした!!!
今回はひたすら岩根さんの作画を見ていこうと思います(笑)
これは毎回思うんですが、岩根さんの作画は動画で見てこそ本当に映える作画なので、静止画しか貼れないブログ媒体での紹介はかゆいところに手が届かず、本当にもどかしくてしょうがないのです!!
細かい動かし方の妙なんかも紹介したいのですが、画像を貼るだけではどうしてもお伝えしにくい部分もあるので、そういうところは泣く泣く省略しています。
できればぜひアニメを録画して、停止したりコマ送りしたりしながら堪能してほしい!
しかし静止画でもその魅力が伝わる部分も充分にあるので、本記事では主にそういったところを紹介していこうと思います!!
さて、今回もアバンから良作画が連発でした!!
岩根さんの作画は様々な特徴がありますが、そのひとつは「アップと引きの使い分け」!!
まずはサトシの顔のアップから入り……



徐々にカメラを引いていくと……
今度はツタージャの顔のアップに!

そこから更にカメラは引いていき……


出撃!!再びアップになります。


ひとつのカットでここまでアップと引きを使い分けるとは!のっけから魅せてくれます!!
しかもこのカットからOPに入っていくんですから、そりゃー痺れますよ!!
そしてOPが終わってAパート突入!
ここでも1カット目からぐりぐり動いています!!
まずはアバンの続きからのツタージャがとびかかるカット。

ツタージャの顔のアップを境に、

カメラの向きが変わり……

カメラはルカリオの方へ!


臨戦態勢のルカリオ!
このカットだけでスピード感と緊迫感がひしひしと伝わってきます!!
ルカリオのはっけい!!
ここでもアップと引きの使い分け、そしてスピードの緩急の付け方が効いています!




ベル「うわ、強烈!今のはっけい、リオルのときよりすごくない?」
そりゃーそうでしょう!これぞまさに作画力の違いですよ!!w
レイアウトも素晴らしい!

そしてつるのムチのラッシュ!
ここでは数枚の蔓の作画を繰り返し用いています。少ない作画枚数でも1枚1枚の原画にこだわり、それらをリピートさせることでスピード感を表現!

作画枚数の厳しいポケモンならではの技法だと思います。
つるのムチを受け止めるルカリオ。ここの動かし方も凄い!

グッと引っ張り……

上へ持ち上げて、

次の動作へ移るときにすかさず顔のアップ!

一気に後ろに回り……


今度はのけぞり……

ツタージャを地面に……

たたきつける!!!

ここは土煙のエフェクトも凄い!
ポケモンのわざのエフェクトは大分CGに移行していますけど、岩根さんの回はこういう土煙など、手描きで描かれている部分も多々あります。
こういう煙の影の付け方&動かし方なんかはまだまだCGでは表現できない領域ですね。
このシーンの岩の破片も同様。
岩根さんの煙エフェクトはDP中期辺りから(影の付け方など)格段にクオリティアップしたんですが、最近は岩の破片にも凝ってるみたいですね。

続いてピカチュウのでんこうせっかのラッシュ!
岩根さんの作画のスピード感が存分に発揮されるシチュエーションです!!

ルカリオに命中してから、

一気に奥に突き抜けることでそのパワーを表現!

ここでも土煙の動きが勢いを強調しています!!

更にダメ押しでピカチュウが反動で戻ってくる描写もプラス!

威力40のわざとは思えない迫力ですねw
そしてわざを受けて踏みとどまるルカリオの動作も、煙とともにかっこよく描写!



続いて間髪入れず2発目のでんこうせっか!!

高速でルカリオに向かうピカチュウ。

ルカリオも超スピードで避けます。

ここで面白いのが、一旦ピカチュウの動作が止まること。
数コマ静止した状態になります。

そこからエネルギーがブーストし、

更なるスピードで方向転換!!

この「数コマ溜める」という、「溜めの描写」が凄い!
もちろん現実の物理法則からしたらありえないことなんですが、そこをあえて無視して映像の迫力を出そうというのがいわゆる「ケレンミ」というやつですね!
リアル系の作品ならともかく、ポケモンはこういう演出が存分に活きる作品だと思います。
この「溜めの描写」、一見簡単なことのように見えますが、本当にタイミングの掴める人でないと動きがギクシャクしてしまいます。気持ちの良い動かし方を熟知している岩根さんならではの芸当!!
そして上のコマの直後がこのルカリオに襲いかかるカット!

ルカリオの表情と影の付け方で、ピカチュウの攻撃の勢いが伝わってきます!

再び画面の奥に突き抜ける!!

煙が舞う!!!

更に驚くべきは「2発目のでんこうせっか開始」からここまで時間にして4秒未満ということ!
恐るべき、岩根作画のスピード感!!
3発目のでんこうせっかは1枚の止め絵。しかしこれだけでも凄まじい迫力!!

ポケモンだけでなくトレーナーの動作にも気合が入ってます!!
中割り(止め絵ではなく連続した動きの中の1枚)にはちょっぴりレンズを歪ませたコテツの顔!

そして岩根さんが多用するお化け作画も!

この指の太い線も良い!

※「お化け作画」についてはこの辺を参照!
animator interviewうつのみやさとる(3)
http://www.style.fm/as/01_talk/utsunomiya03.shtml
作画@wiki-作画用語
http://www18.atwiki.jp/sakuga/pages/28.html#zougo
(「お化け」でページ内検索した方が良いかもです)
よーするに「動作の一部分に残像みたいなものをきっちり描くことで動きのスピード感とかダイナミックさを表現する」というものです。
静止画1枚だけ抜き出してみると作画崩壊みたいに見えますけど、れっきとしたひとつの技法ですね!
「動画で見た方が映える」というのはそういう意味でもありますw
更に大胆なお化けの使い方も!
ピカチュウのアイアンテールを避けて攻撃に移るルカリオのシーン。


後ろに避けて一旦ジャンプするという動作が加わってるんですが、


↓ここにも思い切ったお化け作画が!


ジャンプするルカリオが一本の黒い影で表現されてます。
静止画で見るとやはり手抜きのように見えてしまうんですが、実際に動画で見るとこの作画の意味がわかると思います。
あえて省略するからこそ生まれるスピード感なのです!
この表現効果を計算して「あえて省略できる」という辺り、さすがプロのアニメーターの仕事ですね。
そして岩根さんが凄いのは、キャラの魅力を活かすためには必要以上の動作を加えることも厭わないという点。
どういうことかというと、そもそもこのジャンプするという動作自体、脚本的には入れなくても別に問題ないはずなんです。
攻撃を避けるだけなら、ジャンプなんてさせなくてもただ後ろにズレていくだけで充分ですからね。
その直後のシーンも同様。コテツがルカリオに「ジャンプ!」と命令しますが、





あえて一回転させてからジャンプに移っています。(ここでもお化け作画が!)

これは脚本に指定されているから描いているのではなく、あくまでルカリオの身のこなしの軽さを表現するための動作でしょう。
こういう細やかな動きにまで力を入れているのが岩根作画!!(もちろんコンテの浅田裕二さんの力も大きいと思います!)
スピード感溢れる動きが続いたあと、今度は一転してスローモーションになります!

この緩急の付け方が実に上手い!!
ルカリオがピカチュウに手を置くカットは素早く、


そしてここで一瞬動作が静止し、

一気にエネルギー放出!!

「よく動く」というだけなら作画枚数を増やすだけで簡単にできますが(いやそれもまた別の意味で難しいんですけど)、いくらよく動いていても、それが同じペースで続くのでは見ている側もダレてくるというもの。
溜めるべきところは溜め、動かすべきところは動かす。
視聴のテンションを保たせるにはこれが重要だと思います。
ディズニーを始めとするアメリカアニメは1秒間に24コマのフルアニメですが、日本のアニメは基本的に1秒8コマのリミテッドアニメです。
だからと言ってそのまま動きの密度を1/3に圧縮するのではなく、「溜め」の部分を上手く使って動作に緩急をつける。これがリミテッドアニメという土壌だからこそ生まれた、日本のアニメ作画の大きな特徴だと思います。
岩根さんはまさにリミテッドアニメならではの動かし方を体現していると言えますね。
見どころはまだまだ続きますw
ルカリオのはどうだん!ここでもアップと引きの使い分けが冴えます。





対するピカチュウのエレキボール!
ここの火花の作画は手描きっぽいですね。

両者のパワーがぶつかり合い、またも激しい土煙!!

このスライディングしながら倒れるときに生じる煙エフェクトも凝ってます。

どうでもいいんですが、こういう光の当て方は出崎演出を彷彿とさせますねw
ポケモンはハーモニー作画(劇画っぽい一枚絵。今回のラストにも)も多用されてますし、浅田さんが影響受けてるんですかね。
コテツが「ともえなげ」を指示!
ここにもお化け作画が。



それに応えるルカリオ。
ここでもアップの作画を境にカットを切り替えが!


ピカチュウを捕まえてスイング。半回転ほどしたところで、

ルカリオのアップに。


そこから全景が映し出され、

ルカリオは降下、ピカチュウは投げ飛ばされる!!


はー上手すぎる(感嘆
尻尾を使い無事着地するピカチュウ。ここのルカリオの一枚絵もキマってますねー

そこから更にアイアンテール対決!
相変わらずかっこいい演出のまねっこから……

かっこいいポーズを決めてジャンプするルカリオ!


そして渾身の力をこめてアイアンテールを繰り出します!!
一枚絵でもかっこいいこれらの作画がすべて中割り!!




ぶつかり合う尻尾と尻尾!!!

最後は再びエレキボールVSはどうだん。ピカチュウ善戦するもここでノックアウト。

白熱の準決勝、惜しくもサトシの敗北で終了してしまいました。
いやー実に見応えのあるバトルでした。
岩根さんの作画、ますます進化してるんじゃないですか?今まで以上のスピード感だったと思います。
リーグ戦自体は不完全燃焼だったけど、こんなすごいもの見せられたら満足するしかないでしょうw
……え?これでまだAパートなの?
ここまででも普段よりかなり長くなってしまったのに、Bパートどうしましょうか……
まあせっかくだしこのまま最後まで行っちゃいましょう()
ここからはそんなに長くならないと思うのでもう少しお付き合いください。
それだけ見どころの多い回だったのですよ……
準決勝、コテツVSバージル。

相変わらず一枚絵でもかっこいいルカリオさん。影の濃さがやっぱり岩根さんですねー
対するバージル。ポケモンを出す所作もキマってますw

残り1VS3の逆境でも諦めないルカリオ(とくせいは「ふくつのこころ」ですかね?)。


再び一枚絵でビシッとキメます!!
しかし逆転の策の浮かばないコテツ。この口だけの作画も実に岩根さんらしいw

しかし動きの大袈裟さではバージルが上回っていた!

よってバージルの勝利(何
そして迎えた決勝戦!
怪獣っぽさ溢れるクリムガンの作画に対し、


果敢に立ち向かうイーブイ!

最後のキメわざは「きりふだ」!
ゲームでは残りPPが少なくなるほど威力の上がるわざでしたが、初披露となるアニメでは……


文字通り、切り「札」でしたw そんなわざだったのか……


これにはさすがのクリムガンさんもびっくり顔面クリムガン。
結局バージルの優勝でイッシュリーグは閉幕。
はー……これで終わりか……
正直今回の記事は岩根さんの作画を追うことに精一杯で、内容まで触れる余裕はありませんでしたw
まあやっぱり駆け足過ぎて物足りない部分もありますが、良くも悪くもポケモンらしい終わり方かなーと。
特に尺が足りない中、きちんとラストでサトシに戦いを振り返らせたのは良かったです。



どう考えても厳しすぎる制約の中、脚本の藤田さんもきちんとまとめ上げてくれたと思います。
次のシリーズにも期待……!!(もちろん岩根さんの作画も

安定のひとり原画テロップ。いやー毎回素晴らしいです。

次週からスタートするエピソードNにも触れておきたいところですが、さすがに長くなりすぎたので割愛。

来週を楽しみに待ちましょう。それでは!!
