「社会地理の統計資料を学ぶ」その3、今日は世界地理、おもな農産物の国別割合を見ていきます。



米1米の生産量の多い国は、ほぼアジアの人口の多い国と重なります。米は大きな人口を養う力を持った農作物だといえます。

その意味では逆に、6位のタイに注目するべきです。生産額は6位ですが、米の輸出量は1位で30%をこえます。



米2タイはチャオプラヤー川流域、ベトナムはメコン川流域で稲作がさかんで、外国へも多く輸出しています。

ここでは顔を出していませんが、イタリアは、ヨーロッパにありながら米を輸出している珍しい国です。








小麦

小麦1中国では東北区、インドはインダス川流域、アメリカはグレートプレーンズとプレーリー、ウクライナの黒土地帯など、小麦の生産地を問う問題も多い。

5位のフランスに注意。フランスはEU最大の農業国であることがよく出題されます。



小麦2人口に比較して小麦の産出が多い、アメリカ、フランス、カナダ、オーストラリアが小麦の輸出国です。
特に、フランス、カナダがよく出題されます。










とうもろこし

とうもろこし1トウモロコシは家畜の飼料になります。

アメリカはトウモロコシの輸出がさかんで、全世界の輸出量の50%に達します。



とうもろこし2最近、トウモロコシはガソリン(石油)にかわる燃料として開発が進んでいるバイオ燃料の原料としても注目されています。
3位のブラジルでは、バイオ燃料で走る自動車が増えているようです。












茶11位は中国ですが、2位のインド、3位のスリランカ、4位のケニアがよく出題されます。

茶の輸出量は、1位がケニア、2位が中国、3位がスリランカ、4位がインドとなっています。




茶2














綿花

綿花1綿織物の原料となる綿花も、中国が生産額のトップです。

おもな農産物で、中国が1位でないのは、トウモロコシくらいです(トウモロコシはアメリカが1位)。





綿花2綿花生産量2位のアメリカでは、南部が綿花地帯です。綿花地帯の労働力として、アフリカから黒人奴隷を運びました。南北戦争の一因にもなり、歴史にも関連します。

インド、パキスタンでは、ガンジス川の流域で綿花の栽培がさかんです。









牛12位のインドは、宗教(ヒンズー教)上、牛を大切にすることから、牛の数が多い。

統計はのせていませんが、ぶたは1位中国、2位アメリカ、羊は1位中国、2位オーストラリアです。




牛2














その他の農産物

コーヒーは、ブラジルが第1位です。コロンビアインドネシアなども覚えておいたほうがよい。

カカオは、1位コートジボアール、2位ガーナで、アフリカの国が上位です。

ぶどうの生産量は、1位イタリア、2位フランス、3位スペインとヨーロッパの地中海に面した国が上位です。


日本の輸入相手国

食糧自給率の低いわが国は、多くの農産物を輸入に頼っています。

小麦は、アメリカカナダオーストラリアの3国から輸入しています。

とうもろこしはほぼアメリカからの輸入です。

大豆も、アメリカからの輸入が80%近くに達します。

綿花は、アメリカオーストラリアブラジルから輸入しています。

は、オーストラリアアメリカ中国カナダの順です。

羊毛も、オーストラリアがトップで、台湾中国ニュージーランドが続きます。



注1:以上の資料は2007年度のものです。
注2:『社会科最新資料と演習アップデータ』(育伸社刊)掲載の数値を参考にしました。


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