2007年10月01日

〜ジョン・ダワー『敗北を抱きしめて』を読んで〜

こんにちは、スタッフのおーいわです(*・ω・)ノ

最近やっと涼しくなってきましたね
この時期は風邪をひきやすいので気をつけましょう!そう言う私はすでにひきました( -д-)...
それに、そろそろやけくそになっている蚊に夏より刺されています。。

そんなことはさておき、今回書かせていただくのは、ジョン・ダワー著『敗北を抱きしめて』という本についてです*
「紛争」後編で、「憲法9条を世界遺産に/太田光・中沢新一」という本を扱ったんですが、そのなかで太田さんがこの本を紹介しています。
太田さんは、この本を読んで、日本国憲法は突然変異で生まれたもの、つまりあの瞬間にしか有り得なかった、ちょっとやそっとでは起こりえない偶然が重なって生まれたものだったんだ、と感じたそうです。

では、その偶然、突然変異とは何なのか??ということで『敗北を抱きしめて』を読んでみました。
この本は憲法のことだけではなく、戦後日本の様々なことについて書かれています。
ここでは憲法問題に関わってくるところだけを簡単に取り上げるので、他のことももっと知りたい!という方はぜひ読んでみてください♪ページ数めちゃ多いですけど・・

憲法問題に関しても、すべて扱うには論点が多すぎるので、"民主主義"と"非軍事化"の二点に絞って書かせていただきます。ちょっとお堅い内容ですが、目を通してもらえるとうれしいです(^^)

では。
民主主義と非軍事化
日本国憲法の最大の特徴は徹底した"民主主義"と"非軍事化"です。
特に非軍事化の善し悪しについて簡単に扱うことはできませんが、少なくとも私個人としては世界に誇れるすばらしいものだと思っています。

では、この二つが誕生したいきさつにはどういった偶然があったのでしょうか。

民主主義
まず民主主義ですが、これには日本が降伏した時期と、アメリカの国務省内の派閥が大きく関係しているのです。
1945年の初頭、日本では側近が天皇に対して降伏を強く促していましたが、政府は戦争を引き伸ばしました。もしその時日本が降伏していたら、占領軍による民主主義革命、そしてその憲法への反映はなかったかもしれない。それは、1945年初めの時点では、日本に民主主義革命を導入しようという計画は存在しなかったからです。

終戦前後、アメリカの国務省内では、戦後の日本占領政策をめぐって、穏健な改革しか望まない「日本派」と、抜本的・急進的な改革を望む「中国派」とに分かれていました。
そしてこの時期に降伏後の計画立案を牛耳っていたのは日本派だったのです。
ところが、降伏が延びた結果、急進的な中国派が台頭し、戦後日本の徹底的な民主化が計られるようになったのでした。。

これはもちろん降伏の時期が遅れて良かった〜と言っているのではありません。
そのために空襲や原爆を招いたのは事実です。

占領軍による上からの革命がなくても日本は民主化できたのか、それは分かりませんが、今の日本が民主主義国家になった歴史を振り返るとこういうことがあったということです。

非軍事化
皆さんもご存知の通り、日本国憲法はGHQのメンバーが英語で草案を書き上げ、それを日本の政治家と交渉しながら成分化したものです。

非軍事化だけでなく、憲法全般に関してよく問題とされるのは、日本国憲法はアメリカがつくったものである、ということです。では、この憲法はアメリカに都合の良いようにつくられ、日本が仕方なく押し付けられたものなのでしょうか。

その点について、実際にGHQのやり方には強引な部分が多数みられますが、太田さんやジョン・ダワーの本を読んだ範囲での私の意見は、結果的に日本はこの憲法を自らも選んだ、ということです。

この時期、占領軍のアメリカ人は理想主義的な精神、つまり抑圧を取り除き、日本に民主主義を徹底させるために、自分たちは特別な任務についているという救世主的な意識を持っていたとあります。とくに憲法の草案を作ったSACPのメンバーは、作成時に政治的な意図を全く持っていませんでした。
つまり、アメリカ人が実際に救世主だったかどうかは別として、憲法自体は政治的意図からではなく、普遍的な民主・平和の原則に基づいてつくられたということです。
これは、「ヨーロッパの戦争は政治的・社会的なものであり、それに対し、太平洋の戦争は人種的なものだった」という意識が欧米側にあったとされている点からも説明できるのではないでしょうか。

また、戦争に嫌悪し、日本人は本質的に軍国主義的で信用ならないと非難されていることを重く受け止めた日本の人々にとっても、戦争の放棄という過去に実現されなかったケロッグブリアン条約の理想の純粋な具現者になる可能性というのは、敗北のなかでも自分たちには独自の価値があるのだという肯定的な感覚を保持する道を提供しました。

この両者の想いが一致して、日本国憲法は誕生したのです。
(もちろん他にもいろんな条件があった上でですが)

憲法9条を日本側が変更するチャンスはありました。しかし、そのときに日本が選んだのは、この9条を守ることでした。
冷戦の緊迫感が高まるなか、朝鮮戦争のために再軍備を求めたのは、他でもなくアメリカだったのです。つまり、憲法の制定がこの時期に当たっていたら、平和憲法は誕生しなかったことになります。

9条に関しては長年に渡って議論されていますが、今の日本国憲法は、本当にあの時期にしか生まれ得なかったんですね。。


以上、めちゃ長くなりましたが、『敗北を抱きしめて』から私が読み取ったことを書かせていただきました。
本から読み取れる"偶然"の内容を私なりの解釈でかなり絞って取り上げているので、この本に対して違う読み方をされる方ももちろんいると思います。もし本を読んでご意見などがありましたら、良かったら紹介してくださいね(・ω・)ノ



arch1arch at 16:02|PermalinkComments(0)TrackBack(0) Activity Diary 

2007年09月23日

ドイツECO事情

こんにちは、スタッフのきたちゃんです

実は私、先月1ヶ月まるまるドイツでドイツ語を勉強してました

ドイツといえばビールソーセージですが、環境大国としても有名ですよね

ということで、今回は、私が見てきたドイツのeco事情を紹介したいと思います


その1 「いつでもどこでもエコバック

日本でも浸透しつつあるエコバックですがドイツでは既に持ってて当然の物となっています
スーパーでは袋を忘れたら自分で購入しないとだめで、お店の人が袋をくれたりしません
専門店のようなところでも必ず「袋はいりますか??」と聞かれます。専門店の場合は、ただで袋をもらえますがほとんどが紙袋しかも日本のもののように丈夫でなくて、すごく薄い紙で出来ています。


その2 「気軽にデポジット」

デポジットって知ってますか??空き缶や空き瓶を返却して、商品に含まれる容器代を返してもらうシステムです。そうやって返却してもらった缶やビンをもう1度商品として使っています。日本でも空き缶をたくさん集めたら100円とかもらえますよね。でもそれだと、換金してもらえる場所とかが凄く限定されてますよね
でもドイツのデポジットは凄いんです
何が凄いかと言うと、スーパーでデポジットできるんです
スーパーの横にデポジット専用機械があって、缶や瓶・ペットボトルについているバーコードを読み取るとデポジット完了です。
金額は、種類によって変動がありますが、1本につき大体20〜40円といったところです。
デポジットした後にレシートが出てきて、スーパーで換金したり、そのままお買い物券として使えます
これなら常にデポジットする気になりますよね


その3  「風力発電パワー」

滞在中何度かアウトバーン(高速道路)を通ることがあったんですが、高速道路の両脇は大体、牧場が広がってて、牛が優雅に歩いてるんですね。
そんな広大な土地にそびえ立つのが、風力発電の風車
もう凄くたくさんありました。
ちなみにドイツのアウトバーンは制限速度がありません
全ての車がびゅんびゅん飛ばしてます
スピードに慣れていない日本人は、運転を控えた方がいいかもしれません



以上、ドイツeco事情報告でした。やっぱり環境大国だって言われるだけのことはありますね
でも、歩道には、タバコの吸殻が落ちていたり、ビール瓶が割れていたり・・・・・と汚かったりもしてて環境大国なのにと思うこともありました。

でもここでは言い切れないほどとってもとっても素敵な国なので、皆さんも是非ドイツに行ってみてください

arch1arch at 02:11|PermalinkComments(0)TrackBack(0) Column 
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