川あるき

2011年02月07日

前回の川あるきの時に、荒川ビジターセンターでは新芝川で見つけた大きなモクズガニを展示飼育していると聞きました。昨日の川あるきの前にその写真を撮っておこうと少し早目に行くと、ナント一昨日、脱皮に失敗して死んでしまったそうです。

解説員の話では、一昨日の朝見るとカニが2匹になっているのでビックリしたそうですが、脱皮した抜け殻と、失敗して死んでしまったカニでした。

モクズガニの抜け殻脱皮に失敗して死んだモクズガニ










以前Kenさんが「今日の発見」で紹介してくれたあのタカアシガニの脱皮の動画を思い出しました。(クリックしてぜひ見てください)あの時はただただビックリ、とても感動しましたが、やはり脱皮は命がけなんですね。

図書館の児童書コーナーで借りてきた「カニの観察辞典」文・小田英智 写真・桜井淳史によると、カニの脱皮は水の中で行われます。「甲皮をかたくしているカルシウム分が体内に吸収され、まもなく脱皮が始まります。まず、最初に甲羅の後ろ側の縁がさけ、柔らかな新しい甲皮をまとったカニが、お尻から後ずさりするようにして、殻をぬぎ始めます。・・・すっかり古い殻をぬいだカニは、水の中で水分を吸吸し、まだ柔らかな体を伸ばします。体の形が整うと体内に吸収されていたカルシウム分が甲皮に送られ、かたい甲羅や脚をつくります。体がすっかりかたくなるまでには、脱皮から5~6日かかります。」

死んでいるカニの甲羅はまだ柔らかいと言っていました(私は触れなかったけど)。センターでもう半年以上も飼っていたんですって。関心がないというのはコワイことで、私は全然見えてなかった。脱皮の時にどんなアクシデントがあったのでしょうね。ご冥福をお祈りします。


ついでに、展示飼育中のベンケイガニやクロベンケイガニの写真もどうぞ。
赤いのがベンケイガニ、黒いのがクロベンケイガニです。

ベンケイガニクロベンケイガニ









ベンケイガニの♂♂と♀の見分け方を教えてもらいました。まず、お腹を見て、△お結び型をしているのが♂です。
下が♀で、幅が広く大きい。たくさんの卵を抱き抱えるためだそうです。

今は冬ですが、カニはどこにいるのでしょうか?カニは変温動物なので、深い穴や岩の隙間などで仮死状態で眠っているそうです。完全な冬眠ではなく、暖かければ動けるとか。



クロベンケイガニの♀昨日の川あるきではカニはむろん見られませんでした。でも、「陸生のカニは冬には普通見られない」ということも初めて知りました。
(海に棲むカニには、乾燥もひどい寒さも関係ない)

今年初めて河川敷のカニを見る日はいつでしょうか、また楽しみが増えました。



★2/6の川あるきに参加された方へ

これは何でしょう?←あの時わからなかった植物ですが、虚酔さんにお聞きすると、マメグンバンナズナのようです。

にゃはさんはアブラナ科だとは思いますが、葉っぱがどうも…。自信はあまりないけどコショウソウ(ガーデンクレス)はどうでしょう?」

コショウソウ(ガーデンクレス)というのは、初めて知りましたが、やはりマメグンバイナズナ属の植物のようです。


1マメグンバイナズナは花や実はよく見るけれど、葉はあまり多くついてなくて、こういう状態では見てないような気がします。

それで、今日もう一度河川敷に行って、その場所を探してみました。

確かに軍配の形に似た実が出来ていました。
ちょっと大きい気がしたので、グンバイナズナはどうだろうか?とお聞きしました。

23










虚酔さんは「グンバイナズナは全体にもっと大きく、果実もかなりの大きさです。」

にゃはさんはグンバイナズナの実の長さは12mm、マメグンバイナズナは3mm、ガーデンクレスは6mm、翼は先のほうだけということらしいですが」

ガーデンクレス6mm!? あの実は6mmくらいあったと思うなぁ。でも、ガーデンクレスというのは野外にも進出しているものなのでしょうか?河川敷にたくさんあったので、マメグンバイナズナが無難だと思ったのですが。

にゃはさん「帰化植物の図鑑に載っているくらいですから。スプラウト用に種が売られてるようです。わたしは見たことないです。」

ということで、たぶんマメグンバイナズナが一般的ですが、コショウソウ(ガーデンクレス)というものもあるということを頭に入れて、今後また観察していきたいと思います。 → 2/8 新タイトルで追記しました


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2011年01月09日

2011年最初の「川あるき」はワンド広場でした。
ノイバラの植え込みの近くにこういうものがたくさん落ちていました。
これはたぶんノイバラの実を食べた鳥の糞だろうと思いますが・・・。

鳥の糞?



















「ペリットではないか?」という意見も出ました。猛禽類やフクロウが消化できないものを吐き出すとは知っていましたが、あまり詳しくは知りませんでした。
それで、帰宅してから調べると、コトバンクにはペリットとは「フクロウ,ワシタカ,サギ,モズなどの 肉食鳥が一度のみ下した食物中の不消化物(骨や羽毛)をかたまりにして吐き出したもの 。鳥類の食物を知るうえで重要な手がかりとなる。」とありました。肉食の(鳥や魚や昆虫などを食べる)鳥が出すのですね。これは植物の種ですから、やはり糞なのでしょうね。

《 1/10 追記 》 動物の糞の可能性も浮上 
ペリットは肉食の鳥の不消化物なので除外。・・・マチガイでした
鳥は糞と尿を総排泄孔で一緒に出し、尿は白くなるので、たぶん鳥の糞ではない。
というわけで動物の糞という案が浮上しました。さて何か?と思うのですが・・・まだコレというピッタリのものは見つかりません。捜査継続中。

《 1/11 追記 》 木の実を食べる小鳥もペリットを出す!
荒川ビジターセンターからメールが届きました 

ノイバラの実を食べた主は、ビジターセンターでも不明のままです。
鳥の糞なら尿と一緒に出すから鳥の糞ではない。
 ↓
哺乳類だとしても、ネズミにしては大きくて、他の動物にしては小さい。
 ↓
ペリットかなぁ??
と調べてみたところ、カワラヒワやジョウビタキやツグミが木の実をペリットにして出すことがあるという記事がネット上で、みつかりました。
http://cmcnine.web.infoseek.co.jp/Redstart_41.html

それで、私もネットで調べてみましたが、結構いろいろあるようです。
ムクドリコムクドリジョウビタキシロハラカラス・・・

こちらの
HPによると、「ペリットを出す鳥は18目、67科、330種以上が知られている。猛禽類で一般的」とか。かなりの鳥がペリットを出すのですね。
よく観察していると、案外普通に見られる光景なのでしょうか。でも、一瞬のことですし、やはり運良くピッタリ見るのはなかなか難しいでしょうね。

《 1/11 23:00 追記 》 鳥に詳しいM.M さんにお尋ねしました・・・ペリットに決定!
写真に白い尿に相当するものがないのと、種子がかなりしっかりと入っていることからペリットだと思います。
なぜペリットは肉食の鳥しか出さないと思われたのかわかりませんが、前胃で食べ物をすりつぶすことをする鳥である以上、なんらかの形でペリットを出すと思います。
大きさが分からないので難しいですね。また、分かったとしても、小鳥ならばいろいろな種類がいそうなところですので、いずれにしても特定は難しいと思います。
鳥が、はき出すのを見て確認しないかぎり、小鳥類では難しいでしょう。


《 1/26 追記 》その後、「やはり哺乳類の糞ではないか」という意見が浮上しています。

河川敷にたくさんあるアシとオギの見分け方を教わりました。
「アシは枝を出さないが、オギは(ススキも)枝を出す。
また、アシは茎を切ると中空、オギは詰まっている。」 
そんな話をしてもらっていたのですが、茎に虫が付いています。
カイガラムシだそうです。平たくて、これが成虫だそうです。
鳥が茎をつついて食べているのはコレなのですね。

カイガラムシカイガラムシ2









(カイガラムシは400とか500種類とかあるそうですから、名前はパス!)


こんな土の小山がいっぱい、これは何でしょうか?

モグラの土




















モグラが掘り出した土の山です。この土をそっとどかすと、モグラの堀った穴がぽっかり見えることがあるそうです。今日は子供たちも手伝っていくつかの土を除けてみたのですが、残念ながら、うまく穴には行き当たりませんでした。



最後にミノムシ。ニシキギにたくさんついていました。大きさは2cmくらい。

ミノムシ1




















ミノムシ2ミノムシ3











ミノムシもいろいろ種類があるようですが、このHPを参考にすると、「巣の長さに近い小枝を周りに付けるため円筒形になる」というので、これらはチャミノガのようです。



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2010年12月19日

ケンポナシ実2





















ケンポナシケンポナシ実










今日は今年最後の「川あるき」、西新井橋~扇大橋の左岸でした。
(でも、結局は半分の本木ワンドまでしか行けませんでしたけど)

去年は何の木か分からなくて、紆余曲折した結果、今年7月に判明したケンポナシの木があります。今は実は少ししか付いていませんでしたが、下を見るといっぱい落ちています。みんなで食べてみました。だいぶ干からび始めていますが、ドライフルーツみたいで甘い!

ケンポナシの実ケンポナシ実と種











河川敷には葛がいっぱいあります。葛の根のでんぷんからは葛粉がとれますが(むろん、河川敷の葛からは上質の葛粉などはできませんが)、その根は地中深く伸びているので、見たことはありません。ところが、今日はそれを見ることができました。


クズの根





















クズの陥没場所川の流れで、長い間に水辺の土が下から削り取られています。ぽっかりと空いた穴を見下ろすと、太い葛の根が見えます。ヤマイモみたいな感じです。写真ではちょっと分かりにくいですが、すごく感動しました。

危ないと言えば危ない状態ですが、こんな形で太い葛の根が見られてラッキーでした。




昆虫もいろいろ見ました。葛の葉によく集団でいるマルカメムシ。今日は一匹だけでした。写真では大きく見えるけど、たったの5mmくらいのカメムシです。

マルカメムシ




















このマルカメムシの写真を撮ろうとして、ふと見るとすぐ近くにオオカマキリがいました。小さいものが先に見えて、大きいものが見えなかったというのは、人間の目の面白さですね。


オオカマキリ2オオカマキリ1










この後翅の紫色がオオカマキリ識別のポイント。前脚の付け根の間の斑は黄色です。チョウセンカマキリの後翅はもっと色が薄く、胸の斑はオレンジ色。


木の幹もよく見るといろいろなものがいます。幹の皮がはげかかったところは絶好の虫の隠れ場所です。ここはに蜘蛛がいるようです。蜘蛛は卵の塊を糸で覆ったいわゆる卵のうを作ります。

クモの隠れ家クモと卵のう









《 12/23 追記 》荒川ビジターセンターより
クモは、ハエトリグモ科のクモです。
家の中に入ってきて、ピョンピョン跳ねている、あのクモです。写真では、種類を断定できませんが、ネコハエトリですかね?
ハエトリグモの仲間は、よく喧嘩をするので、戦わせる遊びなどもあるようです。


テントウムシの幼虫とさなぎが並んでいました(左が幼虫、右がさなぎ)。多くのテントウムシは成虫越冬ですから、これから羽化するのでしょうか?(トホシテントウは幼虫越冬だそうです)

テントウムシの幼虫&さなぎ





















川あるきの終了後、少し鳥見をしてから帰路につくと、土手で10羽くらいのタヒバリを2か所で見ました。冬鳥です。やはりボケですが、証拠写真には十分ですよね


タヒバリ1




















タヒバリ2タヒバリ4










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2010年11月21日

マダラバッタ















今日の「川あるき」はワンド広場でしたが、集合は荒川ビジターセンターでした。そこで珍しい「マダラバッタ」を見せていただきました。脚が赤・青・黒のまだら模様をしているのが名前の由来です。荒川河川敷では珍しいバッタで、一般の人が見つけて持ってきてくださったそうで、生体展示していたのですが死んだので、標本にして保存するそうです。

今日は暖かかったので、バッタやカマキリ、蝶やトンボなど昆虫類はまだまだ健在でした。
ゴミムシの仲間も見つけました。
ゴミムシも大きいのから小さいのまでいろいろな種類がいるようです。(10/3のキアシヌレチゴミムシ、10/24のセアカヒラタゴミムシなど、少しずつ増えてきました)
《 11/24 追記 》 荒川ビジターセンターより クビアカツヤゴモクムシ だそうです。

ゴミムシの仲間Cゴミムシの仲間C2









ヨモギハムシ11/7の川あるきの報告がまだでしたが、この時にもゴミムシの仲間を見ました。光沢があってとてもキレイでした。
《 11/24 追記 》 荒川ビジターセンターより 
こちらはハムシの仲間で、
ヨモギハムシでした。※黒銅色のものや青銅色の個体差があります。
 写真の2個体は、共に同じヨモギハムシで、まさに個体差により色が違っています。
ハムシも種類がいっぱいありますね。難しい!

(★それから10/24の川あるきの時のイネ科にいた幼虫・サナギはヤガの仲間、オオオナモミの実に穴を開けていたのはタバコガの幼虫だそうです。)

11/7に見たハナアブはアシブトハナアブに確定しました。

アシブトハナアブアシブトハナアブ2









11/7はトノサマバッタの耳の場所を教えていただきました。後ろ脚の付け根にあるんですって。

トノサマバッタの耳トノサマバッタの耳2









そして、イナゴは喉にボッチがあって、トノサマバッタにはないそうです。自分ではとてもこういう観察はできませんから、さすがプロがいればこそ!興味深かったです。
イナゴのボッチトノサマバッタの胸・腹










(私は今日は南部公園管理事務所から入手したワンド広場の「植栽図」と見比べながら歩いていました。柳3本がキヌヤナギだと分かったのと、イタチハギの別名がクロバナエンジュだと知ったのは収穫でした。)


ヒイラギ花おまけ:今日は行く途中でヒイラギの花を見つけました。
先日のヒイラギモクセイに似ていますが、ヒイラギは花弁が反りかえっています。
こちらもいい香りでした。





ヒイラギ



arakawasanpo at 20:28コメント(3)トラックバック(0) 

2010年10月24日

昨日は我孫子で10/23・24開催されたJapan Bird Festival 2010へ行ってきました。
ちょうど運良く、昆虫の大御所・矢島稔さんの「鳥から身を守る虫たち」という講演があったので聴いてきました。たいへん興味深い楽しい講演内容はとても紹介しきれませんが、私が一番強く印象に残ったのは「虫にとって鳥は恐るべき存在、とうてい戦える相手ではなく、見つかったら食べられるので、虫は鳥に見つからないように様々な工夫をして進化してきた」ということでした。でも、鳥もまた生きるために、ヒナを育てるために、丹念に虫を探しだす名人なのだそうです。

そこで、今日の「川あるき」には、鳥になったつもりで虫を見つけようと意気込んで出かけました。多くの目があればいろいろな発見があります。今日の目玉はコレ。
マユ完成

最初に見つけた繭の中は茶色でした(左下)。蛹かな?と言っていたら、誰かが「こっちには緑になったのがあるよ」と。茎を持つと中の蛹が驚いて動きました(右下)。私たちもドキッ!
上の写真は繭ができたばかりのところのようで、とてもキレイでした。

マユの中に茶色のさなぎ中のさなぎが動いた

今度は「アッ、その幼虫がいる!」との声。よく見ると、繭を作り始めたばかりのようです(下左)。 このイネ科の植物は何だろうと言っていたら、別の場所ではチカラシバにも繭ができていました。

幼虫・繭づくり開始チカラシバにも繭

《 11/24 追記 》 サナギを持ち帰って荒川ビジターセンターで観察していると、地味な蛾が生まれたそうです。ヤガの仲間ですが、ヤガの種類も多いので、何かまでは分かりません。
オオオナモミの実に穴をあけていたのは タバコハムシ だそうです。

オオオナモミにいた虫(小)誰かがオオオナモミに幼虫を見つけました。
葉も既に虫に食われて穴あきですが、この虫はどうも実を食べるようです。
きれいに穴が開いた実もありました。
近くにはもっと大きく育った幼虫がいます。同じ模様のようです。
オオオナモミはトゲで身を守っているはずなのに、平気な虫もいるのですね。


オオオナモミ 穴あき実オオオナモミにいた虫(大)








イボタの木にはスズメガの幼虫。調べてもなかなかピッタリのがないのですが、シモフリスズメあたりが一番似ているかな?と思いますが、どうでしょうか?( シモフリスズメ 正解でした!)

タコノアシにいた幼虫もHP幼虫図鑑で調べましたが、たくさん見ていると、もうダメ・・・。 
F氏・・・エダシャクの仲間かなと思っています。

スズメガ幼虫タコノアシにいた幼虫










コマユバチこれはヒメムカシヨモギについていたものです。花が枯れてぶら下がっているようにも見え、ルーペで見てやっと異物だと分かりました。ほんとによく似たものを作ると感心しますが、コマユバチの一種の繭ではないかということでした。
《10/30 荒川ビジターセンター F氏より)
これは、コマユバチの繭ではなくヒメバチの繭でした。ホウネンタワラチビアメバチ(ヒメバチ科)というハチです。名前の由来ですが、幼虫がフタオビコヤガという稲の害虫に寄生することから、イネを守ってくれるハチで「豊年俵(ほうねんたわら)」となったそうです。

ニシキギにはキバラヘリカメムシの幼虫がいました。
枯れ草の下を動いていたのはセアカヒラタゴミムシだそうです。

キバラヘリカメムシ幼虫セアカヒラタゴミムシ










その他にセスジツユムシ、オンブバッタ、トノサマバッタ、ヒロバネカンタン、エンマコオロギ、ツヅレサセコオロギ、マダラスズなども見ました。(写真はキリがないので省略) 
そうそう、今日はヒロバネカンタンの美しい鳴き声を覚えたのがとても嬉しいです。

では最後にアシの葉で作った現代アートです。いったい誰が作ったのでしょうね。

アシの葉アート

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