ありさ「せんせー! どうすればファンダメンタルズ分析で勝てるの?」
わんわん先生「『ファンダメンタルズは価格に内包されている』という言葉がある。これは業績が株価に織り込まれていて、テクニカル分析をすることによってファンダメンタルズの価格変動も分かる、というようなときに使う言葉じゃが、わしはこうも考えておる。『ファンダメンタルズもテクニカル分析の一部である』。これはどういう意味かというと、収益や利回りや成長性、通貨の金利や需要といったものをテクニカル的に分析してみるということじゃ。テクニカル分析には価格だけでなく信用取引残や出来高などを分析するものもあるからな。それらと同様にファンダメンタルズもテクニカル分析できないか? ということじゃ。そして他のテクニカル分析と統合的に考える。業績がいいという理由で株価が下がっていってもナンピンし続けるのはイカン。下落トレンド形成時にナンピンは自殺行為じゃからな。ファンダメンタルズ分析で投資した場合は必ず損きりラインと利益確定タイミングを決めておくべきじゃ」
ありさ「なるほどね。ファンダメンタルズ分析していると、『この株はいつかは必ず上がる!』ってなっちゃって、そのまま株価が下がり続けて樹海逝きになりそうだもんね。『ファンダメンタルズ分析においても利益確定ラインと損切りラインを決めて、その条件下で期待値の高い株を買う』だね」
わんわん先生「その通りじゃ。テクニカル分析には客観性があるがファンダメンタルズには主観が入り込みやすいしな。『ファンダメンタルズ分析においても利益確定ラインと損切りラインを決めて、その条件下で期待値の高い株を買う』。これは必ず心に留めておくように!」
ありさ「うん。しっかりと覚えたの〜♪」
わんわん先生「物覚えのいい子じゃな」
ありさ「で、ファンダメンタルズをどうやってテクニカル分析すればいいのかな? 多分、PERとかPBRなどの条件が近い株のその後の値動きを統計すればいいと思うんだけど……」
わんわん先生「知らん! わしはそんなことやったことないからな」
ありさ「ぇー! 今回のテーマは『ファンダメンタルズで勝つ方法』なのに放棄しちゃっていいの!?」
わんわん先生「わしがいいといったらいいのじゃ! わしははっきり言ってファンダメンタルズ分析が嫌いなんじゃ! 調べるの面倒だし、経済とか苦手だから!」
ありさ「ぇー! そんなこと言っちゃっていいの!?」
わんわん先生「閑話休題! 次回からはテクニカル分析に戻る! 次回は価格形成と、過去の値動きから見て分かることを初心者向けに解説するぞ!」
ありさ「こんなにてきとーでいいのー!?」
ありさメモ
ファンダメンタルズ分析をする場合でも期待値の法則は当てはまるんだね。
損切りはしっかりしなきゃ!