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出版業界の話その3

コメントで何故かまとめサイトに拾われていることに気付き
今ふと気になってアクセス解析見たら
仕事ばかりしてる間に見たことない数字になってたガクガクブルブル。

うわあこんな腐女子のチラシの裏ブログでごめんなさい。
わざわざ来てくれた皆様にはせめてある程度の情報開示と
自分の考えを示しておこうかなあ、と。
今どういうことになってるかぜんぜん追えてないのですが。


某出版社で編集の仕事してますが
小●館やサ●デー編集部とはまったく関係ありません。
編集してる本も漫画とは全然関係ないです。むしろ逆です。

賃金については会社の労働組合から配布された
出版社の賃金労働条件資料で把握してたものです。
採用関連は自分の数年前の実体験とその時得た情報からです。
小●館はエントリーシートで落ちました。
出版社の採用関係はマスコミ就職読本とか
「みんなの就職活動日記」や就職板の出版社スレとかの雰囲気見てもらうと
おそろしい高倍率&高学歴&高収入であることが分かるかと思います。
うちの会社も基本が早慶上智、残りもマーチか国公立大学がほとんどです。
たまに実力で採用をもぎとるそれ以外の大学出身者もいますが。
あと中途入社の場合はその限りではありません。

何にせよ、大手出版社の正社員は「高学歴&高収入」の勝ち組なのです。
30歳前後で年収1000万は当たり前の世界です。

ただ、実際それだけの激務だとも言えると思います。
何より、オンオフの切り替えが難しいのです。
企画のネタや情報のアンテナは常に張ってないとなりませんし、
良い本(≒売れる本)を作るためには時間はいくらあっても足りません。
(だから休日返上して仕事してるわけですが私)

……逆に、いくらでも手を抜けるという側面もあります。
著者にもらった原稿を何も考えず本にすることは可能です。
しかし、同人誌でもブログでもHPでも個人に発表の場がある現在、
編集者という仕事の意味は
「お金を払ってもらえるコンテンツを作る」ことだと考えるから、
良い本・良い作品にしようと時間をかけるわけです。

今回の問題でひっかかったことは二点あります。
一つは、編集の仕事をしている自分のスタンスからして、ありえないと思ったことと、

もう一つは、漫画家(その他クリエイター)の低所得というのは
実はネットカフェ難民やワーキングプアと同じなのでは? という思い付きです。
世の中の仕組みのせいという面もあるけど、
当事者がある程度、世の中の仕組みの知識を持たないと現状は変わらない。
社会人経験なしにクリエイターになるということは、
ビジネスは交渉と書面での契約で成り立つことを知らないわけで、
これだと出版社側に搾取されても気付かないのでは? とも思うのです。
(そういや出版業界って全体的に書面で契約しない伝統なんですよね…。
 最近法務的に厳しくなってのでちゃんと契約書交わしますが)

今クリエイターが出来ることは、出版社の言い分に対抗するために
原稿料を交渉して、契約をちゃんと交わすことと、あと
労働組合なんかの互助組織を作ることじゃないかなーとは思います。
ライターの原稿料交渉については前も言いましたが
日垣隆『売文生活』が詳しいのでおススメです。是非見習って欲しい。

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