今日取り上げる統計は、都道府県別の産業別人口、農業産出額、工業産出額、県民所得です。

地方別色分け今日も地方別の特色がわかりやすいように色分けを先に載せておきます。







第1次産業(農林水産業)従事者の多い順

産業別人口比全国的には、大雑把に言って第1次産業が5%、第2次産業が25%、第3次産業が70%といったところでしょうか。

第1次産業米の産地(青森・秋田・佐賀・山形)、野菜の産地(高知・宮崎)、果実の産地(青森・岩手・長野・山形)、畜産(岩手・鹿児島・熊本)が上位に顔を出しています。

北海道が20位なのが意外です(もう少し農業人口が多いと思っていました)。米どころ新潟も21位で、農業人口が多いほうではありません。

逆に沖縄の5.9%は予想より多い(観光地で、基地従業員も比較的多いはずで、圧倒的に第3次産業の従事者の比率が高いと思い込んでいました)。

宮城、福井、富山、石川などが、東北・北陸地方の県なのに農業従事者の比率があまり高くないことも意外でした。日本人が米をあまり消費しなくなったのが原因なのかもしれません。

千葉、滋賀、奈良が低いのも予想外でした。ベッドタウンの機能に特化している県なのかもしれません。

農業従事者の少ないほうのベスト4、東京、大阪、神奈川、埼玉は順当というか、納得できます。
























第2次産業(鉱工業)・第3次産業(商業・サービス業)従事者の多い順

産業別人口比


第2次・第3次産業鉱工業従事者の多い県を見てびっくりしました。予想して当てろと言われても絶対当たらない顔ぶれです。
典型的な第2次産業である工業がたいして盛んではないと思われる県ばかり、並んでいるからです(例えば、大阪、京都、福岡は相当下位です)。

その理由は、第2次産業に含まれる建設業だと推測します。
わが国は地方の振興策として、道路をつくったり、橋をかけたりの公共事業を牽引(けんいん)役としてきました。
地元企業の多くを建設業が占め、建設業に依存してきた地方が多いことがうかがわれます。

国の財政の赤字が続き、公共事業の予算は大きく削られています。第2次産業従事者の比率の高い県は、今もっとも苦しんでいる県かもしれません。

第2次産業の46位、47位が島根、東京であることもいろいろ考えさせられます。

第3次産業の上位の都府県も、その理由を考察するのが難しい。

1位の山梨は、東京に勤める人のベッドタウンだからでしょう。奈良、千葉、滋賀も同類だと推測します。

熊本、長野、福井、北海道が10位以内に入っている理由がわかりません。



農業産出額

農業産出額

上位には、北海道東北、関東、九州の県が並んでいます。

大規模農家が多い北海道、近郊農業の千葉、茨城、愛知、栃木、畜産の鹿児島、野菜の宮崎といったところでしょうか。

下位のほうは、東京、大阪は納得できます。奈良や福井、石川が少ないのは意外、中国地方の島根、山口、鳥取が下位にきている理由も推測が難しい。






































工業総産出額


工業総産出額

愛知県がトップであることはよく出題されます(左端のコンマが兆の単位で、愛知は約44兆円です)。

2位以降の、神奈川、静岡、大阪、兵庫あたりまでは覚えておいたほうがよいでしょう。

11位までは、中部、近畿、関東の都府県です。

東京が10位で、そう上位でないことも知っておいたほうがよい。

意外に健闘しているのが、滋賀、山口、長野あたりでしょうか。

統計で見る限りは、滋賀県はちょっと特徴のつかみにくい県ですね。

逆に下位には、九州、四国、山陰の県が並んでいます。





























県民所得

最後におまけとして、平均所得の都道府県別順位を並べてみました。

県民所得

東京が別格の1位で、愛知、静岡がベスト3。
稼ぎたかったら東京、愛知、静岡でといったところでしょうか。

強いて産業との相関関係を導き出すと、第3次産業の従事者比率と関係があると言ってよいかもしれません。

ここでも4位に滋賀県が顔を出していて、本当によくわからない県です。

7位の富山、8位の三重が特筆もの。なぜ、所得が高いんでしょうね。11位の山口も(私のふるさとですが)よくわからない。福井、石川も健闘しています。



































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