1月18日(土)19日(日)の2日間にわたって行われた大学入試センター試験を皮切りに、
全国一斉に中学・高校・大学の入学試験が各地で行われ、もうすぐ収束しようとしています。

今年のセンター試験では、国語が昨年に続き難易度が高く、
易化すると予想していた高等学校や予備校の先生方が
二次対策に向け方針変更をさせられました。

また、中学入試においても、東大寺学園の算数と理科の難易度が急激に上がり、
国語や社会の得意な生徒が合格するという逆転現象が起き、
中学受験担当の大手塾の担当講師が右往左往しています。

このため灘中学校には合格したが、東大寺学園には入学できなかった生徒が少なからずいます。

理系志望者が多く在籍する東大寺学園としては、
優秀な生徒を洛南や洛星にとられてしまったのではないでしょうか。

こうした番狂わせは入学試験でもままあるのですが、
中学入試のように幼い年齢の子供たちに無意味な傷を負わせないためにも、
例えばセンター試験で平均点が他教科よりも高すぎたり低すぎたりしたときに行う
調整点システムようなものを、一定の基準で設けるのがいいのではないでしょうか。

大学入試においても、関西大学が行っている中央値方式や
偏差値方式も考慮できるのではないかと思います。

何れにせよ、つらい思いをするのは不合格だった生徒だけでなく、
合格した生徒の側にも早晩起こります。

と言うのは、6か年中高一貫校はどこも理系志望の生徒を、
何としてでも東大や京大に送り込むシステムを取っているからです。

わたしが教えた生徒の中にも、算数はそれほどでもなかったけれど、
中学高校の何れかで数学に目覚めた子供が居なかったわけではありませんが、
はっきり言ってわずかです。

無事に合格できたことを心からお祝いしますが、
同時に今すぐ中学の数学を先取りすることをお勧めします。

入学試験は、たかが入試だとも言えます。
が、同時に人生の何割かを決める「踏み絵」でもあります。

喜んでいる君も、悲しんでいる君も、今自分自身に与えられた状況を冷静に分析して、
さらなる高みに向かって一歩を踏む出す決意をしてください。