2012年03月16日

まだ吉本さんの言葉を聞きたかった


 今は感謝の気持ちだけだ。自分の外部からくる考えを崇めてはいけない。今、現前にあるものを見ると共に、その構造を捉えよ。対象との関係性の中に「ほんとう」があり、それを突き詰める際には、自己は非知に着地するのがよいと教えられた。

 10年ほど前に、ある出版社の編集長と共に、出版の企画を持って自宅を訪ねた。よく知られているが、まずは猫が出迎えてくれた。そして、我々のような、見ようによっては変なファンも多数、来訪するからだろうか、漫画家のお姉さんがいとも自然体風で取り次いでくれた。

 事前に資料は送っておいたのだが、それにしても初対面。玄関先で約1時間も立ち話をしてくれた。その際の吉本氏の見解は、「私の話を聞くのではなく、もう少し先まで自分で行けるはずだ」とのことだった。優れて良い読者ではなかったし、すべての著作に触れてはいないが、これからの時間、もう一度、著作を読み込んでみよう。これから何が起こり、それは何を意味するのかを、自分で結論するために。

archinet_japan at 22:03│TrackBack(0) 文学 

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