すぐに効果の出る学習法、実践編です。

説明のための例として『チャート式基礎からの数1+A』いわゆる青チャートを用います。網羅的で、解答が詳しく、評判のよいテキストだからです(別の本を使っている人も、基本的には同じですから、気にせずに読み進んでください)。


まず、1単元に集中する

既に学校で履修した短めの単元を1つだけ選び、まず、その単元を完全に征服することを当面の目標にします。1単元を完全にやり遂げた後、次に進んでください。

1つの単元を極めれば、その方法はそのまま他の単元でも応用できます。既習事項で会得した方法は、未習事項を予習する際にも使えます。


例題に集中する

第1章方程式と不等式の「式の計算」を例としてとりあげます。
全35ページ、例題の数は21題です。

他の問題には目もくれず、先にこの例題だけを完全に自分のものにします。
目標を限定して、そこを最初に大きく俯瞰するという学習態度は、どの教科でも必要な心構えです。

例題が自力でできれば、模範解答と見比べます。少しでも違っていれば、模範解答がなぜそうなっているのか納得できるまで考えて、自分なりの結論を出しておきます。

自力でできなければ、あるいは間違っていれば、解答を熟読します。
解答を見ながらでもよいので(写すのではありません)、自分の式、言葉で答を書いていきます。

ここで深く、こだわってください。ある式から次の式へ、なぜそのように思考が進んでいくのか、1点の疑問も残さずに納得できるまで考え抜いて、自分の頭からその発想が湧き出たと錯覚できるまでに達したら、おもむろに答を書いていきます。
最も肝要な部分ですから、絶対に妥協しないでください。

こうして、たった21題の例題を走破します。

すぐにもう一度、21題を最初からやり直します。
最初に簡単にできた問題は、やらずにとばしても構いません。2度目の挑戦で完全制覇できれば次のステップへ、まだ自力でできない問題があれば従前と同じやり方で、その問題だけもう一度チャレンジします。


類題を征服する

例題を終えたら、次にそのページ下の練習問題(類題)34題を全く同じ方法でやり終えます。

多くの受験生の意見によりますと、青チャートの例題だけで東大の文系までの数学であれば完璧だそうです(ほんまかいな?)から、類題が最初できなくても、全然気にする必要はありません。できなかった問題は、例題と同じ方法で、できるまで再チャレンジすればよいのです。


演習問題に挑戦する

例題、類題を屈服させた後、満を持して演習問題A・B、16題に挑戦します。

ハードです。数学の苦手な人にとってはとてつもなく高い壁です。
しかし、できなくてもめげる必要はありません(すでにやり終えた例題だけで、東大までは行けるのです)。解答を吟味し、1点の曇りもなく納得できるまで考え抜き、自分の力だけで模範的な解答が書けるようになるまで頑張ります。


1つの山の踏破が全アルプス登頂につながる

これだけです。

35ページですから、3日もあれば完了します。

こうやって、1章刻みに、確実に撃破していきます。

運がいい人なら2章目をやり終えた日の翌朝、神に見放されかかっている人でも6章目までくれば絶対(青チャート数1Aは全6章です)、あなたは目覚めた瞬間、数学の権威に生まれかわったことを心から実感することでしょう。




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