「社会地理の統計資料を学ぶ」その2、今日は日本地理、おもな農産物の都道府県別割合を見ていきます。

統計資料は、社会の応用問題として出題されます。「生産額の上位3県をいえ」などという問題は出題されません。
どういう特色の農業がされているのかをきく問題の中で、受験生が、自分の知識と結びつけて統計資料を読み取る力があるかどうかが問われます。
ですから、統計資料を丸暗記しても意味がありません。
その土地の気象条件、農地の特徴、歴史的な推移などを思い浮かべて、どんな農業がおこなわれているのかを考えながら、資料をながめるべきです。

社会科でも、大切なのは『なぜか?』です。




米1毎年、新潟県と北海道で首位を争っています。

3位からは東北地方の県がならび、地方別の収穫高では東北地方が1位です。

銘柄米として、新潟のコシヒカリ、秋田のアキタコマチ、北海道のきららなどがあります。


米2














いも類

じゃがいも

ジャガイモ1ポテトチップスのコマーシャルに出てくる広いじゃがいも畑を思いうかべてください。北海道の十勝平野です。




じゃがいも2














さつまいも

サツマイモ1鹿児島から宮崎にかけて広がるシラス台地は、米作りには不向きな土地のため、さつまいも・たばこや畜産業がさかんです。

茨城や千葉は、農産物の産出高のグラフではあちこちに顔を出します。


さつまいも2














野菜の促成栽培と抑制栽培

なす

なす1野菜の促成栽培では高知平野と宮崎平野を知っておかないといけません。

なすは、高知県が第1位です。

工業生産額日本1の愛知県は、岡崎平野や渥美半島などで農業もさかんです。



なす2














ピーマン

ピーマン1第1位の茨城県は意外に出題されません。

野菜の促成栽培とからんでピーマンの産出県が出題されますから、2位の宮崎と3位の高知に注目しておくべきです。




ピーマン2














キャベツ

キャベツ1野菜の抑制栽培では、群馬県の嬬恋(つまごい)、長野の野辺山原(のべやまはら)がよく取りあげられます。

したがって、1位の愛知より、2位の群馬、7位の長野に注目です。

ここでも、千葉、茨城が顔を出しています。



キャベツ2













レタス

レタス1レタスやキャベツは高原野菜と呼ばれます。高冷地農業の作物として出題されます。

したがって、1位の長野、4位の群馬に注目です。

2位なのに注目されない茨城、ちょっとかわいそう。



レタス2














工芸作物



茶1割合の高い1位の静岡、牧ノ原という産出地の地名も覚えておきましょう。

2位の鹿児島も大切です。

5位の京都、順位は低いですが、宇治茶が有名で、ちょくちょく出ます。


茶2














そのまま食べるのではなくて、人の手を加えて利用される作物が工芸作物です。工業に流用されるから工芸作物と覚えてもよい。
茶以外は、1つの県だけでほとんどの割合を占めることが多い。

さとうきび(砂糖の原料)は沖縄てんさい(砂糖の原料になる大根のなかま)は北海道いぐさ(畳の表側に使う)は熊本らっかせい(ピーナツ)は千葉など。

くだもの

みかん

みかん1くだものの中で産出額の多いのは、1位みかん、2位りんごです。

1位のみかんは、1位から4位まで(和歌山、愛媛、静岡、熊本の順に)順位も覚えておいてください。

ジュースに多く使われます。


りんご

りんご1リンゴは、1位青森、2位長野、3位の岩手まで覚えます。

青森の津軽平野、弘前あたりが有名な産地です。





ぶどう

ぶどう1ぶどうも、次のももも、1位は山梨県(甲府盆地)です。なので、2位の県で区別しないといけません。

ぶどうの2位は長野、ももの2位は福島、私もどっちがどっちだったかよく忘れます。



もも

もも1








みかん2りんご2













ぶどう2もも2














くだものでは、おうとう(さくらんぼ)は山形県が70%をこえます。
日本なしは、1位は千葉、2位は茨城ですが、3位の鳥取のほうがよく出題されます(茨城、かわいそう・・・)。

畜産

乳用牛肉用牛

乳用牛1どちらも北海道が1位です。

昔は、乳牛は北海道が1位、肉牛は鹿児島が1位と覚えさせました。

今は、牛は北海道、牛以外の家畜(ぶた・にわとり)は鹿児島と教えています。

肉用牛1乳用牛から牛乳をとり、バターやチーズを加工する酪農は、涼しい土地のほうが向いています。

どちらにも顔を出している熊本県は、阿蘇山のふもとでの牛の飼育が有名です。



乳用牛2肉用牛2













ぶた

ぶた1ぶた2














注1:以上の資料は2007年度のものです。
注2:『社会科最新資料と演習アップデータ』(育伸社刊)掲載の数値を参考にしました。



***** 社会の全目次はこちら、ワンクリックで探している記事を開くことができます *****