ありさ「せんせー! ありさ、投資で儲けるには価格推移の期待値が大事って事が分かったの。でも価格推移の期待値なんてどこにも書いてないの。どうやって未来の株価の確率なんて予想すればいいの?」
わんわん先生「実はな、将来の価格推移の期待値なんてものは正確に出すのは困難なのじゃ。
しかし近似値は出すことができる。
それはじゃな、過去の価格推移を見ればいいのじゃ。
歴史は繰り返すという言葉もある」
ありさ「過去の価格の値動きで将来の値動きが分かる?
そんなにうまくいくのかなぁ」

ここに架空の株のデータがあります。
『3日間で10%〜15%上昇した日』の翌日の価格推移を100日分抽出します。
その日の終値から始値を引いた数値の100日分の平均を求めた結果、
3%上昇という値が出ました。
では将来において『3日間で10%〜15%上昇』という条件を満たした日の期待値は約3%になるのでしょうか?
答えはNOです。
常に株価の推移パターンは変動しています。
過去において使えた取引手法も未来では使えなくなってしまうこともあります。
それなら過去の統計は未来において1%も役に立たないのでしょうか?
未来の価格推移は過去の価格推移を全く無視して生成される値なのでしょうか?
もちろん答えはNOです。
これは重要なことです。
仮に未来の価格推移の期待値が過去の価格推移に全く影響を受けないなら、未来の価格の期待値は完全に0になってしまいます。
しかし未来の価格推移に過去のそれが1%でも役に立つなら予測の余地は出てきます。
例えば過去において+3%という期待値が算出されたなら、
未来においては期待値が+になる可能性が高いということです。
ただし時間が経つごとにこの期待値は役に立たなくなっていきます。

このように過去の価格の値動きから未来の値動きを予測することを『テクニカル分析』と呼びます。
ありさメモ
未来の価格推移の期待値は、
1、過去の値動きから求めた期待値
2、未来の値動きが、過去の値動きにどのくらい近くなるかという期待値
で決まるんだね。
2を求めるのはむつかしそうだけど必ず計算しないといけないわけじゃないし、1だけならありさにもできそう。
確かヤフーファイナンスに株価の時系列データがあったから、それを参考にしよっと。
http://table.yahoo.co.jp/t