2007年01月09日

チーム・バチスタの栄光

チーム・バチスタの栄光


【あらすじ】
次々と手術を成功させ続けた「チーム・バチスタ」。しかし、三例続けて手術に失敗したために、調査を始めることに。そこで明らかになる真相。

【感想】
ずいぶん前に読み終わった作品です。しかし、作品に圧倒され続けて、なかなか感想をまとめることができませんでした。
作品に力があって、一気に読むことが出来るのですが、個人的にはラストに不満あり!です。
とはいえ、とにかく面白い作品でした。

arcencielraduga at 21:50|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!海堂 尊  | 海堂 尊

2006年02月05日

司城志朗著『街でいちばんの探偵』4

街でいちばんの探偵


【あらすじ】
体が大きく、けんかにはめっぽう強い探偵天白五郎。そこに依頼人が二人。一人は美しい女性、もう一人は名門女子中学の生徒が依頼にやってきました。正統派ハードボイルド作品。

【感想】
あらすじにも書きましたが、とにかく腕っ節の強い探偵が女性を守るべく?そして謎を解くべく動き回ります。事件は次から次へとつながっていき、そして複雑化していき、最後まで退屈せずに読み進むことができました。そして、お約束どおり思わぬ結末がやってきます。
久しぶりに謎解きとしても、ハードボイルドとしても楽しめるミステリーに出会って、とても幸せな気分です。

arcencielraduga at 15:55|PermalinkComments(4)TrackBack(0)clip!司城志朗 

2006年01月29日

高田崇史著『試験に出るパズル』3

試験に出るパズル―千葉千波の事件日記


【あらすじ】
浪人生「八丁堀」の従弟の千葉千波。高校二年生だが、顔はジャニーズ系、成績もよく、フルートも巧みで、自宅にビリヤード台があることもあり、ビリヤードも得意だった。
「八丁堀」の浪人仲間で悪友の慎之介の父は警視庁捜査一課の刑事。
この三人組が暇をもてあましながら(?)色んな謎にチャレンジする作品集。

【感想】
次から次へと小難しいパズルが登場し、あきさせない。しかし、やはり講談社ノベルズ!というところか、少々マニアックな作風だと思った。
論理パズルは得意ではないので、流し読みだった。大事件を解決するわけでもないし、キャラクターを書き込んでぐいぐい引き込むタイプの作品でもない。
しかし、パズル的な楽しみ方は充分できる作品だと思った。濃厚な作品を読むにはちょっと疲れている・・・という時にはいい本だと思った。
この作品はシリーズで別の本も出版されているようだが、読むかどうかは微妙。


arcencielraduga at 14:36|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!高田崇史 

2005年12月18日

加納朋子著『スペース』4



スペース


【あらすじ】
短大生の「こまちゃん」。自分の謎を瀬尾さんに問いかけました。瀬尾さんに謎かけをするのが楽しみの一つになっていました。
ミステリというよりは恋愛小説的な内容。「ななつのこ」、「魔法飛行」に久々の続編!

【感想】
加納朋子の「駒子シリーズ」らしく、少し甘い雰囲気のする作品。しかし、「クライムクラブ」シリーズらしく、謎解きもあります。
作品の終焉に向かって人の連鎖がどんどん広がっていくので、とても楽しめました。
「ななつのこ」、「魔法飛行」を読んだのはかなり昔のことですし、何だか懐かしくなり、もう一度読みたくなってきました。


arcencielraduga at 14:38|PermalinkComments(2)TrackBack(0)clip!加納朋子 

2005年08月15日

氷川透著『各務原氏の逆説』4

各務原氏の逆説


【あらすじ】
私立高校軽音楽部部室で高校二年生の滝祥子が死体で発見された。自殺と思われる中、学校への恨みが原因だとか、妊娠していたなど様々なウワサが校内を飛び交った。
軽音楽部2年生のリョーは彼女の死の直前、話をしていたこともあり、真相が気になり、自分なりに色々と調べ始める。学校用務員の各務原氏の推理を得ながら真相にたどり着くのであった。

【感想】
文体が読みやすくてどんどん読み進むことができたし、学園ミステリーらしい学園ミステリーだったと思う。各務原氏のキャラクターも気に入った。
しかし、私にとっては真相究明が中途半端で、その点では残念な感じがした。もちろん、好みの問題だが・・・。
とはいえ、この作品はシリーズ化されているようで、次作も出版されているので、是非読んでみたい。

arcencielraduga at 10:21|PermalinkComments(3)TrackBack(0)clip!氷川透 

2005年08月14日

マーガレット・モズリイ著『ほんの小さな殺人』3

ほんの小さな殺人


【あらすじ】
夫を殺したボニータ・フェイ。しかし、後悔していなかったし、逮捕されることもなかった。夫の死後、本当に自分を愛してくれる男性と知り合い、その男性が朝鮮戦争に出征したため、亡き夫の保険金を使って憧れの巴里に訪れる。そこでかけがえのない人々と出会い、ボニータ・フェイの人生は大きく変わるのであった。
【感想】
あらすじに夫を殺したことが書かれているため、この本は「推理小説」ではないことを理解して手に取った。犯人探しの楽しさはないけれど、ボニータ・フェイという女性のキャラクター、そして文体のおかげで作品の世界にどんどん引き込まれた。
そして、ボニータ・フェイだけではなく、他の登場人物も興味を抱かせる人物が多く、とても面白い作品だと思った。



2005年08月06日

ジェフ・アボット著『図書館の死体』4

図書館の死体


【あらすじ】
都会で編集者の仕事をしていたが、アルツハイマー病になってしまった母を在宅看護するため、田舎町で図書館長になったジョーダン・ポティート。
その図書館で図書館に敵意を持つ女性が殺害された。自分にかかった容疑を晴らすため、事件の捜査を始めた。
田舎町とは思えない事実が次から次へと明らかになり、真犯人にたどりつくのに苦労するのであった・・・。
ジェフ・アボットの図書館長シリーズの第一作であると同時にデビュー作。

【感想】
図書館好きなので、タイトルに魅力を感じ、図書館で借りてきました。
アメリカテキサス州出身の書いた作品であるが、田舎町で起こる殺人、容疑者は全て図書館長である素人探偵の知っている人である、という設定がとてもイギリスミステリ的で気に入りました。アガサ賞受賞というのも納得の作品です。
最後の方ではやはりアメリカ!という場面も登場しますが、ドラッグ、暴力の表現がしつこすぎずに、純粋にミステリとして楽しめる作品でした。
このシリーズの別の本も読んでみようと思いました。

arcencielraduga at 19:15|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!ジェフ・アボット 

2005年06月25日

ビル・S・バリンジャー著「消された時間」


消された時間

【あらすじ】
素っ裸だが靴だけを履いてクビを裂かれた男性が発見された。奇跡的に命は取り留めたものの、記憶と声を失っていた。そして、その靴には千ドル札一枚が!失われた記憶を取り戻すべく男性はかすかな記憶をたよりに自分を探り始めるのであった。

【感想】
割に薄い本の割にストーリーがまったく進まないので、途中集中力が途切れてしまった(^^;
しかし、最後の方はかなりスピーディーな展開で楽しんで読むことができた。
ストーリーそのものが私にとっては複雑で、再度読んでみないとよく理解できない。何となく納得のいかないエンディングだった。

2005年05月28日

近藤史恵著「南方署強行犯係狼の寓話」(徳間ノベルズ)


狼の寓話―南方署強行犯係
【あらすじ】
警察に入ってから刑事になるのを夢見ていた會川圭司は念願の刑事になった。その初日、殺人事件の現場に到着し、死体を見たとき、失神したまではまだマシであったが、その後再度現場に行ったときにバスルームで間違って蛇口をひねり、犯人のものと思われる髪の毛を流してしまう。
その後、別の捜査にまわされ、黒岩という女性刑事とペアを組むことになり、犯人が確定していると思われる殺人事件を担当することになるのだが・・・。

【感想】
この著者の本は好きで、昔数冊読んだ。今回図書館で珍しく警察小説のようなタイトルの本を見つけたため、興味を持って手に取り、借りてきた。
すごく読みやすい文体で一気に読めてしまう作品であった。美人だけれどつめたい印象を与える黒岩刑事と會川刑事とのコンビも良かったし、會川刑事の兄でどんくさいけれど人のいい警察官も良かった。すごくキャラクターがいきいきとしている作品で、すぐに作品世界になじむことができた。
事件そのものはシンプルで次から次へと事件が起こるわけではないが、キャラクター設定と文体のよさで読ませる作品だったと思う。
このキャラクターが登場する別の作品も読んでみたいと思った。

arcencielraduga at 19:45|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!近藤史恵 

2005年02月20日

松尾由美著「バルーン・タウンの手品師」(文藝春秋)


バルーン・タウンの手品師
【あらすじ】
未来の東京架空都市、通称「バルーン・タウン」は人工子宮が行き届いた中にあって自然分娩をする道を選んだ妊婦のみが住む都市。未婚の刑事江田茉莉奈とプロの翻訳家であり「妊婦探偵」と呼ばれるようになった暮林美央、その美央を慕い、同じく妊婦であり翻訳家の卵の有明夏乃の3人の周辺で事件が起こる。「バルーン・タウンの手品師」、「バルーン・タウンの自動人形」、「オリエント急行十五時四十分の謎」、「埴原博士の異常な愛情」所収。

【感想】
暮林美央が再び妊婦となったり、美央や夏乃の子供が登場したりと、キャラクターの生活も全作とは一変していて、面白かった。キャラクターに思い入れがある人は楽しめる作品であったと思う。
「オリエント急行十五時四十分の謎」のように、ミステリ好きを喜ばせる仕掛けもあり、ほどほどには楽しめた。
しかし、シリーズ化するにはキャラクターの書き込みが薄すぎる気がするし、ミステリの部分の設定にかなり無理を感じた。
中でも「埴原博士の異常な愛情」は少しグロテスクすぎて、私には苦手な作品だ。この著者はコージーミステリ作家というイメージがあったので、すごくショックを受けた。他の作品も面白いけれども、何かが足りないような感じがしてしまった。
短編集なので、ある程度はやむをえないが、短編なら短編でもう少しきりりと引き締まった部分が欲しいような気がした。

arcencielraduga at 17:39|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!松尾由美 

2005年02月07日

松尾由美著「バルーン・タウンの殺人」(創元推理文庫)


バルーン・タウンの殺人
【あらすじ】
未来の東京架空都市、通称「バルーン・タウン」は人工子宮が行き届いた中にあって自然分娩をする道を選んだ妊婦のみが住む都市。未婚の刑事江田茉莉奈とプロの翻訳家であり「妊婦探偵」と呼ばれるようになった暮林美央、その美央を慕い、同じく妊婦であり翻訳家の卵の有明夏乃の3人の周辺で事件が起こる。著者のデビュー作である「バルーン・タウンの殺人」、「バルーン・タウンの密室」、「亀腹同盟」、「なぜ、助産婦に頼まなかったのか?」、バルーン・タウンの裏窓」所収。

【感想】
人工子宮や妊婦が絡む殺人事件など、発想が面白い。そして、タイトルからも分かるように「赤毛同盟」などのシャーロック・ホームズものや「なぜエヴァンスに頼まなかったのか?」などパロディ仕立てになっていて、ミステリファンにはより楽しい内容になっていた。
ただし、作品構成に多少無理があるような感は否めない。展開が少し強引過ぎるのだ。
本格ミステリとして理論を追及する人には少し物足りなさを感じさせる作品かもしれないが、あっさりさっぱりと読むことができ、私にとっては「面白いものは面白い!」と思わせる作品であった。好き嫌いははっきりと分かれる作品だと思う。

arcencielraduga at 07:19|PermalinkComments(0)TrackBack(2)clip!松尾由美 

2005年01月23日

池井戸潤著「果つる底なき」(講談社)


果つる底なき
【あらすじ】
二都銀行渋谷支店融資課課長代理伊木の親友であり、同じく課長代理の坂本が突然死した。何かのアレルギー症状で死んだと思われていたが、事件の疑いがあるとして捜査が始まる。しかも真面目で几帳面な坂本が顧客の預金を横領していたという疑惑が持ち上がる。親友と残された妻と幼い子供のために坂本が残した仕事をやり遂げようとしながら、事件解明のため伊木は動き回るのであった。そして、第二、第三の事件が起こり、伊木自身にも危険が迫るのであった。第四十四回江戸川乱歩賞受賞作。

【感想】
元行員の書く金融界のミステリーということもあり、金融関係の本を読むのが好きな私にとっては興味深い作品だった。そして、作品に勢いがあり、一気に読み終えることができた。さすが新人賞受賞作だ。
口座資金の流れから徐々に犯人にたどり着いていくところや様々な会社が複雑に絡み合い、息をつかせぬ展開で面白く読むことができた。しかも舞台は半導体業界と銀行と商社といういかにも生き馬の目を抜く業界。
銀行員が主人公のハードボイルドというのは意外な気もするが、その設定がまさに功を奏していたように思う。
終盤余りにも次から次へと殺人事件が起こったり、設定に無理がある(ネタバレになるので詳細自粛(^^;)感は否めないものの、面白い作品であった。別の作品も読んでみたい作家だ。

arcencielraduga at 15:08|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!池井戸潤 

2005年01月10日

松尾由美著「安楽椅子探偵アーチー」(東京創元社)


安楽椅子探偵アーチー
【あらすじ】
共働き両親の家庭で育つ及川衛は11歳の誕生祝に新型ゲーム機とゲームを買うように3万円を手渡され家電量販店に行く途中、信号待ちをしている間にふと視界に入った骨董店でひじかけ椅子。この椅子がため息をついているのを聞いたこともあり、好奇心からイギリス生まれ上海育ちで戦後日本にやってきた椅子を購入することになる。家に持ち帰り、椅子と話し始める衛。
ミステリ好きの同級生野山芙紗が「アームチェア」からアーチーと命名。このアーチーは正真正銘の「安楽椅子探偵」で次から次へと衛が遭遇する事件を解決するのであった!「首なし宇宙人の謎」、「クリスマス靴の謎」、「外人墓地幽霊事件」、「緑のひじ掛け椅子の謎」所収。

【感想】
アマゾンのオススメコーナーに同著者の「バルーンタウンの殺人」が紹介されていたが、図書館になかったため、この本を借りてきた。「安楽椅子探偵」という言葉に興味をそそられたからだ。ところが読み始めてびっくり!本当に「安楽椅子」が推理するという荒唐無稽なストーリーだったからだ。ワトソン役に小学生という設定も面白い。
ストーリー展開にも無駄がなく、残酷な事件が起こるわけでもなく、さっぱりとしている。すごく面白い本であった。「緑のひじ掛け椅子の謎」はストーリー展開が突飛すぎる印象を受けたものの、SF要素も含む作品なので、ご愛嬌ということで(^^;椅子のアーチーと少年とのやりとりもほほえましい。
最後はアーチーの願いも叶い、めでたし、めでたしの内容であった。
児童書でシャーロックホームズものなどの推理モノを読んでいるお子さんにもオススメの作品だ。個人的にはぜひともシリーズ化してほしい。

arcencielraduga at 22:22|PermalinkComments(0)TrackBack(1)clip!松尾由美 

2005年01月03日

青井夏海著「赤ちゃんをさがせ」(東京創元社)


赤ちゃんをさがせ
【あらすじ】
自宅出産専門の出張助産婦児玉聡子とその助手と他にも助産婦のアルバイトをして生計を立てている亀山陽奈。その二人が遭遇する出産にまつわるミステリ連作集。「お母さんをさがせ」、「お父さんをさがせ」、「赤ちゃんをさがせ」所収。

【感想】
殺人事件が起こらない、まさにコージーミステリとして楽しめる作品でした。最近新たな作家を開拓することがなくなっていましたが、この著者の作品を読んだのは初めてでしかも結構面白かったので、とてもラッキーでした。
途中登場する元カリスマ助産婦明楽友代の推理も明快で楽しめました。それに何をしても今ひとつから回りしてしまう陽奈のキャラクターもいかにもワトソン役といった感じで楽しめました。肩に力をいれずにのんびりと読むことができて、良かったと思います。
ただし、推理小説とトリック解明など理論的に読みたい人には不向きな作品だと思いました。若干ですが、謎解きの部分に独りよがりな印象をうけましたので・・・。
助産婦さんが探偵役という設定の面白さ、扱っているのが軽めの事件であること、読みやすい文体であることがこの作品の魅力だと思いました。

arcencielraduga at 18:32|PermalinkComments(0)TrackBack(1)clip!青井夏海 
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