小学校では、2つの直線の位置関係は、平行か垂直か、だけでした。
中学校では、「平行」か「交わる(垂直は90度で交わるとき)」か「ねじれの位置」かの3つになります。
例題1:左の図の直方体ABCD−EFGHについて次の問いに答えなさい。

(1)辺ABと平行な辺をすべていえ。
(2)辺ABと垂直に交わる辺をすべていえ。
(3)辺ABとねじれの位置にある辺をすべていえ。
解説と解答
(1)平行な辺
長方形の向かい合う辺は平行だからAB//DC、AB//EF
AB//DC、DC//HGより、AB//HG
以上よりABに平行な辺は、DC、HG、EF(3本あります)
(2)垂直に交わる辺
長方形のとなりあう辺は垂直だから、AB⊥AD、AB⊥BC、AB⊥AE、AB⊥BF
以上よりABに垂直な辺は、AD、AE、BC、BF(頂点Aで交わるものが2本、頂点Bで交わるものが2本、計4本)
(3)ねじれの位置にある辺
平行でもない、交わることもない2直線の位置関係が「ねじれの位置」です。したがって、(1)と(2)以外の辺がABとねじれの位置といってよいので、辺DH、CG、EH、FG(4本あります)
赤字は『覚え得』(文英堂のシグマベストで見つけた言葉です。数学で、「これは覚えておこう」と言うことには以前から抵抗がありました。数学は「覚える」ものとは違うやろという理由から。しかし、要領よく覚えておいたら得をするのも確かです。覚えておいてほしい、しかし、覚えなさいと言うのは抵抗がある、で困っていたのですが、『覚え得』は言いえて妙、よい表現です。使わせてもらうことにしました。)
空間での2つの直線の位置関係
(1)平行
(2)交わる(垂直もふくまれる)
(3)ねじれの位置
重要なのは、、
(1)平行、(2)交わる、の2つは、2本の直線が同一平面上にある
(3)ねじれの位置は、同一平面上にはない
場合だということです(「平面の決定」参照)。
重要
(1)2直線の位置関係は、平行、交わる、ねじれの位置の3つしかない
(2)ねじれの位置は同一平面上にない場合である
例題2:右の図のような、AD//BC、AB⊥BCである台形ABCDを底面とする四角柱について、辺BFとねじれの位置にある辺をすべていえ。

解説と解答
ねじれの位置を見つける問題では、そうでないものを答えてしまったり、逆にねじれの位置なのに見落としたりしがちです。
ミスをしないコツは、
(1)ねじれの位置にある辺を探しにいかないで、平行な辺、交わっている辺に印をつけて、残ったものがねじれの位置だと見つけていく。
「残りものに福がある」です。
(2)同一平面上にあるかないかを確認する。

BFに平行なAE、DH、CGを見つけておく。BFと交わるAB、BC、EF、FGを見つける。
残ったAD、EH、DC、HGが答えです。
答えがわかったら、BFと同一平面上にないことを確認しておきます。
例題3:右の図は、底面が正六角柱の角柱である。
辺GLとねじれの位置にある辺はいくつあるか。
解答と解説
まず、GLに平行な辺を見つける。
次に、GLと交わる辺を見つける。
残ったものがGLとねじれの位置にある。
答えを書く前に、同一平面上にないことを確認する。

注意しないといけないのは、HIとJKです。延長すると交わる直線も「交わる」辺に入ります。
また、HIとJKは辺GLと同一平面上です。
いずれにしても、辺HI、JKは辺GLとねじれの位置ではありません。
辺GLとねじれの位置にある辺は、平行な辺、交わる辺を除いた、辺BH、CI、DJ、EK、AB、BC、DE、EFの8本です。
中学校では、「平行」か「交わる(垂直は90度で交わるとき)」か「ねじれの位置」かの3つになります。
例題1:左の図の直方体ABCD−EFGHについて次の問いに答えなさい。

(1)辺ABと平行な辺をすべていえ。
(2)辺ABと垂直に交わる辺をすべていえ。
(3)辺ABとねじれの位置にある辺をすべていえ。
解説と解答
(1)平行な辺

AB//DC、DC//HGより、AB//HG
以上よりABに平行な辺は、DC、HG、EF(3本あります)
(2)垂直に交わる辺
長方形のとなりあう辺は垂直だから、AB⊥AD、AB⊥BC、AB⊥AE、AB⊥BF

(3)ねじれの位置にある辺

平行でもない、交わることもない2直線の位置関係が「ねじれの位置」です。したがって、(1)と(2)以外の辺がABとねじれの位置といってよいので、辺DH、CG、EH、FG(4本あります)
赤字は『覚え得』(文英堂のシグマベストで見つけた言葉です。数学で、「これは覚えておこう」と言うことには以前から抵抗がありました。数学は「覚える」ものとは違うやろという理由から。しかし、要領よく覚えておいたら得をするのも確かです。覚えておいてほしい、しかし、覚えなさいと言うのは抵抗がある、で困っていたのですが、『覚え得』は言いえて妙、よい表現です。使わせてもらうことにしました。)
空間での2つの直線の位置関係
(1)平行
(2)交わる(垂直もふくまれる)
(3)ねじれの位置
重要なのは、、
(1)平行、(2)交わる、の2つは、2本の直線が同一平面上にある
(3)ねじれの位置は、同一平面上にはない
場合だということです(「平面の決定」参照)。
重要
(1)2直線の位置関係は、平行、交わる、ねじれの位置の3つしかない
(2)ねじれの位置は同一平面上にない場合である
例題2:右の図のような、AD//BC、AB⊥BCである台形ABCDを底面とする四角柱について、辺BFとねじれの位置にある辺をすべていえ。

解説と解答
ねじれの位置を見つける問題では、そうでないものを答えてしまったり、逆にねじれの位置なのに見落としたりしがちです。
ミスをしないコツは、
(1)ねじれの位置にある辺を探しにいかないで、平行な辺、交わっている辺に印をつけて、残ったものがねじれの位置だと見つけていく。
「残りものに福がある」です。
(2)同一平面上にあるかないかを確認する。

BFに平行なAE、DH、CGを見つけておく。BFと交わるAB、BC、EF、FGを見つける。
残ったAD、EH、DC、HGが答えです。
答えがわかったら、BFと同一平面上にないことを確認しておきます。
例題3:右の図は、底面が正六角柱の角柱である。

解答と解説
まず、GLに平行な辺を見つける。
次に、GLと交わる辺を見つける。
残ったものがGLとねじれの位置にある。
答えを書く前に、同一平面上にないことを確認する。

注意しないといけないのは、HIとJKです。延長すると交わる直線も「交わる」辺に入ります。
また、HIとJKは辺GLと同一平面上です。
いずれにしても、辺HI、JKは辺GLとねじれの位置ではありません。
辺GLとねじれの位置にある辺は、平行な辺、交わる辺を除いた、辺BH、CI、DJ、EK、AB、BC、DE、EFの8本です。
ありがとうございました。