理論的に英文を書く試みの実践編(その3)です。

実践編(1)(2)を経て、英作文の問題を解く際に考えるポイントを少し修正しました。

1、文の基本構造を決定
(1)主語の決定
(2)
文型

(3)
be動詞一般動詞
(4)時制
(5)肯定文か否定文か疑問文か

(考慮する文法事項)be動詞・一般動詞・文型・疑問詞

(文のどの部分でも考慮する文法事項)名詞・冠詞・代名詞・動名詞・形容詞・副詞

2、特別な文かどうかを検討
進行形未来助動詞を使う文か命令文現在完了受け身か…

(考慮する文法事項)進行形・未来・助動詞・命令文・現在完了形・受け身・比較

3、修飾句が必要なとき
前置詞不定詞分詞

(考慮する文法事項)前置詞・不定詞・分詞

4、節が必要なとき
接続詞関係代名詞

(考慮する文法事項)接続詞・関係代名詞・間接疑問文・付加疑問文

5、連語に注意
使う連語は何か


この稿は標準的な入試問題その2です。

標準問題は、問題文の日本語を参考に、2、特別な文であることに気づく、3、文法的に重要な修飾句が必要であることに気づく、4、が必要な複雑な文であることに気づく、5、重要な連語を使う文であることに気づく、以上4点に重点が移ります。


では、実際の標準的な入試問題を見ていきましょう。

標準的な英作文

問題1、私はあなたが楽しい時をすごせればいいと思います。

「私は〜したらよいと思います」の語から、I hope that〜と、接続詞thatを使って節をつくり、2つの文を結合しないといけないことがわかります。

(基本構造)I hope thatで書き出し、thatに導かれる文の主語はyouです。
(特別な文)後半は未来を表す文です。
(修飾句)特に必要ありません。
(節)thatに導かれる文が必要です。
(連語)「楽しい時をすごす」は、have a good timeです。

(解答)I hope that you will have a good time.

接続詞のthatは省略できます。


問題2、私たちは日本に滞在している間に、有名な庭園を訪れました。

「〜している間に」の語句から、接続詞whileをもちいた節が必要です。この節はおもな文の前おくことも後ろにおくこともできます。

(基本構造)「私たちは〜を訪れました」+「whileで導かれた節」という構造です。
(特別な文)「日本に滞在している」は過去進行形です。
(修飾句)特別なものは必要ありません。
(節)2つの文で構成された文です。
(連語)特に必要ありません。

(解答)While we were staying in Japan, we visited a famous garden.


問題3、その本はとてもおもしろかったので彼女は何時間もそれを読んでいました。

「とても〜だったので・・・した」の文言から、so〜that・・・の文であると見当をつけます。

(基本構造)主語の「その本は」the bookで始めてbe動詞+so interestingを続け、thatで導かれた一般動詞過去形の文を後ろにつけます。
(特別な文)特別な文ではありません。
(修飾句)必要ありません。
(節)so〜that・・・の文です。
(連語)特に必要ありません。

(解答)The book was so interesting that she read it for hours.


問題4、私の母は2年間カナダを訪れたいと思っています。


「母は〜と思っています」とありますが、my mother think that〜ではなくて、「2年間ずっと〜したがっている」と考えて現在完了形で書くべきでしょう。

(基本構造)「私の母は2年間ずっとカナダを訪れたがっている」と考えて現在完了形で書こうと決めます。
(特別な文)現在完了形の文です。
(修飾句)「2年間」を前置詞forを使って書きます。
(節)必要ありません。
(連語)「〜したい」のwant toを使います。

(解答)My mother has wanted to visit Canada for two years.


問題5、私は木の下で本を読んでいる少年を知りません。

「少年」の語を「木の下で本を読んでいる」が修飾しているので、分詞か関係代名詞を使った修飾句(または節)が必要であることがわかります。

(基本構造)「私は少年を知らない」がおもな文で、「少年を」を後ろから「木の下で本を読んでいる」が修飾します。
(特別な文)特別な文ではありません。
(修飾句)「〜をしている・・・」なので、現在分詞を使って修飾します。
(節)必要ありません。
(連語)必要ありません。

(解答)I don't know the boy reading a book under the tree.

関係代名詞を使って同じ意味の文をつくると、
I don't know the boy who is reading a book under the tree.となります。


問題6、これは去年父が私にくれた自転車です。

「これは自転車です」←「去年父が私にくれた」の構造をもった文なので、「自転車」を分詞か関係代名詞を使って修飾しようと考えます。

(基本構造)「これは自転車です」←「去年父が私にくれた」の日本語から、後ろから「自転車」を関係代名詞を使って修飾する。
(特別な文)特別な文ではありません。
(修飾句)必要ありません(分詞を使って修飾すると修飾句になります)。
(節)関係代名詞で導かれた修飾節が必要です。
(連語)必要ありません。

(解答)This is a bike which(that) my father gave me last year.
分詞を使って同じ意味の文をつくると、
This is a bike given to me by my father last year.


問題7、マイクは日本文化についての本を読むことに興味があります。

「〜に興味があります」は連語のbe interested inですが、「本」ではなくて「本を読むこと」に興味があるので、inの後に動名詞のreadingがくることに気づくことがポイントです。

(基本構造)be interested inを使ったbe動詞の文です。
(特別な文)特別な文ではありません。
(修飾句)「日本文化についての」を前置詞aboutを使って表します。
(節)必要ありません。
(連語)「〜に興味がある」はbe interested in〜です。

(解答)Mike is interested in reading books about Japanese culture.

英語の大切な規則の1つに、「前置詞のあとに動詞をおくとき動詞は必ずing形になる」、難しくいうと「前置詞の目的語になる動詞は動名詞でないといけない」があります。inは前置詞なので、readingにしないといけません。


問題8、彼は何も言わずに部屋を出ようとした。

「出ようとした」の語句から、不定詞try to〜を使わないといけないこと、「何も言わずに」は前置詞without+sayingであることに気づかないといけません。

(基本構造)「彼は部屋を出ようとした」+「何も言わずに」の構造です。
(特別な文)特別な文ではありません。
(修飾句)不定詞の名詞的用法try toと、「〜しないで」の意味の前置詞withoutで導かれた修飾句が必要です。
(節)必要ありません。
(連語)「〜しようとする」のtry to、「〜しないで」のwithout 〜ingは連語として覚えておかないといけません。
「〜から外へ」はout ofを使います。

(解答)He tried to go out of the room without saying anything.

withoutは「〜なしで」の意味で、否定の意味を単語自身がもっているので、「何も言わないで」はwithout saying anythingです。


問題9、あなたはここから駅までどれくらいの時間がかかるか知っていますか。

「あなたは知っていますか」+「どれくらいの時間がかかるか」という構造の文なので、後ろの部分は間接疑問文になることに気づかないといけません。

(基本構造)「あなたは知っていますか」+間接疑問文「〜から・・・までどれくらいの時間がかかるか」となります。
また、「時間がかかる」の、主語は時間なのでitであり、動詞の「かかる」はtakeをもちいます。
(特別な文)特別な文ではありません。
(修飾句)「〜から・・・まで」は前置詞を使ってfrom〜to・・・で表します。
(節)間接疑問文「疑問詞+主語+動詞」が必要です。
(連語)「どれくらいの時間」はhow longです。また、「〜から・・・まで」はfrom〜to・・・を使います。

(解答)Do you know how long it takes from here to the station.

間接疑問文の語順、「時間がかかる」はit takes〜であることなどを、受験生がまちがいやすい英文です。


問題10、私はメアリーに英語の手紙の書き方を教えてくれるように頼みました。

「〜に・・・するように頼む」でask〜to・・・、「書き方」でhow to〜が必要であることに気づく必要があります。

(基本構造)「私はメアリーに教えてくれるように頼んだ」+「手紙の書き方を」の構造です。
また、「〜に・・・を頼む」なので、「ask+〜に+・・・を」と、目的語が2つある第4文型の文です。
(特別な文)特別な文ではありません。
(修飾句)「手紙の書き方」は疑問詞+不定詞のhow to〜です。
また、「英語の手紙の書き方」を「英語で手紙を書く方法」と考えて前置詞を使ってin Englishとします。
(節)必要ありません。
(連語)「〜の仕方」「〜の方法」はhow toです。「英語で」はin Englishを使います。

(解答)I asked Mary to teach me how to write a letter in English.


問題11、英語の歌を歌うのはとても楽しい。

問題文の「〜することは・・・だ」から、It is〜 to・・・の文であることに気づかないといけません。

(基本構造)「〜することは・・・だ」、It is〜 to・・・の文です。
(特別な文)特別な文ではありません。
(修飾句)必要ありません。
(節)必要ありません。
(連語)「とても楽しい」はa lot of funを使います。

(解答)It is a lot of fun to sing English songs.


問題12、列車の中でそれを使うことはときどき人を不愉快にします。

「〜は・・・を〜にする」の語句から、「make+・・・を+〜にする」の第5文型の文だと見当をつけます。

(基本構造)主語が「(列車の中でそれを)使うこと」なので動名詞を使います。そのあと、「動詞+〜を+・・・に」の第5文型の文です。
(特別な文)特別な文ではありません。
(修飾句)「列車の中で」、「ときどき」が動詞を修飾する語句です。
(節)必要ありません。
(連語)必要ありません。

(解答)Using it on a train sometimes makes someone uncomfortable.

「列車の中で」はin the trainでよいのかもしれませんが、模範解答はon a trainになっていました。
頻度を表す副詞のsometimesの場所は、be動詞の後、一般動詞の前です。


問題13、丘の上に建っている建物は私たちの学校です。

「建物は学校です」の基本的な文の中の「建物」を、「丘の上に建っている」で修飾しないといけません。現在分詞でも修飾できますが、ここでは関係代名詞を使って書いてみます。

(基本構造)「建物(←丘の上に立っている)は、私たちの学校です」の構造です。
(特別な文)特別な文ではありません。
(修飾句)「丘の上に」を前置詞をもちいて表します。
(節)「建物」を後ろから関係代名詞に導かれた節が修飾します。
(連語)必要ありません。

(解答)The building which stands on the hill is our school.


問題14、私が借りたいと思っている本は図書館にはありませんでした。

「本(←私が借りたい)」は「図書館にはなかった」と考えて、「本」を関係代名詞で導かれた節で修飾します。

(基本構造)「〜はなかった」をthere are notで書き始めると関係代名詞の使い方でつまづきます。be動詞に「ある」の意味があることを思い出して、be動詞+notで、「ない」を表します。
(特別な文)特別な文ではありません。
(修飾句)「図書館には」の部分で前置詞inを使います。
(節)「本」という名詞を、後ろから関係代名詞を使った文で修飾します。
(連語)「〜したい」でwant toを使います。

(解答)The book which I wanted to borrow was not in the library.


これで、基本的な入試問題、標準的な入試問題の考察を終えることができました。
次稿では、高校入試に出題された発展問題を取り上げます。




英作文の問題演習シリーズ

英作文の問題演習(1) 英作文を考えるプロセスと中学英語の単元
英作文の問題演習(2) 入試英作文の基本問題
英作文の問題演習(3) 入試英作文の標準問題(その1)
英作文の問題演習(4) 入試英作文の標準問題(その2)
英作文の問題演習(5) 入試英作文の発展問題(その1)
英作文の問題演習(6) 入試英作文の発展問題(その2)


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