2009年06月

2009年06月15日

ベネチアの税関だった建物を改装、安藤忠雄氏の設計による美術館オープン


フランソワ・ピノー。グッチグループを傘下に置くPPRグループのオーナーであるフランス人の大富豪実業家。世界同時不況でPPRグループも大きな打撃を受けている中でのオープン。想像を遙かに超える資金量を誇っているはずだが、それでも最後の方ではかなり資金的に苦慮したとの噂も聞こえてくる。

まだ全貌は明らかではないが、近々、詳細が専門誌などで報じられるだろうし、作品露出の手際の良さが目立つ安藤氏のことだから、自らも、この美術館についてどこかで語るだろう。

ベネチア。バブル前期、某新聞社の記事広告の企画実現のため、強行スケジュールで訪ねた。今では考えられないが、そんな予算が組めたのだ。不思議な街だった。荘厳で、煌びやかでもある建物の下に、先人達が人工的に敷設した杭=基礎があるとはとても思えなかった。ベネチアは決して軍事力によって成り立った都市ではなかったが、迷路のような運河と街の道筋を辿ると、極めて防御力に優れているのがよくわかった。攻めても無駄....。攻めないでうまくつき合っていった方が双方とも得...。今に繋がるヒントもあるかもしれない、そんな自己主張をしている街だった。

archinet_japan at 19:12|PermalinkTrackBack(0) 建築 

2009年06月12日

5月末までソフトバンクがやっていたキャンペーンとの関係は?


 ジュブス氏が登場するのか。そちらの方に話題が集中したきらいはあったが、蓋を開ければ、これも大方の予想通り、iPhone 3Gの新製品が発売された。実は国内では5月末までソフトバンクがかなり有利なサービス価格でiPhone 3Gが使えるキャンペーンをやっていた。このタイミングには何かあるのだろうか。

 アップルは極端な秘密主義。ソフトバンクにもiPhone 3Gの新製品のことは事前に知らせていなかったと思われるが、この絶妙なタイミングは...と考えてしまう。さて、国内でのiPhone 3Gの新製品の展開はどうなるのだろうか。サービス価格にも注目だ。

archinet_japan at 07:49|PermalinkTrackBack(0) IT関連 

2009年06月11日

こんなドアを見つけた

 建築の仕事をしてきたので、かなり沢山の建物は見てきた。その中でやっぱり一番、興味を惹かれるのは住宅だ。最近では住宅メーカーも、施主の要望に合わせて多様なデザインにも対応できる工夫をしている。 著名な建築家とまではいかなくとも、建築家に設計を依頼するケースも増えているようだ。といいつつ、外観デザインは、どちらかというと対外的な視線も意識している。そこに住む人の個性、生活への想いが垣間見られるのが室内空間だ。

 余りに綺麗に整理整頓されていると、違和感を覚えるし、適度に散らかっている方が安心したりする。そんな適度な散らかし方から、大上段に振りかざした「幸福」ではなく、 何気ない「しあわせ」を感じたりできる。 家族の数だけ「しあわせ」もあるし、その反対もある。その両端を全てひっくるめて、そこで生きているということだと思う。

 それでも、実は、その人との人間関係の密度によって、入りこめる部屋は決まってくる。最もプライベートな寝室はさておき、 微妙なのが本棚の置かれている部屋だ。考えすぎなのかもしれないが、どんな本が並んでいるのかを知るのはどこか気恥ずかしい。まるで心の奥底をのぞき見するような感覚を覚えるからだ。

 次に気になるのがドアだ。それぞれに異なる性格をもつ空間を仕切ると共に、それらの空間を繋げる大切なツール。記憶は曖昧だが、ゴダールの映画には、真ん中がくり抜かれており、ドアそのものをあけなくとも、出入りができるドアが登場していた。きっと何かの「暗喩」なのだろうが、深く考えたことはない。仕切る+繋ぐという関係性の違和を表現しているのだろうか....。

 こんな内装ドアを見つけた。パナソニック電工株式会社が製品化の第一弾として発表した「ミッキーマウス」のドア。ドア一面にミッキーがいたら、ちょっとやりすぎだと思ったら、そこは何とも控え目に、「ミッキーマウスシルエット」を採光窓に採用している。 しかも象嵌(ぞうがん)デザインとなっているので、ドアの表面とミッキーマウスの形の採光部がフラットで段差のない一体仕上がりとなっている。

 これなら、ディズニー、ディズニーしすぎていないので、ディズニーファンの子供たちだけでなく、大人のちょっとした遊び心で、キッチンやリビングのドアにも使えるだろう。

 こちらでミッキーマウスシルエット・内装ドアの詳細をチェックできる。 同社のショールームでも展示中。 なお、展示していないショールームもあるので、実物を見る場合には、事前確認要。

archinet_japan at 10:16|PermalinkTrackBack(0) 建築