このブログを訪れる人の検索語の中で上位をしめるものに、「連体修飾語と連用修飾語」があります。おそらく、宿題がわからなくて悩んでいる中学生、質問された親が、困って調べておられるのだと推測します。
せっかく検索されて、その結果が、中1の子が理解するのは無理だとしか書かれていない
『これっておかしくない?』
では、もうしわけない。
そこで、心を入れかえて、「連体修飾語と連用修飾語」について、できるだけわかりやすく説明をしてみようと思います。

連体修飾語と連用修飾語を理解するための前提として、まず、『文の成分』、『文節相互の関係』がわかっていないと前に進めません。まず、2つを簡単に説明します。


文の成分

例文:「白い鳥が枝にとまる。」

上の文章で、主語は「鳥が」、述語は「とまる」です。主語でも述語でもない、「白い」と「枝に」が修飾語です。
主語述語修飾語の3つに、接続語(「〜ので」などのついた言葉)、独立語(「おや」など)を加えた5つを、『文の成分』といいます。
接続語、独立語の2つは、例外的な、特殊なものですから、文の成分としておもなものは主語と述語と修飾語だと思って大丈夫です。
主語は「〜が」、「〜は」、「〜も」がついた言葉、述語は文の最後に置かれた言葉、やや乱暴ですがそう考えてください。
主語でもない、述語でもないものが、修飾語です。


文節相互の関係

主語・述語の関係」、「修飾・被修飾の関係」、「並立の関係」、「補助の関係」の4つがあります。
並立の関係とは「AとBは」のように対等なものが並んだ関係、補助の関係とは「〜している」の「いる」のような弱いつけたしで、この2つはまた特殊な例外です。
結局、ふつうは、「主語・述語の関係」、「修飾・被修飾の関係」の2つだけ考慮すれば充分です。
例文「白い鳥が枝にとまる。」で、「鳥が」「とまる」が主語・述語の関係であることはおわかりでしょう。
修飾・被修飾の関係ですが、修飾語の「白い」と「枝に」は、後にくる、どれかの言葉を修飾しているから修飾語と言われるわけで、こっちが修飾・被修飾の関係のうちの「修飾」のほうになります。
修飾語に修飾されるほうが「被修飾語」です。


連体修飾と連用修飾

「白い鳥が枝にとまる。」の文で、「白い」は「鳥」を修飾する修飾語です。

ところで、「鳥」のように、『「人」「もの」「こと」の名を表わす言葉』のことを「名詞」といいます。また文法では名詞のことを「体言」とも言います。

連体修飾語とは、「体言」に「連なる」「連続する」修飾語という意味です。
「白い」は、「鳥」という名詞=体言を修飾しているから連体修飾語と言われるわけです。


次に「枝にとまる」の「枝に」です。

「枝に」は、「とまる」を修飾する修飾語です。

述語の「とまる」は「動作」を表わすので動詞に分類されます。『「動作」「作用」と「存在」「状態」を表わす言葉』が動詞です。

動詞のように、活用があって(いろいろ形が変わって)述語になる言葉のことを「用言」と言います。
名詞=体言のように1つだけであれば簡単なのですが、用言には動詞以外に形容詞(「白い」、「高い」など)、形容動詞(「静かだ」、「見事だ」など)も含まれます。

連用修飾語とは、「用言」を修飾している修飾語という意味です。

3つある用言の代表的なものが動詞で、例文の「枝に」は、「とまる」という動詞(用言の一つ)を修飾しているから連用修飾語ということになります。


まとめます

文の中で、主語と述語を見つける。主語・述語以外が修飾語である。
修飾語に修飾されるほうの言葉を被修飾語という。
被修飾語は体言(=名詞)のときと、用言(=動詞・形容詞・形容動詞)のときがある。
被修飾語(修飾されるほう)が体言であるとき、修飾しているほうの言葉を連体修飾語という。
被修飾語(修飾されるほう)が用言であるとき、修飾しているほうの言葉を連用修飾語という。


例題
次の文中から修飾語を取り出し、その修飾語が連体修飾語か連用修飾語かも答えよ。

(1)あれが有名な富士山だ。
(2)君はとても速く走る。
(3)ひどい雨がざあざあ降る。
(4)あなたの好意に心から感謝します。

解答
(1)修飾語は「有名な」。「富士山」という名詞=体言を修飾しているから連体修飾語。
(2)修飾語は「とても」。「速く」という形容詞=用言を修飾しているから連用修飾語。
「速く」も修飾語。「走る」という動詞=用言を修飾しているから連用修飾語。
(3)「ひどい」が修飾語。「雨」名詞=体言を修飾する連体修飾語。
「ざあざあ」も修飾語。「降る」動詞=用言を修飾する連用修飾語。
(4)「あなたの」が修飾語。「好意」名詞=体言を修飾、連体修飾語。
「好意に」も「心から」も修飾語。ともに「感謝します」という動詞(厳密には動詞+助動詞)を修飾する連用修飾語。





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