学校そろそろ受験生は学校に『進路希望調査』を提出する時期です。
またこの時期は、公立、私立を問わず、オープンキャンパスや公開授業などが目白押しです。
最近の子はこの面では単純で、1・2校の見学に出かけ、たった半日の見学に幻惑されて、しかとした根拠もなく志望校を決める子も珍しくありません。自分の未来を預けるのにそれでいいの?と、はたから見てひやひやしてしまいます。

そこで今日は、後悔しない学校選びのために、自分の未来を預けるに値する学校かどうか、その判断規準を考察してみたいと思います。


卒業生の生の声

・学習指導、生活指導、進路指導の内容は期待通りのものだったか
・同じ学校に通った友人達は楽しそうだったか
・学校・教師の熱意はどうか


卒業生の声に、まず嘘や外れはありません。「行ってよかった」という声と、「先生、こんな学校、薦めたらあかんで」という声の、2つにきれいに分かれます。近所の卒業したお兄さん、お姉さんの評価が一番確かです。


親の感想

・学校は入学前の約束を果たしているか
・授業料、諸経費、奨学金制度に不満はないか
・情報の開示が適切になされているか


生徒として通っている子どもから「厳しすぎる」というぼやきをたまに聞くことはあっても、親御さんから「親としては安心ですわ(関西弁ですから、「で」を低く、「す」を高く、「わ」を低く読んでください)という声の聞こえてくる学校は、良い学校です。


地域の声

・学校の近隣住民の評判はどうか

これも案外確かな声です。もちろん、子どもの集団は大人にとっては迷惑この上ない存在ですから、学校の近所の評判は多少辛めになってしまいます。それでも、学校の内容がよくなる途上にあるときは、まず近所の人が真っ先に気づいてくれています。逆に、近所の人がぼろくそに言い始めると、間違いなくその学校は凋落していきます。


学校が目指しているもの

・経営者、学校長の理念
・校訓や入学パンフレットのスローガンと実際の整合性

学校は大きな組織ですが、校長1人代わっただけでまったく別物に変わります。
やる気のあるリーダーと、そのリーダーを尊敬し、指揮に忠実に従う教師集団が強く結束している学校は、まちがいなく子どもにとって幸せな学校です。


実際の指導体制

・学習指導の効果が目に見えて実感できているか
・学校が一丸となって動いているか
・教員の構成とやる気
・施設と備品にお金をケチっていないか


ベテラン教師から若い教師まで、バランスよく構成されている学校がいい学校です。若い教師が多い学校がそれに続きます(ただし、不況下の昨今、費用削減で若い臨時講師ばかり採用している学校はダメです)。お年寄りしか見当たらない学校がワーストです。


生徒ヘの配慮

・生徒への思いやりのある学校か
・生徒第一の姿勢を貫いているか


実は一番大切な要素であったりします。生徒のことを考えているようなふりをしながら、学校の名声のために(つまり学校の宣伝に)生徒を道具扱いする体質の学校も、残念ながらまだ存在します。そんな学校に通うと、生徒は実に不幸です。
子どもは実によく見ています。在校時の教師の顔なんか二度と見たくないといわれる学校が、この種の学校です。その一つの目安が、「卒業生の同窓会を誰も企画しない学校は悪い学校」であったりします。


その他

・経営の安定性

この不況下、来年生徒募集を果たしてできるのかと危惧される学校もちらほら噂にのぼるようになってきました。入学はしたものの、「自分たちでその学校が終わり」では、寂しい思いをしなければなりません。

2009.7.10




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