数え間違いをしやすい問題の一つに、積み重ねた立方体の表面積を求める問題があります。
例題:
図は、1辺が2cmの立方体を積み重ねたものである。
表面積を求めなさい。

(正確に求めるコツ)
立体(空間図形)の問題を考えるとき、役にたつ発想の一つが、『6つの方向から眺める』です。
最も基本的な立体は立方体です。
そして、さいころが6面でできているように、立方体は6つの面でできています。
だから、左の図のように、上と、下と、側面の4方向の、計6つの向きから眺めると、立体のすべての面を眺めることができます。
この考え方を用いて、例題1の積み重ねた立方体の、外に見えている正方形の面を、6つの方向から眺めて数えると、数え落としや重複をしないで、表に表れている面の個数を正確に見つけることができます。
では、例題1の積み重ねた図形の、表面に出ている面の数を数えていきましょう。
まず、上から眺めます。
上から見たとき、正方形の面が9個見えていることがわかります。
次に、ちょっと考えると、下から眺めたときも、同じ数の正方形の面があることがわかります。
上から見て9個、下から見て9個、この段階で正方形の面が18個、見えています。・・・(1)
次に、左と右から、見えている正方形の面を数えてみましょう。
右から見たら、正方形の面が8個、見えていることがわかります。
さらに、上下と同様に、左から見たときの面の数も、右から見たときと同数の8個であることが、図からわかります。
以上より、左右から見える正方形の面の数は8×2=16個です。・・・(2)
最後に、手前からと向こう側からと、残った2方向から眺めて、正方形の面の個数を数えてみましょう。
手前から眺めて、見えている正方形の面の数は10個です。
そして、これまでと同様に、向こう側からも見たときも同数の10個、正方形を見ることができます。
この2つの方向から数えることができる正方形の面の数は、10×2=20個です。・・・(3)
以上、(1)(2)(3)より、表に表れている正方形の面の数は、18+16+20=54個。
これで、この図形の表面積を正確に求めることができます。
まず、1辺が2cmの立方体を積み重ねたものであるから、1つの正方形の面の面積は2×2=4平方cm。
その正方形の面が54面、表に出ているわけだから、表面積は、4平方cm×54面=216平方cm。
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例題:
図は、1辺が2cmの立方体を積み重ねたものである。
表面積を求めなさい。

(正確に求めるコツ)
立体(空間図形)の問題を考えるとき、役にたつ発想の一つが、『6つの方向から眺める』です。

そして、さいころが6面でできているように、立方体は6つの面でできています。
だから、左の図のように、上と、下と、側面の4方向の、計6つの向きから眺めると、立体のすべての面を眺めることができます。
この考え方を用いて、例題1の積み重ねた立方体の、外に見えている正方形の面を、6つの方向から眺めて数えると、数え落としや重複をしないで、表に表れている面の個数を正確に見つけることができます。
では、例題1の積み重ねた図形の、表面に出ている面の数を数えていきましょう。
まず、上から眺めます。

次に、ちょっと考えると、下から眺めたときも、同じ数の正方形の面があることがわかります。
上から見て9個、下から見て9個、この段階で正方形の面が18個、見えています。・・・(1)
次に、左と右から、見えている正方形の面を数えてみましょう。

さらに、上下と同様に、左から見たときの面の数も、右から見たときと同数の8個であることが、図からわかります。
以上より、左右から見える正方形の面の数は8×2=16個です。・・・(2)
最後に、手前からと向こう側からと、残った2方向から眺めて、正方形の面の個数を数えてみましょう。

そして、これまでと同様に、向こう側からも見たときも同数の10個、正方形を見ることができます。
この2つの方向から数えることができる正方形の面の数は、10×2=20個です。・・・(3)
以上、(1)(2)(3)より、表に表れている正方形の面の数は、18+16+20=54個。
これで、この図形の表面積を正確に求めることができます。
まず、1辺が2cmの立方体を積み重ねたものであるから、1つの正方形の面の面積は2×2=4平方cm。
その正方形の面が54面、表に出ているわけだから、表面積は、4平方cm×54面=216平方cm。
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