2005年11月30日

Strikeforce1 「山の下の獣(The Beast Beneath the Mountain)」 (3)タリコスの真意

なるほど、これで私にも合点がいった。もし奴の言うことが本当なら確かに世界を支配できる巨大な力が手に入る。そうなれば私たちが世界の王者だ!
だけど、そうなると当面のライバルCircle of Thornsを出し抜かない限り、奴らに悪魔のパワーをかっさらわれちまう。恐らくレガシーチェインの報告書にあったキングの支配から外れたクロックワークは、悪魔をコントロールする魔法の実験だったのだろう。と、なれば奴らもすでに悪魔をコントロールするすべを持っていることになる。
「そのとおり。お前もわかっているだろうが、イーオンのPTSの力は本当は火山の主人となったバットズルから得ているのじゃ。そのエネルギーがおちたということはサークルが何らかの方法を使って妨害したということなのだ。
ワシのポータルはすでに準備が完了している。お前たちを奴らの隠された地底都市に送り届けよう。そしてそこで奴らが何をたくらんでいるのか発見するんじゃ」
オランベガへ
まあ、うまく乗せられた気もしないでもないが、ここまで来て引くわけにはいかないさ。
いってやろうじゃないか、奴らの本拠地、古代の地下都市オランベガに。
「我々の都市に侵入者だと?不可能だ!(An intruder in our city? Impossible!)」
私たちがタリコスのポータルでオランベガにあらわれたときの奴らのあわてようったら傑作だったね。奇襲だったということもあるのかも知れないけどアラクノスの医療センターの診察記録を作った我らがストライクフォースにしては、今度は首尾よくいった。
まあ、決して戦闘不能にならなかったというわけじゃないんだが、このストライクフォースにとっては全滅さえしなければうまくいったといえる状況だったのさ。
そしてまもなく私たちは奇妙な本を大事そうに抱えている魔法図書館司書ホズーリ(Librarian Hozthiri)を倒して、何か関係のありそうな本を奪い取ったんだ。そいつは奇妙な言語で書かれていて、何が書いてあるのかはわからなかったけど、挿絵から火山に巨大な悪魔がとらわれていることが見て取れた。恐らくこいつに何らかのヒントが隠されてるはずさ。

案の定タリコスによると、その本は失われた地下都市古代オランベガの言語で書かれていたらしい。奴らはバットズルとPTSのパワーを切り離し、力の独房をつかってこの囚人を火山から分離しようとしているというんだ。何のために?つまりはバットズルの意思をCircle of Thornsがコントロールするまでの間、彼を手元に封じ込めておくことで、悪魔との契約に必要な時間を稼ごうとしているってことらしい。
だが考え方を変えれば、これは私たちにもチャンスだ。バットズルを封じ込めている魔法障壁の中に侵入できれば、奴らの気先を制してこの悪魔の力を横からかっさらうことだって不可能じゃないんだから。

「そのとおりじゃ。魔法障壁に穴を開け、ワシのポータルを貫通させねばならん。だがその方法をCircle of Thoronsの魔術師がしゃべることはあるまい。だが心配は無用。ポータルコーポレーションの技術者たちがその方法を知っておる。そしてその方法さえ分かれば、その技術を魔法的にコピーするのはたやすいことなのじゃ。」
相変わらずとんでもないことをさらっとしゃべるジジイだが今はこの禿ジジイの魔法に頼るしかない。
「それともうひとつ。Circle of Thoronsはヒーローのインファナル(Infernal)の攻撃を受けたようじゃ。奴は自身の栄光のためにバットズルを消し去ろうともくろんでおる。努々警戒を怠る出ないぞ。」
こんどはよりによってヒーローか。嫌な予感が頭を掠めたが、それでもこのときは手に入るだろう悪魔の力に私も夢中だったんだ。
そして実際、ポータル社の襲撃は予想以上にうまくいった。なにせ今回の一連のミッションで戦闘不能者を出さなかったのは始めてだったんだからね。もちろん肝心の目的のほうも完璧さ。ポータル社のデータベースから魔術的バリアを迂回する為の技術について書かれた文書を入手したんだ。どうやらそれはリクティが研究したものを翻訳したものだったようだ。

「うむ、この情報ですべての準備ができた。早速ポータルを準備しよう。今こそ未来永劫バットズルの力をワシらが支配するときだ。もちろんそれは容易ではない。奴は容易ならざる存在で更に多くの部下を持っておる。それにCircle of Thornsは当然お前たちを止めようとするだろう。レガシーチェインとインファーナルもまたしかりじゃ。」
ポータルを準備しながらタリコスの奴がいった。ああ、私、胸がどきどきしてきた。だってついに世界を支配できる力が手に入るんだからね。だけど、うわの空の私に特に注意を喚起するように、タリコスが力をこめていったんだ。
「いいか、よく聞くんじゃ!たしかにバットズル強大だ。だかCircle of Thornによって既にその力は拘束を受けている。実際のところお前らが5つの祭壇を破壊しなければ奴は姿を現すことさえできんのじゃ。」
「そして、じゃ。奴と戦い、一度奴の物質フォームを破壊するのだ。そうしたら私はここから奴を支配するために必要なことをする。途中バットズルのデーモンスポーンどもが前たちを止めようとするだろうが、脅威は他にもある。既にインファーナルとレガシーチェインのメンバーが中に入り込んでおるのじゃ。だが心配は無用。あの中ではヒーローはその力を発揮することはできぬ。奴は獣を捕らえることも、お前たちを止めることもできんだろう。そうだ!栄光はお前たちだけのものなのじゃ!」
悪魔軍団

そして私たちは何の疑いもなくタリコスのポータルをくぐった。そこに世界を支配する力があると信じてね。そしてそこは、まごうことなき地獄の風景が展開されていたんだ。
これは比喩なんかじゃない。赤く煮えたぎった溶岩に無数の悪魔があふれかえるその光景は、本当に地獄、そのものだったのさ。

「きさまの恐怖もここでおわることになろう(This will be end of your avarice)」
そのとき不意に低く力強い声がこの地獄の洞窟に響き渡った。私も新聞で見たことがある。奴こそParagon Cityのヒーロー、インファナルだ。
ああ、もしここが地獄じゃなかったら、あんな名の知れた相手じゃいくつ命があっても足りなかっただろうよ。だけどこの地獄の中ではヒーローはその力を発揮できないらしい。愉快じゃないか、この世に(あの世かもしれないが)正義より悪の方が強い世界があるなんてさ。
インファーナル
そして奴の最後はまた傑作だった。あいつは無様にも足をとられて転落した挙句、溶岩の海に落ちて焼死(まあ例のテレポートシステムのおかげで本当は死んではいないだろうけどね)しちまったのさ。これがあの有名なヒーローかと思うとざまあないって感じじゃなないか。
だけど、私たちも人のことを笑っている場合じゃなかった。何せHorbinger of batzulとかいう悪魔の子分どもが次から次へと襲ってきたのさ。もはやその場は阿鼻叫喚の地獄絵図だった。当の昔にAwakenも使い切っちまった私たちは何度全滅して病院送りになったかわかりゃしない。これが本当のこの世の地獄って奴さ。

そしていよいよ地獄のパーティはそのクライマックスを迎えたんだ。ああ、遂に主賓の登場って奴だよ。そいつは凄まじく巨大で、身震いするような何ともいえない禍々しいオーラをまとって私たちの前に現れた。私はその時直感したんだ。数百年前のローグアイランズを地獄に変えた惨劇・・・火山の大爆発とされている・・・は実は奴、バットズルの仕業だったんだって。そりゃ覚悟はしてたさ、だけど私は急に怖くなったんだ。本当にこんな怪物を外に出していいのかって?本当に奴をコントロールできるのかって?だって数百年前に奴を呼び出したイーノスの子供達の連中だって奴をもてあましたあげく、こんなところに封印したんじゃなかったのかい?奴らができなかったことを、どうして私たちができるっていうのか?
バットズル

だけどもう引くわけにはいかなかった。タリコスの言う奴の物理的ボディを破壊しない限り、死ぬのは私たちなんだから。
それは本当の地獄だった。だけどパーティのフィナーレは、奴のボディを破壊し、まるで雷鳴のような奴の最後の声が響いた瞬間、突然訪れたんだ、しかも予想もしない形でね。
「汝、知るがいい!ヴァージル・タリコスはタリコス・ザ・ヴィジラント(Vigilant 油断のならない奴)として知られているのだ。あいつの正体は善と公平の同盟のバランスの守護者だ。奴は余を火山から切り離し、再び山の中に封じ込め、永久に監獄に縛り付けようとしているのだ。お前は奴の犠牲者だ!いけ!そして邪悪と復讐を奴にみせつけよ!」

・・・、ま、まさか・・・いくらなんでもそんなこと。
タリコスが善の同盟の守護者だって?バットズルを封じ込めるために、私たちを利用したんだって!?嘘だ、そんなことは!

「ん、悪魔がおまえににそういったというのか?は、は、はっ、もはや偽る必要もなかろう。その通り、ヴァージル・タリコスはおまえ達への表向きの仮面だ。悪魔の言うとおり私の名はタリコス ザ ヴィジラントじゃ。ワシはおまえ達をまんまとペテンにかけたというわけだ。」
必至の思いであの地獄から生還した私たちに、あの禿野郎の高笑いが響いた。いったい私たちは何だったって言うんだ。
「き、貴様!いったい何のためにこんなことを!」
「あの悪魔をもう一度縛り付けられる必要があったのじゃよ。しかし、私は恐れたのだ、純粋なハートや英雄的な志を持つ者達が、あのビーストの罠にはまることをな。
だからその代わりにワシは卑怯で邪悪で、だがミスをしない者を送ることにした・・・そうだ、おまえ達のようにな。レガシーチェインはそれをとても冷酷だと考え、私を止めようとした。奴らはワシの考えを理解できなかったのじゃ。だがおまえ達は成し遂げた」
そうだ。あの地獄の中ではヒーロー達の力は十分に発揮することができない。だが逆に言えば邪悪な心を持つ者ならその力を発揮することができるってことさ。タリコスはヒーロー達の損失を押されるため、我々を集め、人身御供にしようとしたんだ。奴が何度も悪の心云々と念を押していたのは、そのためだったんだよ。
終了
「こんなことをしてただですむと思うな!覚悟しろタリコス!」
怒りのあまり奴に襲いかかった私を、奴はひらりとかわすや不敵に笑った。
「もはやこれ以上おまえ達に危害はあたえんよ。これを教訓とするのだな。おまえ達がその小さな闇を選択したとき、おまえ達はその真実を見抜くことができなかったのだ。
だが考えてもみよ、ワシはおまえ達を騙したが、結果としておまえ達は島を、いやあるいは世界をも救ったのだぞ。おまえ達にとって結果は同じことだったのじゃよ」
そしてタリコスは笑いながら、私たちの前からその姿を消したんだ。一言捨て台詞をはいてね。
「・・・・・さらばだDiry Lala!これで君の仕事は終わりだ」

これで地獄についての私の話はおしまいさ。
なあ、あんた、これ以上のこの世の地獄をみたことってあるかい

To  Someone who I have not seen yet
From  Dirty Lala

(StrikeForce Complete!)
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2005年11月29日

Strikeforce1 「山の下の獣(The Beast Beneath the Mountain)」 (2)悪魔の計画

さて問題の施設、パワートランスファーシステムだけど、表向きはこの島のエネルギー不足を解決するために火山の地熱をエネルギーに変換するプラントだって話だ。もっともその責任者でCap Au Diableの施政者のイーオン博士はいろいろと陰のうわさの耐えない人物だって話だから、本当のところはどうなんだかは知らんがね。
で、情報どおりそこにはCircle of Thonsの魔術師どもがあふれてやがった。でも確かに魔術とプラントというのは、一見して奇妙な取り合わせだ。
PTSの攻防
「邪魔をするな!ストライクフォース・ケルベロス!(You should not meddle, Strike Force Cerberus!)」
私たちにそう怒声を浴びせたのは、この攻撃部隊の司令官アウラベサル(Attack Leader Zurabsal)だ。奴は施設の従業員を捕らえて、何か詰問している真っ最中だったのだ。別に従業員を助けてやる義理もないが、行きがかり上助けてやると従業員はここで何が起こったのか知りたければ工場長を探せというなり、逃げていってしまった。
せっかく助けてやったのにずいぶんな話だが、気になったのはアウラベサルが死ぬ前に吐き捨てた言葉だった。奴はこういったんだ。
「我々の計画を止めようとしては無駄だ。もはや遅いのだよ。あの囚人は既に我々の支配下にある。すぐに我々は敵に対して奴を解き放つだろう(The prisoner is now in our control, and soon we shall unleash it on our foes)」
囚人?別に私たちはどっかでつかまった悪人なんてどうだっていいんだが・・・。
ともあれ工場長をさがしだして話を聞くと、この施設は突然火山活動が収まったかのようにパワーを失ってしまい、その原因を調査中にCircle of Thornsの攻撃を受けたらしい。
それにしても何がなんだかさっぱりわからない。いったい私たちは何をやらされてるっていうんだい?

「お前たちの暗黒のハートによって我々の計画は一歩進展したが、今度はレガシーチェーンの動きが騒々しくなってきた。どうやら奴らはCircle of Thornsから我々の計画を阻止するために必要な本を奪ったらしい。」
タリコスの元に戻ってくるなり早速これだ。それにしてもそういえばレガシーチェーンの奴ら確か本がどうこうとかいってたな。そしてそれを察したのかタリコスが話をつづけた。
「その謎の本はアンリ神父の日誌の翻訳だ。奴らにこれ以上情報を与えてはならん。本を奪い、そして我々の計画を深く知りすぎた奴らのリーダーも、このゲームからドロップアウトさせるのじゃ」
まあ本はいいさ。しかしレガシーチェーンねえ・・・どうも、いやな予感がする・・・・。
レガシー地獄のショー
やはりというべきか、悪い予感が見事に的中したというか、強力なレガシーチェーンの魔術師の前にストライクフォースは山屍血河という言葉がふさわしい凄惨極まる状況になっていた。
と、いえば聞こえは良いが、要するに先頭で敵に突っ込む私が敵を支えられずに真っ先に戦闘不能になるもんだから、巻き込まれたチーム全体が壊滅に追い込まれたといったほうが正確ってもんだ。

「Dirty Lala、無用な突撃をさけ、敵をすこしずつ引き寄せて攻撃しよう」
まもなくあまりの犠牲者の多さに見るに見かねたElder Kissmeが私に意見した。後から思えばもっともな意見だが、既に奴らによって数回も戦闘不能にさせられ頭に血が上っていた私はあっさりそれを拒否したのさ。
「臆したか、Elder Kissme! Bruteが敵に背を見せられるもんか!巨大な敵ならなおさら珠と散るのが悪の華さ。」
まあ、いまだからいうけどさ。実際私の糞姉貴のCutie Lalaは自分よりレベルが上の数十の敵にあっても一歩も引かなかったっていうんだ(もっとも本人は死ななくても回りはずいぶん犠牲になったらしいが)やっぱり血は争えないって言うか、あるいはあいつには負けたくないっていう気持ちがあったのも正直、事実だよ。
だけど、現実なんて無情なもんさ。突撃を敢行した私が見たものは敵の猛攻で壊滅するストライクフォースと病院の治療カプセルだったんだから。
アラクノスの誇る緊急事態テレポートシステムのおかげで命こそ無事だったが、それ以来私のことを死神って呼ぶ連中が絶えやしない。
まあ、この日一日でアラクノスの診療センターを満杯にしたストライクフォース・ケルベロスが、それでも何とか例の本を奪い、この基地のリーダー調査員トッドスワース(Investigator TODDSWORTH)のところにたどり着いたのは、悪運が強いとしか言いようがないね。

「ストライクフォースケルベロス!タリコスとともに働くとはおろかな!(Strikeforce Cerberus! You are fools to work with Tarikoss!)」
ああ、あっちで怒鳴ってるのがやっとのことでたどり着いたそのトッドワースさ。どうやら奴はタリコスのことを知っているらしい。
「貴様らはすべて愚か者だ、ストライクフォース・ケルベロス! 私が貴様らをここで食い止めようぞ!(You are all fools, Strikeforce Cerberus! I ll stop you here. )」
「貴様らに少しでも常識というものがあれば、決してこのことに手を突っ込はしないだろう!(If you have any sence, you never would have gotten involved in this!)貴様らができる最良のことは、貴様らが破滅することだ!(If that the best, you can do, you are already doomed!)」
それにしてもやかましい奴だね。戦うたびにいちいちぎゃあぎあ騒ぎやがる。だけど一つだけ気にかかったことがある。奴は今わの際に、私にこういったんだ。
「私はなぜタリコスが貴様らを選んだのかわかったぞ、たしかに貴様は強いからな(I can see why Tarikoss chose you. You are quit skilled.)だが、貴様らはタリコスの本当の目的をわかっていないのだ!(You don’t understand what Tarikoss is really after.)」

タリコスの本当の目的だって?だって奴の目的はなんでも実現できる凄い力を手に入れることじゃなかったのかい?もしそうでないって言うのなら、タリコスは私たちを裏切っているってことなのか?
どっとワースの最後の言葉

「なんだと!トッドワースがこのワシがお前たちを裏切っているといっただと?馬鹿な!ワシはお前たちの力と能力とこの計画を完遂する意思を必要としているのだ。それにワシは己の力量も知っている。お前たちとあえて対立しようなどと思うはずがない。
恐らくトッドワースはワシらの計画を止めるため、その哀れな最後に嘘をついたのだ。Dirty Lalaよ。手に入れた日記を読んでみるがいい。そうすればワシの言ったことが本当だとわかるはずだ。」
問い詰める私にタリコスは再びそう釈明した。釈然としないながらも私は問題の日誌を手に取り、それを読み始めたんだ。
それは、17世紀のフランスの神父、ジェラード・アンリの日誌の翻訳で要約すると次のような話らしい。
魔術儀式のマスターだったアンリはイーノスの子供たちと呼ばれる悪魔崇拝のカルトのうわさを聞きつけローグアイランズに来島した。そしてそこで彼が見たものはカルト信者と、島の駐屯兵が戦っている姿だった。その後のページはところどころ失われていたが、その後には何か巨大なものについて語られていた。それは彼らが地獄の奥から召還したものであった。そして彼はあまりに巨大なその力を山の中に封印したのだというのだ。
その巨大な力、それは“バットズル(Bat’Zul)”と呼ばれているのだという。

「・・・たしかに巨大な力について書いてあるな。でもバットズルっていったい何なんだ?」私がそういうとタリコスの野郎は、いかにも疑惑は晴れたろう、という顔をして答えやがった。
「今や、お前はこの計画の真実を知る時がきたようじゃ。私は力と世界の富をお前に約束したが、どのようにそれを得るのか話してこなかった。だが、日誌を読んだ今ならばお前も理解し始めただろう。かつてこの地の狂信者どもは地獄から偉大な獣を召還し、それは火山に封じ込められているのじゃ。
そして今、ドクターイーオンの地熱の実験によって、アンリ神父の封印の力を弱まり始めた。かくて奴は今や自由を模索し始めた。だがまだ奴が脅威になるには十分に弱い
そこでワシはこの獣、バットズルを思うのままに操る方法を発見したのじゃ。それはCircle of Thornsも同様だ。一方レガシーチェーンは疑いなく奴らにとって最適な封印を探しておるじゃろう。
バットズルを手に入れれば、ロードリクルースさえも我らに対抗する事はできん。勿論ワシはお前たちにそのパワーを分け与えることを約束しようではないか!」
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Posted by arcon25 at 08:32Comments(0)TrackBack(0)この記事をクリップ!

2005年11月28日

Strikeforce1 「山の下の獣(The Beast Beneath the Mountain)」 (1)地獄への招待状

あんた地獄って奴を見たことあるかい?
いや、もちろん私だって本物はないさ(あったらこんなとこにはいないからね)。だけどこの世の地獄ってのにはお目にかかったことがある。今日はそんな話をしようか。

そもそもこの厄介な話を持ってきたのは、組織(アラクノス)のメンバーの一人、Alimacという女だ。無駄遣いのあまり金に困ったこの女が格好の儲け話があるという話をもってきたんだ。
だがかなりでかいヤマらしく一人では無理で手助けが必要なのだという。もちろん金になるなら私に断る道理なんてあるわけがない、2つ返事でOKしたさ。そしてそれがそもそものことの始まりだったんだ。
Alimacに指定された場所にいくと、すでに彼女が集めたと思しき面子が集まっていた。
Q-G、Pochi、Piola、Elder Kissme、Dr.Ricefield、Roland The MotorLordいずれもその筋では悪名高い連中だ。
大方いい儲け話があるってつられてきた口だろうよ。
タリコス
そしてそこにいたのはAlimacの儲け話の依頼者、ヴァージル・タリコス(Virgil Tarikoss)という男だった。一見すると禿頭で仙人のような髭を生やした見るからに胡散臭いジジイだが魔術師然としたその雰囲気といい、傍らにいかにもという感じで置かれている、恐らく彼がコントロールしているポータルといいかなりの実力者であることは間違いなさそうだ。

「ワシのところにこうしてくるという事は、お前たち野心的でタチの悪い連中に違いあるまいな。」
しょぱなからずいぶんなご挨拶だが、まあお互い同類ってことかとそのときは特に私は反応しなかった。だけどこの言葉にもっと深い意味が隠されていたことに気づいたのはずっと後のあとのことだったんだ。
ともあれタリコスの最初の依頼は、ここからそう遠くないところにあるレガシーチェインの事務所を強襲し、奴らが行っている儀式を中断させることだった。なんでも奴らはタリコスの行方を探る占いの儀式をやっているんだそうだ。レガシーチェーンに追われているとは、この禿ジジイいったいなにをしやがったんだか。
さて、この手の大仕事の場合Paragon Cityではチームに名前をつけるのが習慣だ。そしてその習慣はここローグ諸島でも健在らしい。我々のチームにつけられた名は“ストライクフォース・ケルベロス(Strike Force Cerberus)。そして地獄の番犬ケルベロスよろしく、これがこの世の地獄の始まりだったってわけさ。

「いかん、敵はTellus of Earthだ!Dirty Lala、不用意に突っ込むな!」
ああ、今回は最初からゲンが悪かったんだ。件の事務所で早速会敵したのはこちらのMasterMindよりはるかに強力なペットAnimated Stoneを召還するBossクラスの敵Tellus of Earth(大地の守護神テルス)だったのさ。しかも一っところに4人も固まってやがった。そして四方八方から集中砲火を食らったと思ったら後はもういけない。次の瞬間はもう天井を仰いでいたんだ。もちろんBruteとしてはAwakenの一つや二つは準備してはいたさ。だけどここだけで5つも使うなんて誰が想像するっていうんだい。
最初の壊滅

満身創痍ながらともあれ儀式を中断させた私たちは、一人の魔術師が大事そうにノートを抱えているのに気がついた。ノートを分捕り中を見ては見たもののどうも要領がつかめない。だけどそれが何か重要なことを示しているんだと私は直感したんだ。
このノートによれば、奴らは何かを探して2つの探索隊を送り出したんだそうだ。最初の探査隊は対象物のオリジンを探して、アンリの日誌(Henri’s Journal)という書物に手がかりがあるということをつかんだという。そして2番目の探査隊はCircle of Thornsに監視されていて動きが取れないらしい。
更にCircle of Thornsと関係があるのかもしれないが、この地区のクロックワークがキングの支配下から離れているという記述もあった。そして何よりも不審なのはこの謎の調査対象にCap Au Diableのドクターイーオンが関係していること、更にレガシーチェーンがタリコスの動向を非常に注視していることだった。
それはタリコスがレガシーチェーンに追われていることに何か関係があるのだろうか?

「あんたの言うとおり連中の儀式をやめさせたよ。だけどタリコス、いったいあんた何をたくらんでるんだい?レガシーの連中とあんた何をもめているっていうんだ?私だってまだ命は欲しいからね。ことと次第によってはこの話降りさせてもらうよ。」
たった1ミッションでAwakenを使い切るほどボロボロになった私が、タリコスに問い詰めると彼は私を突き放すような口調で話し始めた。
「もしお前がこの仕事を手伝ってくれるなら、世界中の富がお前の者となることを約束しよう。だが悪に対する腹が据わっておらず、その力に自信がないのならそれはワシの判断ミスじゃ、直ぐにここを離れるがいい。そしてこれがこの仕事をやめるラストチャンスだ。もし多少なりともお前にモラルがのこっているなら、あるいは多少なりとも主義主張があって、この先に行くことを躊躇するなら、さっさとやめたほうが身のためだろうな。」
こういう手合いの奴を手練というのだ。大体いっぱしの悪党を自負する人間で、こういわれて引き下がる奴などいるはずがないじゃないか。そんなわけで、あっさり私もこの禿に説得されちまったわけさ。
思わず私がうなずくと、この禿は満足したようにうなずき返し、そして力強く奴の目的を話し始めたのさ。

「うむ、いいぞ、いいぞ。実はなワシは偉大な力を探しているのじゃ。その探索を成し遂げれば、お前の望むことでかなえられないことなどあろうはずもない。そしてレガシーチェインはワシらが力を手に入れようとしているのを止めようとしている。そしてCircle of Thornsの奴らまた、その力を手に入れようとしているのじゃ。お前たちは、今この悪の計画に契約した。もはや後戻りはできんぞ。」
そういうとタリコスはそのまま次のミッションについて話し始めた。
「実はつい先ほどそのCircle of ThornsがCap Au Diableのパワートランスファーシステム(PTS)の施設を襲ったらしい。ワシはなぜ奴らがその施設を襲ったのか知りたい。目標は彼らの攻撃をとめることではない。そのことならアラクノスにせいぜい心配させておけ。お前のゴールはなぜここが攻撃されたかつきとめることじゃ」
まあ、こうして私は奴の計画にまんまと乗っちまったってわけさ。それが地獄への直行便への指定席券を買ったこととイコールだってことに気づかないままにね。
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Posted by arcon25 at 07:09Comments(2)TrackBack(0)この記事をクリップ!