2017年10月17日

能に親しむ会終わった〜 そしてまた始まり

先日、無事、年最大のイベントが終わった

今年も5回目にしてまたまた初の試みが多くて
毎度のように、
常に改革、常に向上。
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結果、月が出て、虫が鳴き、
厳かな暗闇が古民家を包む中、
とても素晴らしい会ができたと思っています。

・・・・第一部の生徒さんの発表会、
これは4回目となりますが、
生徒さん方の、成長具合に驚愕
能の鑑賞が趣味という方々の感想でも
「子どもたちの眼差しがすばらしい」
「謡っている子供たちの目線の強さ」
「子供たちの心からの謡の声が心に響き・・・」
などなど沢山の感想を頂きました。

あるシーンが思い起こされます。
筑波山麓のある公立小学校で、
高梨先生が能楽の授業をすることになったとき、
その打ち合わせ時に、
その学校の校長と、6年生の担任が、
(能楽を体験することにはなっていますが)
「うちの子供たちは、 田舎の子たちで
 素養もないので
 きちんとできるかわかりませんが・・・」と発言。
高梨先生が 激怒しました。
”田舎だから””素養がない”???
そんなことは関係ありません!!と。
自らが教える生徒児童たちをそんな風に言うとは!と。
どうして、
私たちが毎日一生懸命指導している、
個性はあっても、素晴らしい子たちです、
どうぞよろしくお願いいたします。と言えないのか。と。

私も傍で聞いていて、腹が立ったので、
先生がおっしゃってくれて、すっきりしました。(( ´艸`))

そして、授業しっかりと出来ました♪ 
なんだ!田舎だから素養がないって!
素養がないのは、子供たちにそれを与える大人がいないから。
場所など関係ありません。

・・・なんてことがあったなぁ・・・

さて、DPP_3324







生徒さんたちは定員Max15名います。
山麓の子供たちもいれば、
学園都市から通ってくださってる方もいますし、
近隣の他市からの方、
県外から通ってくださっている方もいます。
それぞれ、
すばらしい発表を見せてくれました。
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3年目、4年目の子たちは、もう誇りを持ってますね。
自信に満ちた表情で、舞台に上がります。
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そして、第二部。
今年は、長男が、高梨先生の相手役として、
初めてプロの舞台に上がらせて頂きました。
重要無形文化財の先生と相対する役を演じられるとは、
これは、なかなかできないことで、
中学生でこんな経験ができるのは、
本当にラッキーなことと思います。
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先生方に着付けをしていただき、
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牛若丸に。( ´艸`)

この装束も本物です。
普通は触ることも許されません。
(私たち裏方スタッフは、
この装束を入れた風呂敷を持つことさえ許されません。
能楽師の先生方のみが、それをします。)

‥‥よだれとか垂らさないでよって
息子に言っときました。( ´艸`)
(垂らさねーよ と言われました。)

ずっと稽古を観てきました。
最初の謡で躓きました。
思うように謡えず、1時間以上号泣したくらい。
(普段そう泣く子ではないのし、
吠えるように泣いたので私もびっくり)
私的には、そこから彼のスイッチが入ったなと思いましたが
先日の新聞のインタビューで
本人も、そう言ってたので、やはりというところ。

立ち位置はもちろん、
立ち姿、構え、短刀の振り方、構え方、
一つ一つ確認しながら、
覚え、身体に刷り込んできました。
謡いもあり、そことのバランス、
そして、何しろ弁慶役の先生との呼吸を合わせること。
視線。表情(能は基本キッとした表情のまま。)
今回は、素面の演目なので、表情も大切。
(子方は面付けないか。笑)
ずっと稽古してきて、
完璧だ というところまでできていたので、
舞台上の舞、動きについては全く心配せず。

が、別の心配事がただ一つ。
それは、”声変り”(-_-;)
長男は、牛若の謡を、ボーイソプラノで謡ってました。
声変りしたら出なくなるトーンです。
が年齢的にいつきてもおかしくない。
私を含めて、スタッフ皆ハラハラしてました。

2週間前のリハーサルのとき、
や、や、やばくない!!!??? でした。
軽く謡えていた場所の声が出ない・・・(;''∀'')
そして、当日リハ。
・・・全く声が出ない。(;''∀'')(;''∀'')(;''∀'')
(リハ中は、声がでなくて、首を傾げたりしてた長男)
どーーーーすんの!?状態。
‥が(一見)本人 冷静。
そして、すぐ本番。
謡いだけは! というか声が!心配でした!
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・・・・・結果、かなり危ういところはありましたが、
絶妙にトーンを落として、なんとか
(たぶん、素人的にはあまりわからない程度に)
やり通しました。

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あとで聞いたら、謡いが100%じゃないなら、
舞で取り返す。と決めていたそうです。
先生方に褒めらえて、
その表情は本当に弾けてました。

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息子的にうれしかったのは、
もちろん、普段鬼のように厳しい高梨先生からの
「よくできました」のお言葉と、

後は、
もう一方の重要無形文化財能楽総合指定保持者でいらっしゃる
小川博久先生に、
舞台がはけたとき「一緒にご飯食いに行くか」と
お声をかけて頂いたこと。だそうです。( ´艸`) 

息子にとっては、夢のような時間だったでしょう。
(私は裏方で這いずり回ってましたが・・・)

出演協力していただいた先生方
(今年は、初で笛方の先生もきてくださったので!
総勢5名の先生が、一同に・・・)、
このイベントを支援してくれた皆さん、
そして、当日、くそ寒い中
ずっとお手伝いしてくれたボランティアの皆さん、
司会、朗読を頑張ってくれた西野さん、
本当にありがとうございました!





































araarayouko at 10:17|PermalinkComments(0)育児 | 古民家

2017年09月13日

取材

昨日、息子がちょっとした取材を受けました。
能 に関係した記事で、紹介されることになりました。

これまで私自身、何度も取材を受けたり
テレビやラジオのカメラの前に立ったりしたことがあるのですが、
大抵、NPO活動の現場だったり、
スタジオだったり、
授与式や、表彰式の会場で受けるので、
今回のように、自宅で受けたのは初。

が、息子や私より、ジジ様の方がそわそわしてました( ´艸`)

正味1時間はかかったでしょうか

息子に次々質問が。( ´艸`)
能に関わるようになったきっかけや、
その時の気持ち、今現在の気持ち、
先生とのやりとりの内容や、
橋弁慶で 牛若丸を演じるにあたっての気持ちなどなど。

いわゆるただの普通の舞台 ではない
世界文化遺産の能の舞台 
しかも 周囲は全員プロの能楽師、
そこへ、出るということ 

話を脇で聞きながら、
返って、
あら・・・・やっぱしなんかすごい
ありがたいことだったんだなぁ(;'∀')
・・・・と、改めて実感しました。(-_-;)遅い

先日高梨先生の奥様とお話しした際に、
「Mさん(良一先生のご長男の奥様)が、まだ
橋弁慶をきちんと観たことがないというので、
別の先生のお舞台を見に行ったのですが、
その舞台の子方は、著名な能楽師の先生のご子息でしたけど、
T(我が息子)君の牛若丸の方がすごい!と言っておりましたよ」
私もそう思います と。
(本人それを聞いて、はにかんでました)
これまで、高梨良一先生には、普段のお稽古以外でも
沢山沢山お世話になり、
普通の生徒さん以上に心をかけて頂いている息子です。
稽古を見ていても、
普通合わせるのが難しそうな、先生(弁慶)の長刀と、
息子(牛若)の太刀の動きが完璧に合っているところとかを観るに
私の思う以上の繋がりが育まれているのかもなと思いました。

昨日、話の中で、
「本気で、こうなんというか、能に対する
”スイッチ”が入った瞬間ってあるんですか?」という質問に。
息子が答えたのは、
・・・やはりね。という約2年前の冬のあの出来事。
想えば、橋弁慶の稽古の始まりの頃でした。
割と何でもそつなくこなす息子ですが、
たぶん、人生で初めて味わった完璧な”挫折”
自分が思うようにできない
先生が指導されるようにできない
覚えていないことを指摘され続ける。
それで、”悔しい”と思ったらしい。
なんとか泣きながら稽古は終えたものの、そのあと
1時間は号泣してましたね。本気の号泣。 
先生が「もういいよ」と声をかけても号泣。( ´艸`)

よく覚えています。
その夜私は先生にメールしました。
「とてもとてもいい経験をさせていただきありがとうございました」
と。
「これは息子の人生できっとすごく大切な瞬間だと思います」
・・・あのあとちゃんと復活して、空手行きました♪ とも。( ´艸`)
すると、先生から返信が。
「あの後自宅についてすぐ、T(息子)君へ、
万里(良一先生のご子息で、現在能楽師)が8歳のときの橋弁慶のDVDと、
橋弁慶の謡のCDを、送りました。それを参考にしてみると、きっと
ためになると思います」と。
・・速達で、次の日には本当に届きました。
息子は、すぐにそのDVDを3度繰り返して観て、
「もう理解した」と言い、そのあとは、
ひたすらCDを聞いていたように記憶してます。
(そのあとDVDは観ることはなかったです)

が、その次の稽古では、
完璧に謡を仕上げてきてました。
先生に「よしっ」と言われたときの表情が
ものすごく、充実していて、素晴らしいなぁと思ったのを覚えています。

昨日の取材で、私も聞いてみたいと思った質問が
「なんで、能を続けたいと思ったの?
 厳しい稽古で嫌になることはないの?」という質問。
・・・なんて答えるんだろう?と思ったら、
ちらっと私の方を見ながら( ´艸`) 
「いつも基本怒ってて(←事実!( ´艸`))超怖いんだけど、
なんていうか・・できたとき、よしって褒めてくれると、うれしい。
怒ってるときと、ほめてくれるときの落差が激しくて、(←事実!( ´艸`))
仕舞とか一発で (よしっというお言葉はいただけないが、手で、
しっし とされて、よろしい・・・と表す。( ´艸`))はい 次 と
されると、よっしゃ!!(と心の中で)とガッツボーズなわけで・・・。」

( ´艸`) 言いたいことはよぉーくわかる!!
稽古中は本気で、先生鬼のように怖い。いや、鬼以上?( ´艸`)
そこらへんの会議のヤジなんてくそくらえ というくらいに怖い。
先生は子供だからとかって容赦しない。
相手がだれであれ、
生徒さんであれば、全身全霊で教える感じ。
なので、先生の能に対する超真剣な真摯な気持ちが
本当に痛いくらいに伝わってくるわけです。
だから、子供たちは、
それを感じるので、泣きながらも付いていくんだなぁ・・と。


お金を払って習っているのに、
(怒られて)不愉快な思いをするのはおかしい
こっちはお金を払っている”お客”なんだから、
もっと、優しく教えるべきだ 
という考えで、辞めていくのは大人が多いです。


そういうスタイルで昨今の習い事なんかは
やってるところもあるんでしょうが、
能に関しては、
(能だけじゃなく、武道も、伝統文化の他のものも)
それは成立しない と感じます。
本気で教えたい、本物を教え本物を会得してもらいたい
それが”本当の本気”なら、
厳しくなるのが当たり前です。
武道もそうです。
痛い思いもするし、傷なんて日常茶飯事
でも、上手くなるためにはそれを経験しないとならない。

でも、そんなことを理解できない人、結構いる。

我が子たちが、それを理解できる人間に
育ちつつあることがうれしい。
本式の能のお舞台を見て、
「格好いい!!」と思える感性が育っていることが
とてもうれしい。

昨日の取材で、自分の将来について、
「まだ決めていない」と答えていた息子。
それでいいと思う。
進める道は方々に、しかもいくつもあるでしょう。
どの道を進むか、決めるのは自分。
そこは、口を出さずに見守りたい。

araarayouko at 08:45|PermalinkComments(0)育児 | 古民家

2017年09月12日

観世流の能の世界

NPO法人華の幹で、始まった
観世流能楽師高梨先生に 能を習う 寺子屋が始まって4年

当初、認知度もないので、
生徒募集をしても
(しかも敷居が高いとされている能ですから〜)
そう応募はないだろうと
(大人は予想外に13名も応募があったのですが、一年目
子どもの応募はありませんでした)
とりあえずっ ってことで、我が子を
突っ込んだ・・的なところから始まったのですが、
(その後、子どもの応募が続き、
現在、子供の方が大勢だったりします。)
・・そして、これまた予想外に
子供たち、誰一人として、
辞めたいと言い出さず、現在まで続いています・・・。


能、歌舞伎、狂言 の区別がつかなかった5年前。笑
能舞台を作ることも、
能舞台の松の絵を描くことも、
かなりの勉強の末に、なんとか
やり遂げた感があるくらい、
本当に何の知識もありませんでした。

でも、この5年、高梨先生と
ご一緒させていただき、沢山勉強させていただいたので、
いっぱし能を語れるようにはなってきました。
知れば知るほど、なるほど
世界文化遺産になるわけだ。という
無限の世界なのですが、これ、
すばらしさを理解するには、やはり
ある一定の素養と、学識、必要です。
さらに、想像力。
しかし、
華の 能に親しむ会では、
かなり 能の素人の方が楽しめました!
もっと見たくなって、能楽堂へ行きました という
お声を結構頂いているので、
少しは、貢献できているかと思うこの頃。


さて、先日も、
先生にご招待頂き!!
今年2回目の 銀座sixの 観世能楽堂へ。
長男は、能の鑑賞はもう何度も行ってるけど、
今回特別に面白かったし、すごかったらしい。
前回観た、葵上もすごかったけど、
万里先生の、車僧 天狗の役ですが、
道成寺を彷彿させる素晴らしい舞台だったのですが、
車僧の中の狂言シーンに、
他の子供たちも見入って楽しんでいたのが印象的

能は子供にわかるまい
は、大間違いだと思いました。
子どもの方が、自然に感じ取って
なにかをしっかり学び得ているようでした。

さて、
今年 長男は、あっていいのかわるいのか?
高梨先生とプロの舞台で共演させていただくことになった。
昨年の、連吟(橋弁慶)が素晴らしい とお褒め頂き、
これは、ぜひ能もと、昨年の能に親しむ会直後に
高梨先生からお話しがあった。
ひょーーえーーーでしたが、
長男難なくクリア? 
昨年の橋弁慶の連吟を仕上げるために越えたあの壁
(大、大、大、号泣事件。笑 
 求められるものを自分なりに把握しているけれど、
 そこに達せられない不甲斐なさで、大泣き。
 そこから、目の色が変わったように思います。)
そこからは、謡いがしっかり頭に入っているので、
万里先生の 橋弁慶のDVDを見て、
動きを頭に叩き込み、
高梨良一先生との稽古で磨き上げていった感じ。
数えられるくらいの稽古しかしてないはずが、
しっかりついていっていることに、驚愕。

先日は、
本番の装束(衣装 ではなく、装束)を、
良一先生万里先生に着付けて頂きました。
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↑ これに白いハチマキ、薄衣を”まとう”わけなんですが、
牛若丸は、女装なので、このきらびやかな装束です。
(とはいえ、高梨先生のセンスの装束だと思われます)

通しで、お稽古したわけですが、
(天気が危ぶまれたんですが、
さすが?? 
このお稽古が終わるまで、降りませんでした!!)
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なかなかこういう経験は
できません。
相手は重要無形文化財能学総合指定保持者の先生ですから。
どこまでできるのかわかりませんが、
先生が、やらせてよかったと
想ってくださるような舞台にしないとね。
と話すのでした。笑 

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