中学生の苦手な古文。
高校生と違い、学校で本格的に古文を習うわけではないので、問題につけられた註を参考に、常識に従って問題を解くしかありません。
しかし、最低限の知識は知っておかないと、高得点は望めません。

「中学生ならこれだけ知っていたら大丈夫」、古文の基礎的な知識事項をまとめました。


1、古典の常識(暦・時刻・方位)を知る

旧暦

春(1・2・3月)

睦月(1月)むつき
如月(2月)きさらぎ
弥生(3月)やよい

夏(4・5・6月)

卯月(4月)うづき
皐月(5月)さつき
水無月(6月)みなづき

秋(7・8・9月)

文月(7月)ふづき・ふみづき
葉月(8月)はづき
長月(9月)ながつき

冬(10・11・12月)

神無月(10月)かんなづき
霜月(11月)しもつき
師走(12月)しわす


時刻と方位

古文の時刻と方位




















2、かなづかい(仮名遣い)の違いを理解する

現代かなづかいに対して、古文のかなづかいを「歴史的かなづかい」といいます。
読み方に、6つの原則があります。

(1)語中・語尾の「は・ひ・ふ・へ・ほ」は、「わ・い・う・え・お」
例:あはれ→あわれ

(2)「ゐ・ゑ・を」は、「い・え・お」
例:ゐど→いど(井戸)、ゑ→え(絵)

(3)「ぢ・づ」は、「じ・ず」
例:ぢしん→じしん(地震)、おのづから→おのずから

(4)「くわ・ぐわ」は「か・が」
例:くわし→かし(菓子)、ぐわんじつ→がんじつ(元日)

(5)母音の連続する「au・iu・eu」は、「おう・ゆう・よう」
例:やうす→ようす(様子)、けふ→きょう(今日)

(6)「〜む」は「〜ん」
例:あらむ→あらん


古文特有の語、古語を覚える

現代語とは意味が異なる語

をかし・・・趣(おもむき)がある、風情(ふぜい)がある
あはれ・・・しみじみとした趣がある
ありがたし・・・(有り難し、有るのが難しい→)めったにない
うつくし・・・かわいらしい
やがて・・・すぐに、そのまま

現代では使われなくなった語

いと・・・たいへん、とても
いみじ・・・非常に、すばらしい
さらなり・・・言うまでもない
つきづきし・・・ふさわしい、似つかわしい
つとめて・・・早朝
あまた・・・たくさん
やうやう・・・だんだん、次第に
のたまふ・・・おっしゃる
え〜ず・・・〜できない
な〜そ・・・〜するな


古文の助詞と助動詞をおさえておく

よく出る助動詞

たり・・・「〜した」「〜している」(完了・存続)

けり・・・「〜した」(過去)

・・・「〜ない」(否定)

・・・「〜だろう」「〜しよう」(推量・意志)

る・らる・・・「〜れる」「〜られる」(受身・尊敬・可能・自発)


注意すべき助詞

・・・しばしば主語をあらわす、「が」で言いかえられる、例:花の散るらむ

・・・連体修飾語になる、例:秀衡(ひでひら)が跡(あと)

・・・『未然形+ば』のときは「もし〜なら」、例:雨降らば行かむ(雨が降ったら行こう)
・・・『已然形+ば』のときは「〜なので」、例:雨降れば行かむ(雨が降るので行こう)


係り結び、係り結びの法則

5つの助詞「ぞ・なむ・や・か・こそ」が前にあると、文末を終止形ではなく連体形已然形にするきまりのこと

係助詞が「」・「なむ」→文末が連体形(「けり」であれば「ける」)・・・意味を強める

係助詞が「」・「」→文末が連体形(「けり」であれば「ける」)・・・疑問や反語になる

係助詞が「こそ」→文末が已然形(「けり」であれば「けれ」)・・・意味を強める


古文の読解問題で注意すること

(1)主語を表わす助詞の「」「」や、目的語を示す助詞の「」がしばしば省略される。現代語に訳すときは必ず助詞を補わないといけない。

例1:昔、男ありけり→昔、男がいた
例2:信願、馬より落ちて死ににけり→信願は馬から落ちて死んだ

(2)古文では主語省略されることが多い。前後をしっかりと読み取って、主語を補いながら読まないといけない。敬語を手がかりに主語が特定できることもある。

(3)会話部分に「 」がないので、どこが会話部分かを見つけなければならない。『』の語があれば、それより前が会話部分である。『いはく(=言うことには)』の語があれば、それより後が会話部分である。

例:〜いはく如何(いかが)すべきやと→〜いはく「如何すべきや」と




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