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フランソワ・トリュフォー監督『大人は判ってくれない』NHK放送に想う野口久光さんのこと。

今日はNHKBSで13時からフランソワ・トリュフォー監督『大人は判ってくれない』『大人は判ってくれない』(1959)が放送されます。
映画、ジャズ、ミュージカル評論家。画家、グラフィックデザイナーとして60年近く活躍された野口久光さん(1909年8月9日-1994年6月13日)が、『大人は判ってくれない』日本公開に際して描いた日本版ポスターをトリュフォー監督は絶賛し、野口さんに「素晴しいポスターを描いてくれてありがとう!」とお礼を寄せ、感謝の意を伝えた程でした。

その後来日したトリュフォー監督と対面した野口さんが、『大人は判ってくれない』のポスターの原画を贈呈すると感激したトリュフォー監督は、1962年制作のオムニバス映画『二十歳の恋』の中の「アントワーヌとコレット」の中の印象的な小道具としてこのポスターを登場させました。
生涯このポスターを愛したトリュフォー監督は、1984年に亡くなるまで自分のプロダクション事務所にこの原画を額に入れて飾っていました。トリュフォー監督が亡くなった後、フランスで出版された荒井と野口久光さん1991年2月山形市[遊学館ホール]追悼本『TRUFFAUT LES MILLE ET UNE NUITS AMERICAINES』の表紙を飾ったのもこの野口作品でした。現在フランス、パリのシネマテーク・フランセーズにも多くの野口作品が永久保存されています!
野口久光さん、相澤栄さん、荒井 山形駅前JAZZ喫茶Octet前




 野口さんは山形駅前のJAZZ喫茶[Octet]のマスター相澤栄さんから1991年1月に紹介戴き、2月には山形市[遊学館]ホールでトークショーをご一緒し、以降、可愛がって戴き、1992年秋には当時勤務していた映画館[フォーラム]野口久光さん団扇の表に小鳥、裏に鳥籠を描くにいら野口久光さん、荒井 1993年7月[フォーラム映画学校]して戴き、映画の歴史について講義して戴きました。
野口久光さん[フォーラム映画学校]で








その後も、ベニー・カーター・オーケストラ山形市民会館コンサートの際、MCを務め、私を楽屋に呼び、ベニー・カーターに紹介して下さったのでした。野口久光さん 映画館フォーラム隣喫茶サブリナ前1992.2

「今度は山形で[リリアン・ギッシュ無声映画特集]をやろう!」と提案してくださり、まだまだお元気でおられると思っていた矢先の死でした。
野口さんと親しくさせて戴いたのは大林宣彦監督からたっての頼みでポスター描いた作品『ふたり』(1991年5月11日公開),『青春デンデケデケデケ』(92年10月31日公開 ),『はるか、ノスタルジィ』(93年2月20日公開)が公開された時期とも重なります。
野口久光『ふたり』
野口久光『青春デンデケデケデケ』
野口久光『はるかノスタルジィ』












2019年4月に、相澤栄さんのご尽力もあり山形美術館で《野口久光シネマグラフィックス》展が開催(4/6~5/12)されましたが、癌と闘病中の大林宣彦監督が病気をおして4月27日にいらして野《野口久光シネマグラフィックス》口さんとの交流や野口作品に対する想いを語られました。その一年後の4月10日に大林監督は永眠されてますから、如何に野口さんへのリスペクトや想い入れが強かったのかが伺えます。
今日の『大人は判ってくれない』放映から野口久光さんに想いを巡らせた次第でした。



arayuki_cinema at 2022年09月22日 (12:49)
PermalinkComments(0) アート・ファッション・絵画・写真 | 映画監督

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