身近なもので、人間の本質をかいま見せてくれるものがあります。

じゃんけんもその一つです。

小学6年生を教えていて、A、B、Cの3人がじゃんけんをしてAが勝つ確率を求めさせる問題がありました(答えは、勝つのも負けるのもあいこになるのも3分の1ずつです)。
そのとき、教えていて頭に浮かんだことです。


「三すくみ」がうまくいくコツ

グウはパーに負ける、パーはチョキに負ける、チョキはグーに負ける、これが素晴らしい。

政治の世界で、よく言われます。

民間人は官僚に弱い。
官僚は許認可権を持っていますから、民間人は官僚にはぺこぺこせざるをえない。

官僚は議員に弱い。
議員は選挙の洗礼を受けており、官僚が使う予算も議会が決めるから、官僚は議員には頭が上がらない。

議員は民間人に弱い。
民間人の言うことを聞いておかないと選挙で落とされてしまう。

3つの要素で成り立っていて、どれもそれぞれ苦手がある。
一人勝ちできない。

これがいいんですね。

世の中は三すくみでないとうまくいかない。
誰かが強すぎると、暴走してしまってどこかで綻びが出ます。


家族も三すくみがよいのかもしれない

ちょっと困ったところがある子は、家庭内で誰かが強すぎるような気がします。

お父ちゃんが強すぎる家の子は、外で度を過ごして羽目をはずしてしまう。
お父ちゃんの権威が絶対だから、お父ちゃんの顔色を見ることだけに敏で、よその大人の言うことを聞かない傾向があります。

かかあ天下が勝ちすぎた家の子は、やや自己中心な子が多い。
母親の家族愛、子どもに向ける愛情は盲目的です。
無条件にわが家、わが子が一番になるから、子どもが外でも自分が一番でふるまうようになってしまう。

お父さんは子どもには強いがお母さんのお尻に敷かれている、お母さんはお父さんには強いが子どもには甘い、子どもはお母さんにはわがままを言うがお父さんはこわい、そういう家庭の子がバランスがとれているように思われます。

三つどもえで、誰も一人勝ちできない状況が家族関係でも理想だということになります。


じゃんけんを思いついた人は偉大です。



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