広島に原爆が投下されて65年。昨年もこの日にブログを綴り、核問題に関する現実的な問題を提起した。この1年を振り返ると政権交代が行われ、在日米軍基地の是非が問われた当初、民主党政権は普天間基地移設問題に対し“県外または国外移設”を強く訴えたものの、現実と向き合うたびに“県外または国外移設”は現状の我が国において非現実的であることを学んだ。この間にも韓国哨戒艦が恐らく北朝鮮によって攻撃され、多くの死者を出したことによって“抑止力”の重要性を再認識した。
【例年通り“反核”や“非核三原則”が叫ばれる】
広島原爆の日である今日、例年通り“反核”や“非核三原則”が叫ばれる。オレはこれまで繰り返し≪核を持たず、作らず、持ち込ませずに加え“語らせず”の非核四原則≫の風潮は、極めて短絡的で危険な発想で、防衛の本質に目を向けない無責任な偽平和論と訴えてきた。広島市長 秋葉忠利氏は今日の平和宣言で
日本政府が“非核三原則の法制化”や“核の傘からの離脱”を果たし、核兵器廃絶に向けて先頭に立つ
ことを求める発言をした。表面上綺麗だが、国民の生命を危険に晒すとんでもない発言だ。
【他国は今日も我が国を狙っている】
オレも“戦争反対!平和な世界!紛争も話し合えばわかりあえるはずさ!”と理想的には訴えたいが、現実的に国際社会は多くの戦争が絶え間なく続き、戦争は島国日本でテレビの向こう側の出来事と思っていたものの、近隣諸国から領海空侵犯で年間何百回も航空自衛隊や海上自衛隊はスクランブル発進している。
中国は835基の核弾頭ミサイルを所持し、その多くを日本に今日も向けている。北朝鮮も日本に向けたミサイル実験が行われたことは記憶に新しい。我々の知らぬ間に安全を揺るがす危機的状況は常に存在している。それでも致命的な攻撃を受けずにいられるのは≪アメリカによる核の傘≫があるからだ。
核の傘がなければ、とっくに韓国と領土権を争っている竹島や、中国と共同開発している東シナ海ガス油田も奪われていることだろう。
【秋葉氏は何故“核の傘からの離脱”まで踏み込むか】
広島市長 秋葉忠利氏は非核三原則に留まらず何故“核の傘からの離脱”とまで踏み込んだのだろう。≪核の傘から離脱したときのリスクや役割≫は考えないのだろうか。国民の生命を守ると言う政治家としての基本理念をどう考えているのだろうか。
唯一の被爆国としての訴えは良いことだ。しかし米英露の大国以外にイラン・イスラーム共和国や北朝鮮をはじめとする国家までが核武装を求めるのか。そして核保有国がこれらの国々に対して様々な制裁を与えながら核武装を阻止しようとするのか。
【田母神俊雄氏による核武装論】
オレ自身が後援会員になっている田母神俊雄氏は核について
世界の専門家の間では“核兵器は防御の兵器”と言うのが常識です。なぜなら核戦争に勝者はいない。先制攻撃すると必ず報復され、報復されたら負けである。“やれるならやってみろ!やったら報復するぞ!”と思わせ、実際には使わせない防御的な兵器と言えるのです。
核兵器は戦力の均衡を必要としないのです。1対10の戦力差があれば、その軍備は抑止力になりません。しかし米露が何千発も持っている中、北朝鮮が3発持っているだけでも抑止力は成り立ちます。
と訴える。わが国を防衛するに当たり、田母神俊雄氏は“危険人物”と揶揄されるが、実は軍事のプロとして各国の軍事力を分析してきた、国民を守るための政策提言を唯一堂々と語れる人物だ。他の政治家で具体的な防衛を語る人はいない。せいぜい“核廃絶”や“非武装・不戦”を訴えるか“米国との同盟があるから大丈夫”など、非現実的か依存心の強い政策しか見当たらない。
【他国に核を保有させないために】
広島市長 秋葉忠利氏は昨年の平和宣言で、オバマ大統領における核廃絶構想を支持する人を“オバマジョリティ”と名付けた。核保有国は≪核製造を始める国家に制裁を加え、核を持たない国々への攻撃はしない≫と訴える。核保有国もそれぞれ核兵器保有数を減少させていくと言ってはいるが、決して核廃絶するとは語らない。
オレは我が国の防衛力は日米安全保障条約が一番現実的であり、現状においては実際にアメリカ兵が命を張って我が国を守ってくれる観点から、在日米軍基地の存在は容認している。しかし目標は独立国家として、小さな国でも保有している軍隊を持つべきであり、いつまでもアメリカに依存せず、自分の国は自分で守ると言う当たり前の国家を願っている。
【オバマ大統領を疑え】
核を保有する米英露の大国が他国に核を持たせないように、オバマ大統領は“核廃絶構想”を語ったことは99%間違いない。他国や小国が核保有すると統治に影響が及ぼし彼らは困るのだ。それを幼い子をあやすように“核廃絶構想”との訴えに“オバマジョリティ”と単純に評価し賛美している広島市長 秋葉忠利氏をはじめとする、偽平和論者は大変おめでたい方々であり、むしろ“オバマを疑え”と怒鳴りつけてやりたい想いだ。菅直人首相は今日の平和記念式典のあいさつで“非核三原則は堅持する”とした上で
核抑止力は我が国にとって引き続き必要だ
と訴えた。オレはこれまでの民主党議員面々の思想から比べると、大いなる成長を遂げた評価できる発言だと感じた。唯一の被爆国として“核廃絶”と言う訴えを先頭に立って行うことは当然であり大切なこと。しかし現実的に他国からの脅威から国民を守るための手段を考えれば、菅直人首相の発言は極めて当然なことである。
アメリカでは“当時の核攻撃があったからこそ、多くの命が守られた”と多くの人々が語る。核に対する認識は世界各国、異なる現実が目の前にある。
【核問題を語るべき時】
しかし我が国はアメリカによる“核の傘”で守られているということ。普通の国家になるためには“非核三原則”を乱暴に押し付けるのではなく、キチンと核問題を話し合った上で
A)再び他国から核攻撃をされて、日本国民の多くが死んでも構わないから非核三原則を遵守する
B)二度と核被害を受けないためにも、防衛のために核を保有し日本国民の生命を守る
極論を言えば、この二択を直視し試案しなければいけない。オレは平和論者として、まずは日本国民の生命が守られるにはどうすれば良いかを提言している。世界平和は我が国の平和なくして語れない。これまでの
ライブドア 荒川ヒロシ ブログカテゴリー≪核問題・非核三原則≫
に目を通していただきたい。また核がなくなっても戦いはなくならない…ことも強く認識すべきだ。
そして何より原爆の被害に遭われ、亡くなった方々のご冥福を心からお祈りいたします。










