マフラー製作

2009年04月08日

マフラーの価格

最近なぜかマフラーの問い合わせが増えております。
大変嬉しい反面、毎回決まって「今は値段が高いので、しばらくお待ちになったらいかがでしょう?」を言わなくてはならないので悲しい面もあります。

なにせ金属が高くて仕方ありません。金融的な金属はすでに値下がりしているにも関わらず、実販価格は下がってこないのです。ガソリンも下がり、運送費も元に戻ったはずですので本来ならば金属も安くなって良いころなのですが下がってきません。

あまりに価格が高騰してしまっているので弊社も段々と値上げしていきましたが、何度も価格を変更するのが嫌なので問い合わせにしてしまっています。実際のところ一昨年と比べて倍近い価格になってしまう始末ですので「いくらでもいいよ」って言っていただける豪気な方以外にはお勧めしておりません。ただこの状況がいつまで続くのかが読めません。このまま値段が下がらなければ、待ってもらうのも意味がありません。せっかく頑張って良い音を出すマフラーを作るノウハウを作ったのに、素材の価格で作れない状況というのも残念でなりません。

沢山のお問い合わせを頂いて心苦しいのですが、金属の値段が下がって安く作れるようになりましたらご報告しますね。

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arcano at 08:16|PermalinkComments(0)

2006年12月27日

フェラーリ348用マフラー 静かな消音(4)

レイアウトが完成して治具上で製作し取り付けに入りました。

・・・取り付きません・・・

完成した構造ですと、そのままではどうしても車体に入っていきません。つまりフランジを増やして分離型にする必要があります。ほぼ完成していたのに残念ですが、また治具に載せてフランジを増やす作業をします。これが結構大変なことになってしまいました。と言うのも、フランジを付けたいところに付けると車体に当たるようになってしまったりして、単純には付けられない状態なのです。そうするとどうなるかと言いますと「最初から作り直し」という恐ろしい結果に。

頑張ります。
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arcano at 18:02|PermalinkComments(0)

2006年12月26日

アルファロメオ159 マフラー製作記(9)

しばらくの間オーナーに乗ってもらっておりました。久しぶりにお車を拝見させて頂ける機会がありましたので例の「ピー音」のテストをさせて頂きました。結果的には完全に消えていて、オーナー曰く「一週間くらいで消えた」とのこと。やはり安定期に入るまでの問題でした。これで159の問題はなくなりましたので販売を開始致します。

オーナーはすっかり爆音ジャンキーに成長されておりました(笑)。やはりこの手のマフラーを入れていると当初は消音が重要と思っていても段々爆音にする時間が長くなってきてしまうみたいです(笑)。

まだHPはアップしておりませんが、近々にアップしたいと思います。
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arcano at 18:36|PermalinkComments(2)

2006年12月09日

フェラーリ348用マフラー 静かな消音(3)

a21e040d.jpg今回は512TRのときよりもスペースが厳しいです。

消音ラインと爆音ラインの分岐をエキマニ直後に作りたいのですが、消音ラインが直線的で爆音ラインが90°上に分岐する構造になってしまうために爆音ラインに抵抗が出来てしまいます。しかしこの場所に分岐を作るしかないので、少しコストが高くなりますが、小細工を入れて抵抗にならない構造にすることにしました。要は爆音ラインを曲げパイプで上に跳ね上げておいて、消音ラインのパイプをその曲げパイプにストレートになるように溶接し、消音ライン用に橋渡し的パイプを中に入れて溶接しておく・・・って全く分かりませんよね(笑)。言葉での説明は難しいです。

とにかくレイアウトは大体決まりまして、以前のものと比べてタイコの位置が低くなります。その代わりバルブが上に来る構造ですね。決まってしまうと案外普通に見えてしまうのがマフラー製作の悲しいところです(笑)。ここまで来るのに大苦労でした(笑)。
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arcano at 15:06|PermalinkComments(0)

2006年11月20日

アルファロメオ159 マフラー製作記(8)

爆音は良い音が出ました。では消音。まあ何も心配いりません。ある意味今迄通りの作り方をしておりますので大丈夫。ですが一応テストです。

エンジン始動。「シューン」という音です。静か。バックしたりして移動させます。静かで最高ですね。今回は147のタイコよりも容量を大きくしたので本当に静か。一応試走です。

「シューン、ピー」
「あれ?」

ピーって何だ?
何か中回転域でピーという音が聞こえます。車を停めてブリッピングしても、やはりピー音が出ています。おかしい。今迄と構造の違いがあるわけでもないのにこんなわけはありません。ですが弊社のタイコは特殊な構造をしておりまして、製作して初期だけはちょっと不安定な時期があるのです。通常はテスト走行程度で安定するのですが、例えばそのせいなのかな?そう思ってちょっと走り込んでみます。マフラーに熱をかけるべく、高速域までエンジンを回します。そうすること15分。あれ?音が消えた?停車してブリッピングをするも、全くピー音が聞こえません。触媒後にフレキがあって、その後ろからの製作ですが、そこの繋ぎは差し込み式になっています。あるいはここが排気漏れとかしているのか?でも排気漏れならピー音ではないはず。しかしまあ音が消えたわけですから問題解決ということで、ショップの駐車場に車を移動させておきました。

しかし翌日、一応チェックをしようとエンジンを始動し、軽く吹かすと「ピー」。あれぇ?また?ということで試走チェックです。やはりピー音があります。しかも15分後に消えます。つまりマフラーが完全に暖まると消えるということらしいです。しかし構造上そのようなことの原因が全く思い当たりません。どうしたものか悩みましたが、マフラーは排気させる役割である以上、熱とススにさらされます。これが善かれ悪かれ後々影響してきてしまうものなので、長期的テストを必要とすると結論付けました。そうするとオーナーに返す日程が飛躍的に延びてしまうことになり、159のような車の場合は毎日使われる可能性もありますから日程が延ばすことはしたくありません。そうすると、ピー音が入るとはいえ、うるさくて乗れないとかいうほどの音ではありませんから、事情をお話して一旦オーナーに乗ってもらうことにしました。
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arcano at 19:20|PermalinkComments(0)

2006年11月16日

フェラーリ348用マフラー 静かな消音(2)

つ・続いた!

色々と検討した結果、100%じゃないけれど触媒入りで製作できそうです。ですので348用としてはもちろん新規に製作になります。今回も消音ラインのみに触媒を入れる方式を採用します。

ただあくまでも机上と言うか、実車を見ながらの想像半分ですので出来なかったらどうしよう?と、微妙な状況。ですから気合を入れるためにもオーナーに「触媒入りでやります!」と電話してしまいました。これで後へは引けません(笑)。もちろん触媒は誰が何と言おうが絶対安心の純正触媒(笑)を使用。

さて、また無理矢理な製作のスタートです。
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arcano at 19:16|PermalinkComments(0)

2006年11月14日

切り替え無しの新型マフラー

ご存じの通りマフラー販売を行っているのですが、決して万人向けのマフラーではなく、ニッチというか一部の強烈な方々の為のものであるわけです。私としては個人的趣味の方向ですので楽しいのですが、商売として考えると販売数が決して多く無いという現状を放っておくのもいけないことです。

そこで切り替え無しの比較的安価なマフラーの製作を検討することにしました。もちろん今迄のマフラーは続けますが、新たなラインナップとして考えています。現在のところ製作に入ったわけではないのですが、一応最低限のアイディアだけは出してみました。結局、今迄あるようなサードパーティー製マフラーではウチに競争力はありません。販売網や価格で太刀打ちしていくことはあまりにも大変です。

ウチはフェラーリを得意としていますので、やはり一般的に言うフェラーリサウンドを擬似的に作れたらいいなと考えました。しかし今迄の経験で、そのエンジンなりに高音であるとかは出来ても、その範疇を超えることは出来ないことを知っています。でも例えばマツダ・ロードスター用のマフラーの場合、切り替え無しで爆音、しかも競技用(公道走行不可)なんてものが売れると思えません。音量は法規制の範疇、音質がフェラーリにソックリ。そんなものが出来たら売れるかな?と思うわけです。売れる目算は立つわけですが、問題はそれを実現する技術です。私なりに色々考えた結果、一応一つの方向性で可能性を感じたわけです。結果として成功するか失敗するかは分かりませんが、今後実験をしたり、実験結果次第で実際に製作してみたりしてみようと思います。近々完成するようなものでもありませんので、忘れたころに報告するかもしれません(笑)。
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arcano at 10:10|PermalinkComments(2)

2006年11月10日

アルファロメオ159 マフラー製作記(7)

arcano at 16:19|PermalinkComments(0)

2006年11月09日

アルファロメオ159 マフラー製作記(6)

アルファロメオとの勝負(?)のため爆音モードのテストからスタートです。

音なので文章で説明するのは難しいのですが、結果から言えば私の勝ちです(笑)。どういうことかと言いますと、アルファロメオの純正マフラーを参考にして製作してしまうと(私が考える)良い音が出ないのです。私が考えるに159の純正マフラーはとにかく静かな排気音を目指しており、そのために配管やタイコの設計が156、147辺りと大幅に違う部分があります。実際に159のノーマルは静かであって、アルファロメオとしては賛否あると思います。ですがメーカーとしては静かな排気音の方向に向かって行っているのでしょうね。弊社では全く逆に向かっておりますので(笑)、勝手な判断ですが私の勝ちってことになりました(笑)。

ともかく、爆音に関してはトンネルがモナコ状態になりますから成功と言えると思います。ただ正直に言えば、147よりも若干低音ですね。これはマフラーの構造ではなく、TSとJTSの違いでしょう。排気量も関係するのかもしれません。それでも現物を聴けばとんでもない音ですけどね(笑)。
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arcano at 09:31|PermalinkComments(2)

2006年11月07日

フェラーリ348用マフラー 静かな消音

8bc08fd6.jpg本日新規のお客様から注文を受けました。

348用で、とにかく消音モードが静かなマフラーが欲しいとのこと。駐車場の関係で始動時からアイドリング(暖気)が静かじゃなきゃならないそうです。現在はメーカー不明のワンオフに純正触媒を付けている状態だそうです。現状でうるさいのかと言いますと、私が聴いた限りではそんなにうるさくありません。ですが屋根付きの車路(駐車場)で聴くと結構うるさいのです。やはり今回も触媒を消音ラインに入れたいところですが、348はとにかくスペースがありません。結果的に弊社が現在ラインナップしている製品そのままになってしまうかもしれないということを前提として、出来れば触媒をいれる、出来ないにしても他の手段も考える、最悪はゴメンなさいという条件で製作依頼をお受けいたしました。

正直どうなるか分かりませんのでシリーズ物にしませんでした。ですが、順次ご報告をしていきたいと思います。
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arcano at 15:39|PermalinkComments(2)