社会民主党の党首で内閣府特命担当大臣であった福島瑞穂氏と、昨日まで国土交通副大臣であった辻元清美氏のお二人は、私の大っ嫌いな女性でした。
中身のないスタンドプレーヤーだと思っていました。

しかし、今回の社会民主党の連立政権からの離脱と辻元氏の副大臣辞任の経緯を眺めていて、すっかりお二人への評価を改めました。
お二人とも、「偉いな」と、見直しました。


まず、福島瑞穂さん。

私自身、社会民主党の政策自体は「なんだかなぁ」と思っています(詳しく知っていたり調べたりしているわけではないので無責任な感想です)。

しかし、今回の大臣罷免の際におっしゃった、「ここで沖縄に関する日米合意に大臣としてサインをすることは『私が私でなくなる』ことだ。それはできない。」という趣旨の言葉には(正確にこうおっしゃったかどうかは自信がありませんが)、本当に心から「そうだ!」と共感しました。

人間には譲れない原則がある、それを譲ることは自分が自分ではなくなることだとの言葉に、100%賛同します。
(私はアイデンティティという言葉を、意味も自分ではよくわからないし、嫌いで使ったことはないのですが、ここでは使いたい。)

連立離脱も参議院選挙対策でパフォーマンスに過ぎないという悪口も早速聞こえてきますが、誰もが納得できる一番いい機会をとらえて、一番共感を得るであろうタイミングで決意をなさったことにも、敬意を表します。


次に、辻元清美さん。

今日(平成22年5月31日)、副大臣を辞任し、前原大臣から花束を受け取って退任する場面を、午後1時のNHKニュースでやっていました。

そのときの、前原大臣と、後ろにおられた、(この方も副大臣だったのしょうか)奈良県選出の民主党衆議院議員の馬渕さん、このお二方の表情が非常によかった。

お二人の笑顔は、辻元さんが副大臣として一生懸命仕事をしてこられて、それを周囲の人も充分認めていることが画面から伝わってくる満面の笑顔でした(最後の、前原大臣と辻元さんのハグだけはやり過ぎでしたが)。

辻元さんが社民党の連立政権からの離脱に難色を示していたこと、副大臣辞任を発表する記者会見で涙を流したことを前日までの報道で見聞きして、「やっぱり、変わった人やな。」と思っていたのですが、その理由がやっとわかった。
それだけ、誠心誠意、職務を全うされていたのでしょう。

身近で付き合っていた大の男に、あれだけの笑顔で送り出されるなんて、人間としてとても立派な方なんだろうと、180度、見方が変わりました。



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