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田中邦衛さんと役所広司さん

昨年の今日は田中邦衛さんと役所広司さんのエピソードを紹介しましたが、現在公開中の『銀河鉄道の父』で宮沢賢治(菅田将暉)の父・政次郎を演じている役所広司さんは、私が初めて会った時のそそっかしくも思い込みが強く、それでいておおらかな愛すべき役所さんそのものでした。



BSフジで4月から放送している『盤嶽の一生』は、嘘が大嫌いで、騙されても、騙されても己の信念を曲げない浪人・阿地川盤嶽の生き様をユーモアたっぷりに描いた人情時代劇。主人公・盤嶽は役所広司さんが演じ、見事な立ち回りを見せている。今日の放送は第6話 “落としもの“。20年前の2002年5月14日に放送した  
ものでした。
『盤嶽の一生』田中邦衛さん 岡っ引き平瀬の弥太郎役で火野正平さん、駕籠かき・金太 に船越英一郎さん、相棒,銀平に阿南健治さん、二人のマドンナおぶんに中江有里さん、駕籠の客・久左衛門役で上岡龍太郎さんまで出る豪華な布陣。南條豊さん( 映画『エデンの海』,TBS『赤い運命』(1976)では山口百恵さんの相手役を務めた),青木卓司さん(高倉健さんの付き人から田中邦衛さんへ)、 住田隆さん(ビシバシステム)なども出ていました。特筆すべきは、表は 質屋の主人 、裏では盗品売買から人殺しまでする裏稼業の元締め・丸田屋伝兵衛という意外な役で田中邦衛さんが出演していたこと。恐らく親しい役所さん主演作品ゆえの友情出演だったのでしょう。残念ながら二人の絡みはありませんでしたが、役所さんはきっと邦衛さんの現場に表敬訪問して、二人でバカっ話をして大笑いしたことでしょう☺️その後、お二人は何度も共演しましたが、『北の国から』杉田成道監督『最後の忠臣蔵』(2010)がタイトル通り最後になりました。その時のプレミアム上映会が12月7日日比谷東宝であり、邦衛さんとご一緒したのでした。その時に役所さんに紹介戴いたことが忘れられません。私が「初めまして」とご挨拶すると役所さんは「会ってますよね」私「いや、初めてです」このやり取りを3往復した後で私が「今年の6月に邦衛さんと『いい旅夢気分』に出して戴いたんですけど」と言い終える前に被せるように役所さんが「観た!観た!観た!それだ‼︎会った気になってた!ゴメン」と言いながら右手を差し出して握手をして下さったのでした。その後の杉田監督,佐藤浩市さん、桜庭ななみさん、邦衛さんが並んでの舞台挨拶では、役所さんが開口一番「昔から敬愛する田中邦衛さんとこうしてご一緒できることが嬉『最後の忠臣蔵』田中・桜庭・役所・佐藤しくて〜」と切り出されたのでした。帰りの車中で邦衛さんにそのことを話したら「へえ、役所、そんなこと言ってた⁈」としらばっくれながら満更でもない笑顔で照れていたことが思い出されます。

以来、役所さんには何度かインタビューやラジオ出演戴きました。

それもこれも邦衛さんのお陰でした。









arayuki_cinema at 2023年05月10日 (17:21)
PermalinkComments(0) 俳優 | 田中邦衛

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