少し時間が空いてしまいましたが、去る7月29日、雨の中、保育園の引き渡しがありました。

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ご縁がありコンペに参加させていただいたのが、昨年の5月末。
去年の夏に設計を行い、年末に入札、年明けから着工というスケジュールの中、あっという間の月日が経ちましたが、充実した日々が過ぎ、竣工となりました。

多少いろいろありましたが、当初のコンペ案のコンセプトを保ちつつ、完成できたのではないかと思います。

理事長をはじめ、統括園長、園長の理念や子供たちへの想いが、完成にあたりきちんと反映できているかどうか実はとても不安でしたが、竣工式での温かいお言葉から報われた想いでいっぱいになりました。

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設計コンセプトは、今回の敷地には大きな樹木が生い茂っておりましたので、この大切な資産を受け継ぎ、活かしながら、「森をつくる」ことを目指しました。
竣工当初は森と呼ぶにはまだまだですが、長い年月をかけて、今回植樹した植物が成長し、子供たちの原風景として心に刻まれることを期待しています。

建物計画は東西に長い3800屬曚匹良瀉呂法既存樹木を活かしながら幅広い園庭を確保するため、4棟の建物を東西に長い配置としました。各棟の建物は通風・採光に配慮するとともに、外壁の色や屋根の形を変えながらランダムに配置することで、ひとつの集落のようなイメージでデザインしました。また、各棟は縁側渡り廊下のような開放廊下で結ばれており、廊下の前には菜園、田んぼ、果樹棚を植栽することで、日々の生活の中で四季が感じられるように計画しています。

建物の周りには築山や芝エリア、山野草を植栽した緑地、屋外活動をサポートする東屋や納屋を設けて、さまざまな遊びが誘発されるよう計画しています。


少し、建物内をご案内します。
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建物のエントランス、入るとランダムに配置された建物を結ぶ開放廊下と園庭の景色が広がります。右手には事務室の受付カウンターがあります。
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エントランス内一部の天井は、アールの屋根なりに作りました。
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エントランスホール
正面には、本棚と小屋裏収納、出窓を設けました。
階段下にはベンチを設け、子供たちがさまざまなシーンで本を読めたり、外を眺めたりできます。
左手には下足入れを設け、扉には、子供たちの写真やスタッフの方の写真を入れられるようにしました。
012
012棟
0歳児から2歳児が過ごします。
年齢別にお部屋が分かれていますが、堺の壁には、ガラス戸を設けました。

345
345棟
3歳児から5歳児が過ごします。
ふたつのお部屋は間の大きな建具により、保育の仕方により、空間を仕切ります。

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ランチルーム兼遊戯室
奥の調理室はガラス戸で仕切られ、調理員さんが作業している姿を子供たちが見れるようにしました。また、その手前のオープンキッチンカウンターは子供の高さに合わせて作っています。ランチのときには、バイキング形式でトレイに自ら取り分けるとのこと。シンクやIHコンロも設け、子供たちとスタッフで調理もします。


お引き渡しの日の夕方からは、設計監理関係者(私たち)と施工会社及び関係協力会社をご招待いただき、
竣工式及び感謝式ということで開催していただきました。
ランチルームが式場に早変わり。結婚式の二次会もできますね。(笑)
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施工会社の方たちとともに、感謝状をいただきました。
また、お食事とお祝い酒がふるまわれました。
なかなか、施工会社及び下請け協力業者の方たちとともに、このような席が設けられることはないので、貴重な機会でした。これも園長たちの心意気という風に感じ、心温まるひとときでした。

お引き渡しを無事に終え、8月からは子供たちが入ることを考えるとうれしく思う反面、毎週1回の現場定例がもうないかと思うと寂しい思いです。

そして、お土産でいただいた品は、なんとかわいらしい、園のロゴ入りお煎餅。
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