大学入試の中でも、AO入試・推薦入試では、志願理由書を提出することが多い。文章構成の1例を示したい。


志願理由書
 
志望課程(系)・募集区分
****課程
一般・帰国生徒

氏名 ****
 
志願理由、入学後の目標などを書いてください。
(注)インク又はボールペンを使用し、横書きで記入してください。欄外には記入しないでください。

 

構成例

書き出し

私は一生の職業として、インテリア・コーディネーターを希望している。それは、自分の最も得意で好きな分野を一番生かせる職業であるからだ。
 
自分の体験

両親の話によると、幼い頃の私は、誕生日にもらった色鉛筆で1日中絵や模様を描いてさえいれば機嫌のよい少女であったそうだ。小・中学校で最も好きな科目も美術だった。今でもはっきりと覚えているのは中学校3年の美術の授業で「理想の部屋」という課題で一点透視図法を学んだ時のことだ。自分の理想の部屋を自由に描く、部屋の中を好みの色、家具、生活用品で満たせる楽しさに、わくわくしながら深夜まで課題に没頭した。高校生になってインテリア・コーディネーターという職業があることを知り、まさに私に適した仕事であると確信した。夢を実現するために、美術科の先生のアドバイスでデッサンも学び始め、毎週課題に取組んでいる。
 
将来の希望

しかし、大学入試を前にして、私の夢はさらに膨らんでいる。一生を捧げる職業として考えたとき、他の人にはできない仕事をしたいのだ。まず、日本の伝統とインテリア・コーディネートとの融合を追求したい。私は6歳から書道を始め、今、段位は10段をいただいている。また中学校の選択授業で華道、茶道を学び、大きな感銘を受けた。わが国の伝統文化に魅力を感じる私の目から見ると、この職業に携わる人があまりにも目を西欧に向けすぎているように思う。西欧の進んだ点には充分目配りした上で、日本人でなければできないデザインを私は追求したい。例えば木材の木目の素晴らしさをいかに室内に生かすかといった視点にも大いに興味がある。
 
入学後の目標

しかし、現実の私はあまりにも無知で無力だと痛感する。木材を生かすと言うのは簡単であるが、わが国の林業の現状、地球の環境破壊さえもたらしていると非難される熱帯林での建築資材の乱伐採には何らの解決策も提示できない。また、室内装飾は建物全体の一部であるのに、建物の設計や建築学に関しては何の知識も持っていない。さらに都市の一部としての建築という視野、伝統建築物の工学的価値、室内意匠と他分野のデザインとの相関性や相違についても、語るべき理論は何もない。
造形に関する基礎的なスキルを広く身につけ、さらに幅広い視野を習得する中で、自分の資質を伸ばせる分野を深く専門的に学びたい。積極的に課題制作に取組み、自分の専門的能力を限界まで伸ばしたい。
だからこそ、私は****大学の****課程で学びたいのだ。私が学びたいもの、学ばなければならないものの全てがそこにあるからである。




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