【先日のドナー一致の知らせの結果】
骨髄バンクから先月末に届いた、ドナー一致のお知らせに入っていた問診を返信し、骨髄提供の意思を伝えた。数日前に骨髄バンクより再び封筒が届いた。内容は
骨髄バンク事業にご協力いただきましてありがとうございます。
貴方様の骨髄提供のご意思にそってコーディネートを進めさせていただいておりましたが、患者さんの都合により今回のコーディネートは終了となりました。
終了の主な理由は書きに示すとおりですが、詳細についてはお知らせしておりません。これまでのご協力に感謝申し上げます。
患者さんの都合による主な終了理由
○HLA(DNA)が不一致のとき
○他のドナー候補者の方が骨髄採取の運びとなったとき
○患者さんの病状変化等により治療方針が変更、または骨髄移植を見合わせることになったとき
など
最後に手書きのお礼も書かれていました。いずれにしても、今回オレＨＬＡ型に一致した患者さんが、回復に向かうことを心から祈りたい。オレは引き続き骨髄バンク登録を継続します。
【骨髄バンクは“善意の提供”】
骨髄移植は献血などに比べ、リスクを伴う行為です。骨髄提供における死亡数は海外で３件、日本では１件あるようですが皆無に等しいと考えます。また個人差があるようですが痛みやダルさなど後遺症がしばらく残るケースがあるようです。万一の後遺症のために３００万円から１億円の保証があり、ドナー登録後の検査・入院・交通費は支払われます。
問題は休業補償については“善意の提供”を理由に支払われないということです。
当然、報酬的な支払いも一切ありません。入院は一般的に３泊４日だそうですが“善意”を良いことに、普通の人にとっては大きなリスクになってしまいます。幸いオレは日程の調整がしやすい環境下にいることと、思想的な想いから骨髄提供の意思を継続しますが “善意の提供”を理由に、ドナー登録数増加の足かせになっているのも現実だと思います。
【無駄なものにはイッパイ支払われているのに】
国や行政からからの様々な助成金や交付金が交付される中、多くの不正受給が存在したり、役人の天下り先にも貴重な税金が投入されています。裁判員制度においても日給が支払われます。深い怒りを覚える税金の使われ方が横行している中、人の命が関わる骨髄移植に対し、金銭的なカバーがないということは如何なものだろう。
事前検査、選ばれた場合はリスクと痛みを伴う３泊４日の入院。術後もしばらく痛みを伴うケースが生じる可能性がある。なにより“人の命を救う”と言う崇高な行為である。
これらの良識を“善意の提供”の名の元に、報酬も休業補償も支払われないことに問題を強く感じる。これでは一般の人が登録に躊躇するだけでなく、救える命が救えない環境を生み出しているといっても過言ではない。
【早速調べてみました】
という事で、早速“骨髄移植推進財団”のＨＰを見ると“募金協力のお願い”と来たもんだ。国家はいったいナニしてるんだよ。様々な病気でその助成の判定は民主党 福田えりこ衆議院議員のように薬害被害にあった人もいて多岐に渡るけれど、高齢者に対して過剰で莫大な助成をするよりも、救える命に税金を当てるべきだ。また“骨髄移植推進財団”の人事構成もあらゆるお役職を掲げた人が多く存在している。
平成２０年事業報告並びに決算書に目を通した。多くの啓発事業を行っているが、予算の使われ方は決して褒められる内容ではない。いくつか研究事業も行っているようだが、それより現状で大きな問題が生じていないのだから、更なる進化よりも登録者数増加並びに、ドナー登録者に対する報酬を優先すべきだ。決算書における支出も、詳細を求めたくなる事項も多く存在する。役員報酬や給与についても詳細を是非見てみたいものだ。
【事業仕分けに期待したい】
民主党政権における事業仕分けは評価してきた。その第二弾が今後行われるようだが、無駄なものは省くと同時に、予算の使われ方が適正か、しかるべきところに使われているか、無駄なところに支払い過ぎてはいないか、これらにキチンとメスを入れて行きたい。
オレ自身は現状の骨髄移植推進財団の方針で提供意思を継続するが、更に登録者数が増加するために、組織の内面に対し時間を掛けて調べて行こうと思います。
救える命は救わなければ。
【やっと平常ブログになりました】
