1次関数y=ax+bでは、変化の割合は常にと一致します。ですから、変化の割合の公式を知らなくても、瞬時に変化の割合を答えることができます(例えば、y=2x+1なら、変化の割合は2)。

ところが2乗に比例y=ax2
y=ax2では、同じような方法が使えないので、見た瞬間に変化の割合を求めることはできません。


変化の割合の公式、
変化の割合の公式yの増加量/xの増加量で求めなければなりません。面倒くさいし、応用問題を解くときに時間もかかります。


しかし、「裏技」っぽい方法がないわけでもありません。

2乗に比例y=ax2でxがx1からx2に増加するときの変化の割合は、『xを足してaをかける』の式で求めることができます。

2乗に比例の変化の割合




例えば、y=x2でxがからまで増加するときの変化の割合は()×=15で求められます。

ただし、学校の先生はこの「裏技」を子どもたちが使うことを嫌います。なぜ『xをたしてaをかける』で求められるのかの意味もわからずに使うのは、解き方としては邪道だからです。

しかし、いちいち変化の割合の公式を使うのが面倒くさいことは確かなので、正々堂々と裏技が使えるように、なぜそうなるのかを理解しておきましょう。

以下が、その説明です。


a(x+x)を求める式