『荒野に希望の灯をともす』と『妖怪の孫』


先日、来形した谷津監督にインタビューしたら、東京のポレポレ東中野で上映&舞台挨拶後にロビーで高校2年生だという女子に呼び止められ「私は、この国はつまらない大人ばかりだと諦めていました。でも、映画を観て中村哲さんのことを知り、こんな素晴らしい大人が居たんだ!と希望を持てるようになりました。」と目を輝かせて語ったそうです。彼女にとっては、今生きている日本自体が"荒野"だったのでしょう。そして、中村哲医師はアフガニスタンの人々だけでなく、荒廃した我が国の若者の心にも希望の灯をとも
してくれたのです。彼女を"つまらない大人ばかりで絶望"せしめた根源は内山雄人監督『妖怪の孫』(原案 河村光庸,製作 古賀茂明)を観れば瞭然。為政者,与党だけでなく、そうしたのは
野党,マスコミ,そして我々引括めて"つまらない大人”の責任が大であることを自覚せねばです。


この2作は現在[フォーラム山形]で上映中だが共に1週間限定のため11日(木)で終了です。
未見の方はお急ぎ下さい。