英語の再勉強を始めてから半月、ときにはサボりながら継続しています(今もパソコン接続のスピーカーからは英語短文集DUOの声が響き渡っています)。

3年前に購入して何度か目を通した英単語集『VITAL4500』(文英堂)を読み直していて、以前は読み落としていた面白い記述を見つけました。

3年前は、大学受験生に小論文を指導するのに問題文の英文をすらすら読めるようになることが私の勉強の目的でした。
だから、語彙を増やすことが目的で、単語集の語源の欄は読み飛ばしていました。
今回は、語源にふれた欄にも目を向ける余裕があります。


keen

keen(鋭い)の語源の欄は以下のようになっています。

「キーン」という語感から、「鋭い」という意味が生じる。さらに精神が鋭くとぎすまされたイメージから、興味・関心などが「強い、激しい、猛烈な」ことも意味する」

keenという英単語は擬音語の「キーン」からきているわけです。

これには驚いた。

日本語とおんなじやん、こんな幼稚な語源でいいんかいな、が第一印象。
一度語源を知ったら二度と意味を忘れることはないな、が次に思ったことです。

中学生のとき、英語の習い始めに英語の先生から「英語と日本語は違います。例えばニワトリの鳴き声、日本語ではコケコッコーですが、英語ではコッカドードルドーといいます。」と強調されたことがずっと頭に残っていました。
ところが、「キーン」でkeen、「日本語とおんなじやがな、そりゃそうだ、同じ人間だもの、同じような感じ方をするわな」と、この歳になって安心したというか、ほっとしたというか。

気楽に勉強したらええねん、と思えてきました。


grateful

grateful(感謝した)の語源は次のように書いてあります。

「感謝(grat→Grazie:イタリア語の「ありがとう(グラッチェ))の気持ちに満ちて(ful→full)いる様子」

これも知らんかった。イタリア語、グラッチェからgratefulなんて。


安心と絶望

keenとしゃべっている欧米人の頭のどこかに「キーン」が鳴り響いていて、gratefulと言うときはイタリア語のグラッチェを潜在意識のどこかで意識しているなんて、教えてもらわないと日本人にはわかりません。

こういうのが、実は『文化』なのではあるまいか。
英単語の日本語訳はわかったって、英語文化の奥底にあるものまではなかなかたどりつけません。


2つの語源の記述から、「英語も日本語もおんなじやん」と、「そりゃ日本人には(というか、私には)英語はわからんわ」の、まったく相反する感懐を抱きました。