平成23年度から、小学校の教科書が新しくなります。
塾で使用するテキストも新しい教科書に準拠したものになりましたが、リットルの表記が以前と変わっています。

これまで、リットルは下のような筆記体でした。
リットル







新しい表記は、ブロック体の大文字のLです。
デシリットルはdLと表記されています。


表記が変わった理由

国際単位系では、リットルを表す記号はブロック体のエルの小文字の l です(人名に由来する単位は大文字、それ以外の単位は小文字で表記すると決められており、リットルは人名に由来する単位ではありません)。

国際単位系:国際度量衡総会で採択された、単位の国際統一基準のこと。日本は1992年以降、順次、実施することになっています。)

しかし、小文字の l は数字の1とまぎらわしいので、1979年の国際度量衡総会は大文字のLを採用するように提案しました。

わが国は慣用的に筆記体のリットルをもちいてきました(2000年のJIS文字コード規格でも筆記体のリットルを採用しているのだそうです)。

ところが、2006年の高校教科書検定の際、リットルを l かLと表記するようにという教科書検定委員の検定意見が教科書会社に伝えられ、高校教科書のリットルはLに変わりました(こちらに、その経緯を伝えるおもしろい文書があります)。

今回の小学校教科書の検定でも、同じような検定意見が出されて教科書の表記が変わったのでしょう。


慣れたら違和感はない

新しいテキストで初めてリットルの表記としてLを見たとき、そこだけ活字が浮いているような違和感があったのですが、慣れると「これもいいかな」と思っています。

実は、数学や理科の記事を書くとき、図形で直線を表わす筆記体のエルや単位のリットルは悩みの種でした。
筆記体のリットルはパソコンのフォントの中にありませんし、記号で入力すると文字化けしますし、どうしても筆記体のエルを使わざるをえないときは一度図形のデータとして保存してそれを記事中に貼り付けていました。
大文字のLだと何の苦労もいりません。

個人的には大歓迎なのですが、たいした話し合いも検討も、あらかじめ国民に周知させる措置もなしに、何の権限も持たないはずの匿名の教科書検定委員の意見で一斉に教科書の表記が変わり、私たちが唯々諾々と今までの表記を捨ててそれに従うことになる現状にはちょっとむかつきます。




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